世の中には、
タイムマネジメントや
タスク管理術というものがある。
- GTD(Getting Things Done)
 - ポモドーロ・テクニック
 - アイゼンハワー・マトリクス
 
などである。
LoLでは主に何が採用されているかというと、
おそらく時間割(タイムテーブル)である。
おそらくというのは、
- 私がLoLで採用していて効果が高い
 - 人に教えても効果が高い
 - LoLは5人でやるゲームだから
 
3 序盤はロールごとに違うが、
中盤以降は共通している。
その証拠に、
あなたは他ロールが中盤以降どうやって動くか、
熟知しているはずである。
今回の記事では、
何故LoLと違って我々の私生活はグダグダなのか。
野良のLoLの試合でやれば
試合後にDiscordに呼ばれて、
小一時間説教されるような行為を毎日しているのか。
その克服方法、
つまり今回だと、
- 時間割を採用したらいいかもしれない
 
という内容である。
LoLは強力にイベント時間が固定されている
- 序盤はロールごとの細かいタイムライン
 - ドラゴン 5:00
 - ヴォイドグラブ 8:00
 - リフトヘラルド 15:00
 - アタカン 20:00
 - バロン 25:00
 
こんな感じになっていて、
例えば
- 20分のアタカンまでに、コアアイテム2個+ブーツ完成品を用意しておきたい
 - その後、アタカン周りでの集団戦を制したい
 
などである。
時間を取って考えたことがある人は、
職業LoLに近い人だけかもしれないが、
プラチナ4ぐらいのプレイヤーでも、
基本的にこのように動く。
かなり下手なプレイヤーでも、
それぐらいのレートがあるのであれば、
大きく外す動きをするプレイヤーのほうが珍しい。
何故なのか?
やはり
- できないなら、その試合は終わり
 
という厳しい現実があるからだろう。
あなたがシルバー4だとしても、アタカンとバロンの時間は瞬時に出てきたはずだ。
まずイベントがあり、それを相手よりうまくこなすための計画を立てる
人間は普通、
次のように動く。
- 目の前のことに反応してるだけ
 
そのように動くのは明確な理由があって、
- 単純に疲れにくいから
 
である。
手練のLoLプレイヤーも、
計画を立てて実行を繰り返し続けた結果、
ゲーム内では何も考えずにLoL的な動きができるようになった。
そういう仕組である。
これは「習慣」というヤツで、
ポジティブな癖のことだ。
計画を立てて、毎日繰り返す。
LoLの場合は人にもよるが、最低でも試合数と同じだけ繰り返すことになる。
港の近くで仕事をしていた時の話
今から漁に行くであろう中型の漁船が、岸壁から離れていく。
その船を追って、一人の男が「待ってくれ!」と叫びながら、全力で走ってきた。
男は間に合わなかった。
船は彼の努力を無視するかのように、容赦なく速度を上げて沖へ向かう。
結局、男はそのまま港に置き去りにされた。
いい歳した男性が、
情け容赦なく置き去りにされていた。
その姿を、今でも覚えている。
LoLはここまでではないが、
強制力が結構強いように思う。
TFTは誰も注意してくれないので
- 漫画読みながら序盤50ゴールド溜める
 - 負け続ける
 - レベル7になったらリロールして3コスト3スターを狙う
 
私はこの戦術からまったく進歩できない。
LoLには時間を守らせる強力な外部要因がある。
問題その1 まずイベントを把握していない
- ゲーム内の我々 かなりうまくイベントをこなせる
 - ゲーム外の我々 就寝時間守れてるだけで凄い
 
1 プラチナあったらたいしたもんで、
エメラルド4にもなれば、
大まかな部分では指摘するべき問題点がない。
くらいのレベルだ。
2 「就寝時間を守る」
とは、どういうことだろうか?
- 「特定の時間になったら、布団に入る行為」
 
と言えるだろう。
しかし一般的には、
これは難度の高いタスクとして知られている。
小学生じゃなければ、
「そろそろ寝ろ」
と言ってくれる人がいないし、
本人が続けようと思えば続けられてしまう。
色々とよろしくない。
就寝イベント自体を忘れている人が多いし、覚えていても眠るという行為は、まあまあ難しい。
問題点その2 イベントを守る気概が薄い
あなたは9時5時スタイルだとする。
その場合は極端な朝活とかしてない限りは、
帰宅してから
- 夕食
 - 入浴
 - 就寝時間
 
みたいなものがあるはずだ。
しかし入浴の開始時間は決められていても、
終了時間を決めている人は、
ほぼいないと思われる。
LoL的な視点で考えた場合、
その理由は明確で
- 次のイベントの時間を守る気概が薄いから
 
となるだろう。
※ 幼い子供とかがいなければ、入浴後は自由時間と就寝しかない。
例えばジャングラーは
フルクリア3:30に間に合うかどうかが重要だが、
その後ガンクなどのアクションを起こした後は、
リコールも素早い。
自軍の森の中立モンスターが、
湧いてしまうからである。
簡単なGTD
ここで冒頭のGTDのやり方について書くが、
こんな難しいことは普通できるようにならないし、
覚えようとしなくていい。
💡 GTDの5ステップ
Gemini
- 把握する (Capture)
 
- 頭の中にある、やること、気になること、アイデアなど、すべてをインボックス(メモ帳、アプリなど)に書き出します。大小問わず、すべてです。
 - 見極める (Clarify)
 
- 書き出したもの一つひとつについて、**「これは何?」「どうしたい?」「次に取るべき行動は?」**と考え、具体的なアクション(行動)に落とし込みます。
 - 2分以内で終わることなら、すぐその場で片付けます(2分ルール)。
 - 整理する (Organize)
 
- 見極めた結果を、適切な場所(リスト)に分類して配置します。
 
- プロジェクト(複数のステップが必要なもの)
 - 次のアクション(今すぐできる次の具体的な一歩)
 - カレンダー(決まった日時にやる予定)
 - 連絡待ち(誰かからの返答を待っているもの)
 - いつかやる/見直す(すぐにはやらないが覚えておきたいもの)
 - これにより、どのリストを見れば何をすべきかが一目でわかるようになります。
 - 更新する (Reflect)
 
- 少なくとも週に一度、リスト全体を見直します(週次レビュー)。
 - リストを最新の状態に保ち、完了したものをチェックし、新しい情報があれば追加・整理します。
 - 選択する (Engage)
 
- 整理されたリストの中から、状況(時間、体力、場所、優先度など)に応じて、今最も適切で重要なタスクを選び、実行します。
 
少なくともLoLでは
- 把握する (Capture)
 
だけすればいい。
とりあえず、あなたはLoLや5時後を完全に
- 把握した
 
ことにする。
時間割
- 序盤はロールごとの細かいタイムライン
 - ドラゴン 5:00
 - ヴォイドグラブ 8:00
 - リフトヘラルド 15:00
 - アタカン 20:00
 - バロン 25:00
 
1~6を我々の夜の時間に当てはめてみよう。
かなり多めにバッファやスラッグを取って、
30分置きに消化することにしよう。
- 学校や仕事
 - 夕食 18時
 - 入浴 18時30分
 - 自由時間およびLoL 19時~20時30分
 - 歯磨きなど 20時30分
 - 就寝 21時
 
※ 18:00と書くと紛らわしすぎるのでやめた。
LoL的に書いたら、
なんだか面白そうな気がしないだろうか?
夕食、入浴、就寝。
どれも少なくないドーパミンが出そうである。
歯磨きでドーパミン出るヤツ、この世にいるんだろうか?
終わりに
- LoLは「時間割(タイムテーブル)」によって行動が強く規定されている:一般的なタイムマネジメント術(GTD、ポモドーロなど)とは異なり、LoL(League of Legends)ではドラゴン、ヴォイドグラブ、リフトヘラルド、バロンといった固定されたゲーム内イベントの発生時間が、プレイヤーの行動計画の中心となっています。
 - イベント時間への対応が勝敗に直結するため、強制力が強い:LoLにおける主要なイベント(例:20分のアタカン)までにコアアイテムを揃え、集団戦を制するという行動は、「できないなら、その試合は終わり」という厳しい結果に直面するため、プレイヤーはイベント時間を守る意識が非常に高くなります。
 - 上級プレイヤーの行動は計画と実行の繰り返しにより「習慣化」している:熟練したLoLプレイヤーは、計画を立てて実行するプロセスを繰り返すことで、ゲーム内の状況に対して「何も考えずにLoL的な動き」ができるようになり、これはポジティブな習慣として定着していると説明されています。
 - 現実の私生活がグダグダなのは「イベントの把握不足」が原因である:LoLではイベントをうまくこなせるにもかかわらず、私生活では「就寝時間を守る」といった基本的なイベントすら難しくなるのは、そもそも私生活における「イベント」を明確に把握・設定していないためです。
 - 私生活が計画的でないのは「次のイベントを守る気概の薄さ」が影響している:夕食後の入浴など、私生活のイベントでは終了時間を決めない人が多いのは、その後の「次のイベント」(例:就寝時間)に対する重要性や強制力(守る気概)が薄いため、前の行動がずるずると長引いてしまうと考えられます。
 - 通常、人間は「目の前のことに反応するだけ」の行動パターンになりがちである:計画を立てて行動するのは疲れるため、多くの人は楽な「目の前のことに反応するだけ」の受動的な行動様式を取る傾向があり、これが非効率的な結果を生み出す原因になっています。
 - LoLで有効なタイムマネジメントはGTDの「把握する(Capture)」に類似している:複雑なGTDの全ステップを実践する必要はなく、LoLのイベント時間のように、まず自分の私生活における主要なタスクや予定(例:夕食、入浴、就寝)を「把握する」ことが、時間管理の第一歩として最も重要であると提案されています。
 - 現実の生活にもLoLのイベントのような「時間割」を適用することが有効である:LoLのイベント(ドラゴン5:00、バロン25:00など)を、現実の夜の行動(夕食18:00、入浴18:30、就寝21:00など)に当てはめた「時間割」を作成することで、ゲームと同じように行動に強制力と面白みを持たせられる可能性があると提唱されています。
 - LoLはTFTなどと比べて「時間を守らせる強力な外部要因」がある:記事内の港での話や、LoLがチームゲームであることに触れており、チームメイトや試合の構造(イベント時間)といった外部からの強制力が、プレイヤーに時間的な規律を守らせる重要な要素として機能しています。
 - 「就寝時間」の遵守は外部からの強制がないため特に難しいタスクである:一般的な大人にとって「特定の時間になったら布団に入る行為」は、小学生のように「そろそろ寝ろ」と言ってくれる人がいないため、本人の意志の力だけで続ける必要があり、難度の高いタスクであると認識されています。
 
実際のLoLの試合で覚える方法は簡単で、
よくある
- ピリオダイゼーション
 
というものだ。
先程の夕食などの例では
- 1週間目は夕食の時間を守る
 - 2週間目は入浴の時間を守る
 - 3週間目は歯磨きの時間を守る
 
といった具合だ。
あなたがそれなりのLoLプレイヤー、
マスター以上なのであれば、
- 味方の反応や勝敗を気にせずに、素早くファームすることに専念する
 
そういう時期があったはずだ。
書いていて気付いたことがある。
あの高名なフランクリンも、
ピリオダイゼーションで練習していた。
フランクリンの十三徳(じゅうさんとく)
「フランクリンの十三徳(じゅうさんとく)」とは、アメリカ建国の父の一人であるベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin, 1706-1790)が、道徳的な完全(モラル・パーフェクション)に到達するために、20代半ばに自ら定めた13項目の行動規範(徳目)のことです。
フランクリンはこれらの徳目を一つずつ習慣化するため、毎週一つの徳目に集中して実践するという計画を生涯にわたって繰り返したことで知られています。
📜 フランクリンの十三徳の一覧
フランクリンの自伝に記された十三徳と、それぞれの簡潔な戒律(行動指針)は以下の通りです。
| No. | 徳目 (Virtue) | 戒律(簡略) | 
| 1 | 節制(Temperance) | 飽きるほど食べず、酔うほど飲まないこと。 | 
| 2 | 沈黙(Silence) | 自他にとって益のないことは語らず、無駄話はしないこと。 | 
| 3 | 規律(Order) | 持ち物はすべて所定の位置に置き、仕事は時間を決めて行うこと。 | 
| 4 | 決断(Resolution) | なすべきことを決心し、決心したことは必ずやり遂げること。 | 
| 5 | 節約(Frugality) | 自他にとって益のないことに金銭を使わず、浪費をしないこと。 | 
| 6 | 勤勉(Industry) | 時間を無駄にせず、常に何か有益なことに従事し、無益な行動をすべて断つこと。 | 
| 7 | 誠実(Sincerity) | 偽りを用いて人を害さず、心も言葉も無邪気に公正に保つこと。 | 
| 8 | 正義(Justice) | 他人の利益を損なうことや、与えるべきものを与えない不正をしないこと。 | 
| 9 | 中庸(Moderation) | 極端を避け、たとえ激怒するに値する侮辱を受けても、怒りを慎むこと。 | 
| 10 | 清潔(Cleanliness) | 身体、衣服、住居の不潔を黙認しないこと。 | 
| 11 | 平静(Tranquillity) | 小事や日常茶飯事、または避けがたい出来事に心を乱さないこと。 | 
| 12 | 純潔(Chastity) | 性交は健康または子孫のためにのみ行い、自己や他者の平穏・信用を傷つけないこと。 | 
| 13 | 謙譲(Humility) | イエスとソクラテスに見習うこと。 | 
両方達者な人はまずいないが、
私生活もLoLも同じなわけだ。
健闘を祈る😎