広告 書評 考察記事

本 vs 煙草、そしてドーパミン

Kindle Unlimitedの膨大なタイトルの中から

『本 vs 煙草』

という一冊を見つけた。

著:ジョージ・オーウェル, 翻訳:蜷川豊
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  • 表紙がキャッチーかつオシャレ
  • ジョージ・オーウェルが書いた本
  • 5分で読めるらしい

というわけで手にとって読んでみた。

内容はシンプルなもので、
本と煙草の値段を比較しただけである。

しかし歴史的な文豪らしく、
冒頭の文章から素晴らしい。

数年前、友人の新聞記者が、工場労働者たちと空襲警戒の当直をしていたときのこと。彼の新聞が話題になった。その場にいたほとんど全員が読んでいて、好意的に評価していたが、文芸欄についての意見を求めてみたところ、返答はこうだった。

「いやいや、ダンナ、そんなもの読むわけがないでしょうが。12シリング6ペンスもする本の話ばっかりじゃないですか。おれたちみたいな連中は、一冊の本に12シリング6ペンスもかけられませんって」

このように話す労働者たちは、ブラックプールへの日帰り旅行に数ポンドを費やすのについては、なんとも思わない人々だったという。

本 vs 煙草


10ページで終わる内容で、
結論は

  • 本よりも酒と煙草を合わせたお金のほうが多い
  • 本の消費量が低いのは読書が刺激的な趣味じゃないからだろう

というものだ。

私達は刺激の少ないものよりも、
刺激的なものを好む。

今回はその点について考えてみよう。

この記事はパッチ25.16の時に執筆されました。

可処分時間

訳者あとがき

突然だが、可処分時間、という言葉を聞いたことがあるだろうか。仕事や睡眠などを差し引いたときに個人が自由に使える時間のことで、SNSやゲーム、動画サイトなど、あらゆる産業がこれを奪い合っているのが現代という時代である。インターネットの普及が、人びとの時間の使い方を大きく変えたのだ。

昔インターネットを初めて繋いだ時、
無料で遊べるゲームの多さに感動したのを覚えている。

しかし、すぐにやらなくなった。

特にRPGは。

やらなくなった理由は

  • 他のゲームのほうが面白いから

その可能性は大きい。

理想の生活と現実

  • 朝5時に起きて、起きた瞬間に執筆を開始する

ある程度文章を書く人ならば、
村上春樹みたいな生活を理想とする人も多い。

※ 朝起きてから90秒以内にすると、フローに入りやすいとYoutubeで見たことがあります。

ただ大半の人間は、
上のようにはならないし、
一度もしたことがないはずだ。

  • 本 vs 煙草
  • 可処分時間

の2つのヒントから考えれば、
理由は明確である。

  • できる行動がたくさんある
  • 執筆の面白さは最下位クラスである

自分ではわからなかったが、
おそらくこういうことだろう。

リモートワーク

最近は滅多にないが、
コロナが流行っていた頃は

  • リモートワーク中の人とLoLをした記憶が50回ほどある
  • リモート(オンライン)授業中の人とLoLをした記憶が50回ほどある

向こうは後ろめたさから、
リモートワークをしてるとは言わないのだが、
その時期はとにかく多かった。

つまり

  • 家では誘惑が多い

先ほど「自分ではわからなかったが」と書いたが、
他人を見れば小学生でもわかるようなことだった。

LoLプレイヤーの罪

長くプレイしている人であれば、
例外なく次のような提案をしたことがあるはずだ。

  • LoLが下手すぎる友人に他のゲームを勧める

私は数回ある。

悪役令嬢バトルのように、
遠回しに「お前は下手くそすぎる」というのではなく、
真剣にMMORPGみたいなものが向いていると思ったからだ。

とりあえず誰に何を勧めても答えは同じで

  • LoLのほうが面白いからLoLをしてる

であった。

かなり健全かつ自然な解答で、
どこもおかしくはない。

ドーパミン度で分ける

LoLのティアーリストをありがたがるのは、
健常発達の初心者だけだ。

仕組み的には当たり前で

  • 「流行りは大体こうなっている」

というのを提示してあるので、
奇怪な振る舞いを避けやすいからである。

そういう人は人との会話も自然だし、
見た目も清潔だ。

しかし何年もLoLをやってる上級者は
見なくてもわかるし、
LoLでの振る舞いは一般人より遥かにオシャレである。

こういったドーパミン度とインパクト(生活での効果)、
を並べたリストが、
我々の生活にも必要なのではないだろうか?

初心者にティアーリストは必要である

私はTFTのやる気がトップクラスにないので、
リロールしてケイルを星3にして、
星1のアカリに負けるようなことをする。

※ しかも私のプレイヤーレベルは9だった。

MetaTFT 2025/08/20

私はしないが、
初心者が勝つには

  • Sを擦り続ける

という手法が良いと思われる。

私はTFTの文脈がわからないので、
LoLで言えばトップで先出しマルファイトを出し、
しかもナサス相手にAPビルドにするようなことをしているのだろう。

ドーパミン度リストを作ってみよう

冷水シャワーはなかった。

とりあえず執筆はPCでするのだから、
PC内での出来事について並べてみよう。

ライバル行動というヤツだ。

  • Duolingoをする
  • 執筆をする
  • 崩壊スターレイルのデイリーをする
  • 読書をする
  • SNSを見る
  • Youtubeや漫画を見る
  • LoLをする
  • TFTをする

次に負荷の高いものと低いものを挙げていこう。

負荷の高いもの

  • 執筆をする
  • Duolingoをする
  • LoLをする
  • 読書をする

負荷が高い順番に並べると、
上のようになる。

Duolingoは540日くらいやっているはずなのに、
毎回負荷が高く感じる。

3 LoLは面白いが、
必ず負荷をかけてプレイするようにしている。

普通の人みたいにプレイしたことは、
ここ5年くらいで一度もない。

配信してる時くらいだろう。

負荷の低いもの

すべて負荷が究極に低いので、
順番は気にしないでほしい。

  • 崩壊スターレイルのデイリーをする
  • Youtubeや漫画を見る
  • SNSを見る
  • TFTをする

1 やる気が少ないので、
かなり長く続いている。

月パスしか入れてないが、
カフカ、ブラックスワン、セイレンスの
キャラも武器も完凸している。

2 漫画を見るのは重要だと、
よく人に話すことが多い。

味方側の登場人物が全員、
人に受け入れられやすいデザインをしているからだ。

世の中には

「お前みたいなヤツは味方側にいないぞ」

と思わせる人がたまにいる。

しかし、そういう人は悪い人なのではなく、
芋野郎なだけなんだろう。

3 これはLoLと似ている。

真剣にSNS運用をしている人は、
負荷が高いのではないだろうか?

私もそろそろ、
こういったレベルを卒業するべきかもしれない。

4 私のTFTがヘタクソすぎる理由は簡単で、
漫画などを読みながらしているからだ。

つまり、上に挙げた3つのどれかをしながらしてる。

ある程度LoLをしている人で、
私よりTFTが下手な人は見たことがない。

ライバル行動を潰す

2013.08.06 3日坊主から離脱する→やめたいことをやめ、やらなくてはならないことを続ける仕組みをつくる行動デザインシート


より画像を引用した。

マイナス要因は

  • 行動するのが大変
  • ライバル行動に負けてしまう
  • すぐには成果が見えない

の3つだ。

行動するのが大変

  • 行動のきっかけをつくる
  • 行動のハードルを低くする

1 執筆の場合は、

「最近書いてないな」

がある。

なので、
ここはクリアしているわけだ。

私の場合は

「今日書いてないな」

が適切だろう。

2 

ピンと来なかったのでGeminiに聞いてみたら、
思ったよりも色々な方法が出てきた。

ライバル行動に負けてしまう

  • ライバル行動を遠ざける

先ほどのライバル行動を持ってこよう。

  • 崩壊スターレイルのデイリーをする
  • Youtubeや漫画を見る
  • SNSを見る
  • TFTをする

1 誘惑度が低すぎるので、
考えなくていい。

ソシャゲではよく言われる、
”義務”という状態だ。

※ ソシャゲで”虚無”はニーチェみたいな頻度で使う。

2と3 ネットサーフィンというヤツだ。

ウェブサイトブロッカーを使う云々である。

昔は執筆中にMTGのWIKIを一生見てしまう癖があって、
その時に使った記憶がある。

また使うしかない。

4 書いていて思った。

「TFTはLoLのライバル行動ではないか?」

と。

というのも私はLoLクライアントを起動する時、
必ず目的を持って起動する。

つまり、気軽に起動しない。

なのでTFTをするのは、
LoLのライバル行動としか思えない。

すぐには成果が見えない

  • 行動にたいしてごほうび

マルクス資本論の再生産費用みたいな話だ。

  • 「高収入の仕事は負荷(再生産費用)も高いので、お金もたくさん使うようになってしまうだろう」

というヤツである。

私は何故か人から

「執筆や動画作成する時のモチベーション云々を教えて欲しい」

みたいに言われることが多い。

おそらく

  • どう見ても物事を継続できるタイプじゃないのに、執筆は継続できるから

だろう。

その時に私が教える方法を簡単に書く。

  • 「執筆は3ヶ月後くらいに成果が出るのだけど、毎日やってれば3ヶ月後からは毎日成果が出てるように感じる」

というものだ。

そんなに一生懸命頑張るわけじゃないが、

「勝つまで努力しろ」

という手法かもしれない。

これは私が人に教えることの中でも
珍しく真っ当なことで、
真っ当ランキングベストファイブは硬いだろう。

これは文化資本の1つだろう。
私は随分と身に付けるのが遅くなってしまったが、立派な人間は子どもの頃から知っているのだと思う。

終わりに

  • 価値観の違い: ジョージ・オーウェルのエッセイ『本 vs 煙草』では、労働者たちが本に高いお金を払うことをためらう一方で、タバコや日帰り旅行のような快楽には平気で大金を費やすという、消費行動における価値観の対立が示されています。
  • 可処分時間と競争: 現代社会では、仕事や睡眠を除いた個人の「可処分時間」を、SNS、ゲーム、動画サイトといった様々な産業が奪い合っており、インターネットの普及が人々の時間の使い方を大きく変えています。
  • 活動の負荷と面白さ: 執筆のような知的で負荷の高い活動は、ゲームやSNSといった即座に刺激を得られる娯楽と比べて、面白さの優先順位が低く、習慣化が難しいという問題があります。
  • 誘惑の多さ: 村上春樹のような作家の生活を理想としながらも、多くの人がそれを実現できないのは、家の中にはゲームやSNSなど、誘惑となる「ライバル行動」が非常に多いことが原因です。
  • 「ライバル行動」という概念: ある行動(例:執筆)を妨げる別の行動(例:SNS、ゲーム)を「ライバル行動」と定義し、目標達成のためにはこれらの誘惑をコントロールする必要があると分析しています。
  • 初心者の行動特性: LoLのようなゲームの初心者が「ティアリスト」に依存するのは、不自然な行動を避け、効率的に楽しむための合理的な手段であり、経験者はリストを見なくても同様の判断ができると考察されています。
  • 行動デザインの課題: 目標達成を阻む要因として、「行動するのが大変」「ライバル行動に負ける」「すぐに成果が見えない」の3つが挙げられています。
  • 執筆のハードルを下げる方法: 執筆を継続するためには、行動のきっかけを作り、ハードルを低くする工夫が必要であり、具体的な方法として「ウェブサイトブロッカー」の使用が有効だと提案されています。
  • モチベーションの維持: 執筆のような即座に成果が見えにくい活動でも、継続することで長期的に「毎日成果が出ているように感じる」状態になり、これがモチベーションを維持する上で重要であると述べています。
  • TFTとLoLの関係: 筆者にとってTFTは、気軽に始めたつもりが、集中して取り組むべきLoLのプレイ時間を奪ってしまう「ライバル行動」となっており、誘惑に負けている自身の状態を客観的に分析しています。

この間、Torchlight Infiniteというゲームをやった。

ハクスラは友人に勧められるのだけど、
毎回アクトランの途中で飽きてやめてしまう。

ただ今回はかなりハマって、
深宇宙という最終MAPを、
頑張れば周回できるくらいまで行った。

その後、急激に飽きて、
無事こうやって執筆している。

このブログはLoLの記事を書きながら、
こうやって少し外した記事も書いていく。

それが割と好まれており、
昔の私から見たら、

「これほど恵まれている男もいないだろう」

と考えるはずだ。

にも関わらず、LoLや執筆より、
ハクスラをしていたほうが10000倍面白い。

どうやら人間は褒められればやる、
というわけではないらしい。

とりあえず、
ウェブサイトブロッカーを入れることから始めようと思う。

著:ジョージ・オーウェル, 翻訳:蜷川豊
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