この記事では、人気ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)において、特にトップレーンで注目されている強力なアイテム「心の鋼」に焦点を当てて解説します。「心の鋼」は、適切なチャンピオンと戦略的なビルドパスを選ぶことで、その真価を発揮します。
この記事では、「心の鋼」と相性の良いチャンピオンから、序盤のレーン戦、そして中盤以降のファームアイテムの選び方まで、具体的なデータに基づいた考察を深掘りしていきます。また、チャンピオン固有のシナジーやゲームの状況に応じたアイテム選択の判断フローもご紹介し、あなたのゲームプレイを次のレベルへと引き上げる手助けとなるでしょう。
さあ、「心の鋼」を使いこなし、サモナーズリフトでの勝利を掴み取りましょう。
先日ガレンの記事を執筆したのだけど、
相手によっては心の鋼は強かった。
有利な相手に対しては以前と同じようなビルドでも強力で、
苦手なレンジに対してはフェイズラッシュ+ゴーストではきついイメージだ。
※ ファイターやタンクビルドなら良いのだけど、火力+移動速度だとパッチ15.10以前より全てが弱い。
そこで心の鋼チャンピオンのアイテムを見直して、
見る角度を増やしていこうと考えたわけだ。
ジャングルやサポートなどでも買われるが、
今回はトップに限定して書く。
- よく使われるトップ心の鋼チャンピオン
- シェン
- チョ=ガス
- ムンド
- サイオン
- タム・ケンチ
- 一応メイン心の鋼なので載せておく
- セジュアニ
- スカーナー
この記事はパッチ25.11の時に執筆されました。
心の鋼の判断フロー

- パッシブやスキルに1つもヘルスレシオがないのであれば、他のアイテムを買ったほうがいい
- レーン戦が厳しいと予想されるのであれば、他のアイテムを買ったほうがいい
- 心の鋼の後は、急いでファームアイテムを買う
サモナーズリフトの大基本として、
サポート以外は初手にファームするための武器を買う。
心の鋼はファーム用のアイテムじゃないから、
セカンドで急いで買う必要があるわけだ。
戦略的要素
- チャンピオン固有のシナジーを理解する
- レーンマッチアップの評価
- ゲーム状況とチーム構成の考慮
- 「勝ちを加速させる」アイテムとしての認識
1 これは誰でもすぐに理解できるはずだ。
2 ウェーブクリア能力が必要な時は、
ティアマット系、バミシンダー系を先に買うことがある。
ムンドはワーモグアーマーを先に買うことがある。
ワーモグパッシブを発動させるには、
追加のジャイアントベルトが必要になるのだけど、
次に買うアイテムが心の鋼なので
そんなに気にならない。
3 試合時間は長いほうが心の鋼は強い。
レートの低い試合ほど、
試合時間は長い傾向がある。
4 サポートアリスター、ノーチラス、タム・ケンチ。
ここらへんが心の鋼を持っている、
あの状況だ。
ホロウレディアンスのウェーブクリア能力は圧倒的で、対面がADの時ですら積むケースがある。
心の鋼チャンピオンは、セカンドアイテムで何を買うのか?
それでは本題に入る。
先ほど書いたリストを、
再び貼っていく。
- よく使われるトップ心の鋼チャンピオン
- シェン
- チョ=ガス
- ムンド
- サイオン
- タム・ケンチ
- 一応メイン心の鋼なので載せておく
- セジュアニ
- スカーナー
名前の順番は、
2025/06/02現在LOLALYTICSを見て、
上から順番にトップチャンピオンとしての
パフォーマンスが良い順番だ。
では順番に書く。
シェン
シェンのファームアイテムは、
- タイタンハイドラ
が圧倒的にパフォーマンスが高い。
理由は簡単で、
- シェンのスキルの大半はAAを中断しないから
である。
値段的に当たり前なのだけど、
バミシンダー系はタイタンハイドラよりダメージが出ない。
※ あとジャングルじゃないので、ファーム時の効果も高くない。
またタワーを割る時も、
ADが40高いタイタンハイドラのほうが割りやすい。
シェンにADレシオは1個もないのだけど、後半は覇王のブラッドメイルも積んだりする。
チョ=ガス
チョ=ガスのファームアイテムは
- バミシンダー系
- リフトメーカー
しかしチョ=ガスのスキル的に、
タイタンハイドラのほうがバミシンダー系より強いはずだ。
AAをあまり阻害しないだけでなく、
EはAA強化スキルだからである。
採用されない理由は簡単で
- 心の鋼にもタイタンハイドラにも、スキルヘイストが付いてないから
からである。
APメレーなので全体的にスキルが強く、
Rの回転数も重要なので、
タイタンハイドラはセカンドで避けられる。
※ とにかくRのCDを待っている時に憂鬱になる。
ただ
- ワーモグアーマー
- タイタンハイドラ
をセカンドに積んでも、
統計勝率的には違いがない。
スキルヘイストが15稼げるリフトメーカーが、チョ=ガスプレイヤー的に最も望ましいはずだ。
ムンド
ムンドのファームアイテムは
- ワーモグアーマー
である。
- ワーモグアーマーは一般的にファーム速度は上がらない。
ただムンドだと
- Wのアクティブダメージ
- Eのパッシブ(AA威力)
- Eのアクティブダメージ
が上がる。
それにスキルコストがHPだ。
※ 当然スキルコストでHPを消費しても、ワーモグは止まらない。
なので心の鋼を初手に買った場合でも、
タイタンハイドラよりワーモグアーマーが優先される。
ちなみにワーモグアーマーは、
強引に心の鋼をしにいきやすい。
ジャングルの場合、セカンドはデッドマンプレートが採用されることが多い。
プレイングが圧倒的に簡単になるからだ。
サイオン
サイオンのファームアイテムは
- バミシンダー系
サイオンにはADレシオがあるのだけど、
単純に最大溜めQを当てるのが難しい。
QはAAを大きく阻害するし、
Qを溜めてる時にはバミシンダー系のダメージも出る。
なのでタイタンハイドラや覇王のブラッドメイルは、
セカンドだと弱い。
圧勝してる時はハルブレイカーも強いのだけど、
やはりAA自体との相性は悪い。
タム・ケンチ
タム・ケンチのファームアイテムは
- リフトメーカー
- バミシンダー系
タム・ケンチは妙にAPレシオが高い。
- AAに1.5%
- Qに100%
- Wに150%
- Rに100%のシールドか、7%の割合ダメージ
である。
セジュアニ
機動性、耐久力、CC、全部揃っているので、
ジャングルセジュアニは、
ソロキューでは火力低すぎてアンプレイアブルだ。
しかしトップセジュアニは
心の鋼チャンピオンにも関わらず、
レンジ相手に結構強い。
ダークホース的な存在として知られている。
セジュアニのファームアイテムは
- ワーモグアーマー
だ。
理由は単純で
- 最優先スキルのWにHPレシオ12%付いているから
1000HPあがれば120ダメージ上がる。
これはレーンのプッシュだけ考えた場合、
文句のないファーム性能だ。
ソロキューではジャングルセジュアニを選択肢に入れないことをおすすめする。
スカーナー


右上に
- 「51.09%がアベレージ勝率ですよ」
と書いてあるのだけど、
ジャングルでもトップでも、
恐ろしいほど低い数値だ。
ただ一応鋼チャンピオンなので書いておく。
スカーナーのファームアイテムは
- バミシンダー系
である。
スカーナーとセジュアニトップは、心の鋼>冬の訪れの採用率が高いのだけど、この組み合わせは機能しにくい。
心の鋼自体が、メジャイソウルスティーラー、ロッドオブエイジス、涙アイテムに近い装備だからである。
なので弱い涙アイテムを一緒に買いにくい(パッチ25.11現在、冬の訪れ自体も弱い)。
心の鋼フルビルドの例
ワンショットムンド
- ワーモグアーマー
- 心の鋼
- スイフトネスブーツ
- タイタンハイドラ
- 覇王のブラッドメイル
- サンダードスカイ
ムンドはEと覇王のブラッドメイルで、
覇王のブラッドメイルを2個装備しているようなものだ。
フルビルドで攻撃力が650~700くらいになる。
ムンドの定番アイテムであるスピリットビサージュや、
ルインドキングブレード対策のソーンメイルを捨てて、
- Q>タイタンハイドラ付きフラッシュE
をマークスマンに決める。
シェン、サイオン、先日書いたガレンも、このタイプのビルドができる。
終わりなき絶望
- 心の鋼
- 好きなファームアイテム
- 好きなブーツ
- 終わりなき絶望
- ソーンメイル
- 変幻自在のジャックショー
チョ=ガスなどで使われるタイプのビルドだ。
終わりなき絶望まで積んだら、
- ルインドキングブレード対策のソーンメイル
- 終わりなき絶望とソーンメイルと相性の良いジャックショー
を足す。
もちろん
- 勝ってる時はデッドマンプレート
- 相手にクリティカルが多い時はランデュインオーメン
など色々変えると勝ちやすい。
スノーボール時はこちらのビルドのほうが気持ちがいい。
お互いにフルビルドだと、そんなに耐えられない。
終わりに
- 心の鋼を活かすためのチャンピオンとアイテム選択
- トップレーンの「心の鋼」主要チャンピオン: シェン、チョ=ガス、ムンド、サイオン、タム・ケンチがトップレーンで「心の鋼」をよく使うチャンピオンとして挙げられています。
- 「心の鋼」に適したチャンピオンの基準: パッシブやスキルにヘルスレシオがないチャンピオンや、レーン戦が厳しいと予想される場合は、「心の鋼」以外のアイテムを優先すべきです。
- 「心の鋼」後のファームアイテムの重要性: 「心の鋼」はファーム用のアイテムではないため、2番目のアイテムとしてファーム能力を高めるアイテムを急いで購入する必要があります。
- チャンピオン別のセカンドアイテム戦略
- シェンのセカンドアイテム: シェンはスキルの多くが通常攻撃を中断しないため、「タイタンハイドラ」が圧倒的に高いパフォーマンスを発揮します。
- チョ=ガスのセカンドアイテム: チョ=ガスはスキルヘイストの重要性から「バミシンダー系」や「リフトメーカー」が優先され、「タイタンハイドラ」はスキルヘイストがないために避けられる傾向があります。
- ムンドのセカンドアイテム: ムンドはHPをスキルコストとして消費し、自身のスキルがHPによってスケールするため、「ワーモグアーマー」が優先されます。
- サイオンのセカンドアイテム: サイオンはスキルと通常攻撃の相性、そしてスキルの性質上、「バミシンダー系」がファームアイテムとして適しています。
- タム・ケンチのセカンドアイテム: タム・ケンチは妙にAPレシオが高く、Q, W, RのスキルにAPレシオがあるため、「リフトメーカー」や「バミシンダー系」がファームアイテムとして候補になります。
- 戦略的考慮事項と特定チャンピオンの注意点
- 「心の鋼」と試合時間: 試合時間が長いほど「心の鋼」は強くなる傾向にあり、レートの低い試合ほど試合時間は長くなる傾向があります。
- セジュアニとスカーナーの「心の鋼」ビルドの課題: セジュアニとスカーナー(特にトップレーン)では「心の鋼」の後に「冬の訪れ」を採用するケースが見られますが、「心の鋼」がスケーリング装備であるため、同じようなスケーリングアイテムを重ねて買うことは機能しにくいとされています。
記事の内容は主に2つで
- 心の鋼を初手に買えない場合は、ウェーブクリア用のファームアイテムを先に買う
- 心の鋼を初手に買った場合、セカンドアイテムは何を買うのか
心の鋼は強まる嵐と似ていて、
マスター未満の試合では強力に機能する。
特にプラチナ未満の試合は
- ダメージを出せるのが自分しかいないと決めつけていい
これは
「話せばわかる」
と言うが、
「舐められたら話を聞いてもらえない」
のと似ている。
おまけ

セカンドアイテムまでの買い方なら、
これでカバーできてるはず。