LOLに限らず、
本人が上達しようと思っていても、
あまりにも上達しないパターン。
けっこう多い。
反対に、
短期間で上達する人もいる。
あるいは意図的に、
そのように人に見せる人もいる。
- ゲームのランクは素早く上がったほうがいいのか?
- それともゆっくり上がったほうがいいのか?
考えてみることにしよう。
この記事はパッチ12.20の時に執筆されました。
人間は才能のある人が好き
- 1ヶ月でゴールド
- 3ヶ月でダイヤ
- 半年でチャレンジャー
こういった話は珍しくない。
LOLの1試合は運かもしれないが、
仕組み的に言えば、
上手ならランクは上がる。
プレイを評価するのは、
周りの人間ではなくゲームシステムなので、
上手ければ短期間で上がってしまう。
同じ能力なら努力家より天才を評価してしまう
やり抜く力 GRIT(グリット)
の43ページからの話を要約する。
- 成功するためには努力か才能どちらが必要か?アンケートを取った
- 努力が大事と答えた人は才能の2倍だった
- 知的能力が高い人より、勤勉な人を雇いたいと答えた人は5倍いた
- しかしプロの演奏家として成功しやすいのは、天才型だと答えた
こうなったらしい。
「性格が良いほうがいい」と言いながら、
いざとなったら「外見」で選ぶ感じだ。
しかし
- あなたの周りのプレイヤー
- あなたから見た私
が努力型だろうが天才型だろうが、
全く興味ないのではないだろうか?
- 周りのプレイヤーから見たあなた
- 私から見たあなた
こちらを気にするほうが自然である。
つまり眼差され方の問題だ。
直感的に考えると天才型に見られるのはメリットが大きい
実際にあなたは、
全てのゲームで
数ヶ月で最高レートに上がる人だとする。
その場合
- 期間が少ないので労力も少ない
- 周りから有能だと思われる
- 自分自身も自分を有能だと思える
客観的に見て効果が大きいのは、
明らかに3である。
さらに周りから有能だと思われたいという場合も、
客観的な視点から見れば、
どうみても
- 彼自身が自信、自己効力感といったものを得たい
といった考えだとわかる。
短期間で上達すれば、自己効力感は得られる可能性が高い。
素人の考えるカッコよさは大体おかしい
例えば
- 難しい言葉を使いたがるけど、実際は使うほどバカだと思われやすい
- オタク用語を使いたがるオタクは、詳しくなさそうだと思われやすい
大抵の人はコミュニケーション能力が高い。
これは遺伝的な話で、
高くないと生きていけなかったからだ。
※ 心配性で臆病な人が多いのも、そうじゃないと生きていけなかったから。
というわけで、
1 自分の自信の無さ、あるいはコンプレックスが透けている。
2 「普段気軽に話す相手いねえのかなコイツ、
でも知らないことを知ってるフリするのは小学生の時によくやるよね」
と見抜かれてしまう。
ステーキ早食いタイムを自慢するのか?
LOLを始める前から、
- 1ヶ月でゴールドになったらカッコいい
なんて考えるのは、
おそらくLOLが嫌いな人だ。
- ダイエットで早く結果を出したい人
と似ている。
夕飯にステーキを食べるとしよう。
その場合あなたは、
- ステーキ300グラム1分で食べたわ!!
と自慢しないだろう?
「素早く食べれたら偉い」どころか、
「食べれたら偉い」の時点で、
完全に野菜嫌いな人のサラダ。
ステーキが好きな人の考えは
- 300グラムじゃなくって、600グラム食べたい
である。
ゲームはダイエットじゃないので、普通のプレイヤーは楽しみながらプレイする。
文脈は大切
- 一ヶ月でゴールドになった
この場合のパターンは色々考えられるが、
2つに分けてみよう。
- いつの間にかなってた
- 一ヶ月でゴールドになろうと思ってなった
1 楽しいとか、自分に向いていたとか、
誰かの手助けがあったとか、色々な理由からなった。
2 最初から計画して、
努力が実ってなった。
1が理想的だけど、
2も悪くない。
問題は
- いつ計画したか?
である。
始める前に計画する人は心理的安全性を確保しにくい
心理的安全性とは
- 自分の考えを他人に安心して発言できる状態
のこと。
次のミニクイズに答えてほしい。
- 他人の反応を見て、自分の行動があってるかどうか決めることになるのは、1と2のどっち?
- LOLインストールする前から一ヶ月でゴールドを目指す
- シルバー2くらいの人が一ヶ月でゴールドを目指す
この場合
1 全くやり方がわからない状態から計画する。
2 かなり良い線いってる状態から計画する。
こういった感じになる。
おそらく1の人は、
ゴールドどころか
レベル30にすらならないだろう。
自分の基準がなければ、人の顔色をうかがいながらプレイすることになる。
実際に素早く結果を出す方法はある
- プロセス目標から始める
- その後、成果目標に以降する
1 LOLで言えば、
操作方法、スタートアイテム、
ルーン、サモナースペル、
リーシュする、最初のミニオンの経験値を得る。
などである。
2 LOLで言えば、
勝利、レートを上げる、
有名配信者になる、プロになる、
プロシーンの大会で勝つ。
などである。
しかし素早く結果を出したい場合、
大問題が1つある。
素早く結果を出したい=細かいプロセスを飛ばしたい(嫌いだから)
素早く結果だけ欲しいとは、
「学ぶ気はない」というのと同じ意味だ。
これには当たり前の理由がある。
その理由とは
- やったこともないことに、価値を見出す人はいないから
である。
大体の男性は
「米津玄師かEveになりたい」
とか
「神絵師になりたい」
とか、たまに思うわけだ。
そして大体の男性は
- 絵も描かないし曲も作らない
コレが
- 結果だけ欲しい
という状態である。
よほど強い洗脳がない限り、知らないことに価値は見出さない。
終わりに
- 上達は良いことだし、短期間に上達するのは自己効力感が得やすい
- 他の人が楽しんでやってることを、我慢しておこなって成果を出すのは難しい
- 自分の行動が正解かどうか、他者の反応から見て判断するのは心理的安全性が低すぎる
- プロセス目標から始めると成果が出る
- しかし成果が欲しい人は成果目標から始めてしまう
ゴールドに上がるまでの時間は短いほうが良いけれど、
好きじゃないものから、
自信や自己効力感を得ようとしてはいけない。
逆にLOLが好きなのであれば、
全く上達しない場合、
結構苦しい趣味になるのではないかと思う。
下手なうちから成果目標に移行すると成果は出ないので、
やりもしないうちから成果を出そうとするのは、
選択肢としては最悪に近いわけだ。
人生を振り返ってみると、
確かに成果が出ない時というのは、
そういったことばかりだった。
おまけ LOLにはハッキリ上達しにくい理由がある
1試合のゲーム時間が長いので、
フィードバックを得る回数も少ないからだ。
今書いているブログ記事も同じで、
執筆はフィードバック回数が少ない。
なので1戦が短いゲームに比べて、
上達しにくいわけだ。
- 最初の1キル取られたら、しばらく戦えない
- マークスマンで順調にファームしても、集団戦開幕でマルファイトのRくらったら終わり
- 味方がうるさい
といった、
時間以外の問題も多い。