基本的にソロキューのトップレーンで、タンクを先出しするのは悪手である。後出しのプレイヤーは、先出しタンクを悠々とボコる。
反対にボコれない場合は、負けていると言っていい。タンクのスケーリングは低くなく、同じくらいの育ち方ならば、中盤の集団戦はファイターよりずっと強いからである。
ボットレーンやジャングルメインの人は信じられないかもしれないが、熟練のトップレーナーは後出し時に邪悪な笑みを浮かべるのだ。
今回のケースで言えば、先出しシェンを見たら、自分が気持ちよくなれると思うからである。
あなたもこの記事を読むだけで、シェンと戦う時にポジティビティを感じられるようになるだろう。
この記事はパッチ11.5の時に執筆されました。
シェンのストーリー
- レベル5までレーン戦は強い
- Eを覚えた後はジャングラーと協力してキルを取りたい
- レベル6になったら戦闘中の味方にRを使う
一般的なタンクは集団戦が強く、レーン戦が弱い。シェンは少し違っていてレベル6まではレーン戦は強いのだけど、レベル6からRがないぶん急に弱くなる。
しかしソロキューではシェンのRを忘れてオールインするプレイヤーが後を立たないので、大体シェンのRは上手に決まることが多い。
シェンへのカウンタープレイは3つ
- 序盤からレーン戦でボコる
- プッシュ力の高いチャンピオンを使う
- スケーリングの高いチャンピオンを使う
序盤からレーンに勝利すれば、シェンはRで飛びにくくなる。
プッシュ力の高いチャンピオンを使った場合も、やはりシェンはRで飛びにくい。
シェンはタンクなのでハラスが苦手であり、Rで飛んでいる間はファームを妨害できないので、ケイルやヴェインのファームを止めにくい。
シェンVSヴェインならば、シェンがレーンに何回もジャングラーを呼べば良いだけだが、それは気持ち的にしにくいのは納得できるはずだ。
その場合Rが死ぬので、シェンらしくないと。
シェン相手は、この3つの方法を組み合わせてボコっていく。
戦術がわかったところで、次はシェンに対して有利なチャンピオンを見ていこう。
シェンの苦手なチャンピオン
これらのチャンピオンを、先程の戦術に当てはめていこう。
序盤のレーン戦でボコる
- カシオペア
- ダリウス
- モルデカイザー
- ハイマーディンガー
- ナー
- ガレン
特にダリウスとモルデカイザー相手には、シェンはほとんど何もできない。プレイヤースキルとか、そういったものが全く関係ない組み合わせだ。
ダリウス相手にはスイフトネスブーツ、モルデカイザー相手にはシルバーサッシュを買って、細々とラストヒットを取るしかシェン側はすることがない。
プッシュ力の高いチャンピオンを使う
- モルデカイザー
- シンジド
- ハイマーディンガー
- ガレン
- サイオン
シンジドやサイオンなどはシェンに対して全然強くはないのだが、いざ戦ってみるとシェン側はプッシュされるだけで辛い。
よほど使い慣れている人じゃない限り、この中だとモルデカイザーかガレンを使うのが無難だ。
シェンがRで飛んだら、プッシュしてタワーを削るだけ。
スケーリングの高いチャンピオンを使う
- カシオペア
- ケイル
- ヴェイン
カシオペアはWやEなどスキル相性が良く、ケイルやヴェインは単純にスケーリングが高い。
カシオペアが得意なのでない限り、APならケイル、ADならヴェインを使えばいい。
シェンのRへの対処
シェン側の視点に立つと、理想のRは
- 味方の戦闘中にR
- シェンがR成功
- リコール
- 買い物
- テレポートでトップに戻る
この流れならば、普通にリコールしてテレポートで戻ってきたのと同じなので、ロスが少ない。
ところでレーナーがテレポートを持つ理由、知っているだろうか? HPが減った時にレーン状況が悪くてもリコールできるから持つのだが、逆に言えばテレポートを持っていない場合HPを減らしにくいのである。
つまりテレポート以外だと、ダメージトレードをしにくい。
なのでレベル6になる前にテレポートを消費させることが出来れば、相手は非常にRをしにくくなる。
シェンがRを使った瞬間の選択肢
Rを中断させれるのであれば、させたほうが良いけれど、相手のRが成功してシェンがボットに飛んでいったとする。
その場合のあなたが取る選択肢は次の3つ
- プッシュしてタワーを削る
- 自分もテレポートで飛ぶ
- リコールする
1は普通の選択肢、ガレンやモルデカイザーはマナ無しチャンピオンなので、ほとんど1になる。
2は初心者か、物凄く上級者のどちらかしかしないだろう。私はレーンフェイズ中は、味方のためにテレポートは使わないことにしている。ソロキュー向けではないからだ。
※ ソロキューのテレポートは味方に飛ぶ目的のために入れない
3はナサスですることが多い。ノーマナならばプッシュができないから、ウェーブ状況が五分以上(ミニオン数が互角か、もしくは相手ミニオンのほうが多いこと)の時はおとなしくリコールする。
もちろん相当高レートじゃない限り、味方は怒ってプッシュしろとピンを鳴らすのだけど、当然無視だ。相手も悪気があるわけではなく、普通のプレイヤーは反射的にピンを押す癖があるだけだから、気にせず無視してよい。
シェンが得意なチャンピオン
シェンが得意なのは
- AA主体のADチャンピオン
- タンク
- 柔らかめのチャンピオン
ただしケイルとヴェインは無理。2人ともトゥルーダメージなので、装備2つくらい買われてしまうとタイマンは全く歯が立たない。
※ ケイルはリフトメーカーによってトゥルーダメージが出る
終わりに
カウンターピックは大体
- 得意なチャンピオンを知っている
- その得意なチャンピオンを使える
この2つの条件を満たすだけでニヤニヤできる。なので簡単な知識があるかどうかの差しかない。
学習学では簡単な知識を知っているかどうかの差が、その後の成果を予測する最も重要な指標であるそうだ。
LOLで言えば、LOLの(LOLに限らないとは思うが)知識がたくさんあればあるほど、LOLの伸びが良い。