教師の友人が頻繁に言うセリフの1つに
「あまり注意しすぎると、子供は学校に来なくなる」
というのがある。
LoLでも初心者ほどレディネスがないものだから、
何かチャットで注意されたりしただけで、
ゲームを起動しなくなってしまう可能性が高い。
ランクに参加するレベルになれば、
他プレイヤーの暴言で引退する人はいない。
続けるうちに、段々と、
続ける力、やる力、が身についてくる。
さて、私が人にLoLのプレイ方法の大前提を教える時
「100%の集中力が発揮できそうにない時はゲームをやめる、あるいは起動しない」
と言うのだが、
これには当然気分や体調も含まれる。
どうしてそんなことを言わないといけないのか?
相手が真っ当な人間だからである。
つまり
「100%の集中力が発揮できそうにない時は、学校や仕事を休む」
では、暗い人生を送ることになってしまうので、
そういう習慣が身についていない。
あるいは捨て去った。
※ 100%集中理論はアンダース・エリクソンの理論なので異論はないものとします🤓
この記事はパッチ26.2の時に執筆されました。
普通は気分が乗らなくても体調が悪くてもする
今こうやって記事を書いているが、
あなたから今の私の状態はどう見えるだろうか?
- 単純に面倒くさいから書きたくない
- 眠いから書きたくない
- ブログを更新せずに他のことをしたい
答えは全部だ。
しかし
「今なら100%集中できる」
という状態の時だけ更新するようにした場合、
まず書く機会が訪れない。
学校や仕事も同じで、
「早く行きたくってたまらねえぜ」
というテンションの時だけ行くのでは、
まず行けるようにならない。
作業興奮
一言で言うと、「やる気があるから行動するのではなく、行動するからやる気が出る」という脳の仕組みのことです。
1. 作業興奮とは?
ドイツの心理学者クレペリンが発見した現象です。 勉強や仕事、掃除など、「面倒くさいな……」と思っていても、いざ手を動かし始めると、不思議と集中できたり、気分が乗ってきたりした経験はありませんか? これが「作業興奮」です。
2. なぜ起こるのか?(脳の仕組み)
脳の中には、やる気を司る「側坐核(そくざかく)」という場所があります。
動かないとスイッチが入らない: 側坐核は、何もしない状態では活動しません。
刺激で活動開始: 手や体を動かして「作業」を始めると、その刺激が側坐核に伝わります。
ドーパミンが出る: 刺激を受けた側坐核が興奮し、やる気物質(ドーパミン)を放出します。
集中モードへ: これにより、「もっとやりたい」「集中できる」という状態になります。
つまり、「やる気待ち」をしていても、やる気は一生やってこないということです。
3. 作業興奮を味方につけるコツ
この仕組みを利用して、面倒なタスクを片付けるためのポイントは以下の通りです。
「とりあえず5分」だけやる 「全部終わらせよう」と思うと億劫になります。「5分だけやって、嫌ならやめよう」とハードルを下げて着手してください。5分後には脳が興奮して、そのまま続けられることが多いです。
単純作業から始める 机の整理、タイピング、簡単な計算など、頭を使わない単純な動きから始めると、側坐核が刺激されやすくなります。
「やる気」をあてにしない 「モチベーションが上がったらやろう」という考えを捨て、「手を動かせば後からついてくる」と信じて動き出すことが大切です。
自転車の漕ぎ出しと同じで、最初の一漕ぎが一番重く、動き出せばあとは楽に進みます。
学校、仕事も行ってしまえば気持ちが楽になるどころか、
むしろ楽しめる。
こういう経験というか、
こういったことを我々は良く知っている。
なので立派だったり真っ当な人間ほど
- 「体調が万全じゃなくても行動する」
というハビトゥス(習慣)が身についているわけだ。
すべてに対して次のような態度では生活できない
- 100%の集中力が発揮できない時はしない
- 飽きた瞬間にやめる
- 気分が乗らない時は始めない
- 少しでも体調が悪ければ始めない
- 少しでも寝不足なら始めない
- 何か私生活で気になることがあれば始めない
みんなでプレイするARAMとかなら構わないが、
上達を目的とした場合、
私は上の条件が1つでもあればプレイしない。
理由は簡単で
- 「そのような状態でプレイしても上達しないから」
だ。
これを他のイベントやタスクにも適応してしまえば、
ほとんどのことはできないだろう。
というのもゲームは面白いが、
ゲーム以外は普通面白くないからだ。
学校や仕事が嫌な時期は誰にでもあると思うが、
そういう時期の朝は、自分の体調がいかに悪いか
探したりしたものである。
「100%集中ルール」をLoL中の特別なルールとして適用する
LoLじゃなくてもいいが、
- 好きなこと、やっていて楽しいこと
- それでいて上達したいこと
そういう時は
「100%集中できない時はしない」
ことを徹底してほしい。
逆にLoLが上手で、
他のことが苦手な場合、
「仕組み的にできない場合じゃない限り、必ず行動する」
という真っ当な人間ルールを当てはめていこう。
終わりに
- 初心者や子供に対して過度な注意や叱責を行うと、継続する意欲を削ぎ、その場から離脱させてしまうリスクがあります。
- ゲームのランク戦に参加するレベルまで継続すれば、他者からの攻撃的な言動に耐えうる精神的な持続力が自然と身につきます。
- 「100%の集中力を発揮できない時は行動しない」というルールを日常生活の全般に適用してしまうと、社会生活の維持が困難になります。
- 多くの活動において、人は「面倒くさい」や「眠い」といった否定的な感情を抱えながらも、それらを抱えたまま実行に移しています。
- 最高のコンディションが整うのを待っていては、現実的に行動を開始する機会はほとんど訪れません。
- 脳の仕組みである「作業興奮」によれば、やる気が出るのを待つのではなく、まず行動を開始することで後から意欲が湧いてきます。
- 面倒なタスクをこなすためには、最初から完璧を目指すのではなく、まずは5分だけ着手するなど行動のハードルを下げることが有効です。
- 社会的に自立している人は、体調が万全でない場合でも行動を継続するという習慣が生活の中に定着しています。
- 上達を目的とする特定の活動に限っては、パフォーマンスの質を維持するために「集中できない時はあえてやらない」という判断が合理的な選択となります。
- 娯楽や自己研鑽と、社会的な義務や日常生活のタスクとでは、行動を開始するための基準やルールを明確に使い分ける必要があります。
今回の記事では、私たちが無意識に陥りがちな「やる気待ち」の罠と、LoLの上達に不可欠な「集中のルール」について掘り下げてみました。
私たちはつい「気分が乗ったらやろう」と考えがちですが、現実はその逆です。行動が先で、感情が後からついてくるという脳の仕組みを理解するだけで、日常生活のハードルはぐっと下がります。一方で、LoLのように高い精度が求められる勝負の世界では、あえて「万全でないなら引く」というストイックな判断が、結果として最短の上達ルートに繋がります。
日常生活での「継続する力」と、勝負所での「集中する選択」。この二つのルールを賢く使い分けることが、充実した生活とゲームスキルの向上の両立させるための鍵と言えるでしょう。
- 「とりあえず5分」をあらゆる初動のルールにする
- 朝のコンディション確認で「言い訳」を排除する
- 集中力が必要な活動を「聖域化」する
- 単純作業をトリガーとして活用する
- 感情と行動を切り離すハビトゥスを形成する
記事の内容をアクションプラン的にすると、
上の5つになるらしい。
手練のLoLプレイヤーならば、
3は身についているだろう。
ただ意識しなければ、
3を身につけるほど、
1は苦手になるのではないかと思う。
今回の記事は真っ当な人間に対して
「LoLは100%集中したほうが良い、というかそれ以外だとプレイしないほうがいいです」
という内容だが、
私個人としては手練のLoLプレイヤーに対して
「LoL以外のことは、やるかやらないかが重要で、質は気にしなくていい」
ということを教えたい。
こういったハビトゥスを自然と身につけてしまうと、
使い分けがしにくくなる。
あるいは、意識しなければ両立は困難だろう。
健闘を祈る。
アンダース・エリクソンの本
どちらも同じ本で、
下が英語版だ。
Kindleだと336円なので買おうと思う。
もちろん、あまり読めないのだが。