ゲームをプレイする時、
あるいは何か目標に向かう時、
多くの人は
「常に全力で集中すること」
を美徳としがちだ。
「頑張ってる感」を出さないと怒られる場合もあるので、
その気持ちはわからないでもない。
しかし、それは本当に正しいのだろうか?
私は今季トーチライトのイレーズ2でボス討伐1位になったのだが、
採用していたのは
毎試合100%の力で挑むようなプレイスタイルではない。
むしろ、何か別のことをしながらでもできる
- 「平穏的策略」
だった。
このブログを頻繁に読んでくれている人なら、
私がLoLもこんな感じでプレイしていると知っているはずだ。
今回は、ハクスラRPG『トーチライト:インフィニティ』に登場する
面白い概念を引き合いに出しながら、
LoLの上達プロセス
「無意識とマルチタスク」
の観点から考える、
最強の戦略について語っていこうと思う。
この記事はパッチ26.4の時に執筆されました。
平穏的策略、および急進的策略とは?

トーチライト:インフィニティのファームタグに、
平穏的策略と急進的策略というものがある。
私は面白いと思った。
そして私のLoLも平穏的策略であるし、
練習や物事で大事なことは
- 継続できるかどうか
である。
1. 平穏的策略(ローリスク・安定型)
「平穏(へいおん)」という言葉の通り、波風を立てず、堅実にコツコツ稼ぐファームスタイルです。特徴:
コストが安い: マップに入るための入場料(安いコンパスや素材)が少なく済みます。
確実な収入: 一発ドロップの超レアアイテムにはあまり期待できませんが、毎回安定して「初火の源質(FE)」や売れる素材が落ちるため、絶対に赤字になりません。
敷居が低い: 敵がそこまで極悪に強化されないため、ビルドが完成しきっていなくても回りやすいです。こんな時におすすめ:
シーズン序盤でまだ資産(FE)がない時
新しいキャラを作って、装備を揃えたい時
運に左右されず、時給〇〇FEと計算できる安定した稼ぎが欲しい時
2. 急進的策略(ハイリスク・一攫千金型)
「急進(きゅうしん)」は、激しく突き進むという意味です。つまり、多額の投資をして、大当たりのドロップを狙うギャンブル性の高いファームスタイルです。特徴:
コストが高い: 高価なコンパスや入場券をフル投入して、マップのギミックを限界まで盛ります。
一攫千金: 何回かマップを回って「大ハズレ(赤字)」の時もありますが、その分、超高額なT0アイテムや大量のFEが一度にドロップする爆発力があります。
敷居が高い: マップ内のモンスターも凶悪に強化されるため、高いDPS(火力)と死なないための生存力を持った「完成したビルド」が要求されます。こんな時におすすめ:
すでに装備が揃っていて、キャラクターが十分に強い時
手持ちのFEに余裕があり、一時的な赤字に耐えられる時
「ドカン!」と大量のアイテムが落ちる脳汁ドバドバの体験を楽しみたい時
💡 まとめると…
平穏的策略 = 「お小遣いを毎日確実に貯金するスタイル」(初心者・序盤向け)
急進的策略 = 「元手を大きく張って、宝くじを当てるスタイル」(上級者・終盤向け)
最初は「平穏的策略」の星図(Void Chart)をコピーしてコツコツとFEを貯め、キャラクターが強くなって資産に余裕ができたら「急進的策略」に切り替えていくのが王道の遊び方です。
ファームは楽しめる時もあるが、どちらかというと「退屈なだけ」という時のほうが多い。
ファームは練習とは距離が遠い気がするが、練習は退屈さに耐えられるかどうかも重要だと言われている。
最強的策略
最強的策略、
あるいは複合的策略とでも言うのだろうか。
私の採用した策略は
- オーディブルを聴きながら平穏的ファームをする
というものである。
急進的策略では様々な点で、
どうしても認知コストが多くかかってしまう。
つまりゲームに集中する必要があるわけだ。
「ゲームを楽しむ」という点では悪くないが、
正直続けるには負担が大きい。
LoLに例えるならば
- 昇格戦をずっとしている
のに近い。
あなたが初めて
- ゴールドからプラチナに上がった時
- ダイヤモンドからマスターに上がった時
かなり消耗したのを覚えているはずだ。
LoL、日常生活、人生
LoLでの平穏的策略、
これは非常に誤解をまねく表現だろう。
9割の人は
- ジャングルムンド、ボットジンクスなどで大人しくファームし続ける
ことをイメージするはずだ。
- ヌヌ、レク=サイを使って、ガンク寄りでプレイする
- ザーヘン、ムンドを使って、ファーム寄りでプレイする
- アッシュを使って、積極的にレーン戦をする
- ジンクスを使って、消極的にレーン戦をする
こういったスプリッティングな考えはわかりやすく、
パッと思いつく上に理解しやすいからである。
※ 「スプリッティング」と「可用性ヒューリスティック」、2つの認知バイアスがかかっている🦖
しかし、ゲーム内すぎる視点だ。
LoLのゲーム内視点は、
「鳥観」や「サーヴェイ的視点」と言えるが、
LoLをプレイしている自分自身も同じような視点で見て欲しい。
マルチタスクとは何か?
1. 脳は「マルチ」ではなく「スイッチ」している
パソコンは複数のソフトを同時に処理できますが、人間の脳(特に思考を司る前頭葉)は基本的に「1つのこと」しか深く処理できません。
私たちが「同時に複数のことをこなしている」と感じている時、実は脳内で「Aの作業」と「Bの作業」を猛スピードで切り替えているだけ(これをタスクスイッチングと呼びます)なのです。
2. マルチタスクの「罠(デメリット)」
この「タスクの切り替え」は、実は脳にとって大きな負担になります。頭を使う作業を複数同時にやろうとすると、以下のような弊害が生まれます。
- 生産性が約40%低下する: タスクを切り替えるたびに脳のエンジンをかけ直す必要があり、元の深い集中状態に戻るまでに時間がかかります。結果的に、1つずつ終わらせるより全体の作業時間が長くなってしまいます。
- ミスが倍増する: 注意力が常に分散しているため、メールの誤送信や、重要な確認漏れなどのケアレスミスが起こりやすくなります。
- 脳が疲労し、ストレスが溜まる: 頻繁な切り替えは脳を酷使し、ストレスホルモン(コルチゾール)を分泌させるため、1日終わった時の疲労感が格段に跳ね上がります。
3. 「良いマルチタスク」と「悪いマルチタスク」
とはいえ、すべての同時進行がダメなわけではありません。組み合わせ次第では有効です。
- ⭕️ 良い組み合わせ(無意識の動作 × 考える動作)
- 例:洗濯物をたたみながら(無意識)+ ポッドキャストを聴く(考える)
- 例:散歩しながら(無意識)+ 今日の夕飯の献立を考える(考える)
- 理由:歩く・たたむといった「体が勝手に動く習慣化された動作」は脳の処理能力をほとんど奪わないため、思考と両立できます。
- ❌ 悪い組み合わせ(考える動作 × 考える動作)
- 例:企画書を作成しながら + かかってきた電話の対応をする
- 例:会議の話を聞きながら + 別のメールの返信を書く
- 理由:どちらも脳の「言語処理」や「論理的思考」を必要とするため、必ずどちらかの質が落ちたり、記憶から抜け落ちたりします。
4. 効率を極めるなら「シングルタスク」
本当に作業を早く、高いクオリティで終わらせたい場合は、「1つのことに集中して、終わったら次へ行く」シングルタスクが最強の解決策です。
- タイムボクシング: 「この30分は絶対にこの作業しかしない」と時間をブロックし、スマホの通知などを切る。
- バッチ処理: メールが来るたびに返信するのではなく、「1日3回、決まった時間にまとめてメールを返す」など、同じ種類の作業をひとまとめにする。
LoLで言えば
- 上手な人ほど、無意識にゲームができる(シングルタスクに近い)
- 下手な人ほど、考えながらゲームをする必要がある(この上なくマルチタスク)
99%は素人レベルなので、
誤解のないようにもう少し詳しく書く。
手順としては「チャンキング」というのだが、
いきなり1つにまとめてはダメだ。
※ プラチナ4越えたら、そういうレベルは卒業したほうがいい(と私は思っている)。
ド初心者が自分の上達を、
「最近は勝率がー」とか言ったりするアレである。
最初はヘタクソすぎるので、
壮大なスケールでしか考えられないわけだ。
流れを大雑把に書くと
- 最初はタスク細かく分解する
- 1個ずつ覚えていく
- 1個1個洗練させていく
- しかしプレイ時は無意識かつシームレスに行う
一方ド初心者や中学生は
- 己の人生の意味を問う
これぐらい塊が大きい。
LoL中に「試合の意味」を問うヤツのスコアを考えてみれば、人生の意味を考え始めるのは「負けすぎているだけ」な可能性が高い。
下手な人はゲーム内で頑張ろうとする
「頑張る」をもっと具体的に言うと
- ゲーム中に注意力を割こうとする
実際にLoLは
- 画面を凝視してはいけない
- セルフ1に喋らせてはいけない
など、頑張ったり集中しないゲームだ。
普段の我々に集中力がないのは、
単純に大昔は集中すると危なかったかららしい。
- アリさんの行列を見てたら、虎に食べられた
こんなイメージだ。
LoLだと例を挙げればキリがない。
例えばリコール間際に襲いかかる理由だが、
よほど頭が悪い人じゃない限り、
直感的に理由がわかるはずだ。
LoLで聴きながらできることを考えてみよう
実際には100%集中して練習しなければいけないが、
そこまでする必要がない項目も多い。
- ラストヒット練習
- ジャングル周回
- コンボ
- AI戦
- ARAM
- ソロキュー
順番に書いていこう。
私がLoLのほうが上手だから考えつくのかもしれないが、トーチライトに比べて項目が妙に多い。
ラストヒット練習
一応LoL的に重要なので書いておこう。
- 右クリックでラストヒットを取ってはいけない
さてラストヒット練習だが、
普通に考えて負担が大きい。
ゲーム内では無意識に取れないと話にならないので、
集中力的な負担ではない。
- いちいちプラクティスに行く面倒くささ
- ラストヒット練習の退屈さ
こういったものである。
あなたがそれなりのレベルを目指すのであれば、
APレンジドでのラストヒット練習は必須だ。
もちろん練習時は集中すればするほど良いが、
コレは質よりも継続が大事な練習となる。
そこで
- 何かを聴きながらプレイする
完璧に近いソリューションと言えるだろう。
ジャングル周回
- 「2:55のスカトルに間に合わないのであれば、フルクリア、あるいはジャングルをしてはいけない」
これはLoLでは強力なルールの1つで、
ジャングルができる人であれば、
- 💩はトイレでする
と同じくらい身体に染み付いている考えである。
難度を3つに分けると
- 練習すれば簡単に間に合うチャンピオン
- 練習しても仕組み的に間に合わないチャンピオン
- かなり練習しないと間に合わないチャンピオン
に分かれる。
そして現実的にフルクリアは、
1のチャンピオンでしか行われない。
2は練習しても無駄で、
3は相当な集中力が必要だからだ。
なので結局は
- 「練習すれば簡単に間に合うチャンピオンで、無意識にプレイしてもフルクリア2:55が安定するようにする」
である。
シン・ジャオでも青スタート2スマイトなら2:55に間に合うはずだが、実際は現実的な難度じゃない。
そこまでの情熱がなければ、開き直って3:05でたどり着くか、別なルートを考えるかしたほうが良い。
コンボ
ラストヒットもフルクリアも無意識が望ましい。
ならば当然コンボも、
無意識に撃てるのが望ましい。
LoLのコンボ難度は簡単で、
どちらかというと
- レンガーの飛びつきAAで接近>違う対象にEフラッシュ
みたいな、
「いつ撃つか?」
というものが多い。
何か聴きながらすれば、
容易に100回繰り返すことができる。
そうすれば実戦でも撃つべきタイミングの時に、
パッと思いつくというか、
勝手に手が動くはずだ。
AI戦
LoLで誰でも知っていることの1つに
- 「試合に知らないチャンピオンが1人でもいれば、それだけで試合に負ける」
というものがある。
これは初心者にとってあまりに厳しいが、
マスターであっても知らないチャンピオンがいるのは普通だ。
※ 私は昔それ以上のランクであったにも関わらず、ヨリックのスキルを知りませんでした🤓
どうやって潰すかというと、
- 知らないチャンピオンでAI戦をする
テキストを読む前に触るほうが、
素早く覚えることができる。
1~2回触ってからテキストを読むほうがいい。
これはラノベ原作をいきなり読むより、
漫画やアニメで最初の数話見てからのほうが
作品に入りやすいのと似ている。
ARAM
みんなでARAMをする場合、
そして当然1人でする場合も
- やりたくない(自分が知らない)チャンピオンをピックさせられる
わけだ。
なので自然に覚えられる。
AI戦もそうだが、
人間は本当に知らないことを重要だとも、
面白いとも思わない。
なので、やはり
- 少しだけ教えてくれる上手な人が友人にいるかどうか
これだけで随分差が付くと思う。
やりたくないチャンピオン=自分が知らないチャンピオン
執筆
執筆でも似たような考えはできるはずだ。
このブログの記事で考えてみると
- ビルドガイド
- 今回みたいな記事
1 ボットアッシュ、ジャングルシェン。
何も考えなくても書けてしまう。
※ と毎回思いながら、時間がかかる場合も珍しくない。
これは平穏的戦略が使えるはずだ。
2 意図的な練習と同じように
「100%の集中力が必要」
な苦行(ハードワーク)である。
この場合、せいぜい歌詞無しのBGMを流すくらいだ。
ブログ自体を真面目に考えたことがないので、AIに今回のテーマで考えてもらうのも良さそうである。
終わりに
- 常に全力で集中することを美徳とする考え方は、継続性や効率の観点から必ずしも正解ではありません。
- 資産や実力に応じて「平穏的策略(ローリスク・安定)」と「急進的策略(ハイリスク・一攫千金)」を使い分ける必要があります。
- 認知コストが高い「急進的策略」ばかりを続けると、脳への負担が大きくなり、長期的な継続が困難になります。
- 人間の脳は複数のことを同時に深く処理できず、実際には高速でタスクを切り替えているだけに過ぎません。
- 思考を伴う動作同士を組み合わせる「悪いマルチタスク」は、生産性を低下させ、ミスや疲労を増大させます。
- 「無意識の習慣的動作」と「考える動作」を組み合わせる「良いマルチタスク」こそが、高い成果を生む戦略となります。
- 上級者は多くの操作を無意識化(チャンキング)できており、初心者は一つ一つのタスクを細かく分解して覚えるプロセスが必要です。
- ゲーム中に無理に注意力を割こうとして「頑張る」のではなく、無意識にプレイできる領域を増やすことが上達の本質です。
- ラストヒット練習やジャングル周回などは、オーディブル等を聴きながら行うことで、退屈さを解消しつつ反復回数を確保できます。
- 全力投球が必要な「意図的な練習」と、無意識で行える「平穏的な作業」を明確に区別して管理することが、最強の戦略といえます。
- 空いた時間はオーディブルを聴きながら、ビルドガイドを執筆する
ちょっとハードすぎる気がしないでもないが、
悪くなさそうである。
私は同じ内容の記事ばかり書くのは避けているのだが、
なんかそれは「開放性の無さ」というか、
「効率化しすぎると人間味がない」というか、
何か引っかかるものがあったからだ。
記事を執筆していて思ったのだが、
それによって偶然長く続けられている。
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おまけ 最近更新が少なかったのはブドウの木の剪定をしているから

私の家には、なぜか立派なブドウ棚がある。
ブドウの冬剪定は、
本来こういった動きをするらしい。
- 12月頃: 一度大雑把に切る(粗剪定)
- 2月: しっかりと枝を切る(本剪定)
「らしい」というのは、
私が今年初めて剪定するからである。
木は6年目くらいでまだ若いが、
これまで1回も枝を切ったことがなかったため、
棚は大変な状態になっていた。
さらに、枝を長く残す
「長梢(ちょうしょう)剪定」
で進めていることもあって、
予想の20倍くらい時間がかかってしまっている。