最近注目されているヴェックスのビルドガイドを書く。
ヴェックスは序盤のレーン戦で高いポテンシャルを持つ一方、Rスキルで敵陣に飛び込むリスクや、後半にかけての影響力の低下といった課題も抱えています。この記事では、そんなヴェックスの基本的な文脈から、ソロキューで勝利を掴むためのキーストーンやルーン選択、アイテムビルド、そして実戦で役立つコンボまで、幅広く解説していきます。
「ヴェックスを使ってみたいけれど、どう動けばいいかわからない」「ソロキューでヴェックスを使って勝ちたい」と考えているプレイヤーにとって、必見の内容となっています。ぜひ、この記事を読んで、陰鬱なるヨードル使いマスターへの道を歩み始めましょう。
今回は魔道+ロッドオブエイジスを紹介しよう。
この記事はパッチ25.07の時に執筆されました。
ミッドヴェックスのストーリー
- 序盤から積極的にダメージトレードをする
- スノーボールをする
- ドラゴン4つ取って勝利
1 アーリ、ゾーイ、ルブランと同じ系統のチャンピオンだ。
マッチアップにもよるのだけど、序盤の強さはゾーイに次ぐ。
アーリやルブランよりずっと強い。
2 レーン戦も強ければRも強い。
ただし難点が1つあって、それはダークシールのスタックが剥がれやすいことだ。
アーリとルブランは、メジャイソウルスティーラー25スタックの維持が容易である。
しかしヴェックスはRで突っ込んでいくため、ジャングルカーサス並みに剥がれやすい。
3 ヴェックスは後半弱いのだけど、ドラゴン4つ取ってれば流石に勝てる。
アイテムが1個増えてるようなものだからだ。
4つ目のドラゴンを取れるようにゲームを進めていくのが、LOLのソロキューである。
ミッドヴェックスのキーストーン候補
- 電撃
- 魂の収穫
- 秘儀の彗星
- 不死者の握撃
1 ヴェックスと言えば電撃。
というキーストーンなのだけど、実際のソロキューでは秘儀の彗星のほうが勝ちやすい。
ここはアーリと同じだ。
2 有利な相手に入れていく。
最大スケーリングルーンだ(レーンで発動さえできれば)。
3 キーストーン以外が強い。
マナフローバンド、至高、強まる嵐、ソロキューのメイジにとって理想的なルーンだ。
4 レーンで何回も発動できそうな相手に入れる。
基本的にボーンアーマーが有効そうな相手に入れていけば、大きく外さない。
メイン覇道
- 電撃
- 追い打ち or 血の味わい
- グリスリーメメント
- 好きな賞金首狩り
- マナフローバンド+追火
1と2と5 これで序盤のダメージトレード力を極限まで高めていく。
3と4 どれでもあまり変わらない。
つまり覇道ルーンは全然強くないわけだ。
実際のソロキューでは、こういったルーンセットは上手に機能しないことが多い。
メイン魔道
- 秘儀の彗星
- マナフローバンド
- 至高
- 強まる嵐
- レジェンド:ヘイスト+切り崩し
- ボーンアーマー+超成長
- 魔法の靴+ビスケットデリバリー
2 マナありのメイジは、マナフローバンドを入れるのが無難だ。
3 ロッドオブエイジスにはスキルヘイストが付いてないので、至高は頼りになる。
4 追火のほうがヴェックスらしくはあるのだけど、ソロキューでは機能しにくい。
マスター以上のレートじゃない限り、追火は忘れたほうがいい。
これは全チャンピオンで共通しているので、LOLの基本の1つかもしれない。
5 至高と合わせてスキルヘイスト25も稼げる。
6 ボーンアーマーが有効そうな相手に入れていく。
ダメージトレードを有利にするためだ。
7 無難な選択肢。
あまったビスケットはアイテム枠に余裕があるのであれば、売らずに集団戦で使いたい。
ルーンのかけら
- 好きなもの(電撃時は必ず攻撃速度)
- アダプティブ
- 体力+65 or スケーリング体力
1 無難なのはアダプティブと攻撃速度で、スケーリングが高いのはスキルヘイストだ。
2 相手がゼラスやラックスの時は移動速度を入れていくといい。
3 体力+65がヴェックスらしいのだけど、実戦ではスケーリング体力のほうが試合に勝ちやすい。
スキルヘイストは序盤のダメージトレードが弱くなるのだけど、1番勝ちやすい。
サモナースペル
- フラッシュ+イグナイト
- フラッシュ+テレポート
1 イグナイトが望ましい。
2 ダメージトレードが失敗したり、ガンクを受けてHPが減った時にはテレポートのほうが便利だ。
ボットにガンク行きやすいのもテレポートである。
マスター未満のレートでは、ジャングルがミッドに比べて大きく下手なのが当たり前なので、イグナイトじゃないダメなことが多い。
スキルオーダー
- レベル1でE
- レベル2でQ
- レベル3でQ
- レベル4でW
- レベル5以降はR>Q>W>Eの優先順位で取る
1 インベイドも行ける。
2 妙に性能が高いスキルで、最大レベルだとCDが4秒しかない。
3 なるべくQをレベル2にしたい。
簡単なコンボ
- E>Q>AA
- フラッシュ>W>E>Q
- R>R(飛びつき)>W>E>Q
- フラッシュ>W>Q>R
- Q>フラッシュ>E
- R>フラッシュ
1 レーンでの基本コンボ。
2 相手にCCを当てたい時。
「パンチに予備動作を加えてはいけない。 瞬時にうて」
というふうに撃つコンボなのだけど、W>フラッシュとは撃たないように。
3 Rからの基本コンボ。
パッシブが上がっていればWにCCが付くので全段当たる(少し待てば溜まる時は待ってからR2段目で飛びつこう)。
基本的に相手がフラッシュをしてくるのはRが当たった直後だ。
W決め打ちすると逃がす場合が多い。
4 レベル6~8の時はパッシブCCの時間が1秒しかない。
なのでEを挟んだ場合、気の利いたスキルやフラッシュを相手に使われてRが回避されやすい。
威力の高いQとRを当てたいわけだ。
5 味方のCCが決まった時に使う。
使う機会は多いのだけど、使いたくないコンボだ。
タロンのW>フラッシュ>AA>Q>AAと似ている。
もちろんRが使えるのであれば、Rを撃とう。
ミッドヴェックスのアイテムビルド
ヴェックスのダークシールは買い得だが、メジャイは剥がれやすい。
スタートアイテム
- ドランリング+体力ポーション2個
100%の試合で何も考えずに買っていこう。
スタート時に女神の涙を買った場合、その時点で試合が速やかに終わると考えていい。
ヴェックスは序盤から積極的に攻めたいチャンピオンなので、ファーストリコールではダークシール、ブーツ、詰め替えポーションなどを買いたい。
ファーストアイテム
- ロッドオブエイジス
- ルーデンコンパニオン
- 黒炎のトーチ
- ストームサージ
- ライアンドリーの仮面
1 【パッチ15.07】ロッドオブエイジス徹底解剖:現行パッチでの性能・仕様【とても長い話】
パッチ15.07でバフされたアイテムだ。
スケーリングアイテムではあるものの、特に気にせずに積極的にプレイしよう。
スキルを空打ちすれば、当然ヴェックスのパッシブが消えるので、少しだけ相性は悪い。
2 スノーボールできれば強いのだけど、なぜか魔法防御貫通が付いてないため、ゼラスがRを撃つ時にしか有効に機能しない。
3 妙にファームが速いのがメリットだ。
4 マナが付いてないけれど、魔法防御貫通とMSが付いているので、バーストアイテムとしては最も強い。
ヴェックス自体がファーストアイテム完成前に活躍したいチャンピオンなので、スケーリングの高いアイテムを買っても問題ない。
5 ヴェックスとは相性が良く、最初に買っても強い。
一般的なレートの試合では、圧倒的に初手ロッドオブエイジスが無難だ。
例えばあなたがヴェックスで初手に心の鋼を買おうが、購入するまでの序盤の動きは全部同じなので、積極的にプレイすること。
ブーツ
- アイオニアブーツ
- ソーサラーシューズ
1 ロッドオブエイジスより先に購入しても構わない。
2 ロッドオブエイジスにはスキルヘイストが付いてないので、アイオニアブーツのほうが望ましい。
ただ味方にヴェックスしかAPダメージがいないのであれば、ソーサラーシューズで良いだろう。
ヴェックスはRがあるので、中盤以降は移動速度がそこまで重要じゃない。
勝利者時のスイフトネスブーツは強いのだけど、勝利者時もアイオニアブーツでいい。
セカンドアイテム
- ライアンドリーの仮面
- リフトメーカー
1 当たってから少し待つと、ドットダメージだけでなくダメージ増加効果も乗る。
ヴェックスRはリーシンQと似ているのだけど、リーシンで仮面を持つことはないので、Rとの相性の良さには気づきにくい。
2 メジャイソウルスティーラー10スタック以上があれば、リフトメーカーを買うといい。
ライアンドリーが最大でダメージ6%、リフトメーカーが最大でダメージ8%上がる。


バーストメイジと言っても、ヴェックスのダメージの出し方はヴェックスはアーリに近い。
本当に一瞬で最大ダメージを出すチャンピオンは、ルブラン、レンガー、ガングプランクなど限られている。
バーストメイジと言っても、ダメージの出し方がヴェックスはツイステッド・フェイトやアーリに近い。
サードアイテム
- ライアンドリーの仮面
- リフトメーカー
- ゾーニャの砂時計
- バンシーヴェール
1と2 どちらかを買う。
ライアンドリーの仮面のドットダメージは戦闘状態を継続してくれるので、リフトメーカーとも相性がいい。
3 メジャイソウルスティーラーを持っている、スノーボールしている、試合のレートが高い(マスター以上)である場合は買おう。
noob midにありがちな代表的なパターンは、特別な理由なく
- ダークシールを買わない
- 強まる嵐ではなく追火を入れる
- ゾーニャの砂時計を買う
こういう行動をする。
4 相手がALLAPに近いとか、メジャイソウルスティーラーを持ってる時に買おう。
特定のAPスキルはゾーニャでも対抗できるので、買われることは少ない。
フォースアイテム
- ラバドンデスキャップ
メジャイソウルスティーラーを持ってるなら、ここでビルド完成だ。
フィフスアイテム
- ヴォイドスタッフ
- 呪いのブラッドレター
1 これで完成。
2 味方に頼りになるAPがいるならこっちで。
大半のレンジAPチャンピオンは、ラバドン+ヴォイドが最後の2枠となる。
終わりに
- ヴェックスは序盤から積極的にダメージトレードを行い、スノーボールを狙うプレイスタイルが基本となります。
- 後半の失速を補うため、ドラゴンを4つ確保することがソロキューでの重要な勝利条件となります。
- キーストーンは一般的に「電撃」が想起されますが、ソロキュー環境では「秘儀の彗星」を選択する方が勝率を高めやすいです。
- メイン魔道ルーンでは、「マナフローバンド」「至高」「強まる嵐」の組み合わせがソロキューでの安定性とスケーリングに貢献します。
- ファーストアイテムとしては、パッチ15.07で強化された「ロッドオブエイジス」が最も無難で推奨される選択肢です。
- 「ロッドオブエイジス」はスキルヘイストを持たないため、ルーン「至高」や「アイオニアブーツ」で補うことが効果的です。
- セカンドまたはサードアイテムでは、「ライアンドリーの仮面」と「リフトメーカー」が有力候補となり、ダメージの出し方と相性が良いです。
- 「R」で突っ込む特性上、「ダークシール」のスタックは有効ですが、「メジャイソウルスティーラー」のスタック維持は他のメイジより難しくなります。
- サモナースペルは「イグナイト」が望ましいです。
- レーン戦では「E>Q>AA」、アルティメット使用時は「R>R(飛びつき)>W>E>Q」が基本的なコンボとして活用できます。
ヴェックスは序盤が強く、まずはレーンで勝利することが大切である。
秘儀の彗星と魔道ルーンを基本とし、ロッドオブエイジスを軸にしたビルドは、スケーリングも求められるソロキューにおいて勝ちやすい。
ヴェックスのようなチャンピオンの場合、序盤からスノーボールしつつ、中盤以降も失速しないのが理想的な展開である。
ただし、LOLのソロキューにおいては、次のような側面も考慮する必要がある。
- 毎試合、安定して活躍すること
- その上で、運も味方につけて試合に勝つこと
これがLOLというゲームなのだ。
そして、マッチングレートが低い対戦環境であるほど、個人による圧倒的な活躍が試合結果を左右する傾向が強まる。
これはLOLに限らず、実力が拮抗しない戦い全般に言えることなのかもしれない。