一般的にサポートは、
最もやりがいのないロールと言われている。
ブースティングという行為がある。
上手な人が低ランクのアカウントを使って、
もう片方のアカウントのレートを引き上げる行為だ。
その引き上げられるほうのアカウントは、
何故かサポートであることが多い。
しかし
- 「どうしてミッドやトップじゃないんですか?」
と聞く人は少ない。
それは全てのサポートメインをバカにしている行為に等しく、
ちょっとした下品さがあるからだろう。
今のインターネットは昔に比べて品行方正な人が多く、
あまりそういう行為をしない。
若い人は特に。
とりあえずサポートはゴールドを稼ぎにくいので、
後半になればなるほど影響力が低くなる。
中盤以降に期待されることは1つで
- ワードを置いたり壊したりする
それだけだ。
こういった理由から、
大半のサポートは真面目にプレイしないので、
ブーストされてるサポート以下だ。
※ 以前はサポートアイテムを買わずボットレーンにいかないとか、そういうクソみたいなヤツが珍しくなかった。
というわけで今回の記事では、
- 劣勢時でも自己効力感を持ってプレイできるサポート
を探していくことにする。
この記事はパッチ25.16の時に執筆されました。
スイフトプレイのサポートは大量のゴールドを持つ
ランクでサポート以外のロールが、
サポートと同じくらいのゴールドしか稼いでなかった場合は、
おそらくレポートされるだろう。
しかしスイフトプレイのサポートは、
真っ当に育ったジャングラーと同じくらい稼ぐ。
スイフトプレイの特徴は
- ファーストリコールまでは通常と同じゲーム
- そこから急にゴールド取得料が増える
- 試合時間が短いのでスタックチャンピオンは不利
- 時間制限があり、後半は勝手にタワーが割れていく
- アサシンやバーストメイジが弱い(相手の装備がたくさんあるので)
サポートの場合は、
あまり気にしなくていい項目ばかりだ。
統計を見てみよう


次に、この表の中から、
サポートで使われているチャンピオンを挙げていこう。
エメラルド
- ジリアン
- タリック
- ヴェル=コズ
- ミリオ
- ソナ
ダイヤモンド
- ジリアン
- ニーコ
- ルル
- ヴェル=コズ
どうやらジリアンとヴェル=コズが強いらしい
プラチナ+なども見たが、
この2人は入っている。
ジリアンはともかく、
なんでヴェル=コズなんだろうと思った。
とりあえずジリアンから見ていこう。
ジリアンのスイフトプレイ時の強さは、
かなりわかりやすく、
誰が見ても「最強だな」と感じることだろう。
ジリアンのスイフトプレイと普通のサモナーズリフト


ここまで後半強いとビルドやプレイング関係なく、
- トップのケイル
- ジャングルのマスター・イー
- ミッドのオレリオン・ソル
と同じ部類だとわかるはずだ。
ちなみにボットは、スモルダー、ヴェイン、ジンクスなど、
後半強いチャンピオンが求められる。
あなたが特別に上手だったり、
そのパッチで極端に強いマークスマンがいなければ、
この法則には従ったほうがいい。
ボットでピックされるメイジも、
基本的にハードキャリーか、
スタックを溜めていく系のどちらかだ。
ジリアンを使う時は、
上の記事を見ておくことをオススメする。
性能が被っているチャンピオンもいないので、これ以上説明する必要もないだろう。
ヴェル=コズが他のメイジサポートより優れている点
メイジサポートのキーストーンは、
スケーリングの高いものが求められる。
秘技の彗星やエアリーよりも、
魂の収穫やファーストストライクだ。
スイフトプレイの場合はゴールドがたくさん入るので、
ファーストストライクは除外される。
例えばブランドの場合、
収穫が発動しやすくAPレシオが低いので、
次のような感じになっているのだ。

電撃はパッシブで1カウントされるので、
E+AAとかでも発動したはずだ。
メインブランドの人は電撃を好むが、
普通は収穫になるだろう。
どうやらヴェル=コズも、
収穫キャラのようなのだ。

かなり意外じゃないだろうか?
しかしブランドはカーサスみたいに、
魂の収穫を溜めるチャンピオンと言えるが、
後半は全然最強クラスではない。
何故か?
メイジは中盤以降、魔法防御貫通が必要になる
- ゴールドが稼ぎにくい
- サポートアイテムとブーツで2枠埋まっているので残り4枠しかない
ここでは1は無視して、
2を考えてみよう。
メイジサポート1APでもなければ、
必ず魔法防御貫通アイテムが必要となる。
特にブランドはAPレシオが低いので、
魔法防御貫通メインとなる。
統計を見てみよう。


サンプル数の関係でゴールドにした。
いくらスイフトプレイと言っても、
フルビルドになることは少ないようだ。
5アイテム時のほうが良かったかもしれない。
とりあえず、
魔法防御貫通アイテムは積んでないようだ。
やってみたらわかるのだが
- サポートだと、ほぼ攻撃一辺倒の魔法防御貫通アイテムは積みにくい
- 最後に買うならばラバドンデスキャップにしたい
というのがある。
メイジのフルビルドと言えばラバドン+ヴォイドであり、
マークスマンのインフィニティ+ドミニクみたいなものだ。
ヴェル=コズのRは
ほぼ確定ダメージなので、
ヴォイドを無視できるのが大きい。
ゼラスを見てみよう
ラックスサポと並んで、
ダメなヤツのイメージがあるゼラスサポ。
2人とも理由なくイグナイトを持つのは勘弁して欲しいと、
隣のマークスマンはいつも思っている。
射程で見れば、
ヴェル=コズはアーティラリーなので、
ブランドよりもラックスとゼラスに近い。

レルムスパイク(名前あってるよね?)があるのはサポートで、
ないのはミッドになっているはずだ。
サポートの場合は、
ほとんどのケースでヴォイドが抜けている。
ヴォイドスタッフがなければ、
MRアイテムを1個でも積んだ相手には機能しにくい。
一方ヴェル=コズは、
先程の画像を見てもらえばわかるが、
ミッドでもヴォイドを積んでいない。
つまりメイジサポートは、
- 試合が長引いた場合は%貫通が必須なのだけど、用意するのが難しい
という構造的な欠陥を抱えているわけだ。
終わりに
- サポートという役割への評価が低い サポートは一般的に、他のロールに比べて影響力が低い、ゴールドを稼ぎにくい、後半になると影響力がさらに低下すると考えられています。そのため、最もやりがいがないロールと言われることがあります。
- ブースティングにおけるサポートの役割 低ランクアカウントのレートを上げる「ブースティング」という行為では、なぜか上げられるアカウントがサポートであることが多いです。これは、サポートが他のロールと比べてチームへの影響力が低いと見なされているため、ブースティングの効率が良いとされているからです。
- サポートの主な役割は視界確保 ゲームの中盤以降、サポートに期待される主な役割は、視界を確保するためにワードを置いたり壊したりすることに限定されがちです。
- 「スイフトプレイ」モードでのサポートの立ち位置 「スイフトプレイ」モードでは、通常のマッチと異なり、サポートも大量のゴールドを獲得できます。これにより、他のロールと同等、またはそれ以上の影響力を持つことができます。
- 「スイフトプレイ」の特殊なゲームシステム 「スイフトプレイ」は、最初のファーストリコール以降、ゴールド獲得量が急増し、試合時間が短く、後半にはタワーが自動的に破壊されるといった特徴があります。これにより、スタックを溜めるチャンピオンやアサシン・バーストメイジが不利になる傾向があります。
- 「スイフトプレイ」で強いサポートチャンピオン エメラルドやダイヤモンドのランク帯における統計データから、「スイフトプレイ」ではジリアンとヴェル=コズが特に強いとされています。
- ジリアンが強い理由 ジリアンは「スイフトプレイ」において、トップのケイルやジャングルのマスター・イー、ミッドのオレリオン・ソルといった、後半に非常に強いチャンピオンと同様に、その強さが明確で理解しやすいと説明されています。
- ヴェル=コズが強い理由 ヴェル=コズは、他のメイジサポートと比べて、アルティメットスキル(R)のダメージがほぼ確定ダメージであるため、魔法防御貫通アイテムがなくても機能しやすいという利点があります。
- メイジサポートの構造的な問題 一般的なメイジサポートは、ゴールドを稼ぎにくく、アイテムスロットがサポートアイテムとブーツで埋まるため、重要な魔法防御貫通アイテムを積むのが難しいという構造的な問題を抱えています。
- 魔法防御貫通アイテムの重要性 中盤以降、相手が魔法防御アイテムを積み始めると、メイジは魔法防御貫通アイテムが必須となります。しかし、通常のサポートのビルドパスでは、このアイテムを組み込むのが難しく、特にブランドのようなAPレシオが低いチャンピオンにとって大きな課題となります。
「劣勢時でも自己効力感を持ってプレイできるサポート」というテーマで書き始めた今回の記事ですが、結果的にスイフトプレイという特殊なモードでのサポートの立ち位置について深掘りする形になりました。
通常のサモナーズリフトでは、サポートというロールは、味方を支える影の立役者であり、決して派手な活躍をするわけではありません。特にゲーム後半になると、ゴールドの差がそのまま影響力の差となり、視界確保という地味ながらも重要な役割に期待が集中します。この構造的な制約が、「サポートはつまらない」「やりがいがない」と言われる所以なのでしょう。
しかし、スイフトプレイではその常識が覆されます。サポートでも十分なゴールドを得られるため、本来のポテンシャルを最大限に発揮できます。特にジリアンやヴェル=コズのように、通常のモードではゴールド不足に悩まされがちなチャンピオンが輝くのは、非常に興味深い現象です。
ヴェル=コズが強いという考察は、私自身も意外な発見でした。魔法防御貫通アイテムの必要性をRの確定ダメージで補う、という理論は、サポートというロールが抱える「ゴールド不足によるビルドの制約」という問題を巧みに解決していると言えます。
今回の分析を通して、サポートというロールの可能性を再認識しました。環境やモードが変われば、評価がガラリと変わる。これは、ゲームデザインの奥深さでもあり、プレイヤーにとっての新たな発見の喜びでもあります。
もし、あなたが「サポートはつまらない」と感じているなら、一度スイフトプレイでジリアンやヴェル=コズを試してみてはいかがでしょうか。きっと、これまでとは違う「自己効力感」を感じられるはずです。
サポートと言えばタリックはいつも最強クラスで、
マスター・イーやキンドレッドにも強いが、
全然面白くないという強烈なデメリットがある。
ランクだとジリアンは序盤ちょっと弱すぎる感じがあるが、
ヴェル=コズはむしろ強いほうだ。
結構な可能性を感じる。