人間の心の働きもビルドと同じで、作り変えていく必要があるという話をする。
アーゴットにとって、タイタンハイドラやゴアドリンカーは最強だ。
しかし対面は、そのうちソーンメイル+フローズンハート or ランデュイン オーメンを購入するだろう。
そうなるとAAダメージはほとんど通らないので、最初から
- 赤月の刃
- ブラッククリーバー
- セリルダの怨恨
を揃えて対抗しなければならない。
格闘ゲーマー風に言えば、
「そんなんじゃ一生勝てねーぞ」
というヤツだ。
この記事はパッチ11.17の時に執筆されました。
防衛機制(defence mechanism)とは
フロイトが提唱した、われわれは心を守るために心理的防衛策をとっているという説。
阿Q正伝っぽく言えば、精神勝利法となるだろうか。
こういった心の働きは、意識的におこなわれることもあれば、無意識的におこなわれることもある。
例えば
- 人は共感を得られなかった場合、なぜか相手をバカだと思いこむ習性がある
これは意識的におこなう必要が全くないので、無意識的におこなわれる。
相手が明らかに間違っていたとしても、理解度の話なので、間違っているからバカというのは意味がわからないわけだ。
「そうなんだ」
で済む話というか、そういった反応が自然。
それでは防衛機制の種類を書いていく。
ディフェンス・メカニズム 英語のほうがわかりやすい。
抑圧
- 不愉快な体験を忘れること
悪いことをいつまでも覚えているのは、身体に良くない。
くり返し嫌なことを思い出す癖を反芻(はんすう)と言って、コレは病気と同じ扱いだ。
私は好きな女性の連絡先を、好きな女性の友人に聞こうとしたことがある。
めちゃくちゃ怒られた。
思い出すだけでも平静でいられない、苦い思い出だ。
人間関係において役に立つ体験ではあるものの、こういった記憶は正直忘れたほうがいいと考えている。
ガイ・ウィンチ: 感情にも応急手当が必要な理由 | TED Talk
同一化
- あこがれの人物になりきって不安を欲求を解消しようとする
ワナビーと呼ばれることもある。
チーム名+名前のプレイヤーは、シルバー未満であることが多い。
LOLをしているわれわれにとって馴染みがありすぎる。
ゲームが上手なプレイヤーは、上手なプレイヤーに憧れたり嫉妬することもないので、そういった名前をつける傾向は少ないだろう。
ゲーム上手な人の大半は、ただのゲーム中毒で、ソレについて悩んでいることが多い。
反動形成
- 考えていることを抑え込むために思っていることと反対のことを言う
「コイツ明らかに俺のこと嫌いなのに、好きみたいなことを言ってきて気持ち悪い」
こういうことを思った経験は、誰にでもあると思う。
しかし嫌いな人に向かって嫌いとは普通は言わない。
もし言える場合なら自分が相手のことをを嫌いと言っても、攻撃衝動を自分に向けてこないとわかっていないと言わないので、そんなことが言える時点で大して嫌ってない。
合理化
- すっぱい葡萄
上の一言で説明は不要だと思う。
親しかった人や恋人だった人のことを悪く言う人も合理化。
味方が弱くてゴールドに上がれないっていうのも合理化。
苦しい言い訳みたいなイメージだろうか?
試合の勝ち負けは味方が強いか弱いかの要素は大きいが、自分の能力との関連性は薄い。
逃避
- LOLなどによって現実から逃げようとする心の動き
みきとPもロキの歌詞で言っていた。
自分のことを人見知りと言って、人間関係から逃げようとする。ってね。
部屋の掃除をすると、古い漫画を読んでしまう。
難しい宿題をしようとすれば、今度は反対に部屋の掃除をする。
ゲームが上手な人は、上達しようと思ったのではなく、何か大きなものから逃げてきた。
※ 他の国は違うかもしれないが、日本においては相当立派な人じゃない限り、ほぼ当てはまる。
構造的先延ばし
1番重要だと思うことをやろうとすると、何故か2番目以降に重要だと思うことをやろうとする。
ソレをどんどん利用していけばいいのでは?
というのが、構造的先延ばし。
イグノーベル賞を取った有名な単語だ。
退行
- 問題解決ができないので子どもに戻って泣いたりする
戦いにおいては、結構致命的だ。
あなたは戦場の兵士、敵兵が離れたところで戦いたくないと泣いている。
ラッキーと思って、撃つのではないだろうか?
日常生活では悪くないかもしれないが、インターネットやLOLで退行してはいけない。
ズルい人たちから延々と殴られる。
「ティルトした味方はぶん殴れ」
これをLOL楽しむ上での基本。
機嫌を悪くして周りに解決させるという話だ。
中学生くらいになると、この方法では悲しいほど問題は解決しなくなる。
置き換え
- LOLで我慢するとLOL外で人を殴るようになる
結構言うのだけど、私はLOLプレイヤーが好きだ。
一般人だったらこの言葉を聞いて
「性格が良いんだな」
と思うだろう。
LOLプレイヤーだったらこの言葉を聞いて
「こいつとんでもない野郎なんだな」
とすぐにピンとこないといけない。
Twitterで味方の文句ばかり言う人は、ゲーム内で我慢している人だ。
プロになると大人しくなる
よくプロの選手がサブアカウントでとんでもない発言をしたり、トロールしまくっていたりする。
仕組み的には置き換えだ。
プロになると、選手名アカウントではゲーム内でイキらなくなる。
ピンも鳴らし返さないし、チャットも言い返さない。
※ 試合中に言い返すのは良くないが、殴り返す姿勢は大事。
というのも、私はそういった人を何度も見てきたからだ。
そうなるとやはり、不満が溜まってくる。
投射
- 禁酒している人ほど酒飲みに対して厳しい
女性と一緒にゲームしたりするプレイヤーを、やたら批難したりする人がいる。
私にはそういった感覚が全くわからなかった。
ゲームでは女性相手でも怒鳴りつけるタイプだったからだ。
女性と接するよりゲームするほうが楽しいという感覚は、ちょっと男の子すぎたかもしれない。
ちなみに女性と接したい人は人狼ゲームがいい。
女性のほうが上手だし人口も多い(ような気がする)。
補償
- 劣等感をソーシャルゲームのSSRで補おうとする
「闇金ウシジマくんの逃亡者くん編に出てくる客にそんなヤツいたね」
みたいなことを人に向かって言ってはいけない。
ドナルド・トランプが好きとか関係なしに、元々有名なピール博士の本に書いてあった話をする。
席を外す医者の話
病気で身体が曲がった人がいて、彼は検査を受ける時に医者の前で服を脱ぐのが凄く嫌だった。
ある日、同じように嫌な思いをして服を脱いで、医者の診断を受けた。
その医者はあまりにも事務的で淡々としていて、その態度も嫌だった。
その医者は少し席を外すと言って、カルテを置いて部屋を出た。
何分待っても戻ってこないので、彼は机の上のカルテを見たら、「頭脳明晰」と書かれていた。
医者の思いやりという話なのだけど、これも補償。
劣等感を他のもので補おうとするのは、必ずしも悪くない。
終わりに
- 辞めたほうがいい防衛機制
- 退行
- 反動形成
- 工夫すれば悪くない防衛機制
- 抑圧
- 同一化
- 逃避
- 合理化
- 置き換え
- 投射
- 補償
LOLの勝敗はどうでも良いのだが、人との勝負に勝つのは重要だ。
じゃないと防衛機制で歪みきってしまう。
どうしてもこういった心の働きはあるので、建設的な方向に誘導する必要がある。
成熟した防衛と呼ぶ。
ちなみに神経症者は、こういった問題に対して人間以外になって解決しようとする。
つまり最初から心の痛みを感じないようにしようとか、そういった非現実的なことだ。
防衛機制 Wikipedia
書いた後に見てみたが、やはり関連記事項目に阿Q正伝はあるよねと思った。
関連図書
財布を落として悔しくて眠れない夜、彼は何をしたかというと、自分の顔を殴った。
そうしたら段々と他人を殴っているような気分になり、気持ちよく眠れたというシーンがある。
あまりに歪んでいるのだけど、こういったことはわれわれの身にも起こっているかもしれない。