開放の魔導書というキーストーンがある。
最近はサポートの大半が入れているキーストーンで、
統計を見ても強い。
ここ最近はずっと使われているキーストーンだ。
私はトップとミッドで使う場合の開放の魔導書には詳しいのだが、
サポートで使う場合は少しわからない部分がある。
トップとミッドで使う場合は
- 基本的にフラッシュとテレポートを持ってスタートする
- 序盤のレーン戦は当然弱い
- テレポートで戻ってきたら6分に戦えるスペルに変える
- スノーボールしにくくスケーリングも低いので、ソロキューでは不利な相手に使う
という文脈である。
サポートでフラッシュ+テレポートにすれば、
速やかに試合が終わるだろう。
これをプラチナ4以上で知らない人はいない。
理論より経験として知っているはずだ。
今回の内容は
- 最初に持っていく有効なスペルの組み合わせ
- 使い方や使うタイミング
- どのクラスのチャンピオンで持っていくと強いのか
この2つについてだ。
この記事はパッチ25.18の時に執筆されました。
開放の魔導書時に持っていくと有効なスペルの組み合わせ
まずトップやミッドから説明する。
- トップとミッドの時はフラッシュ or ゴースト+テレポート
- 上の組み合わせ以外はへそ曲がりか、特殊な文脈となる
トップナサスがわかりやすいだろう。
フラッシュ+ゴーストが集団戦最強に決まっているが、
ナサスは序盤が最弱クラスに弱い。
アーゴット相手にそんなスペルを入れていけば、
カルスタートのアーゴットに殴られまくる。
フラッシュがないとアーゴットのE>フラッシュに対応できないので、
フラッシュ+テレポート+開放の魔導書が良いのではないかと思われる。
これで後半にゴースト(イグゾーストやヒールでもいい)が使えるわけだ。
フリートフットワークだと、
最後までフラッシュ+テレポートのまま戦うことになる。
スケーリングで考えると、フラッシュ+ゴーストでスタートできないのであれば、開放の魔導書にするのが最もナサスはスケーリングが高い。
サポートでの開放の魔導書 フラッシュ+テレポートを入れてはいけない
サポートで開放の魔導書を入れる大前提を書く。
- 最初にフラッシュ+テレポートを入れてはいけない
- 開放の魔導書は序盤のレーンが弱い
1 テレポートを入れている相手には、
2対2のオールイン対決で負けようがない。
なので物凄い勢いで敵が突っ込んでくる。
さらにボットレーンは、
- 開幕からずっとプッシュしていればいい
というレーンである。
相手のジャングルがバカじゃなければ、
敵のサポートのスペルがテレポートだったら、
トップからスタートしてボットに向かってくるだろう。
それを見たトップレーナーも、ひたすら「見」である。
では何が良いのか?
- フラッシュ+ヒール
この消極的な組み合わせだ。
同じ理論でいくと、
フラッシュ+イグナイトより、
フラッシュ+イグゾーストのほうが有効なはずだが、
フラッシュ+イグナイトのほうが選択されるし戦績もいい。
マッチアップなどを無視した場合、
有効なサポートスペルの順位は
- フラッシュ+ヒール
- フラッシュ+イグナイト
- フラッシュ+イグゾースト
- イグナイト+イグゾースト
になっている。
サポートでの開放の魔導書の使い方
開放の魔導書にはセオリーがある。
- 最初に交換できるのは6分
- 交換できるようになった瞬間に交換するほうがいい
- サモナースペルはCDが長いものほど強い
- アタックムーブをバインドしている時はシフトを押しながらじゃないと選択できない
- クラリティとクレンズを間違えないように
1 ちなみにヴォイドグラブは8分だ。
2 交換できる時間が短くなるのだが、
その短くなるカウントは交換した時にカウントされる。
なのでサポートアイテムの進化と同じで、
できるタイミングになった瞬間に交換したほうがいい。
3 レーン戦でキルを取りやすい、
つまりスノーボールしやすいのはイグナイトではあるものの、
基本的にはCDが長いサモナースペルほど強い。
サモナースペルのCDは次のようになっている。
- フラッシュ、テレポート 300秒
- ゴースト、ヒール、イグゾースト、クレンズ、クラリティ 240秒
- バリア、イグナイト 180秒
- スマイト 90秒
- マーク(ARAMの雪玉) 80秒+当てて飛ぶと25%CD軽減
開放の魔導書じゃなければ、
CDが長いほど強いみたいなルールは気にしなくていい。
宇宙の英知を入れるとスマイトがたくさん使えて、
ちょっと頼りになるアレだ。
しかし開放の魔導書は数分起きに交換するので、
フラッシュが最初に入っている以上、
最初に交換するスペルはテレポートが最強だ。
一応6種類を1回ずつ使うほうがいいのだが、
サモナースペルのCDが長い順番から使うと強い。
4 仕様だ。
5 どちらもあまり見ないスペルな上に、
アイコンがソックリだ。
ここは直すべきだと思う。
大会だと最初はテレポートと交換されるが、ソロキューだと必ずしもそうではない。
これはプレイヤーが未熟なのではなく、単純にソロキューだからだろう。
どのクラスのチャンピオンで持っていくと強いのか

- ワーデンやヴァンガードが持つと強い
- エンチャンターが持っても悪くない
- パイクやセナで持つのは厳しい
- メイジサポートで持つのは厳しい
1 何も考えずに開放の魔導書で問題ない。
自然にヘクステックフラッシュネイターが入れられるし、
テレポートやバリアなども使いやすいからだ。
ビスケットの最大HPアップも試合終了まで効果があるし、
宇宙の英知によってフラッシュCCの回転率も上がる。
キーストーン以外のルーン3つとも入れたいから、
開放の魔導書にしているまであるだろう。
シュッと引き締まったルーン構成になる。
2 例えばナミやジャンナだと、
開放の魔導書は人気がない。
しかし入れている人はいるし、
戦績も悪くない。
ただヘクスフラッシュを有効に使えないので、
魔法の靴を入れることになる。
サポートメインじゃなければ
ヘクスフラッシュなんて使えないのだが、
気にする人は気にするだろう。
なので他のキーストーンのほうが優先されるし、
天啓キーストーンならば、
グレイシャルオーグメントのほうが使用率が圧倒的に高い。
3と4 「序盤にダメージを出す必要がある」
というチャンピオンの場合、
開放の魔導書は全然良い選択肢じゃない。
それにヴェル=コズみたいなチャンピオンならば、
天啓キーストーンを入れる場合ファーストストライクになるだろう。
仕組み的にもデザイン的にも、
入れたくならないだろう。
武器を買うサポートチャンピオンの場合、
開放の魔導書は避けたほうがいい。
そう覚えておけば大きく外さないはずだ。
サポートメインの人だったら、エンチャンターで入れるのは嫌がりそうではある。
あとはバードみたいに、硬い装備にするサポートも開放の魔導書が強い。
魔法の靴行について
左から
- ヘクステックフラッシュネイター
- 魔法の靴
- キャッシュバック
となっている。
キーストーン開放の魔導書を入れる場合、
この行は何にするのか?
1 CCが強力なチャンピオンはヘクスフラッシュが望ましい。
2 ヘクスフラッシュもキャッシュバックも欲しくない人用。
3 ヘクスフラッシュは有効に使えないチャンピオンだけど、
最初にブーツを履きたいという時に入れる。
例えばバードとかだ。
というわけで思考順序や優先順位は
- ヘクステックフラッシュが有効に使えるかどうか
- 使えない場合は、ヴォイドグラブ戦(8分)までにブーツを履きたいかどうか
- 1と2の条件をどちらも満たさない場合は、魔法の靴を入れる
1 まずはコレ。
2 トップとミッドはグラブに近いし、
ジャングラーは自由に動ける。
ボットは
「ヴォイドグラブに来るならボットでファームしてるかダイブされるかしとけ」
となるので、サポートだけがヴォイドグラブ戦でのブーツの重要性が高い。
ヘクスフラッシュを採用してないということは、
おそらくレンジドだろう。
その場合はエンチャンターじゃなければ、
ブーツ無しは厳しい戦いになりそうである。
ヘクスフラッシュ>キャッシュバック>魔法の靴の優先順位となるはず。
終わりに
- サポートで開放の魔導書を選択する場合、序盤のレーン戦が弱くなるため、最初に「フラッシュ+テレポート」でスタートしてはいけません。
- サポートで最初に持つと最も有効なスペルの組み合わせは「フラッシュ+ヒール」です。
- 開放の魔導書によって交換が可能になる6分になった瞬間にスペルを交換することが効果的です。
- 開放の魔導書を利用する場合、クールダウンが長いサモナースペルほど強力であるという考えに基づき、最初に交換するスペルはテレポートが最も強力です。
- ワーデンやヴァンガードといったタンク系のサポートチャンピオンは、開放の魔導書と特に相性が良いです。
- パイクやセナ、ヴェル=コズのような序盤にダメージを出す必要があるチャンピオンには、開放の魔導書は向いていません。
- CCが強力なチャンピオンには「ヘクステックフラッシュネイター」が最も望ましい選択肢です。
- 「キャッシュバック」は、「ヘクステックフラッシュネイター」を有効に使えないが、序盤にブーツを早く手に入れたい場合に選択します。
- サポートはヴォイドグラブ戦でのブーツの重要性が他のレーンに比べて特に高いです。
- 全体的なルーン選択の優先順位は、ヘクステックフラッシュネイターが最も高く、次いでキャッシュバック、最後に魔法の靴であると考えられます。
この記事は、サポートにおける「開放の魔導書」の活用法について、その詳細な思考プロセスを解説しています。トップやミッドとは異なるボットレーンの特性を理解し、序盤のレーン戦を乗り切るためのスペル選択から、試合全体を通して最も効率的に立ち回るためのルーン構成まで、具体的な指針が示されています。
特に、スペルのクールダウンやチャンピオンのクラス特性といった基本原則に基づいた解説は、単なる知識の羅列に留まらず、なぜその選択が最適なのかという理論的な背景を理解する助けとなります。「ヘクステックフラッシュネイター」や「キャッシュバック」といったサブツリーの選択肢に至るまで、状況に応じた柔軟な思考を促す内容となっています。
この情報を活用することで、あなたのサポートプレイはより洗練され、チームの勝利に大きく貢献できるようになるでしょう。
途中に少し出てきた、
- イグナイト+イグゾースト
の組み合わせは、
大昔に開放の魔導書が強かった時、
たまに使われていた組み合わせである。
その時に交換するスペルの優先順位は、
フラッシュとテレポートであり、
その理由は強力だからというものであった。
言われれば数秒で気づくことだが、
LoLは言われないと中々気づけないことが多い。
アリスターなどでノーフラッシュだと
AFKしたくなるほど厳しいので、
やるならバードやミリオなどになるだろうか。
サポートでするのはオススメできないが、
何か良い方法やチャンピオンはいるかもしれない。
サポートの開放の魔導書は
- 序盤のレーン戦は弱くなるが、オブジェクト戦は強くなる
- 特に最初のヴォイドグラブ戦は強い
- その後もオブジェクト奪取の前のキャッチ時に活躍し続ける
といった感じだ。
サポート以外で使うとスケーリングが低くなりがちだが、
サポートの場合は逆に高くなるのだろう。
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上は結構評判の良い記事だ。
今見ると微妙な書き方のところも多いのだが、
開放の魔導書の説明自体が難しいので、
仕方ないところもある。
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読んでもLoLの役には立たない。
弱い時期と強い時期について書いただけの、
ノスタルジックな記事と言える。