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人生LoL説:朝の「二度寝」がトップレーンで負ける理由【新シーズンには、こういったアプローチで備えている話】

朝、目が覚めた瞬間。

「起きようか、あと5分寝ようか」

と迷う時がある。

寝不足だったり、寒い朝にはありがちなことだ。

たとえ心身ともに健康な人間であっても、
このように思うのは珍しくもなんともない。

しかし、これがLoLの試合中だったらどうだろう?

トップレーンで「後出し」をする場面で例えてみよう。

  • どのチャンピオンを出すのか?
  • キーストーンやルーンは、何を入れていくべきか?
  • テレポート、イグナイト、ゴースト、どれにするか?
  • ドランシリーズは何を持って行くべきか?

0.2秒で出てくれば勝てるし、
10秒経っても出てこなければ負ける。

出来るかどうかは置いておくとしても、
この感覚を知っていないとトップやミッドで勝つことはできない。

これはプラチナ~マスター帯の人に教えることが多いので、
レベル的には結構高い話だ。

こういうのは

「出来るようにする」

という方向性が重要であって、
今は出来なくても構わないし、
完璧に出来る人は存在しないだろう。

では、どうしてセットアップ、
あるいは「デッキを組む」という行為が重要なのか?

それは「決断疲れ」を回避するためだ。

有名なCEOや悟空が
毎日同じ服を着るエピソードと同じ理屈である。

重要なことにエネルギーを使うために、
それ以外を省力化しているのだ。

LoLが重要かどうかはさておき、
先程紹介したような即断即決ができるようになれば、

「手練(てだれ)」

と呼んでいいレベルになる。

これは、1日のスケジュールでも同じだろう。

つまり、「人生LoL説」だ。

この単語を出した瞬間、
IQが40くらい下がった気がするが、
気にせず提唱していこう。

この記事はパッチ25.24の時に執筆されました。

決断疲れとは

決断疲れ(Decision Fatigue)とは

一言で言えば、「脳のスタミナ切れ」のことです。

心理学では「自我消耗」とも呼ばれ、人間が1日に使える「意志力(ウィルパワー)」には限りがあるという考えに基づいています。

1. 仕組み:脳はガソリンタンク

  • 決断はエネルギーを使う: 「大きな商談」だけでなく、「今日のランチは何にするか」「今日はどの服を着るか」といった些細な選択でも、脳のエネルギーは確実に消費されます。
  • 朝が満タン、夜はガス欠: 起きた直後が最もエネルギーがあり、夜になるにつれて判断能力は低下していきます。

2. 疲れた時に起きる「2つの症状」

エネルギーが枯渇すると、脳は省エネモードに入り、以下のどちらかの行動を取り始めます。

  • 決断の回避(先送り): 「今は決められないから、また後で考えよう」と問題を先延ばしにします。現状維持を選びやすくなります。
  • 衝動的な決断(どうでもよくなる): 深く考えるのが面倒になり、「もう何でもいいや」「とりあえずこれで」と、安易な選択や衝動買い、ドカ食いなどに走りやすくなります。

3. なぜ「ルーティン」が重要なのか

先ほどの文章で出てきた「スティーブ・ジョブズが同じ服を着る」や「朝起きるかどうか迷わない」というのは、どうでもいい決断で脳のエネルギーを漏らさないための防御策です。

  • 自動化: 迷う余地をなくす(パターン化する)。
  • 温存: 浮いたエネルギーを、LoLの試合や仕事など、本当に重要な決断に回す。

つまり、「迷う時間を減らすほど、パフォーマンスは上がる」というのが、決断疲れから見たライフハックの基本です。

それっぽい呼び名など

一般的な名称: 決断疲れ、または 決定疲れ

英語表現: Decision Fatigue(ディシジョン・ファティグ)

心理学的な用語: 自我消耗(Ego Depletion)

人間の決断回数は

  • 大人 1日に最大35000回
  • 子供 1日に3000回
  • 食事の時だけで226回

精神的に不健康な人ほど、
悩んでいる時間が多そうなイメージはないだろうか。

スネークエッジ

子供というのは、基本的にゲームが下手だ。

ボスの弱点を突かないし、
有効な戦術も使わない。

※ あと、RPGの会話シーンを連打で飛ばす。

私は小学生の頃、
FFやドラクエで友人が倒せないボスを代わりに倒す

「助っ人」

のような役割だったが、
それでも将棋は弱かった記憶がある。

同級生よりは強かったが、
LoLで言えば、
おそらくシルバー4だった。

以前、名古屋に住んで
鉄拳をプレイしていた頃のことだ。

若いプレイヤーは、
コンボ始動技ばかり振る傾向が強かった。

格闘ゲームの世界では、
リスク・リターンに見合っていない技を振ることを

  • 「ぶっぱなし(会話では“ぶっぱ”)」

と言うのだが、
鉄拳はこの「ぶっぱ」が比較的有効なゲームだ。

例えばブライアンというキャラに、
「スネークエッジ」という技がある。

発生が30F(0.5秒)近くもある、
非常に遅いコンボ始動技だ。

ガードされればフルコンボ確定なので、
LoLで言えばプラチナ4以上の帯域なら

「絶対使うなよ」

と怒られるような技である。

ただ、下段判定で姿勢も低く、
おまけに横移動にも強いので、
これが結構当たるのだ。

ゲームセンターでこれを2回連続で食らうと、
かなり帰りたくなったものだ。

子供は人に話しかけるのも、スネークぶっぱも”ためらい”がない。
人に話しかけない人は最悪に近いので、やはり人間バランスが大事である。

世界一無駄な決断

「朝起きるかどうか」

徹夜していようが、
30分しか寝てなかろうが、
体調が悪かろうが、
起きるしかないからだ。

もし本当に起きれないのであれば、
急いで病院に行く必要がある。

そこまで状況が深刻であれば、

「起きるかどうか」

なんて考えは頭をよぎらないはずだ。

しかし、この無駄な決断、
毎朝考える人のほうが多いのではないだろうか?

夜ふかしした次の日なんか、起床1分間の間に3000回は考えている。

使えるエネルギーを増やす

上記の図解は、ティモシー・ガルウェイが提唱した「インナーゲーム」における、私たちの内面の状態とパフォーマンスの関係を視覚化したものです。左右のイラストは対照的な2つの状態を表し、下部の公式がそのメカニズムを要約しています。

1. 左側:干渉(Interference) - 「セルフ1」が支配する状態

図の左側は、多くの人が陥りがちな「うまくいかない状態」を示しています。

  • セルフ1(思考する自分)の暴走: 脳内のメガホンを持ったキャラクターが「セルフ1」です。これは、命令、批判、評価を行う理性的な自分です。「もっと膝を曲げろ!」「失敗するな!」「今のショットはダメだ!」といった具合に、絶え間なく自分自身に話しかけています。
  • セルフ2(実行する自分)への妨害: このセルフ1の過剰な命令は、本来の身体能力や直感である「セルフ2」にとって「妨害(Interference)」となります。図では、セルフ1からの言葉が赤い稲妻となってプレイヤーを直撃しています。
  • 結果(緊張と萎縮): その結果、プレイヤーは萎縮し、体がこわばり、本来持っている実力を発揮できなくなります。これが緊張やスランプの正体です。

2. 右側:フロー(Flow) - 「セルフ2」を信頼した状態

図の右側は、インナーゲームが目指す理想的な状態です。

  • セルフ1の静観: ここでは、セルフ1は命令をやめ、静かな観察者になっています。「ボールの回転を見るだけ…」のように、ただ現状(ボールの動きや相手の状態など)をありのままに見つめることに集中しています。
  • セルフ2への信頼と集中: うるさい命令がなくなったことで、セルフ2(身体そのもの能力)が解放されます。プレイヤーはリラックスし、「集中(Concentration)」が高まり、「自然な能力(Natural Ability)」がスムーズに発揮されます。
  • 結果(フロー状態): 無意識のうちに体が適切に動き、最高のパフォーマンスが発揮される「フロー状態(ゾーン)」に入ることができます。

3. 下部の公式:パフォーマンスのメカニズム

図の下部にある公式は、インナーゲームの核心を端的に表しています。

パフォーマンス(成果) = 潜在能力(ポテンシャル) - 妨害(インターフェアレンス)

この公式は、「成果を上げるためには、必死に新しい技術を身につけようとする(潜在能力を上げる)だけでなく、自分の中にある『妨害(セルフ1の雑音)』を減らすことが極めて重要である」ということを教えてくれます。妨害がゼロに近づけば近づくほど、私たちは本来持っている潜在能力を最大限に発揮できるようになるのです。

スケジュール(手順)を決める

  • スケジュールを決める
  • 決めたスケジュールに沿ってプレイする

これをすると、
次は

  • 色々と、めちゃくちゃだった
  • 再度スケジュールを決める

最終的にどうなるかというと

  • 毎回(毎日、毎試合)スケジュールを決める

となる。

インナーゲームとしてのLoL

ティモシー・ガルウェイ風に言えば、
これは「インナーLoL」ということになるだろう。

簡単に言えば、こういうことだ。

  • 試合中は考えない
  • 試合前後に考える

実際の実践としては、以下のようになる。

  • 序盤の手順をあらかじめ決めて、序盤だけに集中してプレイする
  • 中盤以降は「流し」でいく

基本的にLoL初心者の質問はクソなことが多く、
そんな質問をされたプレイヤーの感想はこれに尽きる。

「そんなこと人に聞くな」

※ 雑談のきっかけが欲しいだけなのかもしれないが、私は他人とLoLの会話をしたくない。雑談そのものは好きです🤓

しかしどう考えても、
初心者のほうがLoLプレイ中の脳への負担は多い。

熟練者なら息をするように行う簡単なことでも、
彼らはイチイチ判断しなければならないからだ。

インナーゲームとしての1日

こちらは「インナーライフ」と呼ぶべきものになるだろう。

やることは単純だ。

  1. 1日のスケジュールを組む
  2. 時間になったら、実行するかどうかは考えずに実行する

LoLスキルを振り回す

この「事前に決めて、実行時はマシーンになる」というスキルは、
時間の規模を変えても応用できる。

  • 1試合のスケジュール(30分)
  • 執筆(30分から3時間)
  • 1日のスケジュール(16時間)
  • ハクスラの1シーズンのスケジュール(1週間~1ヶ月)

1. 1試合(30分)

LoL風に考えれば、
最序盤の動きだけ緻密に組んでいけばいい。

セットアップさえ完璧なら、
中盤以降は「流し」で行ける。

2. 執筆(30分~3時間)

私は執筆開始時に、
必ず『Gypsy's carriage』という
歌詞無しのBGMを流している。

何年もずっとだ。

いつも

『トキメキファンタジー ラテール』

というMMOのサウンドトラックを、
決まった順番で流すことにしている。

音楽が鳴れば、
脳が勝手に執筆モードに入るらしい。

3. 1日のスケジュール(16時間)

睡眠時間を除くと、
活動時間はだいたい16時間前後になる。

毎日ゼロから考える必要はない。

大半の人は、
「平日」と「休日」の2パターン
を作っておけば事足りるはずだ。

4. ハクスラの1シーズン(1週間~1ヶ月)

最高効率の狩り場までのルートを組んでいく作業だ。

ハクスラ(ハック・アンド・スラッシュ)系のゲームは、
「最高の狩り場で高収益な狩りをすること」がメイン目標なのだが、
何故か最高狩り場に到達して装備が整うと、急激に飽きる。

不思議なものだ。

モチベーションの賞味期限

現実的に考えて、
一般的な意味での

「高いモチベーション」

が続くのは2週間~3ヶ月くらいが限度だ。

経験上、それ以上そのテンションが続くと、
逆に危ない。

終わりに

  • 人間は一日に可能な決断回数に限りがあるため、無駄な迷いを減らして「決断疲れ」を回避する必要があります。
  • LoLなどの競技において、試合前のルーンやアイテム選択は迷わず即座に実行できるレベルまで準備しておくべきです。
  • 「朝起きるかどうか」のように結論が決まっている事柄で迷うことは、脳のリソースを無駄に消費する行為となります。
  • 重要な意思決定にエネルギーを注ぐために、日常の些細な行動や服装などはパターン化することが推奨されます。
  • インナーゲーム理論に基づき、実行中(セルフ2)に対して思考(セルフ1)が干渉しない状態を作るとパフォーマンスが向上します。
  • プレイ中や作業中に迷わないためには、実行する前段階で緻密なスケジュールや手順を策定しておくことが不可欠です。
  • 初心者はプレイ中に都度判断を行うため負担が大きく、逆に上級者は判断を自動化しているため脳の負荷が少ないという違いがあります。
  • 序盤の動き(セットアップ)さえ完璧に決めておけば、中盤以降は流れに身を任せて集中状態を維持しやすくなります。
  • モチベーションの高さは短期間しか持続しないため、感情に頼らず事前に決めたスケジュールに従って淡々と行動することが合理的です。
  • ゲーム内での戦略的なセットアップやメンタル管理の手法は、そのまま実生活のスケジュール管理や目標達成に応用することが可能です。

「人生LoL説」という言葉には少し驚かれたかもしれませんが、読み解いていくと、私たちの脳の仕組みとエネルギー管理に関する、とても理にかなったお話でしたね。

朝起きるという行為ひとつとっても、そこで「迷い」が生じると、私たちは知らず知らずのうちにエネルギーを消耗してしまいます。ゲームの試合前にルーンやアイテム構成をあらかじめ決めておくように、日常の小さな行動も「自動化」してしまうこと。それが、ここぞという大事な場面で本来の力を発揮するための秘訣なのかもしれません。

もし、あなたが日々の生活で「なんだか疲れているな」と感じることがあれば、それは体力の問題ではなく、決断のしすぎによる「脳の疲れ」かもしれません。

明日の朝は、迷わずスッと起き上がれるように。そして、あなたの持っている素晴らしいエネルギーを、本当に大切なことだけに使えるように。この記事が、そんな生活のヒントになれば幸いです。

最近は毎日Geminiに1日のスケジュールみたいなものを聞いて、
21時や20時に寝ている。

「夕食や入浴は寝る何時間前にするのが良いか?」

とか、LoLで言えば先程書いた

  • 人にしたら怒られる初心者質問

みたいなものが多い。

何を聞いても怒らないのが、
Geminiのメリットの1つだ。

どうしてこんなことをしているのかというと、
LoLの新シーズンに備えている。

1年前はあまり変更がなかったが、
確か2年前はアイテムなどに大きな変更があり、
その時は随分プレイしたものだ。

次のパッチとか次のシーズンの情報を見たりするのは、
人間として自然だと思う。

ただ物事で勝つには、
マインドフルネス的なアプローチというか、
オシャレアプローチというか、
そういう手法で行く必要がある。

私は今まで一度も

  • 次のパッチの情報
  • 次のシーズンの情報

を書いた記憶がないし、
これからも書かないような気がする。

絶対書かないと決めてるわけではないが、
どういうわけかLoLに限り
マインドフルネスや禅僧の姿勢が身についているらしく、
全然考える気にならない。

ただ

  • 「しばらくプレイ時間は増えそうだな」

という予想はしていて、
最近は早く寝ているわけだ。

おまけ ミッドレーンじゃないか?

まあいいか🤓

やはり二度寝するから負けるというのは、
かなり関係性が高いように思える。

チー付与見て思ったことを聞いてみた。

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