考察記事

ビルドは自分で考えたほうがいい理由【LOL問題解決術3】

今回の記事では自分で意見を出すのは大事、もしくは出させるのは大事という話をしていく。

以前シルバーの友人が、勝手にルーンをセットしてくれる、外部ツールを使っていると言っていた。

それを聞いた時、私は鳥肌がたった。

確かにサモリフメインの人が、数週間に1回TFTをやるような頻度ならば、勝手にビルドを組んでくれるツールは助かるだろう。

ビルドは大体合ってれば、7割くらいの性能は出せるので、サモリフメインの人でも知らないチャンピオンをAI戦やノーマルで使う時に役に立つはずだ。

私がどうしてツールを入れている彼を恐ろしいと思ったかというと、あまりにも自信がなさすぎるからである。

おそらく彼は、何かしら変化が欲しくってツールを入れただけで、自信がないから入れたわけではないかもしれない。勝手に統計で1番多いルーンを入れるツールはよろしくないだけだ。

※ 新しいツールをどんどん入れてみる行為は、とても良いと思う。

まず最初に、「自己流から出発するとどうなるか?」 から話していこう。

この記事はパッチ11.1の時に執筆されました。

初めてカードゲームのデッキを組むとこうなる

初心者が初めて自分でデッキを組むと、コストの高すぎるカードばかり入れる。

大体お決まりのパターンとして

  1. 大きい生物ばかり入れる
  2. ライフ回復カードを入れる
  3. レアカードをベストカードだと思ってる

この3つ全て当てはまったデッキを組む。

しかしこういったクソデッキを組むことによって

  1. 相手より遅すぎるのはダメ
  2. 特別な理由がない限りライフ回復カードは弱い
  3. レアカードはニッチなカードも多い

といった基本的なセオリーを覚えていく。

いきなりネットでデッキを拾って同じように組んだ場合、上記のことを学べない。

あなたはサモリフでサポート以外が、どうして武器を最初に買うかわかるだろうか?

即答できなかった人は、最初に防具を買ったことがない人だ。

ジャングル回れないチャンピオンでジャングルに行かないと、いつまでもジャングルがわからないのと似ている。

上級者以外は自分の考えと外の情報を交互に参照する

上級者は

  • 目の前の対象
  • 自分の考え

コレを交互に反復しているイメージだ。

アクションゲームとかも同じ。LOLにもアクション要素はあるけれど、操作が上手であれば勝てるゲームじゃないし、アクション性も薄い。

初心者は

  • 目の前の対象
  • 自分の考え
  • 外部の考え

例えばOPGGの統計を見た時に、初心者は統計のほうを自分の考えより上に置くかもしれない。

しかし上級者は自分の考えを統計よりも上に置く。

一応仕組み的には、上手な人の真似をした結果、統計のビルドになるからだ。9割くらいのプレイヤーはただ真似しているだけであり、そのチャンピオンを10回くらいしか使ってない。

なので詳しく見たいのであれば、統計ではなく、そのチャンピオンを良く使っている上位の人を参考にする。

上級者は勝率の統計は当てにするけれど、ビルドの統計はほとんど無視している。このブログを良く読んでいる人は、私がOPGGのビルド統計を結構無視しているのを知っていると思う。

自分の考えがない人と自信がなくなる

  • 目の前の対象
  • 外部の考え

初心者ほど教わったことを守るのは大事だが、いつまでも守ってばかりは良くない。

加藤諦三という社会学者が言っていた。「他人に迎合することのデメリットは、自信がなくなることだ」と。

※ 迎合=自分の意見を曲げて他人に従うこと

しかし自信がなければ、自分の考えは言いにくい。試合中のスコアが悪いと、ピンを鳴らしにくくなるのと同じだ。

自信がないから意見を言えないのであれば、自信がない人が意見を言うとどうなるのか?

脳はインプットよりもアウトプットを信じるそうで、自信が沸いてくるのだそうだ。

では意見を言うには、どうしたら良いのか?

リーダーだと思われるのにはどうしたら良いか? 最初に発言すればいい、というのも最初に発言した人を人はリーダーだと思うからだ。

このように、「居心地の悪さを感じていない人=リーダー」と本能的に我々はわかっているらしい。

ノミナル・グループ・プロセス

集団で意思決定をしたいとか、集団で目標を決める時の方法だ。

絶対的なリーダーが入れば、そのリーダーの言うことを聞けば良いのだが、いない場合にどうするか。

手順
  1. 5~7人のグループで行う
  2. 進行係と記録係を決める
  3. テーマに付いて各自15分程度考える
  4. 提出用のメモ1枚に1つアイデアを書き留める。必ず1枚以上出す
  5. 各自1回づつ発表する。発表中は発表者に向かって批判や意見を述べない
  6. アイデアが出尽くしたら、みんなで整理する
  7. まとめられたアイデアについて全員で意見を述べ合う
  8. 全てのアイデアについて議論を終えたら、各自1~5位までを決める
  9. 集計する

結局自信がない人が発言しにくい理由は、体面(フェイス)が傷付くのを恐れているからだ。

恐れてしまうと発言できない。とりあえず発言をして、恐れていた自体が起きなければ安心する。

よく自己啓発の本に「1番恐れていることをしなさい」と書かれているのは、こういった仕組みなのかもしれない。

LOLの試合中、味方に向かって批判や意見を述べてはいけないのと同じだ。人間は体面が傷付く以外にストレスを受けることが少ない。

日本サーバーが出来た当初は、どんなにトロールしたりどんなにチャットを打ってもBANにならなかった。

暴言じゃなくとも匿名チャットは打てば打つほど気持ちよくなれるので、ゲームとしては随分いびつなものであったと思う。

終わりに

ノミナル・グループ・プロセスは意見を出しにくい人でも、意見を出しやすくするように工夫された方法だ。というか、それが目的である。

LOLのソロキューでも、ピンを出しにくい、コールしにくい人がいるかもしれない。

そういう人は聞き分けが良い日本人タイプが多いと思われるが、日本語の「丸く収める」という言葉はいつも相手に一方的に我慢させているヤツが考えた言葉だ。

モルデカイザーの言う欺瞞である。

たくさんコールして、たくさんピンを鳴らし、たくさん意見を言って、たくさんゴネたほうがいい。

私は試合前のロビーで良くチャットするのだけど(名誉5のアカウントではしない)、LOLプレイヤーに言わせると、結構変わっている行為らしい。

それだけLOLでの体面が壊れやすい人が多いのだと思う。

私は自分でも上手だと思うし、知り合いからもそう思われているので、LOLに関してデカイ顔をしやすいだけなのだろう。

自分がシルバーやゴールドくらいで、LOL専用アカウントなんて作っていたら、「発言しにくいってレベルじゃないだろうな」とは、よく考える。

少し意見を書いただけで、たくさんの人がwを付けながら批判してくると思ったら、やっぱり発言自体を辞めるのが普通の反応だ。

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