力の偉業が実装された当時は、
- 「ファーストブラッドだけで達成されるのクソすぎる」
- 「なんでこんなにカシオペアが強いんだ?」
という意見が多かった。
前者は3キルに改善され、
後者はナーフされた今でも結構強い。
※ カシオペアは普段レベル1ごとに4、今は勝利者だと5、ナーフ前は勝利者だと6だった。
当時はわからなかったが、
カシオペアが強かった理由は単純に
- 「勝利者ブーツで最も効果が強いのは、MS強化されるスイフトネスブーツと共生靴底だから」
だった。
移動速度は相対的なものだからだ。
ソーサラーシューズなど普通のブーツは
勝利者時でもMSが45のままだが、
勝利者スイフトネスは60から65に上がる。
上を見れば6だった時のカシオペアが、
単純な調整ミスだったのがわかる。
しかし勝利者ソーサラーが今より大分強かったので、
そちらに目を奪われて誰も気づかなかったわけだ。
というわけで、今はAA連打チャンピオン以外は、
スイフトネスブーツを履くことが増えた。
特にミッドではシンドラ、ブラッドミア、マルザハール、アニビアなど、
- 「そういうキャラだったけ?」
という感じのチャンピオンが履くと強い。
それではスイフトネスブーツ時の、
ブラッドミアのビルドを書く。
この記事はパッチ25.06の時に執筆されました。
勝利者スイフトネスブーツはこんなに足が速い
ブーツの種類 | ブラッドミアのMS | 備考 |
---|---|---|
ブーツ無し | 330 | |
ブーツ | 355 | |
共生靴底 | 370 | |
スイフトネスブーツ | 390 | |
その他のアップグレードブーツ | 375 | |
シンクロナイズドソウル | 419 | 戦闘時は375 |
勝利者スイフトネス | 395 | |
勝利者シンクロナイズド | 423 | 戦闘時は380 |
スイフトマーチ | 416 | 4%の合計移動速度 |
永遠の前進 | 461 | 戦闘時は385 |
真紅のアイオニアブーツ | 380 | チャンピオン攻撃時は410(4秒) |
ガンメタルブーツ | 380 | チャンピオン攻撃時は417(2秒かけて元に戻る) |
その他の最終進化ブーツ | 380 |
- スイフトマーチ(スイフトネス進化)
- 永遠の前進(シンクロナイズド進化)
この2つだけが、
バカみたいに足が速いことがわかるだろう。
特にスイフトマーチは
スノーボール時のガレンのようになる。
捕まえるのが非現実的な難度になるし、
テレポートやゴーストがなくても気にならない。
勝利者じゃなければ、ソーサラーとスイフトネスに差はない。
しかし勝利者と進化ブーツの性能は、圧倒的にスイフトネスと共生靴底が優れている。
ミッドブラッドミアのストーリー
- 無難にファームする
- スノーボールする
- ドラゴン4つ取って勝利
1 基本的には後半無双のチャンピオンで、
ブラッドミアより明確にスケーリングが高いのはケイルくらいだ。
他のチャンピオンと比べる場合は、
「ゲームによって変わるかなー」
くらいになる。
ブラッドミアの良い点はフィオラと同じだ。
相性が良ければ序盤から強く、
かなりソロキルを狙いやすい。
ケイル、カサディン、ナサスは序盤から戦えないし、
オレリオン・ソルで対面をソロキルするのは難度が高い。
2 パッチ25.06最強チャンピオンの呼び声が高いナフィーリと似ている。
Wでターゲットを外せる(ほぼ無敵)なので、
勝ってる時は究極に強い。
Wと高HPにより、
メジャイソウルスティーラーが剥がれにくい。
3 ドラゴンソウルがあれば1対5もこなせる。
他のハイパーキャリーに比べると
圧倒的に勝利者ブーツやドラゴンソウルを取りやすい点が、
ブラッドミアの強みなのだろう。
ブラッドミアのキーストーン候補
色々あるのだけど今回は
- 征服者
1本で行く。
最序盤はエアリーより弱く、中盤以降はエアリーより強いと考えていい。
統計上はフェイズラッシュより後半強いので、かなりバランスが良いルーンだ。
メイン征服者
- 征服者
- 凱旋
- レジェンド:ヘイスト
- 背水の陣
- 追い風+ニンバスクローク
1~4 特に説明は無し。
「戦闘時間が長いんだな」
と思ってくれればいい。
同じスケーリングルーンでも、
フェイズラッシュ時はバースト(魔法防御貫通)ビルドで、
征服者時はDPS or MSビルドが望ましい。
5 別に至高+強まる嵐にしてもいいけれど、
追火はダメだ。
征服者はスケーリング寄りのキーストーンだからである。
追火はエアリーと組み合わせて、序盤から対面をボコボコにする時に入れよう。
もちろん、よほどレートの高い試合じゃない限り、強まる嵐のほうが試合には勝ちやすい。
ルーンのかけら
- スキルヘイスト
- アダプティブ
- 好きなもの
1 アダプティブでダメなことはない。
攻撃速度はダメだ。
2 追い風を入れてるので移動速度にしたい人もいるだろう。
相手がラックスやゼラスじゃない限り、
移動速度を入れてはいけない。
ファームに支障が出るからだ。
3 何も考えずに入れるならスケーリング体力。
サモナースペル
- フラッシュ+イグナイト
- フラッシュ+ゴースト
- フラッシュ+テレポート
- ゴースト+イグナイト
1 基本はイグナイトだ。
理由は
「スイフトネスブーツを履くから」
である。
本来ブラッドミアはダリウスみたいなもので、
フラッシュ+ゴーストじゃないと集団戦ができない。
しかしスイフトネスブーツ+コズミックドライブを持った場合、
ゴーストがなくても集団戦で支障がない。
共生靴底初手に買うチャンピオンでテレポートを持つと、
アホ臭いなと思うのと似ている。
「究極の◯◯」とか「一貫性」という単語は、
それなりのLOLプレイヤーになれば、
自然と使うのをためらうようになる。
2 もちろん中盤以降はゴーストのほうが強い。
スケーリング寄りのスペルではあるものの、
基本的にチャンピオン対策で入れていこう。
3 スイフトネスブーツビルドならば、
別にテレポートでも集団戦で支障はない。
しかしテレポートを持つならば、
相手がポーション飲んだ後にイグナイトを撃つほうが強い。
ホームガードにも追い風は効くし、
初手あたりにブーツを履くからだ。
4 ゴーストの効果時間などがナーフされる前までは、
わりと使われていた組み合わせだ。
今でも悪くないはずだけど、
入れる人は減った。
MSビルドなら基本はイグナイト、ゴーストとテレポートは当たり外れが激しい。
スキルオーダー
- レベル1でQ
- レベル2でEかW
- レベル3で取ってないスキルを取る
- レベル4以降はR>Q>E>Wの優先順位で取る
1 他に取るものがない。
2 メレーに対してはWを取ると有効な場合が多い。
3 WもEも使わないと思ったなら、
Qをレベル2に上げてもいい。
4 レベル11でRを取らずにEを上げたりもできるが、
凄くどうでもいい。
序盤の強化QまわりのMS
強化Q(真紅の衝動)状態のMSだ。
瞬く間に下がっていくので、
瞬間的な最大MSである。
状態 | 追い風なし移動速度 | 追い風あり移動速度 |
---|---|---|
ブーツ無し | 330 | 333 |
レベル1真紅 | 363 | 366(370のはず) |
レベル6真紅 | 396 | 399(404のはず) |
スイフトネス6真紅 | 457 | 465(469のはず) |
ニンバスクロークと違ってMSが瞬時に下がっていく。
そのため最大MSは表示されない。
実際に計算上のMSになってるのかどうかは、
面倒なので測ってない。
基本的に追い風は
- リコール時の復帰速度(ホームガードに効く)
- レベル6+スイフトネスブーツ時の強化Q
- ニンバスクローク
の時に効果を発揮する。
ニンバスクローク周りのMSも表にしたかったが、
今回はコレだけで。
人によっては「ブラッドミアの追い風は眉唾である」と考える人もいるくらい、ささやかな効果だ。
レーン戦で1回でもいいから強化Qを当てたり、相手の方向指定を回避できれば、追い風のほうが良かったと思えるくらいの差である。
ミッドブラッドミアのアイテムビルド
- 初手スイフトネスブーツを買って、強化Qを対面のチャンピオンに当てる
- 対面のHPが減ってきたら、溜めE>フラッシュ>強化Q+イグナイトの基本コンボを当てる
今回のブラッドミアのコンセプトだ。
征服者スタックの関係で
イグナイトを最初に当てると火力が高くなるけれど、
気にしなくていい。
ブラッドミアに限らずこういう細かい点は、
マスター以上になってから考えたほうがいい。
ちなみにニンバスクロークは、フラッシュとイグナイトを同時に使うと、フラッシュだけ使ったよりもMSが高くなる。
ちゃんとMSが加算されるわけだ。
スタートアイテム
- ドランリング+体力ポーション2個
- ダークシール+詰め替えポーション
- ドランシールド+体力ポーション
1 基本。
2 スケーリングの構え。
ジャングルとデュオなら外しにくい。
3 オレリオン・ソルやマルザハールなどに強い。
ダークシールは単純にラストヒットが取りにくくなるので、何も考えずにドランリングを買うことをおすすめする。
ブーツ
勝利者ブーツはセカンドアイテム完成後に進化できるが、
スノーボールしてなければ進化させないほうが無難だ。
- スイフトネスブーツ
- 共生靴底
- マーキュリーブーツ or プレートスチールキャップ
1 足の速いソーサラーシューズと考えると良いかもしれない。
もちろん火力は低いのだけど、
強化Qを当てることでカバーだ。
ゴーストやテレポートがなくても快適であるが、
難点が1つ。
追い風+スイフトネスでは
スキルヘイストが1も上がらないことだ。
2 時間で進化するブーツなので、
スケーリング寄りだ。
強化Qは当てにくい。
3 相手がALLAPやALLADならば、
これらのブーツを履こう。
ダークシールを買い足すならば、スイフトネスブーツ完成後が無難だ。
ファーストアイテム
- コズミックドライブ
- ストームサージ
1 移動速度4%+20と、
スキルヘイスト25が付いている。
2 移動速度4%が付いているが、
スキルヘイストが0だ。
ソーサラーシューズと組み合わせると強いのだけど、
スノーボール時に買う装備なので、
別に気にしなくていい。
コズミックドライブを買ったことにする。
セカンドアイテム
- リフトメーカー
- ラバドンデスキャップ
- ストームサージ
1 ブラッドミアとシナジーがあるので、
バーストダメージ以外は文句のつけようがないアイテムだ。
コズミックドライブは運命の灰ともシナジーがあるのだけど、
ブラッドミアは耐久力があり射程が短いので、
リフトメーカーが優先される。
※ 例えばシンドラは、黒炎のトーチ+コズミックドライブにする。
2 スムーズに買えるのであれば、
ラバドンデスキャップのほうが強い。
3 コズミックドライブ+メジャイソウルスティーラー10スタック以上+ストームサージ。
このMS18%ビルドが理想だ。
後はラバドンデスキャップ+リフトメーカーで完成である。
MS18%ビルドにできるほど上手であるのが望ましい。
理想はコズミックドライブ+メジャイソウルスティーラーにして、その後にスイフトネスを進化させる。
サードアイテム
- ラバドンデスキャップ
ブラッドミアはAPが高いほどHPが増えるので、
ラバドンデスキャップとリフトメーカーが重要だ。
どちらもバニラアイテムみたいなものなので、
ユーティリティを他で稼ぎたい。
フォースアイテム
- ヴォイドスタッフ
- 呪いのブラッドレター
1 これもバニラアイテムだ。
ブラッドミアの場合は、
メジャイソウルスティーラー10スタック以上、
リフトメーカー、
のほうが優先されることが多い。
2 味方に頼りになるAPがいた時は、
こちらのほうが良いだろう。
フィフスアイテム
- ストームサージ or シャドウフレイム
- ゾーニャの砂時計
- スピリットビサージュ
1 ヴォイドスタッフの%の後に、
固定値が引かれる。
究極の火力がシャドウフレイムで、
MS4%付いてるのがストームサージだ。
ゴースト時ならシャドウフレイムで、
イグナイト時はストームサージが良いのではないかと思う。
2 ただのARアイテムとして買う。
ブラッドミアにはWがあるからだ。
3 ラバドンがあるので
バンシーヴェールにしたいのだけど、
スピリットビサージュのほうが強めである。
回復シナジーだけでなく、
マルファイトRなどが
ブラッドミアWで回避できるのが大きい(ように思える)。
終わりに
- 「勝利者」状態になった際、スイフトネスブーツと共生靴底は他のブーツよりも移動速度が大きく上昇します。
- 移動速度は相対的な価値を持つため、「勝利者スイフトネスブーツ」による移動速度の上昇効果は特に強力です。
- ブラッドミアは非常に強力なレイトゲームスケーリングを持つ一方で、序盤からキルを狙えるポテンシャルも有します。
- ブラッドミアはWスキルによるターゲット不可能力と元々高い体力により、メジャイソウルスティーラーのスタックを維持しやすいです。
- このガイドでは、ブラッドミアのキーストーンとして征服者の採用を推奨しています。
- スイフトネスブーツを採用するビルドでは、移動速度が補強されるためサモナースペルはイグナイトが基本選択肢となります。
- スイフトネスブーツとコズミックドライブを組み合わせることで得られる高い移動速度により、ゴーストがなくても集団戦で立ち回りやすくなります。
- 追い風ルーンとスイフトネスブーツは強化Q使用時の瞬間的な移動速度を大きく高め、スキルを命中させやすくします。
- このビルドにおけるコアアイテムとして、スイフトネスブーツ、コズミックドライブ、リフトメーカー、ラバドンデスキャップが挙げられます。
- スノーボール(有利を広げる)状況では、移動速度とバーストダメージを両立できるストームサージが有効な選択肢となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事では、ミッドレーンのブラッドミアにおける少し変わったアプローチとして、「スイフトネスブーツ」を軸にしたビルドとその考え方について解説しました。
移動速度がもたらす立ち回りの自由度や強化Qの当てやすさ、そして集団戦での生存力向上は、従来の火力重視ビルドとはまた違った強みを発揮する可能性があります。特にコズミックドライブとの組み合わせによる高い機動力は、ブラッドミアのポテンシャルを引き出す一つの鍵となるかもしれません。
もちろん、リーグ・オブ・レジェンドのビルドに唯一の正解はありません。対面のチャンピオン、敵チームの構成、そして試合展開に応じて最適なアイテムやルーンは変化します。
このガイドが、皆さんのブラッドミアでの戦略の幅を広げるための一つのアイデア、あるいは新しい発見のきっかけとなれば幸いです。ぜひ、ご自身のプレイスタイルに合わせて試してみて、その感触を確かめてみてください。
パッチ25.06付近では、
スイフトネスブーツが強いと言っても、
大半のチャンピオンでは初手に買うと支障が出る。
ブラッドミアだと、
強化Qを相手本体に入れることで、
ミニオンに撃ったよりも遥かにHPが回復するし
ダメージトレードも普段より高まる。
なのでスムーズに買いやすいわけだ。
副次的な効果として、
- レーン戦で相手のスキルを回避しやすい
- ゴーストがなくても戦えるようになった
という感じだろうか。
耐久力のない相手ならば、
スイフトネスブーツでまったく問題がない。
相手がヤスオだったらソーサラーシューズ、
ガリオだったらアイオニアブーツのほうが良いだろう。
ここらへんは難しい話なのでビルドガイドには書かない。