トリンケットというものがある。
私は初心者には基本的に
「サポートじゃなければ最後まで黄色トリンケットでもいい、ただ2個余らせないように」
と教えることが多い。
何故かというと、
初心者がプラチナ4に上がるのに、
まったく重要じゃないからだ。
- ジャングルコンパニオンの種類
- コントロールワードを置く置かない理論
よりは重要くらいのレベルだろうか。
「昨日何時間寝たか」とかに比べると、
あまりにも勝敗へのインパクトが薄すぎる。
※ ジャングルコンパニオンの種類ほど、LoLの勝敗に関係ないものはないだろう。
それでは
- 黄色トリンケット(ステルスワード)
- 赤トリンケット(オラクルレンズ)
- 青トリンケット(ファーサイトオルタレーション)
どのロールがどういう風に変えているのか、
改めて見てみることにしよう。
パッチ25.20の時に執筆されました。
スタート時のトリンケットは黄色か赤か?
青トリンケットはレベル9以上からしか買えないので、
必然的に選択肢は
- 黄色トリンケット
- 赤トリンケット
の2つになる。



上の画像を見れば
- 普通は黄色トリンケットスタート
- ジャングラーは赤トリンケットでスタートすることもある
- サポートは赤トリンケットでスタートすることもある
- サポートはレートが高いほど赤トリンケットスタートが増える
2 これも不思議だと思うかもしれないが、
やはり最も興味深いのは4番だ。
4 どうしてこうなるのか?
どうしてランクが上がるほど、
赤トリンケットスタートが増えるのか?
インベイドの王、ブリッツクランク
あなたもご存知の通り、
ブリッツクランクのパワースパイクはレベル1。
しかもレーン戦が始まる前である。
つまりインベイド(味方全員で敵の森などに攻めること)だ。
そこでブリッツクランクは、
赤トリンケットを持っていくわけである。
赤トリンケットを使えば
- その場にワードがあるかどうかわかる
ので、色々な戦術を立てやすい。
黄色トリンケットで姿が見えているのに、
茂みで待ち続けるほど滑稽なことはないし、
何より危険である。
ジャングル、ボット、サポートで敵のバフ隣で待っている場合、
最悪、敵のトップチョ=ガスのQを受けた直後に、
5対3をすることになるだろう。
※ ほぼ試合が終わる。
第六感でも同じことができるのだが、
メイン覇道じゃない限り第六感は入れにくい。
上に書いた戦術は、うまく行けば敵ジャングルを3人でボコボコにできる。
敵チームはボットタワーに突っ立ってるボットペアに対して「起きろ」というだろう。
ジャングルはどうして赤トリンケットスタートするのか?
- インベイド用
- ラプターワード消す
- ボットの真ん中の茂みワードを消す
1 別に赤トリンケットを使うだけならば、
サポートじゃなくても大丈夫だ。
トップやミッドが持ったとしても、
一度リコールして黄色に持ち替えてレーンに向かえばいいだけ。
2 敵のバフに1人でワードを置きに行って倒される。
あまりにもnoobな行為なのだが、
ラプターには比較的安全に置ける。
※ ミッドが時間ギリギリに置くのでもない限り、1人で行くのは危ない。
特に赤(上)チームだと、
ラプターがトップ側だ。
ラプターワードのメリットは、
ジャングルのルートがわかりやすいこと。
敵ジャングラーが上から下にフルクリアしていくのか、
それとも下から上に行くフルクリアしていくのかわかる。
そのワードを消すわけだ。
3 わかりきったワードを消す。
ポジティビティが高い。
ジャングラーがその場所に突っ込んでいけば、
最低でも3人になるはずなので、
サポートが消しに行くよりずっと安全だ。
それぞれのロールのゲーム終了時のトリンケットは?

- トップ 青と赤 半々ぐらい
- ジャングラー ほぼ赤
- ミッド 青と赤 半々ぐらい
- ボット ほぼ青
- サポート ほぼ赤
トップから書いていこう。
インビジブル看破(ティーモRやシャコQなど)のための赤トリンケットは、ロールごとの説明には含めない。
トップの青トリンケットと赤トリンケット
トップの場合は
- 青トリンケット 柔らかめのチャンピオン
- 赤トリンケット 硬めのチャンピオン
という考えで間違いない。
クリティカルガレンは柔らかめなので青、
マルファイトは硬いので赤みたいな感じだ。
しかし硬さってのは、
育ち具合でも決まる。
なのでタンクじゃなければ、
- スノーボール時は赤
- それ以外は青
みたいな覚え方でもいい。
タンクは視界を取る時に前を歩かせられる。
特にドラゴンは柔らかいので、テレポートで飛ぶのではなく、マルファイトが歩きながら視界を取っていく。
ジャングラーの赤トリンケット
パターンは
- 最初から最後まで赤トリンケット
- 最初は黄色トリンケットで、途中から赤トリンケットに変える
- 最初から最後まで黄色トリンケット
- 最初は黄色トリンケットで、途中から青トリンケットに変える
というパターンだ。
1 そういう人もいる。
2 一般的な選択肢だ。
赤トリンケットには、
大体ヴォイドグラブ終了後(9:00以降)に変更されることが多い。
1体目のドラゴンやヴォイドグラブには、
黄色トリンケットを置いておくくらいだが、
2体目のドラゴン以降は本格的な視界取り合戦が始まるわけだ。
特にバロンは非常に強いので、
赤トリンケットで視界をクリアにして駆け引きをしたいわけだ。
※ バロンベイトというヤツで、やるにはバロン周りの視界を消しまくる必要がある。
3 ジャックスやリー・シンなどだ。
ただジャックスはワードジャンプの影響がトップ時より少ないので、
赤に変えることも多い。
個人的にはリー・シンで難しいコンボができないのであれば、
赤にしたほうが強いと思うのだが、
その場合は「リー・シン使うな」となってしまう。
しかしワードジャンプをコンボ始動でしか使えないのであれば、
黄色トリンケットは必要ないと断言できる。
4 イブリンの場合に多い。
ワードを消す時に姿が見えてしまうかららしい。
らしいというのは、
私はイブリンでも赤で良いと思う派であり、
イブリンメインでも赤に変える人は多い。
ヴォイドグラブやドラゴンにステルスワードを1個置いておくのは、偉業関係のせいだとは思う。
以前は開幕黄色トリンケット1個置いた後、リコールして赤に変えるみたいなパターンが好まれた。
ミッドの青トリンケットと赤トリンケット
ミッドにタンクはあまりいないので、
半々ぐらいなのはちょっと違和感があるはずだ。
- 赤トリンケット アサシン
- 青トリンケット アサシン以外

1 使うと黄色トリンケットが見えるのだが、
黄色トリンケット自体を無効化する効果がある。
機動力が低いチャンピオンの場合は、
この効果を活かしにくい。
一応マップをちゃんと見てればガンクに気づくのもあり、
そうなれば
「とりあえずワードあったからワード壊しとくか」
となりやすい。
マルザハールでガンクをする時をイメージしてみよう。
2 青トリンケットは基本的に黄色トリンケットと同じだ。
テレポートやワードジャンプは出来ないが、
使いやすくなった黄色トリンケットと考えてもいい。
ボットの青トリンケット
マークスマンはレベル9時にリコールしたら、
ほぼ青トリンケットに変える。
理由は簡単で、
- 茂みに黄色トリンケットを置くのが、極めて危ないから
- ソロプッシュを普通しないから
である。
1 モルガナだったら、
かなりスキルでブッシュをチェックしやすいし、
マークスマンに比べると襲われた時に生き延びやすい。
しかしドレイヴンは、
茂みをチェックするのにEやRを使うわけには行かないし、
もし襲われて倒された場合、
オブジェクトが1個なくなる。
4ドラゴン目やバロンでそんな倒され方をした場合、
味方はあなたを許さないでしょう。
2 青トリンケットは黄色トリンケットの強化版だが、
1つだけ明確な欠点がある。
それは相手から見えることだ。
ソロプッシュ時は結構な欠点で、
敵を引き付けることができない。
ただし、別にそういう欠点があっても、
青トリンケットは黄色トリンケットより使われる。
アッシュならば黄色トリンケットでも問題ないが、別に青トリンケットにしてダメな理由は見当たらない。
サポートの赤トリンケット
開幕黄色トリンケットでスタートしたとしよう。
サポートアイテムがアップグレードされて、
ステルスワードを置けるようになったら、
リコール時に赤トリンケットに変えなければならない。
たまにサポートをすると、
黄色トリンケット+サポートアイテムワードの二刀流になったりするが、
それは明確なプレイミスである。
終わりに
- 初心者は黄色トリンケットで十分
LoLの初心者がランクを上げる上で、トリンケットの使い分けは勝敗に大きく影響しないため、サポート以外の役割であれば最後まで黄色トリンケットを使い続けても問題ありません。ただし、ワードを2個余らせないように使うことが重要です。 - スタート時のトリンケット選択
ゲーム開始時は、レベル9未満では青トリンケットが使えないため、黄色か赤トリンケットの2択になります。 - サポートとジャングラーの赤トリンケットスタート
ジャングラーやサポートは、ゲーム開始時から赤トリンケットを選ぶことがあります。特にサポートはレートが高いほど赤トリンケットスタートが増える傾向にあります。 - サポートが高いレートで赤トリンケットを選ぶ理由
高レートのサポートが赤トリンケットを好むのは、インベイド(敵陣地への侵入)の際に敵のワードを無効化し、奇襲の成功率を高めるためです。これにより、レーン戦開始前の段階で有利な状況を作り出せます。 - ジャングラーが赤トリンケットを選ぶ理由
ジャングラーが赤トリンケットを選ぶ理由は、インベイドの他、敵が置きそうなラプターやボットレーンの茂みのワードをクリアするためです。これにより、敵にジャングルのルートを把握されにくくします。 - ゲーム終了時のトリンケット選択
ゲーム終盤には、ジャングラーとサポートはほぼ赤トリンケット、ボットはほぼ青トリンケットに変わります。トップとミッドは青と赤が半々くらいの割合になります。 - トップレーナーのトリンケット選択
トップレーナーは、柔らかいチャンピオンなら安全に視界を取れる青トリンケット、硬いチャンピオンなら敵のワードを消すための赤トリンケットを選ぶ傾向にあります。 - ミッドレーナーのトリンケット選択
ミッドレーナーは、アサシン系チャンピオンなら、敵のワードを無効化してガンクや奇襲を成功させるために赤トリンケットを選ぶことが多く、それ以外のチャンピオンは青トリンケットを選ぶことが多いです。 - ボットレーナーの青トリンケット選択
マークスマンは、レベル9でリコールした際にほぼ青トリンケットに切り替えます。これは、茂みにワードを置きに行くリスクを避けるためと、単独でプッシュすることが少ないためです。 - サポートの必須なトリンケット変更
サポートは、サポートアイテムがアップグレードされ、ワードが置けるようになったら、リコール時に必ず黄色トリンケットから赤トリンケットに切り替えるべきです。黄色トリンケットとサポートアイテムのワードを両方持つのは、明確なプレイミスとなります。
この記事では、『リーグ・オブ・レジェンド』におけるトリンケットの選び方について、各ロールや状況に応じた使い分けを詳しく解説しました。
初心者にとって、トリンケットの使い分けは一見複雑に思えるかもしれません。しかし、この記事を読めば、なぜトップレーナーが柔らかいチャンピオンで青トリンケットを選ぶのか、なぜサポートが試合開始時から赤トリンケットを持つことがあるのかといった、それぞれの選択の背後にある理由を理解できたはずです。
LoLのようなチームゲームでは、小さな選択が試合の流れを大きく変えることがあります。特に視界管理は、勝敗を左右する最も重要な要素の一つです。単に「ここにワードを置く」だけでなく、「敵の視界をどう消すか」「安全に視界を確保するにはどうするか」といった、より高度な駆け引きが求められます。
今回の解説が、あなたのトリンケット選びの一助となり、より戦略的なプレイを楽しむきっかけになれば幸いです。
ゲームをプレイする上で、今回のような基本的な知識を身につけることはもちろん重要ですが、最も大切なのは「楽しむこと」です。トリンケットの正しい使い方を学んだら、次はそれを実戦で試してみてください。そして、試行錯誤を通じて、あなた自身のプレイスタイルを確立していってください。
それでは、サモナーズリフトでお会いしましょう!
開幕のラプターワードがあった場合、
フルクリア時のガンクは相手が手練れだったら、
決まらないと考えていい。
※ 私がトップやミッドだったら、その場合のレベル4ガンクは99%回避する自信がある。
なので
- 開幕赤トリンケット
- ファーストリコールで黄色トリンケット
- ヴォイドグラブが終わったら赤トリンケット
なんてのも良いかもしれないと思った。
やはりレーナーはプッシュがあるので、
敵のワードを壊すのはサポートとジャングルがメインとなる。
トップとミッドのトリンケットの種類なんて、
ほとんど勝敗に影響しないだろう(と私は考えている)。
最後になるが、
トップとミッドは最後まで黄色トリンケットの人も多い。
なのでこんなに黄色トリンケット少ないのかなと疑ってしまうが、
1番少ないのは間違いないと思うので、
あまり気にしないでおこう。