自分の能力は固定的で変わらないと信じていると、LOLに限らず何事も上達しない。
上達しない原因は簡単で、「自分の能力を周りに証明するためには、失敗しなければいい」と考える。
すると簡単なことしかしなくなるからだ。
- 硬直マインドセット= fixed mindset
- しなやかマインドセット= growth mindset
2種類あるが、もちろん人間は1か0かではない。
- 得意なこと:しなやかマインドセット
- 苦手なこと:硬直マインドセット
大体このパターンが一般的だと思う。
もちろん理想は、全てに対してしなやかマインドセットを持てることだ。
逆に要注意なのは、全てに対して硬直マインドセットな人。
あなたはLOLを好きでプレイしているのであるから、硬直マインドセットのままではマズいわけだ。
LOLが硬直マインドセットの人は、今回の記事を良く読むべきである。
LOLがしなやかマインドセットの人も、そのしなやかさを他の物に拡張していけるといい(認知機能トレーニングというヤツ)。
まずは2つのマインドセットについて、もう少し詳しく書く。
この記事はパッチ11.15の時に執筆されました。
2つのマインドセット
「知能は伸ばそうと思えば、好きなだけ伸ばすことができる?」
- YESと答えた人は しなやかマインドセット
- NOと答えた人は硬直マインドセット
- 「7割ぐらいYESなんじゃない?」と思った人は7割しなやかマインドセット
- 「そんなの人によるだろ?」と思った人は硬直マインドセット
人によると思っている時点で、硬直マインドセットである。生まれつきを重視しているわけなのだから。
そういった人は当然、他人への接し方も変わるだろう。
※ 私の万年シルバーの友人のように、自分だけ硬直マインドセットな人もいるが、コレは珍しいと思う。
あなたは今、私をしなやかマインドセットだと思ったはずである。
このブログの記事は全て、しなやかマインドセットの視点で書かれているからだ。
全て自分の努力次第といった考えも健全ではないのだが、「LOLは才能で決まる」とか「人間は才能が大事」といったことは、このブログに一度も書かれていない。
ブログの検索窓に”才能”というワードを打ち込んでみて欲しい、才能が大事みたいな書き方は一度もされていないはずだ。
硬直マインドセットの仕組み
大昔は周りからの印象が大事だったらしい。
その名残か、われわれは今でも過度に他人の目を気にすることがある。
それでは、周りから有能だと思われるにはどうしたらいいか考えてみよう。
- 歴史に残る凄いことを成し遂げる
- なるべく失敗しないようにする
1は茨の道で
常にこんな顔で人生を歩んでいかなければならないように思える。
というわけで、われわれは2の方法を取る。
失敗しないためには
- 確実にできる簡単なことばかりする
- 何もしない
2と比べれば、1は相当建設的かつ賢明である。
人と自分を比べる人、あまりにも和を大切にする人は硬直マインドセットになりがちだ。
なぜそうなるのかというと、居心地の悪さからだろう。
キャロル・ドゥエク(マインドセットの著者)は心理学の教授だが、私(社会学)から見るとやはり面子が潰れること(フェイスロス)を恐れているから、硬直マインドセットになるように思える。
しなやかマインドセットの仕組み
自分の能力を受け止めても居心地が悪くならない人は、しなやかマインドセットになる。
ある物事、例えとして適切なのはLOLだろう。
LOLを上達したいと思ったら、うまくいかない時でも粘り強さを発揮しないといけない。
- 頭に来る味方への対処
- 負け試合
- 全然わからないこと
- 何度プレイしても上手に操作できないチャンピオン
- 腹が立つ味方への対処
モヤモヤしている悩みが1日2日で解決できたら、LOLを毎日何時間もする人は存在しないはずなので、ゲームと言えども相当な粘り強さが必要だ。
失敗しても粘り強さを発揮するには、高い学習意欲が必要である。
失敗を成功への手がかりとして考えられる人でないと、失敗した時のダメージにやられてしまう。
私がしなやかマインドセットになった方法
私は生まれつき賢明さが、まったくなかった。
懸命という方の字も、まったくなかった。
硬直マインドセットだったわけだが、そういった人でも しなやかマインドセットになった方法を書きたい。
方法と書いたが、意図的になろうと思ってなったわけではない。
気が短いとダメ
インナーゲームといって、自分のうちなる声が自身のプレイを邪魔しているというコーチング理論がある。
一つタスクをするたびに、成功だ失敗だと一喜一憂していたら、何もできなくなってしまうのは当然だと思わないだろうか?
一度失敗したら同じ過ちを二度としない、とかそういった話ではなく、対処方法を少しだけ考えておく。
もちろんわれわれ人間は頭が悪いので、メモを取ったりする工夫が必要だ。
よく三日坊主というが、普通は三日もできない。数時間後には忘れているからである。
また難しいことは1日2日で理解できないので、やはり気が短いとダメ。
フェイスの概念を覚える
人間は漫画の主人公のように、天才タイプ、才能があるタイプが好きだ。
人から好かれたいという理由で、硬直マインドセットになっている可能性が高い。
少なくとも私はそうだった。
問題は居心地の悪さではないだろうか?
人間は面子・対面(フェイス)といったものがとにかく大事で、心が傷付くのは、ほとんどフェイスが傷付いたことが原因である。
つまり硬直マインドセットとは、フェイスが傷付かないようにするから、そうなるのではないか? という先ほど少し書いた説だ。
あなたはポライトネス理論とか、フェイス侵害行為といった言葉を聞いたことがないだろうか?
簡単に言えば、「相手の対面を傷付けないようにしましょう」ということだ。
自分のフェイスを傷付けない簡単な方法は、他人に対して意図的に嫌がらせをしないことである。
そうすれば自分が相手の言葉に動揺しても、
「意図的に傷つけようと思ったわけじゃないんだな」
と判断することができる。
普段から人に対してきついことを言ったり思ったりする人だと、瞬間的に勘違いをしてしまう。
かなり難しい話なので、これ以上は別な記事に書きたい。
タスクに対して執拗にダメージトレードをする
われわれが何かやろうと思った時、まず思うことは、ズバリ「面倒くさい」だ。
自分のエネルギー、お金、時間といったものを、実行タスクとトレードする必要がある。
しかしLOL上位陣は、集団戦でギリギリまで戦う。
私が自分のリプレイを見てビックリしたのは、ボットの小規模な集団戦で、敵も味方のサポートもギリギリまでAAして戦っていたことだ。
こういった姿勢が大事なんだと実感した。
大体やろうと思ったことは、実際にやる必要のあることが多く、先延ばしをすると大変なことになる。
自分はエリスで、タスクはケイル。
もしくは自分はダリウス、タスクはケイル。
育つ前に執拗にガンクを決めたり、ダメージトレードをする必要がある。
タスクと戦うのが好きになるとか、自分の面倒臭さに腹を立てる気持ちが大事だ。
上級妖魔の価値観
ロマンシングサガの画像を貼ったついでに、サガフロンティア(以下サガフロ)の話もしようと思う。
サガフロには妖魔という種族がでてくるのだけど、上級妖魔と下級妖魔がいる。
上級のほうが強いのかというと必ずしもそうではなく、妖魔の文化は独特で、努力は醜いという風潮があるのだ。
ちなみにサガフロ最強の妖魔は”時の君”という、努力をして時術を極めた下級妖魔である。
とりあえず「硬直マインドセットって、上級妖魔みたいだな」と、先程画像を貼った時に思った。
終わりに
- マインドセットには2つある
- 硬直マインドセット
- しなやかマインドセット
- マインドセットの違いは失敗した時の反応が違う
- 基本しなやかマインドセットのほうが有利
- 難しいことは1日2日で理解できない
私のシルバーの友人はこういった話をすると、頑なに自分(この場合シルバーの友人)は硬直マインドセットだという。
別に硬直でもしなやかでも良いのだけど、とりあえずLOLが上達したいのであれば、しなやか寄りになったほうがいい。
自分が全く手も足も出ない劣っている部分を認識するのは、やはり人によっては難しいようだ。
私はLOLも含めてゲームはくだらないものだと思っている。
今思えば、上達する上でその価値観は凄く良かった。
重要じゃないと思っていれば、自分の弱点を冷静に認識できるからだ。
どんなゲームも常に自分が思うより良い成果が出た。
※ このブログも思った何十倍も良い成果が出ているので、LOLプレイヤーは好き。
しかしゲーム以外だったら、自分の問題=自分の欠陥だと感じるのは普通だと思う。
私は自分の書いた記事を読み直せるようになったのは、文章を書くようになって何年もたったあとだった。
YuNiちゃんも最初に上げたプラチナという曲は、出来が酷いので一度も聴きなおしたことがないらしい。
シルバーの友人はLOLに社会を感じているから下手、私はLOLに社会を感じていないから上手という説を推していきたいのだが、
「社会を感じないのはお前がLOL上手だからだろう」
と言われれば、否定はできない。
友人のリクエストから書いてみた記事だが、ここらへんで筆を起きたいと思う。
最後に一番重要なことを書く、失敗した(壁にぶつかった)時の反応が大事。
勝手に失敗したと判断してショックを受けるのでは話にならない。
関連図書
この中の三つだとマインドセットが一番良い本だと思う。
やる気が上がる8つのスイッチは、自信があって、しなやかマインドセットだと何事も上達するという本。
やり抜く人の9つの習慣はキンドルアンリミテッドで読めるので、読んだことがない人は是非読むことをオススメする。
ちなみに後者2つは驚くほど薄い本だ。
心理学ってあまり好きじゃないのだけど、私は三つ全部持っている。