私たちは日々の忙しさに追われ、
まるで「緊急度」という波に翻弄される船のようである。
目の前のタスクにばかり目を奪われ、
本当に大切な「重要度」の高い物事を
見失ってしまうことはないだろうか。
この記事では
- アイゼンハワーマトリクス
という、タスクを効率的に整理し、
優先順位を明確にするための強力なツールを紹介する。
特に焦点を当てるのは、
- 「緊急ではないが重要」な第二象限のタスク
である。
これこそが精神の安定、
充実感などをもたらす鍵となるからである。
LoLの事例を交えながら、
現実世界でのタスク管理に通じるヒントを探る。
ゲームにおける「無駄を省く」思考が、
いかに私たちの日常にも応用できるか。
そして受動的にコンテンツを消費する時間と、
能動的に未来を築く時間とをいかに区別し、
- どのようにして「第二象限ファースト」の習慣を身につけていくべきか
を探求する。
あなたの限られた時間を、
本当に価値あるものに使うためのヒントが、
ここにある。
さあ、一緒に「緊急ではないが重要」な行動を習慣化し、
より豊かな未来を切り拓いていこう。
この記事はパッチ25.13の時に執筆されました。
アイゼンハワー・マトリクス
アイゼンハワーマトリクス:やることの「優先順位」を決める魔法のツール!
私たちの周りには、毎日たくさんの「やること」(タスク)がありますよね。仕事、勉強、家事、趣味…。「あれもこれもやらなきゃ!」と思って、結局どれから手をつけたらいいか分からなくなったり、本当に大切なことが後回しになってしまったりすることはありませんか?
そんな時に役立つのが、「アイゼンハワーマトリクス」です!
これは、アメリカのアイゼンハワー大統領が使っていたと言われる考え方をもとにした、タスクの「緊急度」と「重要度」で分類して、優先順位を決めるためのシンプルな方法です。
2つの軸でタスクを分類!
アイゼンハワーマトリクスでは、タスクを以下の2つの軸で考えます。
緊急度(Urgency): 「今すぐやるべきか?」時間の制約があるか?
例: 締め切りが明日、すぐに返信が必要なメール重要度(Importance): 「本当に大切なことか?」「目標達成に役立つか?」
例: 将来のキャリアに関わる勉強、健康のための運動、大切な人との時間
この2つの軸を使って、タスクを4つの箱(象限)に分けていきます。

あらゆる自己啓発本、
タイムマネジメント本に出てくる表だ。
第二領域と呼ぶとカッコいいが、
今回の記事では表の通り第二象限とする。
アイゼンハワー・マトリクスは一般的に第二象限に注力するための手法
人間普通に生きている場合、
次のようなタスク処理の仕方をする。
- 夏休みが終わる直前にやっと宿題に手をつけ始める(第一象限)
- それまでは遊ぶ(第四象限)
理想は
- 夏休みが入った直後に宿題を終わらせる(第二象限)
- あるいは、毎日決まったペースで宿題をする(第二象限)
そのように取り組めば、
夏休み終わり直前に宿題をするという行為、
つまり第一象限も消えるからだ。
このような動きを、
「第二象限ファースト」
と呼ぶことにしよう。
第二象限ファーストとLoLの相性は良くない
一般的にゲーム自体が第四象限だからである。
- 「将来に備えてゲームをしよう」
と言いながら、
新たにLoLを始める人は存在しないだろう。
もしいたとしても、
そんな弱い動機では続かない上に
延々とボコボコにされる。
ゴールド未満のジャングルのように、
一生味方から文句を言われ続けるだけだ。
- すでにプロゲーマーである
とかでもない限り、
第二象限ファーストとLoLの相性は良くない。
大前提として、第二象限ファーストのハビトゥス(習慣みたいなもの)が身についているのであれば、最初からLoLしてない可能性が高い。
LoLは第四象限を削り続けるのが簡単かつ有効である
無駄とは主観的な言葉である。
無駄とは、ある目的を達成する上で、不必要であったり、効果がなかったりする労力、時間、資源のことを指します。
費やしたコストに対して、期待される価値や成果が得られない状態と言い換えられます。
つまり、なくても結果に影響しない、あるいは悪影響を与えるだけの余分な要素です。
人生という広い意味で捉えてると、
何が無駄かはわからない。
大半の大人は、世間一般の
- 「人生こうしたほうがいい」
みたいな指標を、
真に受けないほういいと知っている。
人によって「目的」とか「期間」が、
全然違うからだ。
しかしLoLの場合は、
簡単に何が無駄かは定義できる。
例えば上の記事だ。
読まなくてもいいように説明すると
- 範囲付きクイックキャストで対象指定スキルを撃つメリットはない
という内容である。
もっと極端な話をすれば、
リヴェンで毎回最初にドランリングを買っていけば、
(ほぼ確実に)アカウントが停止される。
これはルールが明確だからである。
LoLは覚えることが多く、プラチナ4になるまでには結構なやる気と時間が必要になるが、そこまで複雑ではない。
LoLは第四象限的ハビトゥスは身につくと考えていい
- 目的
- 期間
- ゲームのルール
などが明確なので、
何が無駄かハッキリしているからだ。
おそらくダイヤモンド4もあれば、
無駄を削ぎ落とすといった能力は
相当に高いと考えていい。
とりあえずLoLをしているだけで、
第四象限的ハビトゥスがモリモリ育つと決めつけて構わない。
ムダ取りみたいな能力は、かなり高いレベルで身についているはずだ。
第二象限ファーストを鍛えるには?
- スケジュールに具体的に組み込む
タスクリストには欠陥があるそうだ。
確かに言われてみれば、
LoLの試合は学校の時間割に近い。
時間帯によって、
やることがおおよそ決められている。
※ そして重要かつ難しいのは序盤だ。
ポモドーロ・テクニックが
サモナーズリフトの時間配分と酷似しているように、
我々のタスク消化方法も予定表にするべきかもしれない。
ポモドーロ・テクニックは、タイマーを使って「25分作業+5分休憩」を繰り返す時間管理術です。
短い休憩を挟むことで集中力を維持し、効率的にタスクを進めることを目的とします。
4セットごとに長めの休憩を取るのが一般的です。
手順1 何時にするか決める
最近まったく配信をしてないが、
その理由は昼間忙しいので、
夕方ジムに行っているからである。
とりあえず
- ジムは週6、日曜日以外行く
- 夕方17時になったら行く
当然行きたくないとか、めんどくさいとか思うのだが、
そこまで嫌でもないので無視して行っている。
やりたいことは「いつやるのか?」スケジュールに入れよう。
実際にやるかどうかは別として考えていい。
無責任に入れていこう。
手順2 見積もり時間
- 17時に家を出る
- ジムで1時間トレーニングする
- 帰宅する
- 食事する
- 風呂に入る
ジムの行き帰り含めて20分かからないはずなのに、
何故か毎回20時になる。
3時間かかるわけだ。
毎朝5時に起きているので、
何事もなければ21時前後に寝ている。
なので眠くて何も難しいことは何もできない。
ジム関連3時間+睡眠時間8時間で11時間削れる。
手順3 集中できる時間帯や配分など
よほど変わった体質の人でなければ、
起きて時間が立つほど使える集中力が減っていく。
集中力はLoLでいうマナのようでもあるが、
時間によって勝手に減っていくのである。
例えばジムでの運動だが、
私はボディビルダーでもコスプレイヤーでもないので、
あまり頑張る必要がない。
したがって、やるかやらないかのレベルであり、
質は求められないわけだ。
なので次のようになる。
- 午前中にジムに行くと、集中力を使ってトレーニングする
- 夕方にジムに行くと、集中力は全然ないがトレーニングできる
あなたが休日にLoLをするとしよう。
- 午前中にLoLをすると、集中してプレイできるので上達しやすい
- 寝る前にLoLをすると、集中してプレイできないので上達しにくい
昼間の仕事が激務でも、
続けていればプラチナ4になれるはずだ。
しかしエメラルド4以上のレーナーに勝つのは、
相当難しいだろう。
数年してるソシャゲのデイリーでもなければ、人間は使える集中力を使ってプレイすることになる。
手順4 重要なことは早い時間帯に持ってくる
私は経験がないし、
不適切な例えかもしれないが、
- LoLと受験勉強を両立させたい場合
を考えてみよう。
どちらが重要だろうか?
- 受験勉強
になると思う。
その場合は、受験勉強を早い時間帯に持ってくるわけだ。
乱暴な書き方をすれば、
午前中に受験勉強をして
午後にLoLをする。
昼寝を挟んで集中力を回復させても、
正直LoLは上達しにくいとは思うが、
午前中にLoLをすれば受験は失敗する可能性が高い。
次は第二象限ファーストと、
LoLとの違いや似ている点など考えてみよう。
第二象限ファーストとLoLの似ている点
- 早い時間帯に重要なことが配置されている
レーン戦も重要だが、
ピック画面はもっと重要だ。
あなたがミッドやトップレーナーならわかるだろう。
対面を見てパッと戦い方が思いつかなかった場合、
レーン戦は負けに等しいと。
ルーンを自分で組めないプレイヤーが、
ランクで味方から暴言しか言われないのは当然である。
LoLは前(時間帯の早い順番)から覚えていくべきだ。
あなたが初心者ならば、マクロなんて言葉は忘れていい。
エメラルド4以上でおかしな動きをする人は滅多にいない(トロールのほうが100倍多い)。
誰でも自然に覚えられるほど、ソロキューのマクロは簡単だ。
第二象限ファーストとLoLの似ていない点
- LoL、そしてサモナーズリフトは受動的な態度である
ゲームだから仕方ないのだが、
明確にルールが決まっているので、
LoL関連のタスクはLoLに決められているに等しい。
自分で決めている感はあるかもしれないが、
実際のサモナーズリフトのプレイは
セオリー通りに動いているだけだ。
そして
- LoLを起動してランクをプレイする
のは
- LoLの配信する
- LoLの動画を作成する
- LoLの記事を執筆する
のに比べると、
相当に受け身な態度だ。
「口を開けてコンテンツを消化しているだけ」
と言っても言い過ぎではない。
もちろん一般的なプレイヤーは、
それでまったく構わない。
たまにTFTをすると思う。
少しでも、余計なこと、舐めたこと、セオリーから外れたことをすると惨敗する。
私は同じアイテムを3つ付けたい。
終わりに
- アイゼンハワーマトリクスは、タスクを緊急度と重要度で分類し、優先順位を決める効果的なツールです。 これで、日々のタスク管理の指針が明確になります。
- このマトリクスは特に、「緊急ではないが重要」(第二象限)なタスクに集中することを目的としています。 事前準備で、緊急な事態を未然に防ぎます。
- 「第二象限ファースト」とは、重要だが緊急ではないタスクを優先的に処理する習慣のことです。 長期目標達成に貢献し、前もって行動することを促します。
- LoLなどのゲームは「重要でも緊急でもない」(第四象限)に分類され、「第二象限ファースト」とは相性が良くありません。 純粋な娯楽としてのゲームは、直接的な目標達成には結びつきにくいものです。
- ただし、LoLは明確なルールがあるため、「無駄を排除する」能力を養うのに役立ちます。 ゲーム内での効率化は、現実世界の問題解決にも応用できます。
- 「第二象限ファースト」の習慣化には、タスクを具体的にスケジュールに組み込むことが不可欠です。 タスクリストではなく、LoLの試合のように「いつやるか」を明確に決めましょう。
- 集中力は時間とともに低下するため、最も重要なタスクは、集中力が高まる日の早い時間帯に配置すべきです。 例えば、受験勉強などは午前中に行うのが効果的です。
- LoLと「第二象限ファースト」の共通点として、重要な判断が早い段階(LoLではピック画面など)で行われる点が挙げられます。 成功には初期段階での適切な意思決定が重要です。
- LoLのプレイは受動的であり、「第二象限ファースト」の能動的なタスクへの取り組みとは異なります。 ゲームは決められたルールの中でコンテンツを消費する側面が強いです。
- 「第二象限ファースト」を始めるには、「いつやるか」をスケジュールに組み込み、見積もり時間を出し、重要なタスクを早い時間に持ってくることから始めましょう。 まずは行動に移すことが大切です。
この文章では、アイゼンハワーマトリクスという強力な時間管理ツールと、特に「緊急ではないが重要」(第二象限)なタスクに焦点を当ててきました。LoL(League of Legends)というゲームを例に、現実世界のタスク管理との類似点や相違点を探ることで、この概念をより身近に感じていただけたのではないでしょうか。
私たちは日々の忙しさの中で、つい緊急性の高いタスクに追われがちです。しかし、本当に将来の自分を助け、成長させてくれるのは、今日すぐには結果が出ないかもしれないけれど、着実に未来を形作る「第二象限」の活動です。
LoLのプロプレイヤーが無駄を削ぎ落とし、セオリーに基づいた効率的な動きを追求するように、私たちも自分の人生における「無駄」を見極め、本当に「重要」なことに時間とエネルギーを投じることができれば、見える景色は大きく変わるはずです。
ジム通いや受験勉強の例からもわかるように、集中力が高い時間帯に重要なタスクを配置すること。そして何よりも、「いつやるか」を具体的に決め、まずは行動に移すことが、第二象限ファーストを習慣にするための第一歩です。
この考え方が、あなたの日常のタスク管理に新たな視点をもたらし、より充実した日々を送るための一助となれば幸いです。
記事の途中に書いたが、
ゴールド未満のジャングルはヘタクソすぎる。
具体的にサモナーズリフトだけしても、
戦闘時間がレーナーに比べて短いため、
他のロールに比べて戦闘が極端に下手だからだ。
私が教える方法の1つに
- ジャングルメインの人はARAMを真剣にプレイするといい
というものがある。
ARAMはサモナーズリフトより
速く戦闘に慣れることができるし、
ジャングラーがレーナーよりも戦闘が上手だと、
簡単に試合に勝てるからだ。
今回の記事はそれと似ている。
LoLをやれば
第四象限的なハビトゥスは洗練されるが、
他の能力は育ちにくい。
おまけ
大昔、幻想神域というMMOをしていた時の話だ。
※ あまり書きたくはなかった。
当時の私は朝からフルタイムの仕事をしていた。
にも関わらず、
採取のレベルを上げるため、
毎朝4時に起きて幻想神域を起動していたのである。

人が多い時間帯だと、
採取のレベルを上げられなかったためだ。
恐ろしいくらい能動的かつ積極的な戦略だったが、
誰が見ても次のように思うはずだ。
「お前ちょっと考えたほうがいいぞ」
と。
あまりにキリギリス的だった。