考察記事

トリンダメアでマルファイトにどうやって勝っているのか?【ダメージトレードの話】

コメントへの解答、およびリクエスト記事。

トリンダメアに興味を持ちこのガイドに行きついた者なのですがlolalyticsやopggなどの統計サイトを覗くと対マルファイトよりもナサスに対しての勝率の方が高いのですがそれでもナサスをバンするべきなのでしょうか?どちらのチャンプもトリンの生命線であるAS低下がカウンター要素になっているのは想像がつくのですがそれでもマルファイトの方がきつい気がします。詳しい話が聞けたらうれしいです。

コメント欄より引用

要約すると、

「トリンダメアでマルファイトに勝つのは難しいと思うんだけど、どうやって勝つのか詳しく聞きたい」

という話だ。

1年前にlolを始めた(再開した?)私にとっては「どうしてトリンダメアに不死者の握撃が強いんだろう?」とわからないことも多いんですが、単純に文章が面白くて毎日読んでいます。

コメント欄より一部抜粋

トップレーンのダメージトレードやマッチアップがわからない人が多いというか、9割くらいの人が良くわかっていない。

トップレーナーのレベルを表すと次のようになる

  1. 対面に負けてショックを受ける
  2. 相性を気にするようになる
  3. ダメージトレードやパワースパイクなど色々な観点から考えるようになる

1は特別に下手なタイプで、話にならない。

このレベルの人はLOLには少ない、ゲームに耐えられないからだ。

2はシルバー・ゴールド・プラチナくらい。

LOLプレイヤーで操作が上手なら勝てると思ってる人は、始めたばかりの初心者だけ。

3になると、時間に比例してどんどん上達していく。

この記事はパッチ11.10の時に執筆されました。

凄く簡単な結論

トリンダメアが不死者の握撃を持っていけば、タンクに負けることはない。

マルファイトも簡単にボコれる。

でもコレだと、さっき書いた3の人しかわからないと思うので、2の人にわかるように書いていく。

今回の記事では、ジャングラーとの相性、チームの構成。

話が複雑になりすぎるので無視する。

マッチアップの組み合わせの数

トリンダメアVSマルファイトといっても、実際は次のようになる。

トリンダメアのパターン

  • リーサルテンポ
  • フリートフットワーク
  • 不死者の握撃

トリンダメアはメレー、握撃が発動しやすい組み合わせでフリートを優先する意味はないため、マルファイト戦では除外。

マルファイトのパターン

  • 秘儀の彗星
  • 不死者の握撃

組み合わせによる勝敗

サモナースペルやスタートアイテムもあるが、この記事では数えない。

トリンダメアが勝つ組み合わせ

  1. 握撃トリン 彗星マルファイト
  2. 握撃トリン 握撃マルファイト

1はトリン圧勝。

2もトリンが勝つが、良い勝負になる。

マルファイトが勝つ組み合わせ

  1. リーサルトリン 彗星マルファイト
  2. リーサルトリン 握撃マルファイト

どちらでもマルファイトが圧勝。

理由は2つ

  • トリンダメア側が何もわからないから
  • マルファイトが握撃を入れるのはトリンの握撃に対抗するため

相手がリーサルなら、彗星でも大きな問題はない。

トリンダメアもマルファイトも、この組み合わせでは握撃を入れていく。

ソレ以外を入れてくるというのは

  1. よっぽど深い考えがある
  2. 何も知らない

どちらか。

トリンダメア相手に握撃を入れたほうがいいのは何故?

理由は2つある。

  1. トリンダメアのダメージトレード方法
  2. トリンダメアは5秒間HP無限

1から説明しよう。

ダメージトレード マルファイト編

トリンダメアがマルファイトにどうやってダメージ交換をするのか、考えてみればすぐにわかる。

  • トリン W>AA>(アイアンスパイク)>Eを当てつつ離れる
  • マルファイト AA>WかEかQ

マルファイトはこの場合ADが20下がっているので、握撃があれば良いのだけど、ない場合ダメージトレードを避けたい。

トリンダメアがEで突っ込んだ場合

  • トリン E>AA>W>AA連打
  • マルファイト E>AA>W>AA連打>トリンが逃げる時にQ>AA連打

とんでもないボコられ方をするというか、

「EでAS下がっているのに、なんで殴り合ってるんだ?」

と思うだろう。

ジャングラー・ミッドのガンク無しでこんなことをするのは、完全にスキル効果を知らない人である。

トリンダメアは序盤の火力が低いので(序盤から強ければジャングラーだったよね?)、武器4つくらい持ってないと、この方法でマルファイトに勝つことはできない。

ダメージトレード ガレン編

トリンダメアは本来ガレンには勝てないのだが、ガレンが強化されて征服者を持つようになってからは、統計ではトリンダメアが勝っている。

理由はもうわかったと思うが、大半のガレンプレイヤーが激浅だからだ。

具体的に言うと、ダメージトレードもトリンダメアのことも全く知らないから、征服者入れて殴り合っているせい。

ダメージトレードは

  • ガレン (AA>)Q>相手AAに合わせてW>Eしながら逃げる
  • トリン 相手の接近に合わせてW>AA連打>Eで追いかける>AA連打

握撃を持ったガレンはトリンからするとカミールみたいなヤツで、ちょっと勘弁して欲しいわけだ。

「ガレン側は征服者でオールインでも良くない?」

と、あなたは思っただろう。

確かにレベル5までなら悪くはない、問題は6以降。

トリンダメアと戦うのに超火力は必要ない

トリンダメアはRの性質上、防具を積まない。

敵と戦うためならばトリンダメアで防具を積んでも良いのだけど(最初はドランシールドを大体装備するよね?)、防具を積むと中盤以降のファームが遅くなるから積まない。

ガレンでトリンダメアと戦う場合、次のようになる

  • ガレン Q+W>E>R>ここでトリンRが発動>イグナイト
  • トリン W>ひたすらAA連打>ガレンのRに合わせてR

後半のマスターイーはレートゲーム最強クラスのチャンピオンなのだが、マスターイーはトリンダメアに殴り合いで全く歯が立たない。

トリンダメアが5秒間無敵なので、5個武器を積んでいるとしたら、そのうちの2個は無駄になるからである。

ようはトリンダメアの攻撃に耐えられる必要があるわけだ。

ガレンもマスターイーもCCがないので、結局トリンダメアと戦う場合、極限まで火力を上げても無駄なのである。

征服者はファイター同士で戦う場合、入れてないほうが負けるが、トリンダメア相手にはなんの意味もない。

激浅プレイヤーと知っているプレイヤー

トリンダメアに興味を持ちこのガイドに行きついた者なのですがlolalyticsやopggなどの統計サイトを覗くと対マルファイトよりもナサスに対しての勝率の方が高いのですが

コメント欄より一部抜粋

彼を傷付けるつもりも、揚げ足を取るつもりもないのだが、私が見る限り統計でも圧勝している。

ダイヤの統計
プラチナの統計

特にダイヤのアダプティブ2つは妙手。

マルファイトとのダメージトレードをしっかり考えている証拠だ。

統計だとゴアドリンカーが人気だが、次のパッチでディヴァインサンダラーが強化されるので、11.11からは、そちらも強いはず。

統計では、あまりにも低い数値を外れ値といって除外するのだが、10人に1人が握撃を入れているのは数が多すぎる。

つまりプレイヤーを大きく分けると

  • 統計見ているだけの激浅プレイヤー
  • LOLを知っているプレイヤー

の2種類に分けられる。

LOLAlyticsのトリンダメアVSマルファイトのページ

知っているプレイヤーと知らないプレイヤーの違い

握撃を入れたり、ゴアドリンカーでダメージトレードをするプレイヤーは、マルファイトとの戦い方を知っているわけだ。

何故知っているのかというと、トリンダメアとマルファイトの組み合わせを考えたことがあるから。

今回の記事では詳しく説明しているけれど

  • 基本的な知識を知っている人
  • やる気がある人

じゃないと、いくら私が親切に書いても、全く理解できないと思わないだろうか?

全ての組み合わせを知っているプレイヤーはいないので、どんなに上手な人も、次の3つのうちどれかになる。

  1. 統計をそのまま真似する
  2. ベストに近いビルドをする
  3. 何も見ずに好き勝手組む

長い目で見たら3からスタートするのがベストだと思うが、LOLプレイヤー1から始まることが多い。

とりあえずリーサルテンポとクラーケンスレイヤーを持ち、マルファイトEを受けながらAA連打で倒しきろうとするトリンダメアは、バカというわけではない。

パターン1かつ、トリンダメアに慣れていないだけだ。

知らないチャンピオンを使おうとなったら、とりあえず統計で多いビルドをするのが普通。

いつまでも理由がわからないと使っていて気持ち悪いから、ビルドガイドのリクエストが多いのだろうと思っている。

終わりに

書いたこと
  • 握撃入れたらトリンダメアでマルファイトに勝てる
  • トリンとマルファイトの組み合わせ数は1パターンではない
  • トリンダメア戦で握撃を入れたほうがいい理由
    • トリンダメアのダメージトレード方法
    • 征服者が必要ないから
  • プレイヤーは2種類いる

他人に迎合することのデメリットは、自信がなくなることである。

「統計よりも、自分で考えた結果のほうが正しいに決まってるじゃん」

というのが普通の感覚であるし、むしろ正しくないと単純にプレイヤーとしての実力が怪しい。

メタゲームの話をしようと思ったのだが、予想よりシンプルな話だったし、文字数の関係でソコまで行かなかった。

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