考察記事

ゲームが得意な人は継続する力だけが弱い

ゲームが得意な人の人生が、豊かになる方法を書く。

「PDCA」という言葉は誰でも聞いたことがあるだろう。私もPDCAに関する本は読んだことがあるのだが、正直ピンと来ないし、あまり評判も良くない。

先日、科学的にラクして達成する技術という素晴らしい本を読んだ。PDCAではなくPDCFAとなっており、目標達成までの道のりがわかりやすく解説されている本である。

私が思うに、ゲームが上手な人、LOLでいうとダイヤ上位以上の人は、上手にPDCFAサイクルが回っているから上手なのだ。

おそらくあなたも、その点については同意するだろう。

しかし娯楽というのは、行動を続ける力、継続力がない人こそハマりがちなものなのである。

行動を続ける力はPDCFAでいうとDなのだが、その「Dさえ抑えれば、良いのではないか?」 という記事を書いていく。

この記事はパッチ11.5の時に執筆されました。

PDCFAサイクルを簡単に解説

PDCFA
  • P 目標を立てる
  • D 行動を続ける
  • G 経験を振り返る
  • F 人と学び合う
  • A 自分の軸を見出す

ゲームの達人がDが弱い。他のPDFAは極めて高いレベルで出来ている。というのが私の主張であり、もちろん私自身もそういうタイプだ。

LOLプレイヤーのPDFAは個人差があり、おそらくその4つが優れているプレイヤーが上位になるだろう。

しかしDはライアットに任せきりだ、意識せずともD(行動を続けるサイクル)が出来ているのであれば、Dが伸びることはない。

ゲームは行動を続ける(D)工夫が必要がない

ゲームは全く金策に困らないRPGのようなものだ。

ドラクエシリーズはお金が不足するけれど、FFシリーズはまず困らないように出来ている。

  1. ゲームは行動を続ける工夫が必要ない
  2. ゲーム以外は行動を続ける工夫が必須

「何を当たり前のことを……」と自分で書いていて感じるが、夏休みの宿題を最終日に終わらせるタイプであっても、LOL含め全てのゲームで問題が起きない。

では肝心のDサイクルの中身を見ていこう。

※ D単体でサイクルと言って良いのか疑問ではあるが、そこまで単純ではないので気にせずDサイクルと書く。

Dサイクルの中身

これに8つのチェックリストで改善するが加わる。

Pは目標を立てる、Dが行動を続けるなので、実際のDは立てた目標を実行するになる。

チェックリストはひとまず置いておいて、表のオレンジ、1~4のポイントを見ていくことにしよう。

基本的な考え方を学ぶ

  1. 簡単な習慣ほど成果が出る
  2. 最初から気負わない
  3. 習慣には自分らしさが宿る
  4. 習慣を変えることは最初は気持ち悪い

1は簡単、そのチャンピオンにあったテンプレビルド、基本のスキルコンボ、CS数の改善。LOLでも一緒で、簡単なものほど成果が出る。そもそもゲームは、最初から難しいことをやらせない。

2はゲームなので当たり前だ。「よし!! このゲームで1番になるぞ!!」なんて思って始める人は、異常者だけ。しかしダイエットや体を鍛えるとかになると、我々は何故か高い目標を最初に掲げてしまう。これでは異常者を笑えない。

3は人それぞれ個性があるし、得意なチャンピオンも違う。

4は新しいことをする時は、気持ち悪い。これはコンフォートゾーン(安心できる領域)の外側は居心地が悪いから当たり前。

ゲームならば、1・2・3は全く意識せずにクリアしている。

4に耐えられない人はゲームが続いていないはずなので、上級者ならば、4もクリアしている。

NGワードを学ぶ(目標などを立てる時)

  1. 頭で考えることで、行動ではないもの
  2. 何をするのか、あいまいでわからないもの
  3. 人や状況によって、解釈がブレるもの

1・2・3はどういうことかというと、このブログで私は「いつもLOLを集中してプレイすることを心がけている」と書いたことはない。「チャットは表示させてない」とは何度も書いている。

「初心者はレーン戦を頑張ろう」と書いたこともない。「10分で80CS以上目安」「後出しで不利なチャンピオンを出すのは避ける」と頻繁に書く。

しかし初心者は「死なないようにする」「レーン戦を頑張る」などの目標を書きそうである。

LOLは操作が上手なだけではゴールド・プラチナなので、ダイヤ以上の人は曖昧で役に立たない目標は立てないのではないだろうか? 格闘ゲームだと操作が上手なだけで勝てるので、ほとんど何も考える必要がなかったりするのだが……

タイミングは”ついでに”

私も驚いたが、何か行動をする時は、気合を入れたり決心してはダメなんだそうだ。

なにかのついでにプレイする必要があるらしい。

大体の人は、昼間の用事が終わったら、ゲームをプレイするのではないだろうか? 私も幼い頃、学校から帰ってきたら、1人あるいは友人と一緒にゲームをプレイしていた記憶がある。

※ スマホのゲームに比べると、LOLは相当健康なゲームだなと思う。私は普段スマホはほとんど使わないのだが、空いた時間にゲームしている自分を想像したらゾッとしてしまった。

LOLを起動する時に気合を入れる人はいない。意識して起動していないということは、つまり何かのついでに起動している。

またLOL中の行動を考えてみると

  • ラストヒットを取るついでにミニマップを見る
  • リコールをしたら(ついでに)買い物をする
  • 買い物をしたら(ついでに)目的に出発する
  • 移動する時は(ついでに)アタックムーブをする
  • アーリのEを当てたら(ついでに)スキルコンボを叩き込む

ほぼ全てIf Then式であり、単体で機能している習慣はあまりない。

続けるためには、何かのついでにプレイしなければならない。非常に難しく、ココがDサイクルにおける最大の考えどころだろう。

アウトプットで”見える化”

アウトプットとは、行動したかどうか周りがわかるようにする。

私の場合なら、日々学んだことをLOLを通してブログに書いているので、これがアウトプット。

「私ほどLOLを語れる人は少ないだろう」という自信があるから公開しているのもあるが、1人でどこにも書かなかったら逆に異常者だと思う。

その場合どこが異常者であるかというと、人に見せないのに考察や学びがずっと続いている、そのモチベーションだ。

やはり人間は社会的な動物なのか、考えや創作物は人に見せたほうが良いし、自分の考えをなるべくキレイにまとめて書き残して置きたい欲求もある。

LOLは友人とプレイするゲームではないかもしれないが、人とプレイするゲームなので、LOL自体がアウトプットとなる。

プラクティスで延々と1人でこっそりプレイしている人がいたら、アウトプットにはならないかもしれないが、そんな人は多分いないだろう。

ゲーム自体がアウトプットなので、見える化はクリアしている。

8つのチェックリスト

行動習慣化チェックリスト
  1. 「○○しない」といった否定的な言葉を使っていないか
  2. あいまいな言葉を使っていないか
  3. 副詞は数値化しているか
  4. 頭で考えることになっていないか
  5. 誰がやっても同じ行動をするか
  6. 行動は「自ら時間をコントロール」しているか
  7. 実績のタイミングが「ついでに」になっているか
  8. アウトプットで他者へ「見える化」できているか

こうやってチェックリストを見ると、行動と思考を切り離している。

LOLで「スキルは押そうと思っていた」と主張する人は少ないが、ゲーム外の我々は「やろうと思っていた」と平気で言う。

LOLもEスポーツと呼ばれるジャンルなので、スポーツみたいなものだ。なので思う実行するはイコールだ。勝手に指が動いているような気さえする。

しかし慣れないことは、思うと実行するは大きな隔たりがあるのが当たり前。始めたばかりの格闘ゲームのように、コンボは知っているのだけど、全く完走できない。

終わりに

我々は物事を継続するためのコツや方法を知らないが、少なくともLOLに関しては、完璧と言っていいほど継続している。

どうして継続できているのか、もう少し自覚的になれば、他のことにも活かせるしゲームも楽しくなるに違いない。

書いたこと
  • LOL上級者はPDCFAサイクルが出来ている
  • D(継続力)は自分の考えではなくLOLに決められていた
  • D(継続力)について詳しくなろう
  • 基本的な考え方は出来ている
  • NGワードも使っていない
  • ”ついでに”を極めている
  • ”見える化”も出来ている

何かのついでに、気を負わず悠々とプレイしていることが継続のコツのようだ。人生を振り返れば、確かに気合を入れたことは続いていない。

Kindle Unlimitedで読める。

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