課題の分離という言葉を知っている。もしくは知らないけど自然にできる。
このような状態じゃないと、LOLはできない(断言)。
アドラー心理学の用語は2つ。
- 課題の分離
- 目的論
1は 他者の課題と自分の課題を分けたほうがいいという話。
2は 人は何か目的があって、今の状況を作り出している。コレは1と違って推奨されない。
「全ての悩みは対人関係である」
コレが基本的な考えで、アドラー心理学は個人心理学なのだけど、とても社会学と似ている。
この記事では課題の分離について書く。
この記事はパッチ11.15の時に執筆されました。
嫌われる勇気は内容が簡単だった
嫌われる勇気は200万部を超える大ベストセラーの本だ。
言い方は悪いのだけど、物語でもない本で200万部を超えるというのは、それだけ内容が簡単だったことを意味する。
非常に納得できる内容が、とてもわかりやすく書いてある、こういった点が優れているのだろう。
ぜひ見習いたい。
人間は簡単に理解できることは重要だと思う習性がある。
課題の分離【他者と己の課題を分ける】
LOLの低レートの特徴は
- まともに操作できない人がいる
- すぐにティルトする
1はアドラー心理学と関係ないのだが、対処法は火力の出るチャンピオンを選ぶことだ。
2の原因は明らかで、他者と己の課題を分けられていないからである。
課題の分離がわからないのがどれくらいマズいかというと、RPGで言うなら武器防具の装備の仕方がわからず、裸でゲームを進めているようなものだ。
課題の分離とは
- 他者と己の課題を分ける
- 己の課題に他者を踏み入れさせない
- 自分も他者の課題に踏み入れない
どんどん例を挙げていこう。
トップナサスの課題
例えばあなたがトップナサスだとしよう。
味方のジャングラーがボットスタートして、トップスカトル付近で戦って負けた。
あなたがダリウスだった場合、あなたにも責任があるが、ナサスやケイルだった場合はゼロだ。
序盤弱いナサスの近くで戦って負けるのはジャングラーの課題であって、ジャングラーのカバーはナサスの課題ではないわけだ。
ナサスの課題とは、序盤は慎ましく頭を下げながらレーン戦をして、ある瞬間をさかいに突然態度を豹変させることである。
ナサスは人間だったら嫌なヤツだと思う。急に態度が変わるわけだから。
ステーキを柔らかくするのは肉屋の課題じゃない
あなたがステーキを焼いて、妙に肉が硬かったとする。
ソレが高級肉だったとしても、肉を焼いた時の出来は料理する人、つまりあなたの役割だ。
肉の質が悪いのではなく、
「焼いた自分が悪かった」
と思えるだろう。
ちなみにステーキを自分で実際ちゃんと焼くのは難しい。
何回も練習する必要がある。
チャーハンやオムレツもそうなんだけど、見た目がシンプルな料理ほど難しい気がする。
他者のビルドの間違いを指摘しない
最近の話だと、
- ガーディアンじゃないのにシュレリアを持つブリッツ
- エアリーじゃないのにシュレリアを持つモルガナ
チームメイトが時間の無駄を経験するほど悪いわけではないが、普通に悪い装備だ。
もちろんVCを繋いだ友人がこんな装備をしていたら、何も考えずに教えるべきだと私は思う。
コストが低いからだ。
しかしソロキューでイチイチ他人のサモスペやアイテムやルーンを指摘する人は、余計なストレスを抱えることになる。
- 間違いを指摘するのに文字数がかかりすぎる
- 実は向こうのほうが正解に近い
- 課題の分離が出来ていない
ちなみに昔はエンシェントコインという、よほど深い理由がないと持たないクソサポートアイテムがあった。
パイクの初期アイテムがレリックではなくコインだったせいで、コインを買ってきたパイクにADCはよくブチギレていた。
デフォルト設定から変える人のほうが何事も良い結果を出す話は本当なんだなと実感したが、流石にコレはライアットが悪い。
デフォルトのアイテムを買ったら、試合にも勝てなければ味方から一生ピンを鳴らされるのは、度が過ぎている。
ジャングルアイテムとサポートアイテムが、かなりやり込んでいる人じゃないと違いがわからなくって、本当にクソだったと思う。
ミニマップは左下が良いという話
LOLのミニマップは右下がデフォルトだが、左下がいい。
FやZの法則といって、人間は画面を見る時そのように視線を動かすからだ。
だから左下ほうがいい。
ということを、コーチングの時に伝えることにしている。
一般プレイヤーはミニマップをほとんど見ない。
少し見やすくしただけで、その後のLOLライフは圧倒的に差が付く。
しかしこういったアドバイスを言って、相手が聞かない時に私はどう思うか?
「わかった」
と言って、次の話をする。
実行するかどうかは相手の課題
アドバイスを聞かない相手にイラついたりはしない。
私の課題は、知っていると有利なことを教えること。相手に言うことをきかせることではない。
私のアドバイスを実行するかどうかは、相手の課題だ。
設定ならコストが低いから、9割の人は素直に言うことを聞くが、「分間CSを9にしろ」と言っても練習する人は10人に1人だろう。
その場合は誰でも
「ケツを叩いて実行させるのは俺の責任じゃない、俺には関係ない」
と思うはずだ。
終わりに
- 課題の分離を知らないままLOLをプレイするのはハンデがきつい
- 嫌われる勇気は内容が理解しやすい
- 他者と己の課題を分ける
コーチングの話をすると、操作方法を教えて実際に実行させるのは効果が高かった。
「リヴェンのAAキャンセルは簡単だよ」
と言ってから手取り足取り実行させて、
「どのチャンピオンもそうやって動かす」
と教えた人はゴールドに上がった。
シルバーの友人は絶対にそういう練習をしない(絶対にって付けるのは相当失礼だと思うが、友人同士なので許して欲しい)。
理由は簡単で、自分一人で実行するのはコストが高いからだ。
言われたとおりにするだけで、AAキャンセルを覚えられるのは確かに楽。
コレは私が頻繁に書く話の1つなのだけど、免許更新時の免許センターの対応があまりにも親切だったのを覚えている。
こちらが何も考えなくとも免許の更新がスムーズに出来た。
最初からそこまで親切にする準備があると伝えてくれれば、私の出かける際の憂鬱な気持ちもなかったのにと思った。
アドラー心理学では、コレを勇気づけという。
アドラー心理学では勇気づけを推奨している
勇気づけとは、
「強制はしないけれど、手助けできる準備ができている」
と相手に伝えること。
LOLは5対5のゲームなので、こういった要素を知らない人は、プレイするのが難しい。
格闘ゲームやカードゲームだと全く必要ないのでゲームに集中しやすいのだが、覚える機会もない。
普通はぶん殴りたいと思う相手に対して、建設的に対処する方法を学べる。
ソレがLOLの魅力だと私は考えている。