コーチングの基本はチャンク・ダウン(構成などを細かく分けること)らしい。あなたがLOLのコーチだとすると、初心者の生徒に対して次のような提案をするのが簡単である。
- 試合開始前と試合中に分ける
- 前半と後半に分ける
- 基本ロールと特殊ロールに分ける
面倒な物事を2つに分けて考えて、心理的負担を減らすテクニックを二等分法という。また善か悪か、など極端に2つに分けてしまう認知バイアス(脳のバグとか癖)をスプリッティングと呼ぶ。
「どのように人生を生きるのが良いか?」といきなり質問されても答えられないが、「朝に苦痛なく起きる方法は?」という質問には答えやすい。
寝る直前にポテトチップス・お酒・コーヒーを飲まないとか、就寝時間を守るとか、布団は掃除しておくとか、瞬間的に色々なことを具体的に答えられる。
我々は睡眠の専門家ではないが、かなり詳しく答えることができる。
LOLも同じで、初心者でもLOLのゲームモードの種類は答えられるし、レオナに比べるとソラカ使うヤツは下手なプレイヤーが多いのも知っている(これは私達の思い込みかもしれない)。
今回の記事では
- 物事を覚えるには細かくしないといけない理由
- 分解方法の例
を書いてくことにする。
大きい情報は記憶できない
私達は3桁の番号は苦もなく覚えられるが、10桁とかは特殊な訓練を積んだ人じゃないと覚えていられない。知っている人は多いと思うが、人間は7桁まではすぐに覚えられると言われている。さらに言われているだけで、実際は4桁すら怪しいのもご存知だろう。
先程の「朝に苦痛なく起きる方法は?」を我々がどうやって覚えたかというと、生活の中で手痛い失敗があって、その時に1つずつ覚えた。
「夜ふかしすると遠足に行けないぞ」というヤツだ。
単純に「短期記憶は小さい情報しか記憶できないので、大きい情報は小さくしましょう」という話である。
分解方法の例1 二等分法
面倒な物事をザックリ二等分していくやり方だ。
かなり簡単かつ実用的な方法なので、日々の生活に取り入れていくことをオススメしたい。自然にやっている人も多いと思う。
ライトノベルを読む場合
あなたが何かしらのライトノベルを読むとしよう。
もちろん意欲も時間もあれば、一気読みも悪くない。しかし人間は社会的なので、なんか友人が読んでいるからとか、アニメ化したから原作も読んでみようとか、ファッション的動機の場合も多いだろう。
話題の映画を2倍速で見る、あのインチキ臭い行為のことだ。
この方法にはメリットがたくさんあって
- 面倒だと感じなければ読み始めることができる
- やり方が簡単で時間もエネルギーもいらない
- 一度読み始めたら意欲が沸いてくる
しかしこの方法でLOLダイヤまで行くか? というと少し不安である。まず分け方が良くわからない場合が多いからだ。
ガレンを2つに分けるって、LOL上級者の私ですらピンと来ない。そこでちょっと気合が入った方法で分けることになる。
分解方法の例1 分割ノート
- 文法訳読法
- 鈴木式6分割ノート
- マインドマップ
それぞれやり方は少し違うのだけど、どれも似たようなものだ。要素を細かく分解して理解するという手法を取る。
このブログのビルドガイドや、統計サイトはチャンピオンについて書かれている。しかし試合中の思考と、あなたが使うチャンピオンは関連性はあるにはあるのだが、ハッキリ言って薄い。
ヴェインやマスター・イーならば、サレンダーを通さないほうが良いとか、それくらいだ。
意外にもLOLプレイヤーは、他のゲームのプレイヤーに比べて上手で、ゴールドの時点で操作に関しては全く問題なかったりする。
つまりゴールドプレイヤーは
- 自分が使うチャンピオンを動かす際の知識は十分
- 操作技術は十分
- マッチアップの知識は不十分
- 試合中の知識は不十分
人に余計なことを言わないことの大事さなどは、何年やってもわからないのが普通だ。あなたはLOL中に、フェイス侵害行為なんて単語は聞いたことがないだろう? しかし知っておくと非常に役に立つし、知らない人は物凄く不利だ。
※ フェイス侵害行為=相手のメンツを潰す行為
分類できるほど覚えやすくなる
LOLはパッチが頻繁に更新されるので、スキルのCDや威力までは記録しなくて良い。
ある程度大きい部分を書いていくだけで、LOLを続けていく時にずっと使える知識になる。
あなたがLOLでダイヤになりたいとか、ある程度理解してプレイしたいと思うならば、こういったノートを書くことはコストパフォーマンスが高い。
自信がないのであればノートは公開しないほうが良い
よほど不快な表現が多くなければ、他人の考えを書いたゲームの文章は見ていて面白いものだ。
シルバーの友人がアイアンだった時に、その友人がnoteにレネクトンのビルドどうこうみたいな2000文字ほどの文章を見た時、非常に面白かった。
しかし普通に考えて、アイアンの人が書いたLOLの記事が面白くても、そのアイアンの人が胸を張って公開したとは思えない。
色々と思うところがあったのではないか? と考える。
ようは、人に見せるのはコストが高いのである。「今日アイス食べた」と「私は○○について○○という考えを持っており、2000文字うんぬん」では人に見せるコストが違うので、文章を書く時の負担が大きくなってしまう。
そうすると結局書かなくなる。それが1番大きな問題だ。
終わりに
TFTが出たばかりの頃、アカリがあまりにも強く、クナイ一発投げるだけで一発で敵が吹き飛んでいた。ダイヤの友人がソレを見て「鋼の錬金術師のスカーのようだわwww」と言っていたのを記憶している。
何かを理解しようと学ぶ人は、知識に対してスカーのように分解をしていると考えると、少し面白いなと思った。