パッチ25.21で、
ドランシリーズに変更が入った。
ボットレーンのマークスマン同士の戦いでは、
全員ドランブレードを持つし、
ジャングルとサポートはドランシリーズを持てない。
なので今回の記事はトップとミッドの話になる。
基本的には次のようになっている。
- ドランブレード 持てるチャンピオンが増えた
- ドランシールド ナーフ
- ドランリング バフ
上達とか練習というものではなく、
ただ初日に思ったことを書いてみるという記事である。
それでは始めよう。
この記事はパッチ25.21の時に執筆されました。
今までのドランシリーズの問題点
今までのドランブレードの問題点

- ライフスティール3%だったので、持てるチャンピオンが限られていた
- 単純にドランシールドに比べて弱かった
1 今回からはオムニヴァンプ2.5%になり、
ガレンやアンベッサで大幅に持ちやすくなった。
最もわかりやすいのはケネンだろう。

初手にAD武器を買っていくと、
アダプティブがADに切り替わるので、
圧倒的にラストヒットが取りやすくなる。
しかし今まではライフスティールだったので、
気持ちよくドランブレードが持てなかった。

ケネン自体に問題はないものの、
ドランブレードのライフスティールのせいで、
あまりにも魅力がないチャンピオンだった。
※ ラストヒット精度以外だったら、パッチ25.21でもドランリングのほうが強い気はする。
2 チャンピオンにもよるが、
ドランブレードとドランシールドが戦うと、
まずドランシールドのほうが勝つ。
ドランシールド+息継ぎが強すぎたからだ。
別にそれ自体はトップ対トップの場合は問題がない。
しかし、大きな問題点が1つ。
次の表を見てほしい。

フィオラ、イレリア、リヴェン、アンベッサといった、
トップでよく見るメレー達は、
ドランブレードを持っていったほうが勝率が高い。
これはアンベッサを除けばチャンピオン性能的なものもあるが、
LoLのソロキューの仕組みも関係がある。
トップレーナーは中盤まで全ロールで最強だ。
全然育ってないイレリアに
殴り合いで勝てるチャンピオンはいないし、
全然育ってないエイトロックスより
集団戦で活躍するチャンピオンもいない。
そして一般的なソロキューの試合だと、
トップレーナーは他ロールよりずっと戦闘が上手である。
そういった場合、
ドランシールドよりドランブレードのほうが、
相手を倒しやすいわけだ。
今までのドランシールドの問題点
アカリ、ヤスオ、ゼドが
ミッドでドランシールド+息継ぎにすると、
それらのチャンピオンを全然削れなかった。
前述したドランシールドのスケーリング問題があるので、
統計勝率はそこまで圧倒的ではないが、
レーン戦のプレイ体験は酷かった。
トップムンドが
ずっと遠くからQしてるだけに近い。
例えばアカリ対マルザハールは、
マルザハールのほうが圧倒的に有利なのだが、
序盤アカリがドランシールドを持ってきた場合、
マルザハール側はやることがない。
お互いにラストヒットを取っているだけになる。
逆にトップのメレーがレンジドと戦うのは、大変になった。
今までのドランリングの問題点

スケーリングはともかく、
基本的にドランリングはダークシールより強い。

カタリナの統計を見ても、
そんなに悪い性能には感じない。
しかし、その強さは微妙であり
- ノーマナチャンピオンの場合、スタックするダークシールに比べると弱い気がする
- ADチャンピオンのドランブレードに比べると弱いような気がする
と感じる人が多かったはずだ。
カルとドランブレードと違って、明確にドランリングのほうが強いとは思えなかった。
ダークシールは詰め替えポーションが買えてしまうからだ。
1分間でのマナおよびHP回復量
マナ回復量は
- パッチ25.20 75マナ
- パッチ25.21 60秒間発動無し 60マナ
- パッチ25.21 60秒間発動しっぱなし 120マナ
HP回復量は
- パッチ25.20 33HP
- パッチ25.21 60秒間発動無し 27HP
- パッチ25.21 60秒間発動しっぱなし 54HP
相手がフェイやゼラスで、
本当に60秒触れなかったとしても気にならない数字だ。
このバフ具合を見ると、
今までのドランリングは、
かなり弱かったと予想される。
あるいはパッチ25.21でのドランリングが、
強すぎるのかもしれない。
ドランブレードが持ちやすくなったトップとミッドのチャンピオン
LOLALYTICSのエメラルドで、
ピック率が1%までのチャンピオンを見て書く。
パッチ25.20の時点で、
ドランブレードが第1候補のチャンピオンは除外してある。
トップ
ピック率の高い順番で書く。
- エイトロックス
- ガレン
- サイオン
- アンベッサ
- モルデカイザー
- シェン
- オーン
- ヨリック
- ティーモ
- パンテオン
- アカリ
- イラオイ
- ケネン
- ポッピー
エイトロックス、ガレン、アンベッサ
明らかにドランブレードのライフスティールに問題があった。
しかしパッチ25.20でも勝率はドランシールドと同じか、
それ以上だった。
なのでマッチアップを無視すれば、
もはや明確にドランブレードのほうが優れている。
サイオン、シェン、オーン
これらのチャンピオンでドランブレードを持たなかった理由は、
- ライフスティールのサステインが、ドランシールドに比べて少なすぎるから
である。
Qや握撃に乗ってしまえば話は別である。
ちなみにオーンのQにはAD110%レシオがある(物理ダメージ)ので、
彗星+ドランブレードのビルドが、
現実的なレベルになった。
ドランブレードを持ったオーンはレンジドに対して強いと思うので、手練のオーンメインの人は是非試してみて欲しい。
モルデカイザー、ヨリック、ティーモ、アカリ、パンテオン
APチャンピオンならば、
ドランリングも強化されているので、
ヨリックとパンテオンについて書く。
ヨリックは彗星ビルドの時、
気持ちよくドランブレードが持てるようになった。
パンテオンはミッドだとドランブレードを持つが、
トップで持つ場合は大体ノーチャンスというか、
トップパンテオン自体カウンターじゃないと機能しなかった。
大した回復量じゃないが、
パンテオンQはミニオンにもダメージ強化されるので、
中々強そうに思える。
※ ミニオンにはQが80%になるが、20%以下で2.5倍くらいのダメージ増加は効く。
イラオイ、ケネン、ポッピー
残った3人のチャンピオンの名前をあげただけ。
ポッピーはダリウスやヨリックなど、
ひたすら火力が必要なチャンピオン相手が苦手だった。
ドランブレードが持ちにくいためである。
これから遠慮なく持てるので、
マッチアップの考えがいが上がったのではないだろうか。
ミッド
ミッドは少ない。
- アカリ
- カタリナ
- ゼド
タロン、キヤナ、ナフィーリなどは、
ミッドをしない人から見ると意外かもしれないが、
パッチ25.21前からドランブレードを持つパターンが多い。
大半のミッドはメイジなので、
ADというだけで序盤はオールイン対決に勝てる。
またミッドレーンはプッシュ力が大切だし、
レーンまでの距離も短い。
ゼドは5年前にドランブレードがオムニヴァンプだった時、
持っていたかどうかは記憶にないが、
オムニヴァンプアイテムはたくさん持っていたと記憶している。
今回はジャングルモンスターへのダメージも上がっているので、
主流になる可能性は高そうに思える。
アカリとカタリナはドランブレードを持ちやすくなったが、
ドランリングの強化が大きいので、
どうなるかはわからない。
アカリはRの2段目以外は、ちゃんとADレシオがある。
しかしAPレシオと同じくらいしかない。
終わりに
- ドランブレードはライフスティールからオムニヴァンプに変更され、持てるチャンピオンが増加しました
- パッチ25.21でドランブレードの回復効果がライフスティール3%からオムニヴァンプ2.5%に変わり、ガレンやアンベッサなど、通常攻撃以外のダメージも回復に利用できるチャンピオンにとって魅力的な選択肢になりました。
- ドランシールドは弱体化されました
- ドランシールドは以前、特に「息継ぎ」ルーンと組み合わせた場合に強力すぎたため、アカリやゼドなどのミッドレーンのチャンピオンが持った際のレーン戦のプレイ体験が問題視され、ナーフされました。
- ドランリングは強化されました
- パッチ25.21でドランリングはマナとHPの回復量が増加し、以前に比べて序盤のレーン戦において強力になりました。
- ドランブレードはケネンのようなAPチャンピオンのラストヒット取得を容易にします
- ケネンが初手にADアイテムであるドランブレードを持つと、アダプティブ(適応型)ステータスがADに切り替わり、ラストヒット(CS)を取りやすくなるという利点があります。
- トップレーンではドランブレードが勝率を高めるチャンピオンが多いです
- ドランシールドよりもドランブレードを持った方が、ファーストリコール以降のキルポテンシャルが高まるだめだと分析されています。
- エイトロックス、ガレン、アンベッサにとってドランブレードはより明確に優れた選択肢になりました
- これらのチャンピオンは以前からドランシールドと同等かそれ以上の勝率をドランブレードで出していましたが、オムニヴァンプへの変更により、サステインの問題が解消され、ドランブレードが明確に優先されるアイテムになりました。
- サイオン、シェン、オーンのようなタンクチャンピオンもドランブレードを持ちやすくなりました
- これらのチャンピオンは以前、ドランブレードのライフスティールによるサステインがドランシールドに比べて劣るため敬遠されていましたが、オムニヴァンプへの変更により、Qや「握撃」などのスキルにも回復が乗るようになり、選択肢として現実的になりました。
- ミッドレーンではADアサシンがドランブレードを選択する傾向があります
- タロン、キヤナ、ナフィーリなどのADアサシンは、多くのミッドメイジに対して序盤のオールイン対決に勝つため、以前からドランブレードを選択することが多く、レーンでのプッシュ力も高めます。
- ゼドにとってドランブレードは主流になる可能性があります
- ゼドは過去にオムニヴァンプアイテムを持っていた経緯があり、今回のドランブレードのオムニヴァンプ化と、ジャングルモンスターへのダメージ増加効果により、主流な選択肢になる可能性が高いと予測されています。
- アカリとカタリナはドランブレードとドランリングの選択で迷う可能性があります
- アカリやカタリナのようなAPアサシンはドランブレードを持ちやすくなりましたが、ドランリング自体も強化されているため、どちらが有効になるかはまだ不透明です。
パッチ25.21で行われたドランシリーズの調整、特にドランブレードのオムニヴァンプ化と、ドランシールド・ドランリングの調整が、トップとミッドレーンのチャンピオン選択にどのような影響を与えるかを考察しました。
最大のポイントは、ドランブレードがライフスティール3%からオムニヴァンプ2.5%へと変更された点です。この変更により、ガレンやエイトロックス、そしてQスキルにADレシオを持つオーンなど、通常攻撃だけでなくスキルダメージからも回復できるチャンピオンにとって、ドランブレードは圧倒的に魅力的な選択肢となりました。これにより、以前はサステイン面でドランシールドに劣るとされがちだった多くのファイターやタンクにとって、序盤からキルポテンシャルを高めるための明確な選択肢が生まれたと言えます。
また、ミッドレーンにおいても、ゼドのようなADアサシンや、AP/AD両方のレシオを持つアカリやカタリナにとって、ドランブレードのオムニヴァンプは大きな影響を与えます。一方でドランリングも強化されており、特にマナを使うメイジにとっては安定したレーン戦を提供するでしょう。
今回のパッチは、単なるアイテムの数値変更に留まらず、各チャンピオンのレーンでの「戦い方」と「初手アイテムの選択」に、大きなパラダイムシフトをもたらす可能性を秘めています。トップレーンにおけるドランブレードの採用率が今後どのように変化していくか、非常に楽しみです。
主にトップレーンがメインの記事になったが、
やはりプレイ体験改善の意味では
- ダークシールに比べてドランリングのほうが強くなった
という点が最も大きい気がする。
以前からドランリングを少しずつ強くする動きはあるのだが、
ブラッドミアなどを使う時に、
「トップならドランリングだけど、ミッドだと迷う」
そういうものがあった。
最後に思い出したが、
大昔はシーンにマナが付いていた。
その頃はストームサージがなかったので、
アカリでリッチベインが有効な選択肢だったのだが、
アカリは気(ノーマナ)キャラである。
特別なこだわりがない健常発達者だとしても、
デザイン的に気持ち悪すぎるだろう。
対戦ゲームなので、
なんでも快適にはできないが、
明らかにかゆい部分は
年々改善されているように思える。