他のゲームに比べるとLOLは難しい気がする。気がするというか、私の知り合いには他のゲームが上手だけれど、LOLは大変に下手である人は珍しくない。
よく知られていることだが、我々の思考は2種類ある。
私達には意志力や行動ポイントみたいなものがあり、0になると何もやる気が起きなくなって、遊ぶか寝るかしかなくなる。
LOLを起動する時にイチイチ「今起動するとマッチングまでに5分かかって、ピック時間と試合時間合わせて大体25分。多分1試合で満足しないだろうから、おそらく2時間くらいはプレイしてしまうかもしれない」とか考えて起動しない。
考えた場合、おそらく起動自体しないだろう。
なので我々は、直感的にLOLを起動してマッチングしているわけだが、ゲーム内ではどうだろう? 人それぞれ違うのではないかと思う。
今回の記事では、どれくらいの割合で思考したら良いのか? といった話をする。
100%直感的な場合
良い点
- LOLを起動するのにためらいがない
- 試合中もためらいがない
- 操作が上手
- たくさんのことを一度にできる
- 体力がある
システム1の原始的な思考は、低コストかつ一度にたくさんのことができる。なのでスポーツの世界では、プレイ中は直感的な思考でプレイするのが良い。
LOLで言えば、ジャックスでマルファイトのRを受ける時に、EとRを同時に押すには、直感的な思考じゃないと押せない。
悪い点
- 味方に不要なピンを鳴らす
- 一生マッチアップを覚えない
- 一生ジャングルを覚えない
- 新しいことを覚えるのが遅い
会話の最中に突然怒り出す人は、インターネットでは珍しくない。原因はハッキリしていて
- 運動不足
- 人と会話をする時に直感的すぎる
- 色々大変なことがあって意志力が残っていない
怒る人はいつも怒るので、3は例外で、大体1と2両方備えている。
直感的な思考では新しい複雑なことは覚えられないので、直感的思考の悪い点は、そのままLOLが下手なプレイヤーの特徴が書かれることになった。
100%合理的な場合
実際に100%合理的な人がいた場合、LOL自体起動しないので、そこは無視。一応起動することにする。
良い点
- 味方に不要なピンを鳴らさない
- マッチアップを理解している
- ジャングルを理解している
- 新しいことを覚えるのが速い
悪い点
- 疲れる
- 操作が下手というかイップス
- 多分LOL自体続かない
合理的・分析的思考はあまりにも燃費が悪い。
イップスを知らない人も多いと思うので説明すると、止まっているボールに上手に力を加えることができなくなってしまう、精神的病気のことだ。
ゴルフで打てないとか、ボールを投げれないことをイップスと呼ぶ。
LOLで言えばオーンのRは打ち返せるのだけど、自分からコールをしたり、イニシエートしたりすることができない。
朝起きる時に起きる理由を考えてはいけない
寝不足、部屋が寒い、精神的な病。
こういった時に人は、朝起きる時に起きる理由を考えてしまうのだが、良いことは1つもない。
この記事もLOLの起動と同じで、何故書くのか? とか、終わるまで何分かかるだろう? とか考えたら、その日はもう書けなくなる。
- LOL起動、ログイン、マッチング
- 布団から出る、トイレに行く
- 記事構成を決める、書き始める
こういった手順は、直感的に出来るように手順を決めて慣れておく必要がある。そしてよく考えれば、朝起きる理由は昼や夜でも考えられるわけだ。
実際に我々は、お風呂に入っている時は、大体自分の好きなことを考えている。必死にシャンプーの手順を考える人はいない。
LOLの思考比率はどれくらいがいいのか?
2について補足をすると、これはランク戦のみで、ノーマルやARAMでは考える必要というかタイミングがない。
対面どころか対戦相手が見えないので、何も考えることがないからだ。せいぜいALLADやAPを避けるくらいだろう。
しかしランク戦でも、ドッジ(dodge)はしないほうがいい。
朝起きる時に起きる理由を考えているのと同じ、単純に認知力の無駄だからだ。なので考える必要が全くないのだけれど、実際にドッジしたほうが良いのかどうか書いてみるのは、読み物として面白いかもしれない。
今度書いてみることにしよう。
試合中は直感的なほうが良いがLOLにはラグがある
2分前からドラゴンが沸く時間を30秒起きに鳴らしているのに、テレポートで飛ぼうとしてくるクソトップ or クソミッド。
サモナーズリフトではよくある光景だ。
ドラゴンは体力が低いので、1匹目とエルダー以外は、沸く時にその場にいないといけない。すなわち2~4匹目のドラゴンは弱いので、テレポートの演出中に倒されてしまう可能性が高い。
ちなみにドラゴンって呼ぶけど、エルダー以外はドレイクなので弱いのは当たり前だったりする。
話を戻すと、ドラゴン・バロンがあるので試合中でも100%直感的プレイではラグがある。
例えば格闘ゲームでは、よっぽど特殊な技じゃない限りは、その場その場で上手に対処できればいいわけだ。
10秒後に突然上から何か振ってきて、食らったら一撃でKOされるみたいな技があったら、多分相当なストレスになると思う。
しかしLOLのドラゴンは、まさにそんな技と同じだ。敵チームが4つ目のドラゴンを狙っている時に、味方5人が集合していなければ、ジャングラーがスティールできない限り試合が終わる。
もちろん上級者は何も考えずとも、ドラゴンのタイミングに合わせてリコールして現地に行くし、相手がヘラルドを取った時にはガンクをくらわないようにする。
ただちょっとタイムラグがあるので、それなりに計画を立てないと、いつまで立ってもドラゴンに間に合わない人のままだ。
私の格闘ゲームの思い出
LOLのトップレーナーはダリウスを捌けないと、味方に一生暴言をはかれながら、レポートされ続けるゲームになる。
なので高レートのトップレーナーは、ほぼ全員ダリウスを捌くのも使うのも上手だ。
格闘ゲームにも当然キャラ対策という言葉があるのだけど、正直な話、語れるほど対策が取れているのはまず見たことがない。
私は物凄く上手だったのだけど、私自身も他の上位勢も、せいぜい反撃の仕方や技相性を知っているくらいだった。
というのも明確な理由があって、格闘ゲームは操作が上手な人が勝つ乱暴なゲームだからだ。
ひたすら100%直感的とか、反復練習とか、プレイ時間が重要なゲームだったので、今でも周りに続けている人は多いけれど、私は辞めてしまった。
反対にLOLで「ダリウスに勝つには操作が上手じゃないとダメだよ」なんて言っている人がいたら、「ああこの人シルバー以下なんだろうな」と感じるだろう。
終わりに
LOLでは直感的にゲームができるようになったら、他のことも考えていくのが良い。直感的にゲームができるとは、別なことを考えていても試合終了まで支障なくプレイできるレベルのことだ。
ジャングラーは、何も考えずにジャングルモンスターを狩れるようになってからが始まり。このブログで良く書いているフレーズである。
ただLOLはゲームなので、あまり合理的に考えて消耗しすぎるのは考えものだ。
ちなみにDota2のほうがLOLより難しいが、Dota2のほうが操作が上手なだけで勝ちやすい。なのでLOLは遅い思考(システム2)が求められがちなゲームではある。
合理的・分析的な比重が大きいゲームは、カードゲームだろうか? 確かにカードゲームを長くプレイしているのに下手って人は、滅多にいない。というか見たことも聞いたこともない。
LOLはゲームであり社会ではない。なのでダリウスに何千回ボコられようが、味方から何万回ピンされようが、全く問題ないところが素晴らしい。
慣れるまで何も考えずプレイするのが、ゲーム以外だと1番難しいように思える。