- 大陸合理論
- イギリス経験論
といった言葉がある。
1が生得観念で、
2が経験主義と考えていい。
あなたが何かを上達しようと思うならば、
この概念は覚えておくと便利だ。
17~18世紀の話なので、
- そういう考えがあった
くらいの認識で問題ない。
生得観念から説明しよう。
この記事はパッチ12.19の時に執筆されました。
生得観念の3つの例
完璧な高校生活
アーゴット「俺こそがイデア、究極の存在なのだ」
というセリフがある。
イデアとは理想、完全、完璧、みたいな意味だが、
理想や完璧といった概念が生得的と言われている。
完璧主義という病気があるほど、
我々にとって身近な言葉だ。
冗談抜きで、小学生でもわかる。
この完璧という概念が生得的な事柄の1つ。
英語は聴いてるだけで覚えられる
教師の友人の話では
- まず文法を覚える
- 次に発音記号やフォニックスを覚える
「といった英語学習法は、資格試験とか受験とか、やる気のある人の場合だぞ。
お前は英語のやる気が出る環境じゃないから、毎日何時間も英語聴いて覚えろ」
と言っていた。
クラッシェンのインプット仮説というらしい。
「言語能力は生得的だから、聴くだけで覚えられる」
という過激な論。
ホロライブイングリッシュをずっと聴くだけ。
簡単な計算
- 1+1=2
- 誰かが得すると、自分が損したような気がする
こういったものも、
生得観念。
2 ゼロサムヒューリスティックとか、
牛乳魔女とか呼ばれる。
認知バイアスというヤツで、
まさに認知バイアスは生得的だ。
理想の高校生活は、
青春漫画やアニメを見た影響かもしれないが、
認知バイアスが生得的なのは疑いない。
経験主義
人間は生まれた時は白紙(タブラ・ラサ)で、
経験によって書き込まれる。
- 知識や観念は全て経験によるもの
という考えだ。
生得観念と経験主義は
- 生まれか育ちか
- 才能か努力か
みたいな話に、
歴史では発展していくわけだが、
人類がLOLを始めたのは最近のことだ。
- 相手の表情や声色から感情を見抜く
- ドレイヴンの斧を拾う
どちらが経験主義か、
一瞬でわかるだろう?
LOLの操作は経験主義的である
人類が
- コンピューターを使う
- マウスを使う
- キーボードを打つ
- LOLをする
これはつい最近のことだ。
なので生得的に持っているわけがない。
スマホ脳の著者、
アンデッシュハンセンが言うには、
本能とは石化した思考らしい。
大昔からやっていることなので、
そうなっているのだと。
何も考えずにプレイして上達するわけがない
もちろんゲームなので、
- なるべく直感的にストレスなくプレイできる
といった工夫はされているが、
- ジャングルで3キャンプ狩ってレベル3になるパターンを答えろ
と一般人に言っても、わかるわけがない。
誰でも味方に怒るのは上手
次の2つのうち、
どちらのほうが多いだろうか?
- 味方にピンやチャットで文句を言う人
- アタックムーブができる人
データは全くないが、
誰でも
「1のほうが多い」
と答えるはずだ。
生得的なことはLOLではマイナスに作用する
悪役令嬢モノの漫画に、
メイドに悪巧みを教えるシーンがあって
- 相手にお腹が痛くなる薬を飲ませる
- そうすれば相手の精神は不安定になる
- 精神が不安定になって周りにあたるようになるかもしれない
- そうなれば誰もソイツの話を聴かなくなる
と丁寧に説明しているシーンがあった。
コレが戦い。
ミクロ的な視点での戦いが描かれているのが、
悪役令嬢モノだ。
戦いは相手の生得観念を突くのが基本。
終わりに
- 生得観念と経験主義
- LOLは自分に対して書き込まないと上達しない
- LOLを生得的にプレイしてはいけない。相手につけこまれる
今回の記事を一言で言えば
- なんにもわからないヤツでも、味方に怒るのだけは いっちょまえ
となるだろう。
※ 一人前であるさま、十分な実力があって人並みに扱われる資格がある様子などを意味する表現。Weblio辞典より
意味記憶、手続き記憶、エピソード記憶、
も合わせて話したかったが、
長くなるので一旦ここで切る。
簡単な記憶の種類については、
次に機会に執筆したい。
関連図書など
カントの純粋理性批判。
歴史的に物凄く重要な本らしいが、
大半の人は読めないし、
私も読めない。