レートを気にすればするほど、実力が落ちるという話をする。
レートを上げたいからランクを回す人は、外発的動機付けといって、外からの報酬に強く反応するタイプだ。
プレイヤー的には悪いことだが、外発的な要因でやる気を強く引き出せる人は、一般的に努力が出来るがんばり屋タイプ。
外発的動機付けが働きにくいタイプもいて、そういう人は逆に内発的動機付けじゃないと、全く頑張れない。
なので遺伝子的には、目の前のニンジンに強く反応する野蛮人っぽい人のほうが、優れているのではないか? と私は思っている。
しかしLOLは試合中に頑張るより、試合前後に頑張って、試合中は力を抜いて適当にプレイしたほうがいい。単純に上達面から見て意味がないからだ。
上達したいとか、楽しいからランクをプレイする人は、内発的動機付けといって、自分の興味や関心に惹かれてプレイをしている。
この記事は、外発的動機付けと、内発的動機付けについて書く。
ロウソク問題
報酬無し(内発的)だと記録が上がり、報酬有り(外発的)だと記録が下がったという有名な話だ。
知らない人は熟読することをオススメするが、知っている人のほうが多いだろう。
対戦ゲーム界隈では常識的な話なのだけど、初めてこの話を聞くと感動するのが普通。LOLプレイヤーならば、誰にとっても身近すぎる話だからだ。
動機(モチベーション)がないよりはあったほうが良いので
- 内発的動機付け>外発的動機付け>動機無し
「モチベーションが0なら、そもそもゲーム起動しないよね?」となるからだ。ジャングラーが序盤に勝手にタワーダイブして対面にダブルバフ渡したら、レーナーがAFKするのと同じ。
普通は外から内 1
一般的な物事はなんでも、最初は外発的動機付けで、内発的動機付けが後。
ゲームの場合は特殊で、内発的動機付けが最初の動機になる。
例えば
- 可愛い女の子が広告に出ている
- 楽しいから起動する
- みんながやっているからやる
将来プロになってお金を稼ぐためにゲーム始める!! とか、モテたいから始める!! とか、健康に良いから始める!! とかそんな動機でゲーム始める人は見たことがないし、いたら異常だろう?
人と接したいからゲームを起動する人は多いのだが、実力はどのゲームでも知れている。そういう人はゲーム自体のやる気がないので、LOLで言えばシルバー未満だった。
一応そういった人達も、最初は内発的な目的でゲームをインストールしたわけで、ゲームを外発的動機付けでプレイしている人はつまり、本来の自分より遥かに劣った状態でプレイしているわけだ。
対戦ゲームは仕組み的に外発的だと勝てない
本来プレイヤーはゲームを内発的な動機で始めるので、外発的な動機でプレイする人は、彼らに勝つことができない。
ここは仕組み的に誰でも理解できると思う。ドランブレード1本しか持ってないのであれば、ドランブレード+クラーケンスレイヤーに勝つのは難しいのである。
レートを上げたいという動機付けだと、イチイチ味方や自分の1デスに過剰に反応したりしてしまうので、単純に続ける負担が大きいのが問題だ。
ダイヤ4になった瞬間やる気なくなって、LOLアンインストールするのは問題ではない。
普通は外から内 2
私が初めてネットにブログを作って書いた時の動機は、恥ずかしながら次のようなものである。
「周りから賢い人だと思われるんじゃないだろうか?」
当時の私はプラトンも知らないバカだったが、唯一良かった点は「お金のため」とか、「有名になりたいから」ではなかったのが救いである。
賢い人だと思われたい人はソレなりの文章を書こうとするものだから、丁寧すぎるくらい丁寧に書こうとした。
LOLで言うならば、上手だと思われたいがために、「細かいスキル性能やCDも把握していたほうがいい」というのと似ている。
LOLが上手になりたいのであれば、細かいことを覚えてはいけない。例えばアニビアとミッドで戦うのであれば、アニビアのスキルCDは忘れたほうがいい。
アニビアのR>W>Q>Eのスキルコンボを知っておくほうが、1000倍大事だ。
※ Rでスローをかけたあと、Wで道を塞ぐ、相手は右から左どちらかに歩いて逃げようとするのでソコにQ、その後にE。
そもそも何故レートを気にするのか?
初めにレートを気にしてランクマッチをするのは、少数派だと最初に書いておく。
レートを全く気にしない人でも、ランクをプレイするのが当たり前。
ノーマルゲームというか、ブラインドピックは知識の蓄積がないクソゲーだから、ある程度LOLをする人は苦痛で仕方がないのでランクやARAMをプレイする。
※ 抵抗ない人もいるが、人によってノーマルゲームは苦痛だ。私は時間の無駄に感じる。ジャングルをしたり、BANされ続けるOPチャンピオンを使うのは楽しいかもしれない。
シルバー1がレートを気にするのは当たり前だ。彼らのやる気は凄く、ドラゴン4つ取られてもサレンダーしない。
シルバー1以外がレートを気にするのは、おかしいような気がする。「レート上げて何か意味あるのかな?」と。
ショーペンハウアーが言うには、人間は名誉を非常に気にする生き物であるらしい。
実際に処刑される人間が気にするのは自分の命ではなく、髭をそった状態であるとか、観衆への態度などを気にするらしい。
有終の美を飾ろうとするのだそうだ。「まあわかるけど、うーんw」って感じだ。
しかしコレでLOLが外発的動機付けになってしまった理由がわかっただろう。
高レートプレイヤーに価値があると思っているからこそ、レートを気にするわけだ。
レートに対する価値を書いてみること
ゲームは内発的動機付けから始まるし、何も考えていなくとも、むしろ何も考えていないからこそ上級者になってしまうのである。
毎日規則正しい生活をしたり、隣人に厳しい言い方をしない人のほうが、ゲームが上手なだけの人よりずっと価値があると、私は思う。
あなたもこうやって、レートに対して思っていることを何かに書いてみたらいい。
それでも高レートになりたいという人へ
ダイヤ4になるのは簡単なので、外発的動機付けでも全く問題なくなれる。自信を持っていこう。
能力的に上手である必要がなく、味方の足を引っ張らないプレイができるレベルで十分どころの話ではない。
ダイヤに上がれる実力としては、申し分ない過剰な実力と言える。
日本サーバーでチャレンジャーやマスターになりたいと思った場合、マッチ時間に耐える必要がある。
しかしその時間になにか生産的なことや、LOLのマッチアップの知識などを蓄えることができると考えれば、悪くないかもしれない。
終わりに
私がこのブログの記事を執筆する時、どういう心境で書いているかというと、特に何も考えていない。
それは何かをイチイチ決心して行うのは、ダメだからだ。呼吸をするような感覚で書くように練習している。
対面にオールインして倒す時、決心してオールインするのは良くてプラチナ。
気づいたら倒してた、っていうのが上級者だからだ。
つまりモチベーションが0でも自然にできるような人間を目指しているので、ブログ記事を書いている。内発的動機付けというのは、こういったことを言う。
サイオンも言っている、息をするように勝つ(Winning is like breathing)とね。