統計サイト上では有利とされることが多いが、
実際にレーンで対峙すると序盤ボコボコにされてしまう。
LoLにはそういう組み合わせがある。
というのも統計は所詮統計で、
「そのレートの平均より遥かに上手じゃなければ、上のレートには行けない」
のがLoLだからだ。
「どうすればルブラン相手に序盤から有利を作れるのか?」
この記事では、そんな悩めるブラッドミア使いの皆さんに向け、
対ルブラン戦を乗り切るための具体的な戦略、
ビルド考察、そして立ち回りのヒントを、筆者の経験と知識に基づいて徹底解説する。
不利なマッチアップを覆し、
勝利を掴むための考え方を一緒に学んでいこう。
それでは
「LoLGaren! ブラッドミアでルブランに勝つ方法!! 始まります!」
この記事はパッチ25.09の時に執筆されました。
しかし、一般的なゲーム知識に基づいており、特定のパッチバージョンに限定されるものではありません。
どれくらいブラッドミアがルブランに対して不利なのか
統計サイトを見れば、一般的にブラッドミアはルブランに対して強い。
しかしこれは、ケイルやナサスが◯◯に対して強いのと同じだ。
スケーリング差で勝つだけであって、レーン戦で楽なわけではない。
例えば
- ナサスはQでファームするので、序盤は対面と戦えない
- ナサスのスケーリングは圧倒的である
- つまりナサスにとっての有利不利は、「ファームしやすいかどうか」という観点しかない
1 仕組み的に無理だ。
E上げにすれば、今度はQを貯められない。
2 Q2発で相手を倒すだけでなく、WからWが繋がる。
3

ニダリー、オーロラ、ムンドはナサスのファームを止めにくいから負けるだけで、
最序盤タイマンでナサスがキルを取ることはありえない。
ブラッドミアはスケールすれば強いのだが、
序盤のレーニングではルブランに有利を取られやすい。
LOL全般での話 レーン戦での負けパターン
- 相手のスキルコンボとキルラインを知らない
- 対戦経験がない、あるいは少ない組み合わせである
- ビルド選択をミスる(MRを積まない、サステインを軽視するなど)
- まともなビルド(攻撃的なAPアイテム優先)をしているから勝てない
1~3 これで勝てるのは、相手のルブランが著しく経験不足か、
こちらのジャングラーが序盤から積極的に介入してくれた時くらいだろう。
4 ブラッドミアのビルドは主にAPとスキルヘイストだが、
対ルブランにおいては序盤の生存力を最優先に考える必要がある。
基本的にQをミニオンに撃った瞬間、ルブランが突っ込んでくる。
強力なルブランのビルド
キーストーンは電撃が採用されることがほとんどだ。
序盤のバーストダメージを最大化し、
ブラッドミアを圧倒することを狙ってくる。
キーストーン電撃ビルド
- ルーデンコンパニオン or ストームサージ
- ソーサラーシューズ
- (メジャイソウルスティーラー)
- シャドウフレイム
- ラバドン・デスキャップ
- ヴォイドスタッフ
ルブランがスノーボールしてしまえば、
これらの攻撃的なアイテムを次々と揃え、
ブラッドミアだけでなく、他のレーンにも壊滅的なダメージを与える。
1 序盤のバーストとマナ確保のためにルーデンコンパニオン、
あるいはよりアサシン性能を高めるストームサージが選ばれる。
3 ルブランは機動力が高いので、
ストームサージよりシャドウフレイムが好まれる。
ブラッドミアがMRを積んでいない場合、
ルブランはEさえ当てられればキルを狙える。
ブラッドミア側が耐久力を意識しない限り、
ルブラン側は純粋な火力ビルドで押し切ることができる。
ルブランのストーリー(ゲーム内での役割)
- レベル2、レベル3で非常に高いキルプレッシャーを持つ。特にレベル3のW>Q>Eコンボは脅威。
- レベル6以降、Rによるコンボの多様性とバーストダメージがさらに増加する。
- 高い機動力(W、R)を活かしたロームが得意で、サイドレーンに大きな影響を与える。
- プッシュ力はそれほど高くないが、隙を見て素早く移動できる。
- Wの戻り、パッシブの分身で相手を翻弄する。
1 レベル1はブラッドミアもQでのハラスが可能だが、
レベル2以降、特にルブランがWを覚えると状況は一変する。
ブラッドミアが不用意に前に出ると、Q>W>AA>(電撃)や、
レベル3でのW>Q>Eといったコンボで大ダメージを受ける。
ブラッドミアのWでスキルを回避できるタイミングはあるが、
ルブランのCDは比較的短いため、
常にプレッシャーを感じることになる。
2 Rにより、状況に応じてコンボを変化させられるのがルブランの強み。
ルブランEの鎖で繋がれた状態を、テザー状態という(たしか)。
テザー系のスキル(繋がれた状態)は、
ブラッドミアWでは回避できない。
3 ブラッドミアは序盤のプッシュ力が低いため、
ルブランにミニオンを押し付けられ、ロームを許しやすい。
こちらが勝ってる場合はどうでもいいのだけど、
負けている時にロームされると辛い。
ルブランが消えた時にプッシュしにくいからである。
しかし、これもどうでもいい。
LoLにおいて重要なのは負けた時の動きではなく、負けないこと。
ルブランの弱点
ルブランが苦手とするチャンピオン性能
- プッシュ力が高いチャンピオン
- サステインが高く、ハラスを受けてもレーン維持できるチャンピオン
- MR(魔法防御)を積みやすい、あるいは耐久力が高いチャンピオン
- ターゲット指定のCCを持つチャンピオン(特にサイレンスやスタン)
プッシュ力が高く、ウェーブコントロールを握れるチャンピオン
マルザハールやハイマーディンガーのように、
容易にミニオンを押し付けられるチャンピオンは、
ルブランのロームタイミングを制限できる。
そしてこういうチャンピオンは、
往々にしてタワーシージも速いのだ。
私はマルザハールでルブランをボコボコにすることが多いのだが、
負けてる時にルブランがロームをすると、
セカンドタワーまで折れる。
サステインが高く、ハラスを受けてもレーン維持できるチャンピオン
ガリオやチョ=ガスのように、
魔法ダメージに対する耐久力やシールド、
回復能力を持つチャンピオンは、
ルブランのバーストを耐えやすい。
ブラッドミアも本来サステインは高いはずだが、
序盤はQのCDが長いので、
機能する前に倒されてしまうリスクがある。
ターゲット指定のCCを持つチャンピオン
リサンドラやパンテオン(ミッド)のように、
ルブランがWで仕掛けてきたところに確実なCCを合わせられるチャンピオンは、
ルブランにとって非常に危険な相手となる。
しかしこれは中盤以降の集団戦の話であるので、
気にしなくていい。
ルブラン側だけが気にすることだ。
MR(魔法防御)を積みやすい、あるいは耐久力が高いチャンピオン
前述のガリオや、チョ=ガスのように、
自然とMRや体力を積むチャンピオンは、
ルブランのダメージを大きく軽減できる。
ブラッドミアもアイテム選択次第で、
こちらに寄せることができる。
ルブランが苦手とするアイテム
- マーキュリーブーツ
- スピリットビサージュ
- バンシーヴェール
- ヘクスドリンカー / マルモティウスの胃袋
当然ながら、魔法防御を上げるアイテムはルブランのダメージを大きく削ぐ。
マーキュリーブーツはMRだけでなく、
ルブランのEのスネア時間も短縮してくれる。
スピリットビサージュはMRと体力を上げつつ、
ブラッドミアのQやルーンによる回復効果を高めてくれるため、
非常に相性が良い。
バンシーヴェールはスキルを一度無効化するため、
ルブランのコンボ始動を防ぐことができる。
ブラッドミアはAPチャンピオンなのでヘクスドリンカー系は通常積まないが、
対APアサシンにおけるMRアイテムの重要性を示している。
ルブランは魔法防御貫通ビルドに行くのがわかりきっているので、敵ジャングルもAPならば、序盤にヌルマジックマントだけ買っておくのが有効だ(マーキュリーを初手に買うと、チャットで敵味方の誰かに注意された後、ルブランにボコボコにされる)。
ブラッドミアとMRアイテム
敵のジャングルがAPならば、MRアイテムを積んでもいい。
敵のジャングルがADならば、MRアイテムはヌルマジックマントくらいにしたい。
ルブランが苦手とするルーン
- 息継ぎ+超成長
- ビスケットデリバリー+何か
- フェイズラッシュ
1 息継ぎは序盤の細かいダメージ交換で非常に有効なだけでなく、
中盤以降の集団戦でも機能する。
これはブラッドミアが他のメイジと違って、
特別にHPが高いためである。
例えばアッシュで息継ぎを入れても、
MRアイテムが1個もなければ、
後半はルブランのワンコンボで倒される可能性が高い。
超成長はブラッドミアの場合、
中盤以降APも気持ち上げてくれる。
2 パッチ25.09で序盤使いやすくなったビスケットデリバリー。
3 魔道パスのキーストーン。
ルブランのコンボを受けた後、素早く距離を取ることを可能にする。
これにより、追撃を防いだり、Eの鎖から逃れやすくなる。
私はルブラン戦で採用する気にはならないが、
こういうアプローチで勝つ人も存在する。
Eを受けた場合は、Eの鎖を切る(距離を離す)のが、最もダメージを抑えられるのは間違いない。
一般的なブラッドミアビルド
- コズミックドライブ
- ソーサラーシューズ or アイオニアブーツ
- ダークシール(メジャイソウルスティーラー)
- リフトメーカー
- ラバドンデスキャップ
- ヴォイドスタッフ
このビルドはブラッドミアのAPと体力を効率よくスケールさせ、
中盤以降の集団戦で高いダメージと生存力を発揮することを目的としている。
コズミックドライブは悪くなく、
ルブラン戦ではスキルヘイストが稼げるものから買っていく。
Qのサステインを高めるためだ。
パッチ25.09でスイフトネスブーツがナーフされた。
対ルブラン特化・生存重視ブラッドミア(敵ジャングルもAPな場合のみ)
ブラッドミアはルブランのコンボをWで避けられるが、
CD中に再度仕掛けられると厳しい。
なので、Wを使わずとも耐えられる耐久力、
あるいはWを使った後に安全に距離を取れる機動力を確保したい。
- 序盤のデスを避け、MRアイテムを早期に完成させれば、ブラッドミアはルブランのプレッシャーを大きく軽減できる
シンプルにこの戦術を採用する。
ガリオのように、魔法ダメージを受け流すわけだ。
- ファーストリコールでヌルマジックマントだけを買う
- ただのMRアイテムとしてバンシーヴェールを買う
- 初手にスピリットビサージュを買う
- 初手にホロウレディアンスを買う
1 最も一般的な選択肢。
ダークシールの代わりにヌルマジックマントを買うイメージだ。
2 スキルヘイストこそ付いてないが、普通に機能する。
ただしルブランのQで容易にシールドが剥がされる(ルブランQはブラッドミアQより射程が長いため)。
3 相手にチームにAPが多く、
スピリットビサージュが最終ビルドに入る予定ならば悪くない。
それ以外ならハッキリ悪い。
4 ビルドは下の記事を見て欲しい。
【パッチ25.s1.3】ブラッドミアでマルザハールに勝つ方法【初手にホロウレディアンスを買う】
ルブラン戦のビルド考察
スタートアイテム
- ドランリング+体力ポーション2個
- ドランシールド+体力ポーション
どちらかになる。
ドランリングでいいだろう。
ダークシール+詰め替えポーションだと、
ボコボコにされる可能性が高い。
ブーツはどうするか
ルブラン相手にはMRとCC耐性が重要だ。
なのでマーキュリーブーツが非常に有効である。
しかし対面のルブランだけがAPの時は、
履くのを避けたい。
なので
- ソーサラーシューズ(勝利者時のみ、他と比べて微ナーフ)
- アイオニアブーツ
- スイフトネスブーツ(ナーフされたけど、相変わらず勝ってる時なら強い)
を履くことになる。
ルーンおよびキーストーン
ルブラン側のブラッドミアへの戦術が、
- 序盤に電撃+サドンインパクト+追火 or 切り崩しの組み合わせでダメージトレードで勝つ
以外にないので、
そこを考慮していこう。
- メインキーストーン
- 征服者
- 電撃
- フェイズラッシュ
- サブ
- 息継ぎ+超成長
- ビスケットデリバリー+魔法の靴 or 宇宙の英知
1 メインキーストーン
正直なんでもいいが、
ルブランが電撃のCD上がるたびに突っ込んでくる。
なのでスケーリングを考えなければ、
エアリーよりも電撃が望ましい。
2 サブルーン
息継ぎかビスケットデリバリー、
どちらか好きなほうを入れる。
ブラッドミアなら息継ぎが良いとは思うけれど、
レーンで使いやすくなったビスケットデリバリーでもいい。
サモナースペル
- フラッシュ+イグナイト
- フラッシュ+ゴースト
1 序盤は相手がポーションを飲んだ瞬間、
遠慮なく撃っていこう。
イグナイトハラスである。
※ 必ず相手のポーションを確認してから撃つこと。
2 一般的な選択肢。
問題はルブラン側がイグナイトを持ってきた場合、
序盤に勝つ方法がないことだ。
スキルオーダー
- レベル1でQ
- レベル2でW
- レベル3でQ or E
- レベル4以降はR>Q>E>Wの優先順位で上げる
絶対にレベル2はWを取ること。
Eを取った瞬間に負けると思っていい。
ルブランWに対してブラッドミアWができないからだ。
ルブランのスキルの取り方
- Q>W
- W>Q
- W>E
1 レベル1からQの射程差を活かして
マナフローバンドを溜めてきたら、
かなりの手練れと決めつけていい。
そのルブランはブラッドミア戦に慣れているし、
ちゃんと考えてきている(準備してきてる)。
2 悪くはないけれど、うーんという感じだ。
とりあえずレベル2では、ルブランは必ずWを持っている。
ルブラン戦でのダメージトレード
ルブラン側はAAを省略すると
- Q>W>E
がメインとなる。
Qの射程差
ルブランのQ射程は700で、
ブラッドミアのQ射程は600。
100も差があると、
ルブランがQを撃った瞬間に後ろに下がると、
ブラッドミアのQを当てられないのである。
ルブランがQを当てた後は、当然Wで突っ込んでくる
この時のブラッドミアの選択肢
- Q>W
- 溜めE>W
- 何も用意してないのでW>Eを受ける
のどれかだ。
1 QのモーションはWでキャンセルできる。
ほとんど使わないテクニックなので、
知らない人も多いはずだ。
2 基本コンボの1つ。
ザックが飛んできた場合、
勝手に手が動くアレだ。
ルブラン側はW>Eと最速で撃つと、
WだけでなくEも回避されてしまう(潜られる)可能性が高い。
なので少し待ってからEを撃つのだけど、
ブラッドミアがEを溜めてるならば
Wで戻らないといけない。
3 QがCDだったり、
ルブラン戦に慣れてないと容易にくらいまくる。
Wの後のEを潜ってかわす必要はない。
何故ならば、ルブランはWを優先して上げるので、
Eのダメージが低いからである。
Q>Wに対処できないと、ほぼ確実に負ける。
ちなみにルブランのQのマークは3.5秒。
ルブランとスキル無しで殴り合わないこと
お互いにスキルを全部使ったとする。
その後にAAで殴り合うかどうかになるが、
序盤は避けたほうがいい。
理由は簡単で
- ブラッドミアはシャードにスキルヘイスト
- ルブランはシャードに攻撃速度
を入れているからだ。
ADはお互いにレベル1で55だけど、
勝てるわけがない。
終わりに
- 統計データ上はブラッドミアが有利に見えることがあっても、それは後半のスケーリング差によるものであり、序盤のレーン戦はルブランが有利に進めやすいです。
- ルブランはレベル2およびレベル3の段階でW(ディストーション)とQ(シジル)やE(エーテルチェイン)を組み合わせたバーストダメージとキルプレッシャーが非常に高いです。
- ブラッドミアが一般的な攻撃的なAPアイテム(コズミックドライブやリフトメーカーなど)を優先するビルドを選択すると、ルブランの序盤のダメージに耐えきれず不利になりやすいです。
- ブラッドミア側は、ルブランの序盤の攻勢を耐え抜くために、魔法防御力(MR)とサステイン(回復力)を高めるアイテム選択を序盤から意識する必要があります。
- ルブランのE(エーテルチェイン)によるテザー状態(繋がれた状態)は、ブラッドミアのW(紅血の沼)を使用しても解除することはできません。
- ルブラン対策として、ドランシールドでのスタートや、ファーストリコールでのヌルマジックマント購入、マーキュリーブーツやスピリットビサージュといったMRアイテムの早期購入が有効な戦略となります。
- ルーン選択においては、不滅パスの「息継ぎ」や天啓パスの「ビスケットデリバリー」を採用することで、レーンでの生存能力を高めることが重要です。
- スキル取得順序として、レベル2では必ずW(紅血の沼)を取得し、ルブランのW(ディストーション)からのコンボに対応できるようにしなければなりません。
- ルブランがQを当ててからWで接近してくるダメージトレードに対しては、ブラッドミア側もQのモーションをWでキャンセルするなどのテクニックで反撃あるいは回避することが求められます。
- スキルを全て使用した後の通常攻撃(AA)での殴り合いは、ルーンシャードで攻撃速度を選択していることが多いルブランに対して、スキルヘイストを選択しているブラッドミアは不利なため避けるべきです。
ブラッドミア側で重要なのは
- 最初のルーン選択
- ダメージトレード方法
になる。
ルブラン側は
- サモナースペル
- ダメージトレード方法
を外さないようにする必要がある。
ルブランのフラッシュ+テレポートを見た瞬間に
「勝ったな」
と思うので、統計上ブラッドミア有利な理由は、
本当にソレだけだと思う。
イグナイトを入れたルブランには注意が必要だ。