アーゴットを先出しすると、ヨリックが出てくる。
LOLトップレーンでは良くあることで、ランクマッチでもしばしば見かける光景だ。
アーゴットは多くのメレーチャンピオンに対して有利を取れるが、ヨリックは独特のメカニズムでアーゴットを苦しめる。
※ 私はアーゴットは上手で、ヨリックはそんなに上手じゃないけれど好きだ。
今回はアーゴット対ヨリックの話である。
それでは
「LoLGaren! アーゴットでヨリックに勝つ方法!! 始まります!」
この記事はパッチ25.08の時に執筆されました。
しかし、この記事は一般的なゲーム知識に基づいており、特定のパッチバージョンに限定されるものではありません。
どれくらいアーゴットがヨリックに対して不利なのか
統計サイトを見ても、一般的にアーゴットはヨリックに対して不利とされることが多い。


ヨリック、ムンドが苦手である。
アーゴットの使用感はダリウスとは全然違うのだけど、苦手なチャンピオンは共通しているようだ。
下のゲーム数を見ればわかるのだけど、
- 明らかに後出しで(アーゴットを見てから)ヨリックとムンドを出している
この2チャンピオンに勝つ、あるいはボコられないためには、特殊な戦術が必要となる。
LOL全般での話 レーン戦での負けパターン
- 相手のスキルを知らない
- 対戦経験がない、あるいは少ない組み合わせである
- ビルド選択をミスる
- まともなビルドをしているから勝てない
1~3 これで勝てるケースは、味方のガンクが決まるか、相手が著しく経験不足の時だけ。
4 アーゴットのビルドは主にブルーザー系だが、対ヨリックにおいては工夫が必要だ。
ブラッククリーバー、タイタンハイドラ、ステラックの篭手、といった定番ビルドでは、ヨリックのペット処理と壁からの脱出に苦労することが多い。
私は特定のマッチアップで不利なチャンピオンをあえて使用し、対策を練る練習をしている。
味方には申し訳ないが、上達のためには必要なプロセスだ。
最強ヨリックビルド
征服者が採用されることが多いが、アーゴット戦では機能しにくい。
なので他の2つのキーストーンビルドを書く。
対アーゴットはヨリックから見るとダリウス戦に近い。
殴り合えば容易に負けるのだけど、相手がヨリックのペットとWに対処しにくいので勝ちやすい。
キーストーン秘儀の彗星編(対アーゴット用)
- トリニティ・フォース
- スイフトネスブーツ
- ショウジンの矛
- ブラッククリーバー
- ステラックの篭手
- 覇王のブラッドメイル
ヨリックがスノーボールしてしまえば、次のアイテムは当然ハルブレイカーとなる。
4 セリルダの怨恨が強いのだけど、アーゴットのWにはスロウ耐性がある。
パッチ25.08現在では、アーゴットのブーツもスイフトネスブーツであることが多い。
なのでここはブラッククリーバーだ。
アーゴットが普通のビルドの場合、ヨリック側はソーンメイルを装備する必要がない。
本来メレーがアーゴットと戦う場合は必須に近く、アーゴットがブラッククリーバーを買う理由は、相手のソーンメイル対策以外ない。
キーストーン不死者の握撃編(対アーゴット用)
- トリニティ・フォース
- スイフトネスブーツ
- ハルブレイカー
- タイタンハイドラ
- ステラックの篭手
- 覇王のブラッドメイル
1 相手ジャングルがADならば、アイスボーンガントレットが強い。
しかしアーゴットはスロウが効きにくいので、トリニティフォース1本でいいだろう。
3と4 彗星時と同じビルドでも良いのだけど、不死者の握撃時には当然打ちこわしがある。
HPも普段より高く、アーゴットに対して有利である。
秘儀の彗星のほうが勝ちやすいが、不死者の握撃は勝った時に究極に勝つ。
AA>Q>タイタンハイドラアクティブで、ミニオンがタワーに入った瞬間、割れる見込みが高い。
アーゴットのEをフラッシュで回避して、セカンドタワーを叩き折ろう(これは冗談ではなく、本当にやる)。
ヨリックのストーリー
- レベル6までは比較的おとなしく、マナも切れやすい
- レベル6以降、「霧の乙女」が出現して強さが激増する
- その後は最初から最後までソロプッシュ
- PvE性能は全チャンピオン中最強
- ティアマット系アイテムがあればジャングルも凄まじいスピードで狩る
1 レベル1はアーゴットのほうが圧倒的に強い。
ただ問題はレベル3以降で、アーゴットがヨリックにスキルを当てて、その後にWを撃った場合、壁もグール(ミストウォーカー)も殴らないので当然負ける。
アーゴットがEから入っても、ヨリックがEから入っても、ダメージトレードは負ける可能性が高い。
ここらへんは本当にダリウスと一緒だ。
ヨリック側からすれば、壁を抜けられないジャガノートはやりやすい相手となる。
2 大半のチャンピオンは乙女にプッシュされ続ける。
というのも乙女を殴ろうとすれば、ヨリックのEを受けて、その後Wで閉じ込められる可能性が高いからだ。
イレリア、レネクトン、トリンダメアならば簡単に対処できるのだけど、壁を抜けられないチャンピオンは特別な秘策がないと対処できない。
3 ヨリック1、グール4、乙女1の6人で殴ってくるわけだ。
特に計算はしてないが、シージ力は全チャンピオン中最強であることに疑いない。
ヨリックの弱点
ヨリックが苦手とするチャンピオン性能
- ペット(ミストウォーカー、乙女)を素早く処理できるチャンピオン
- 機動力が高く、Wの壁を容易に抜けられるチャンピオン
- Wで閉じ込められた後、グールに殴られても平気なチャンピオン
ペット(ミストウォーカー、乙女)を素早く処理できるチャンピオン
イレリアはヨリックへの有名なカウンターで、ヨリック側は中盤以降にブッシュから襲いかかっても負ける。
というのもヨリックのグールが、イレリアQで簡単に倒されてしまうからだ。
レーン戦はそこまで不利でもないのだけど、サイドレーンでのソロプッシュ対決になった時は、これがアンチシナジーすぎる。
乙女とヨリックの2人だけでは、イグナイトがないとイレリアを削りきれない。
ケイルも似たような理由で厳しい。
レーン戦ではヨリック側が圧倒的に有利なのだけど、後半は一瞬でグールが消える。
機動力が高く、Wの壁を容易に抜けられるチャンピオン
ヨリック側がレベル4でWを取るような組み合わせだ。
※ 「取らなくてもいいけど一応取っとくか」という時の振り方。
代表的なのはカミール、グウェン、トリンダメア。
ヨリックはシージ力こそ高いが、スノーボールしなければ中盤以降は全然強くない。
特に逃げスキルがないので、オールインされると弱い。
カミールとグウェンはスケーリングが中途半端であり、ソロキューではパッとしないのだけど
- ヨリックにレーン戦でキルを取られる心配がない
- 中盤以降はヨリックにオールインで勝てる
というわけで、ちょっと勘弁して欲しい組み合わせとなっている。
Wで閉じ込められた後、グールに殴られても平気なチャンピオン
あなたがトップメインじゃなければ、
「そんなチャンピオンいるの?」
という反応になるかもしれない。
答えはトランドル、ワーウィック、セトの3人だ。
トランドルはヨリックに対しての有名なカウンターである。
- 近くでユニットが倒れた時にHPを回復するパッシブ
- W+ティアマット付きのAA連打
- 移動スキルがない相手に有効なE+Rコンボ
により、ヨリック側はレベル1からレベル18まで歯が立たない。
ワーウィックも似たようなものだ。
セトのWはペット、特に乙女が回避してくれないのが辛い。
簡単に処理されてしまう。
ヨリックが苦手とするアイテム
- ティアマット系(特にラヴァナスハイドラ)
ラヴァナスハイドラのアクティブが有効で、グールや乙女を巻き込んで当てると超回復する。
基本的にヨリック相手には、究極に火力を上げるのが有効だ。
理由は2つで
- ヨリックはハイブリッドダメージかつ、EにAR低下が付いている
- ペットを処理するには火力が必要で、ペットを処理すれば耐久力を稼ぐ必要がないから
1 ひたすらARだけ積んでも、簡単にボコられてしまうし、プッシュも止められない。
2 これは少し考えれば、シルバー4でもわかるだろう。
ヨリックと言えば味方が戦ってる時のソロプッシュである。
なのでアーゴット側も、集団戦用に耐久力を重視する必要性が薄い。
アーゴットとティアマット
アーゴットのWは単体攻撃だが、ラヴァナス・ハイドラがあれば、Wでヨリック本体やミニオンを攻撃しつつ、周囲のグールにもダメージを与えられるようになる。
これにより、ヨリックの主なダメージ源であるE>グールを効率的に処理し、レーン戦を有利に進めることを狙う。
タイタン・ハイドラと比べて体力が得られないため、アーゴット本体は脆くなる。
しかし、ペットを素早く処理できれば、結果的に被ダメージを抑えられるし、アーゴットのタイタンハイドラは1~2個目のアイテムとして買うと弱い。
何故ならばタイタンハイドラのアクティブとWの相性が悪いためだ。
なので
- 初手 ラヴァナスハイドラ
- 2手目(ブラッククリーバーの後) プロフェインハイドラ
- 3手目以降 タイタンハイドラ
- スノーボール時 ストライドブレーカー
みたいなイメージで買うといい。
割合防御低下アイテムの後に、脅威アイテムを選択することもある(%の後に脅威を引く)。
とりあえずヨリック相手に初手に買うのであれば、ラヴァナスハイドラ以外ありえない。
ヨリックが苦手とするルーン
- 体力吸収
- 超成長
- フェイズラッシュ
1 序盤から終盤までヨリックには素晴らしく機能する。
あまり使われないマイナーなルーンなのだけど、ヨリック相手には特攻と言える性能だ。
2 ザイラ、ハイマーディンガー、ヨリック、マルザハールなどのペットには有効に機能する。
ヨリック側としては、相手がメイン不滅だった場合、確実に入れてきてるのがわかるので、ウンザリしてしまう。
3 一般的にはヨリック相手に入れるルーンではない。
しかしヨリックが苦手なチャンピオンは入れると効果的に機能する。
ヨリックのペットの攻撃は、後ろに歩くだけで回避できるからである。
なのでWで閉じ込められた後、WをAAで壊して、すぐさまフェイズラッシュ発動とすれば、ダメージを抑えられる。
フェイズラッシュはWを殴っても発動しないので、何も考えずともヨリック相手には適切なタイミングで発動しやすい。
最強アーゴットビルド
- ブラッククリーバー
- スイフトネスブーツ
- ステラックの篭手
- 変幻自在のジャックショー
- 覇王のブラッドメイル
- ソーンメイル
1 相手のソーンメイル対策に買う。
アーゴットが強いのはレベル1とレベル9以降だ。
レベル9以降のアーゴットと殴り合う時は、ソーンメイルがないと歯が立たない。
そこでソーンメイルを買うわけなのだけど、アーゴットがブラッククリーバー無しで相手がソーンメイル有りだと、反対にアーゴット側が歯が立たなくなる。
敵チームの対面、サポート、ジャングルがソーンメイルを買うのがわかりきっているので、最初から買うわけだ。
3 セカンドステラックは基本的に弱いのだけど、アーゴットは基礎ADが高い。
なのでセカンドでも武器として機能する。
4 ここまでずっとHPを積んできたので、ジャックショーでARとMRを高める。
MRを上げることによって、ソーンメイル対策も兼ねているのがポイントだ。
バロン戦前(25分前)に完成すれば、バロンは貰ったようなもの。
5 育っていれば覇王のブラッドメイルにしたい。
6 アーゴットは機動性が低いので、最後はソーンメイルを買う。
殴れれば最強クラスだが、敵のキャリーまでたどり着けないことが多い。
しかし、これらの装備を買っても、ヨリックには勝てない。
初手のブラッククリーバーが原因で、ブラッククリーバーではグールに対処できないからである。
つまり先程書いた

4のパターンなわけだ。
ヨリック戦で初手ブラッククリーバーは、アーゴットの文脈を何もわかってない。
初手ラヴァナスハイドラ・アーゴット
アーゴットはヨリックWを抜けられないし、破壊もできない。
なのでW出っぱなしで勝つビルドやルーンにしたいわけだ。
- 0デスのまま初手ラヴァナスハイドラさえ完成すれば、アーゴットは試合終了時までヨリックより強い
シンプルにこの戦術を使えばいい。
トランドルのように勝つわけだ。
ヨリック戦のビルド
スタートアイテム
- カル+体力ポーション
アーゴットのスタートアイテムは、
- ドランブレード
- ドランシールド
- カル
の順番に無難だ。
Wとカルの相性は素晴らしいのだけど、こうなっている。
ただし今回の戦術は
- ラヴァナスハイドラを完成させて勝つ
なので
- ラヴァナスハイドラまで耐える
とも言える。
ブーツはどうするか
ヨリック相手には究極に火力を上げたい。
なのでバーサーカーブーツが有効なのであるが、アーゴットにはWがある。
というわけで、スイフトネスブーツを履こう。
アーゴットのパッシブを考えると、プレートスチールキャップよりも圧倒的に火力が高くなる。
なので
- 基本はスイフトネスブーツ
- 敵ジャングラーもADならばプレートスチールキャップ
という感じで行こう。
前提として真っ先にラヴァナス・ハイドラを買いたい(もちろんティアマットから買うのが望ましい)。
なのでブーツ完成は、ハイドラの後だ。
ルーンおよびキーストーン
メイン栄華
- プレスアタック
- 体力吸収
- レジェンド: 血脈
- 切り崩し
- 息継ぎ+超成長
オーソドックスなプレスアタックビルド。
その他のルーンも、ヨリック戦に有効なもので固めていく。
- レーン戦はフリートフットワーク>プレスアタック>征服者
- 中盤以降は征服者>プレスアタック>フリートフットワーク
という感じになる。
特に違和感のあるルーンはなく、誰が見ても納得するキーストーンだろう。
メイン魔道
- フェイズラッシュ
- アクシオムアルカニスト or ニンバスクローク
- 至高
- 強まる嵐
- 息継ぎ+超成長
1 ガレンのように、ティアマットアクティブでフェイズラッシュカウントを1稼げる。
このため初手ブラッククリーバー時には、入れにくいキーストーンだ。
2 味方ジャングラーに強力なCCがあるのであれば、Rが合わせやすい。
その時にはアクシオムアルカニストがいいだろう。
3と4 他に入れるものがない。
5 体力吸収+血脈でもいいが、ステラックの篭手、覇王のブラッドメイル、ハルブレイカーなどがあるので、HPの上がる不滅のほうが無難だ。
フェイズラッシュは逃げるだけでなく、アーゴットのパッシブ発動にも使える。
こちらのキーストーンの利点は機動性という弱点が潰されているので、プレスアタックに比べて最終盤が圧倒的に強い点だ(強まる嵐があるので当たり前なのだけど)。
サモナースペル
- フラッシュ+イグナイト
- フラッシュ+テレポート
- フラッシュ+ゴースト
1 ヨリック戦で重要なのは、中盤以降のタイマンでヨリックに負けないことである。
アーゴットのイグナイトはRとの相性が良く、ガレンのイグナイトのように強力に機能する。
序盤はルーンでサステインを高めて、ジャングラーを待ちつつ、大人しくラストヒットを取り続けよう。
2 ヨリック相手に持つと弱い。
序盤にレーンに戻るのに使うのは便利だが、ヨリック自体が勝ってても負けてても一生タワーを狙ってくるからだ。
なのでテレポートを持っても、ほとんど使う機会がない。
4つ目のドラゴンくらいだろう。
3 アーゴットは後半機動力がないから弱いだけなので、ゴーストがあれば最強クラスの強さになる。
ただ序盤はレーンに戻る時に使ってもいいほど役に立たないので、イグナイトでいいだろう。
ヨリックの前で適切なタイミングでテレポートを使っても、ヨリック側は「ニチャア」と気持ち悪い笑みを浮かべるだけである。
試合の勝敗はともかく、ヨリック側が精神勝利してしまうことは確実だ。
スキルオーダー
- レベル1でE
- レベル2でW
- レベル3でQ
- レベル4でQ
- レベル5以降はR>W>Q>Eの優先順位で取る
いつも通りQを2に上げてから、レベル9時にWがMAXになるように取る。
トリプルトニックのスキルエリクサーを利用して、Qを3に上げてからWを取る方法もあるのだけど、今回はサブ天啓を入れてる余裕はない。
魔法の靴を入れる余裕があるのであれば、トリプルトニックを入れるのは悪くない(かもしれない)。
力のエリクサーもあるので、レンジ相手には有効に機能する組み合わせが多いだろう(多分)。
誰でもわかるフルビルド(対ヨリック)
- カル+体力ポーションでスタート
- ラヴァナスハイドラ
- 300ゴールドのブーツ(無しでもいい)
- ブラッククリーバー
- スイフトネスブーツ
- ステラックの篭手
- 覇王のブラッドメイル
- 変幻自在のジャックショー
2 なるべく、ティアマット>ヴァンパイアセプター>コールフィールドハンマーの優先順位で買う。
3 ヨリックのEはMSが高いほど回避しやすいのだけど、ラヴァナスハイドラがあるので当たっても問題ない。
勝利者ブーツの時は、すぐにスイフトネスに履き替えると強い。
4 ソーンメイル対策で買う。
スノーボールしているのであれば、ハルブレイカーを買って、後はブラッククリーバーから順番に揃えていく。
6 アーゴットは基礎ADが高いので、レベル18でAD59も上がる。
ラヴァナスハイドラとの相性も良く、集団戦で2回発動させられれば試合が決まるだろう。
7 ADが究極に上がるアイテムで、アーゴットの場合は、ショウジンの矛よりも良いだろう。
ヨリック戦で重要なのは火力だ。
8 火力だけならば、ここでショウジンの矛やハルブレイカーを買うと強い。
良いと思ったアイテムを買おう。
終わりに
- アーゴットは標準的なビルドでは、特にレベル6以降のヨリックに対して不利になることが多いです。
- ヨリックの強みはペット(ミストウォーカー、霧の乙女)による継続的なプッシュ力と、Wの壁による拘束力にあります。
- 標準的なアーゴットのビルド(ブラッククリーバー初手など)では、ヨリックのペットを効率的に処理できず、Wの壁から抜け出すことも困難です。
- ヨリック対策として、アーゴットが初手にラヴァナスハイドラを積む戦略が有効と考えられます(1キル以上取ってるならストライドブレーカーも強い)。
- ラヴァナスハイドラは、アーゴットのW(パージ)にAoEダメージを追加し、ヨリック本体やミニオンを攻撃しながら周囲のペットを処理する助けになります。
- このラヴァナスハイドラ戦略の要点は、アイテム完成までレーンを耐え抜き、完成後の火力とペット処理能力でヨリックを上回ることです。
- ヨリック戦では火力でペットを素早く処理することが重要であり、ラヴァナスハイドラ以外のアイテムも耐久力より火力を重視する選択が有効です。
- ヨリック戦でのアーゴットのブーツは、スロウ耐性と機動力を確保し、パッシブを発動させやすくするスイフトネスブーツが特に推奨されます。
- ルーン選択では、ヨリックのペットを利用して回復できる「体力吸収」や「超成長」、またはWの壁から脱出しやすくする「フェイズラッシュ」が有効に機能します。
- サモナースペルは、テレポートよりも中盤以降の1対1でのキルポテンシャルを高めるイグナイトが、ヨリックを抑え込む上で効果的です。
さて、アーゴット対ヨリックという、アーゴット使いにとっては一筋縄ではいかないマッチアップについて、今回はラヴァナスハイドラという少し変わったアプローチをご紹介しました。
私自身、アーゴットもヨリックも好きなチャンピオンなので、この対決は個人的にも興味深いものです。
どうすればアーゴットの強みを活かしつつ、ヨリックの厄介な部分をいなせるのか、試行錯誤するのはLoLの楽しみの一つですね。
記事中でも強調しましたが、カウンターピックに対して「いつものビルド」で挑むだけでは、なかなか勝ち筋は見えてきません。
今回のラヴァナスハイドラは、ヨリックの強さの根幹である「ペット」の処理能力を高めることで、状況を打開しようという試みです。
「0デスでハイドラを完成させれば勝てる」というのは、シンプルながらもこのマッチアップの本質を突いた考え方かもしれません。
もちろん、LoLのメタは常に流動的です。この記事で紹介した戦術が、明日にはもう通用しなくなっている可能性もゼロではありません。
熟練したヨリックプレイヤーは、もしかしたらこの「ハイドラ対策」すら織り込み済みで、さらにその上を行く戦略を用意しているかもしれません。
しかし、そうした変化に対応し、新たな解決策を模索し続けることこそが、このゲームの奥深さであり、プレイヤーとしての成長に繋がるのだと信じています。この記事が、皆さんのアーゴットでの対ヨリック戦、あるいは他の困難なマッチアップに立ち向かう上での、何かしらのヒントや発想の転換になれば、これほど嬉しいことはありません。
- ブラッククリーバーは本来真っ先に買いたいアイテムではない
とはアーゴットの基本であるのだけど、初心者に説明すると長くなりすぎてしまう。
アイテムの効果やAR計算式など、前提となる知識が多すぎるからだ。
「初手はブラッククリーバーよりもハルブレイカーのほうが全てにおいて強い。ただしソーンメイルさえなければ」
というイメージだろうか。
※ ソーンメイルにWをすると、こちらのWと同じぐらいのダメージを敵から受ける。ブラッククリーバーがあってもソーンメイルはきつい。
アーゴット自体の操作はシンプルで、Qの当て勘で差が付くくらいだ。
なので初心者じゃなければ覚えやすいだろう。
ブラッククリーバーや変幻自在のジャックショーは、ソーンメイルに対しては、実質ライフスティールのような役割として機能するわけだ。