ニューヨーク市内の女子校で、
ダーツを習得させる実験があった。
次の三つのチームに別れた。
- チーム・結果がすべて
- チーム・一般常識
- チーム・学習メソッド
1 ボードの中心を狙ってダーツを投げると支持された。
つまり点数を獲得しさえすれば勝てると支持された。
2 「ベストを尽くせ」とだけ支持された。
つまりやり方は本人達に任された。
3 最初は技術を身に着けさせた。
徐々にプロセス目標から成果目標に移行させた。
あなたが中学生以上なら、
どのグループが最も効果が高いか予想できるだろう。
いちおう正解を書くと、
- 学習メソッドが他のチームの倍以上の成績だった
- 実験が終わった後もダーツをしていた
しかしコレは、
客観的に見れば誰でもわかるのだけど、
本人のこととなるとわからない。
今回はそういう話をする。
この記事はパッチ13.24の時に執筆されました。
部屋の掃除
- 部屋を掃除する
- とりあえず取り掛かる
取り掛かれるだけで大したものだが、
コレは先程の三つのどれに近いかというと、
「チーム・結果がすべて」
に近い。
もちろん「掃除」という単語1つに感じるニュアンスは、
人によって違うだろう。
私の掃除のレベルは
ユーミを使って「味方が弱い」と嘆いているシルバーくらいのレベル
だと思って欲しい。
ゲームのやり方は知っているのだけど、
誰から見ても
「そのやり方で勝つのは難しいね」
という印象だ。
なぜ「チーム・結果がすべて」になるのか?
「部屋が汚くなった時しか掃除しねえからだろ」
と、誰もが自然に出てくるはずだ。
- 部屋が汚くなってきた(と本人が感じる)
- なので部屋を掃除しようと思った
こういうパターンをなんというか?
- 反応してるだけ
という。
人間にとっては当たり前のことなのだけど、
こういう姿勢で人より詳しくなることなんてない。
例えばスポーツ選手、ボディビルダー、
コスプレイヤーなどは
- お腹が空く
- 何か食べる
みたいな食事方法じゃない。
簡単に言えば、
- あらかじめ決めている
わけだ。
一言でいうと「計画」。
では次にLOLの話をする。
ランクが嫌いな人は?
みんなとクイックプレイをヘラヘラしながらやる人、
どんな腕前だろうか?
- 目も当てられないレベル
- マスターぐらいある
2の人もいる。
やはり人間は社会的な動物なので
「◯◯クンは対面を育てるのが仕事」
「いやー◯◯クンとプレイすると居心地いいなー」
みたいなグループでクソ舐められる役割をしたくない。
※ そういう人が1~2人いるほうが助かるのだけど、本人は気にする。
大切な役割ではある。
しかしみんなでクイックプレイをするのが好きな人は、
ソロキューが嫌いなことが多い。
先程の掃除と同じで、
- ランクを上げる時にソロキューをプレイする
ので嫌いなわけだ。
LOLは簡単に勝てる試合もあれば、
20/0/7でも勝てない試合もある。
なので勝利を目指してプレイすると、
結構辛い。
よく考えてみて欲しい。
- 30分時間を使ってレートが少し上がるだけ
我慢してプレイする場合、
リターンが少なすぎるだろう。
昇格戦でもない限り、
ドーパミンが出るかどうかすら怪しい。
実際にランク分布統計を見ると、
キリが良いところで止まっている人が多い。
ダイヤモンド4止めが代表的だが、
普通に考えて4まで行ける人が3に行けないわけがない。
彼らは苦痛だったのだと予想できる。
LOLの勝ち方は知っていても、ランクのプレイ方法(良い言葉が見つからなかった)は身につかなかったわけだ。
終わりに
- 最初は技術を身につけるのがいい
- プロセス目標からスタートして、徐々に成果目標に移行する
- 下手なうちから成果目標の達成を目指してはいけない
- 他人を見れば誰でもわかるのだけど、客観的な視点は得にくい
- 部屋が汚くなったから片付けるでは、「結果がすべて」になる
- LOLのソロキューも同じ
「AだからBをしよう」
動機や考え方としては真っ当なのだけど、
それだと成果を求めてしまう。
- 「肉蝮伝説を読みたいから、肉蝮伝説を買おう」
なら簡単なので問題ないけれど、
大半のケースでは問題がある。
具体的な問題を書くと
- チーム・学習メソッドが良いと誰でもわかるのに、その視点が失われる
可能性が高い。
最後にいちおう書いておくが、
われわれの得意・苦手なことは次のようになっている。
- 得意なことは偶然「チーム・学習メソッド」
- 苦手なことは当然「チーム・結果がすべて」
と決めつけていい。