「血のにじむような」
あなたが日本人ならば、一瞬で次に続く言葉がわかる。
「努力」
つまりわれわれは、「何かを達成するためには、徹底的におこなう必要がある」と、刷り込まれているわけだ。
劇的な変化みたいな言葉が好きというより、”菊と刀”によれば日本人の精神性らしい。
精神修養が好きなんだそうだ。
簡単な方法だと「肉体は強くなっても精神は強くならないような気がする」という思い込みがある。
実際は大きく大胆な方法は効果が小さく、小さく簡単な方法は効果が大きい。
この記事はパッチ11.17の時に執筆されました。
徹底的な計画を立てて実行する場合
- 身体鍛えたことがない人が毎日5時間身体を鍛える
- 文章を書いたことがない人が毎日1万文字執筆する
- 万年シルバーの人が毎日12時間LOLをプレイ
するとどうなるか?
- 次に身体を鍛えるのは半年後
- 次に執筆するのは1年後
- 毎日12時間、味方にハテナピンを打つようになる
やったことがない人でも、こういった結果になるのは目に見えている。
100人いれば劇的に変わる人が1人くらいいるかもしれないが、少なくとも自分が実行してそうなるとは思わないだろう?
毎日何ページなら本が読める?
いろいろ質問を書いてみよう
- 何回なら毎日腕立て伏せできる?
- 何文字なら毎日書ける?
- 何分なら毎日集中してLOLができる?
答えは人によって違う。
なぜ答えが違うのかというと、能力が違うからだ。
ボディビルダーなら毎日50回の腕立て伏せは簡単にできる。
私も6000文字くらいなら毎日書いている。
※ 西尾維新は2~3万文字らしい。
LOLもプロは1日中している。
能力が高くなればなるほど回数や集中力が増えるわけだ。
ではどうすれば能力を上げられるのだろうか?
目標を小さくする
- 毎日2回腕立て伏せをする
- 毎日1行だけ執筆する
- ファーストリコールまでLOLをする
この場合どうなるかというと
- そのうち回数が増える
- そのうち文字数が増える
- そのうちLOLが詳しくなる
毎日続けた場合、さきほど書いた”徹底的かつ壮大な計画”に比べて、半年後に能力は伸びているのがわかる。
LOLにファーストリコールまでの動きを採点する種目があれば、私は99%のプレイヤーより良い成績を出す。
「いつ何をどのようにやるか?」
LOLに限り、テンプレート、緻密な計画、そういったものが身に染み付いているからである。
毎日1行だけ執筆するにしても
- 何に書くか
- いつ書くか
- どのように書くか
- どんな内容を書くか
別に「ああああ」と書いたとしても、思ったより考える項目は多いわけだ。
しかしソレを日課や義務と考えた場合、できない人なんているわけがない。
さきほどとは反対に、100人中99人はやる気がなくてもできる。
ノートとペンを決まった位置に置けば、実行時間は4秒くらい。
5つの能力を測る質問
トリガーリスト(思い出すための質問)というヤツだ。
- 実行する十分な時間はある?
- 実行する十分な資金はある?
- 実行する身体的能力はある?
- 知的能力は多く求められる?
- 日課に組み込める?
最も弱い部分が重要で、大抵ソレが実行の足を引っ張っている。
いくつか例を挙げてみよう。
ファーストリコール大会
※ LOLでファーストリコールまでの動きを採点する競技のこと。さっき作った。
時間、資金、は問題ない。
身体的能力は
- まともなタイムでジャングルを周回できる
- 最低限のラストヒット精度(10分で80CS以上)
- 毎日ちゃんと寝ている
知的能力は実行中は必要ないけれど、準備にはたくさん必要。
日課に組み込めるかとは、この場合LOLの毎試合ごととなるだろう。
コレは問題ない、私は毎試合してる。
毎試合ごとでも、毎日でも、毎週でも振りかえるタイミングを選べるので簡単。
初心者は毎週とかのほうがいい。
初心者にとってフィードバック頻度が高いのは良いことではない。
ファーストリコール大会を難しくしているのは?
- 身体的能力が足りない
- 試合前後に思考する時間がない
- 序盤の重要性を理解していない
ここらへんが主な要因となるだろう。
ファーストリコール大会もっと簡単にするには?
- できない身体的能力を潰す
- もっと細かくする
もっと細かくとは、ピック画面、1:30秒まで、1:30からリコールまで。
このように分ける。
流石に0~1:30秒までだったら、私と遜色ない動きができると思うし、あえてココをウンコタイム(この時間帯AFKしてるプレイヤーをウンコしていると言う)にして、他を考えるのも悪くない。
※ 味方にトロールされても文句は言えないけれど。
執筆活動
- 時間は自由。
- 資金は書く場所による。
- 身体的能力は特別不健康じゃなければいい。
- 知的能力はたくさん。
- 日課に組み込むには、文字数など具体的に測れる項目が多いので比較的楽。
Twitterやnoteだと無料、このブログみたいに書くのは最初に数万円かかる。
知的能力はたくさん必要。IQ的な能力よりも、単純に大量のエネルギーを注ぎ込む必要がある。
一般的にブログ執筆は
- 毎日執筆するのはOKというか当たり前
- 1日1記事は目標が大きいので適切じゃない可能性が高い
とりあえず私が毎日簡単に執筆しているのは、LOLが得意なので書く内容を考えたり調べたりする必要がないからだ。
そうなると、「どうやって書くか?」といった、ブログ執筆周りの作法やルールに集中すれば良くなる。
新しいロールを覚えるのが難しいのは、チャンピオンも新しく覚える必要があるからだ。
ARAMをしない人は、同時に2つ覚える必要があるので大変なのである。
難しければ必ず先延ばしをする
考えてみれば当たり前の話なのだけど、先延ばしをするのは難しいからだ。
ソレ以外に論理的な理由は見当たらない。
自分にとって難しければ、相当モチベーションの高い日(2ヶ月に1回とか)にしか実行しないだろう。
自分にとって簡単なら、飽きに飽きて毎秒引退したいロマサガRSも毎日実行できる。
流石に1000日近くログインしていると、あまりにも慣れてしまって、何も考えずに別なことをしながら数分でデイリーが終わってしまう。
別なことを考えながらいつの間にか終わっている感覚は、結構すごい体験である。
執筆時は考える必要がある。
ビルドガイドは書くのが楽だけど、今回のような記事は大変。
終わりに
- 徹底的かつ壮大な計画は役に立たない
- 小さく始める
- 小さく始めても実行する以上学ぶことは多い
- 5つの能力
- 時間
- 資金
- 身体的能力
- 知的能力
- 日課
- 小さく考える
- 自分で立てた計画を先延ばしするなら、悪いのは意志力ではなく計画
人から強制されたこと、やらなければいけないことを先延ばしにするのはわかる。
なぜならば自分で決めたことではないのだから、先延ばししてしまうほど難しい可能性は高い。
「何事も最初が1番難しい」
少し暗い話をすると、不登校の人にとって学校に行くのは難しすぎるわけだ。
一方自分で立てた計画は禁煙禁酒でもなければ、先延ばししたり挫折したりするのは、計画が難しすぎることを意味する。
この場合は計画を簡単にすればいい。
モチベーションや体調が最低の時でもできる方法を考えればいいのに、人間は未来の自分のモチベーションを楽観的に見積もってしまう。
常に自分を責める反証的思考だとか、利点よりも欠点に目が行きやすいとか言いながらも、未来は常に明るいと思うのが人間かもしれない。
そうじゃないと生きていけない。
コレも”難しければ必ず先延ばしをする”のと同じくらい当たり前の話だ。