W上げのブラッドミアというもの見かけた。
基本的にはWは最後に上げるスキルで、
- R>Q>E>Wの優先順位で上げる
- Rレベル2はEを最大まで上げてから取るとファームが速い
ブラッドミアはスケーリングが高いので、
ジャックス、フィオラと同じように、
3番目に上げるスキルの性能すら高いわけだ。
トップレーンをよくする人だったら、
上のツイートの動画を見て
「ヴェイン相手は普通にQを当てていくだけで圧勝するだろ」
と思ったはずだ。
スケーリングが高いルーンではあるものの、
スノーボールはしにくいので、
- 他のキーストーンや、Q上げで勝てない相手に使う
という手法が良いと思える。
記事で書く順番は
- 一般的なサモナーズリフトのブラッドミアの文脈
- 勝てない相手への握撃W上げはどうなのか?
という順番で書けば、
プラチナ4あれば読めるはずだ。
マッチアップの記事になるので難しい。
上の記事も読んでおいたほうが
理解しやすいかもしれない。
トップレーンも書くと記事が長くなりすぎるので、
今回はミッドレーンだけ書く。
この記事はパッチ14.17の時に執筆されました。
一般的なブラッドミア
- プランA 対面を倒してスノーボールする
- プランB ひたすらファームし続けてスケーリングする
1 相性が五分以上の相手ならば、
エアリーなどを持って対面を倒す。
2 相性が悪い相手ならば、
フェイズラッシュや開放の魔導書を持ってファームし続ける。
2パターンのビルド
- プランA バーストダメージを上げる
- プランB DPSを上げる
1 スキルヘイストを積まず、
溜めE>フラッシュ>R>強化Q>Wコンボの威力を高める。
2 スキルヘイストを高めて、
リフトメーカーやライアンドリーの仮面で
ダメージを与えていく。
どちらの場合でも、移動速度は高いほうが望ましい。
W上げブラッドミア
- 射程450のAAで握撃ハラスする
- Wをミニオンに当てて回復しつつプッシュする
- ビルドはDPS寄りで
- 最後半はDPSもバーストダメージも最高クラス
1 レベル1の場合だと、
エアリー12ぐらい、握撃16ぐらい出る。
2
ブラッドミアのHPが1000ある場合、
150も消費する。
与ダメージの30%回復するのだけど、
これはラヴァナスハイドラのアクティブと同じだ。
つまり
たくさんの相手にダメージを与えると、たくさん回復する
ミニオン6体に300ダメージ与えた場合、
ダメージは1800となるので、
540も回復するわけだ。
WにAPレシオは付いてないのだけど、
Eと比べた場合
- ベースダメージが120も高い(166.67%高い)
- ミニオンにしっかり当てればHP収支はプラス
ミニオン処理能力は、
圧倒的に高いわけだ。
4 AAで簡単にハラスできる相手ならば、
エアリーの代わりとして機能する。
例えば、ナサス、ウーコン、ジャックスなどだ。
ナサスには握撃を入れても勝つのは難しいのだけど、
ウーコンとジャックスはエアリーでも握撃でも楽勝。
スケーリングできる握撃のほうに分があるわけだ。
※ 握撃+Q上げでも、その二人はブラッドミアに全然歯が立たない。
次は実際に活躍できそうなマッチアップを挙げてみよう。
トップレーンだと握撃メイン、ミッドレーンだとWプッシュメインになると思われる。
vsマルザハール
ブラッドミアへの有名なカウンターで、
その理由は
- ブラッドミアがマルザハールのプッシュを返しにくい
- Rでブラッドミアを倒しやすい
- ブラッドミア相手のマルザハールは誰でも簡単に使える
1 レベルが上がってきたら、
ただEとWでプッシュしてるだけで勝ててしまう。
2 ブラッドミアのスキルを知らないヤツがチームにいると、
E>Wで簡単にアウトプレイされてしまう。
マルザハールにはRがあるので、
そういう事態を防げる。
3 ガレン使ってジャックスに負けるヤツ、
マルファイト使ってゼドに負けるヤツ、
普通は考えられない。
というのもレーン戦は、
苦手や五分の相手だから難しいのであって、
プラチナ4あれば誰でもわかる組み合わせでは負けにくい。
文脈が(何をすればいいのか)ハッキリしてるからだ。
Q上げの場合、「序盤に頑張ってキルする」か「ひたすらファームして30分以降に勝つ」しかなかった。
もちろん前者はジャングル、後者はチームが強くないと厳しい。
Wでミニオンを処理すれば、マルザハールEを受けないはず
- マルザハールEが連鎖する時に、Wで潜っていればEを受けない
- マルザハールがスマイトを持ってない限り、連鎖するタイミングはわかる
1 ブラッドミアはQは単体スキルだし、
EはHPを消費する。
なので今までマルザハールのプッシュに対抗できなかった。
しかしWは威力も高くHP収支もプラスである。
2 よく考えるとマルザハールEは、
いつ連鎖するのかわかりやすい。
Q、W、AA、
すべて一瞬で出るスキルじゃないからだ。
マルザハールがフラッシュ+Rでもしない限り、
E連鎖は受けにくい。
しかもRを受けた場合はWが残っているわけで、
ミニオン+虫+マルザハール本体に当てたら、
HPは一気に回復するだろう。
マルザハールはレートゲームも強いのだけど、ブラッドミアに比べると弱い。
他に有効そうなミッドレーナー
行けなさそうなチャンピオン
- カシオペア
- オレリオン・ソル
- フェイ
1 統計ではカシオペアが有利なのだけど、
本来はそんなにカシオペアが有利なわけではない。
エメラルドなので削りきれなくって、
ボコボコにされる場合が多いのだろう。
※ エメラルドは上手なのだけど、戦い方を自分で組み立てられない。
W上げは有効なはずだけど、
バーストダメージが欲しい。
2 握撃ができない。
Wでミニオン処理した後、
E+Qでめちゃくちゃスタックを溜められそうではある。
3 握撃ができない。
Wプッシュも機能しなさそうだ。
3人ともバーストダメージがあったり、征服者が有効だったりする。
それにオレリオン・ソルに握撃しにいっても、良い結果にはならなそうだ。
行けそうなチャンピオン
- アニビア
- アニー
- ゾーイ
- ライズ
- ガリオ
- ゼラス
- サイラス
1 レベル6前はQさえ当たらなければいい。
2 アニーはプッシュ力がない。
3 ゾーイもプッシュ力がない。
4 お互いただファームするだけになれば、
後半はブラッドミアのほうが強い。
5 ガリオWとEはブラッドミアWで回避しやすく、
ダメージも出せる。
ミッド相手では珍しく握撃が機能しやすい。
ビルドもDPSのほうが戦える。
6 Wでミニオン処理してるだけで、
ゼラスに倒されることはなさそう。
7 握撃は機能しやすいけれど、
サイラスは征服者だ。
握撃だとサイドレーンでのタイマンが厳しそうなので、
エアリーや征服者のほうが勝てそう。
先にミニオンをWで処理できるような組み合わせならば、基本的にW上げは有効だと思う。
ただしスノーボールしやすい組み合わせならば、積極的にハラスしてスノーボールしたほうがいい。
アイテムの組み合わせについて
買えるならラバドンが強いと思うのだけど、
ラバドンは無視して
- コズミックドライブ
- リフトメーカー
- ライアンドリーの仮面
からセカンドアイテムまでの組み合わせを考えてみよう。
ミッドなら初手はコズミックドライブが望ましい
理由は簡単で
- プッシュ力も移動速度も上がるから
である。
逆に悪いのはリフトメーカーで、
- 至高しかスキルヘイストルーンがない
- 初手ならライアンドリーのほうが火力もファームも強い
という理由だ。
コズミックドライブとリフトメーカーを比べるとわかりやすいのだけど、どうみても初手に買うアイテムじゃない。
セカンドアイテムはライアンドリーの仮面が望ましい
理由は簡単で
- ミッドのチャンピオンは柔らかい
- リフトメーカーよりもファーム速度が速い
リフトメーカーにはスキルヘイスト15付いているけれど、
基本的にライアンドリーの仮面のほうが攻撃攻撃してる。
ちなみにARAMだと、
リフトメーカー+ライアンドリー(どちら先でもいい)
が強い組み合わせとなっている。
理由は簡単で
- ARAMでは移動速度を上げる必要性が薄いから
- ARAMではファーム力が必要ないから
である。
リフトメーカーをセカンドで買わない場合、メジャイがなければ、4~5目のアイテムがリフトメーカーになるだろう。
終わりに
- W上げは基本的にはQ上げに勝てない相手への対策
- W上げはスケーリング性能が高く、後半はDPSもバーストダメージも最高クラス
- AA射程は450なので、握撃の射程も450
- 握撃はエアリーより少しだけ高いダメージが出る
- Wでミニオンに当てて回復しつつプッシュもできる
- W上げビルドはDPS寄り
- ミニオン処理能力が非常に高いマルザハールのような相手にW上げは有効
- WでマルザハールEの連鎖を回避可能
- W上げはアニビア、アニー、ゾーイ、ライズ、ガリオ、ゼラスなどにも有効
- サモナーズリフトでの初手リフトメーカーはおすすめできない
この記事では、W上げブラッドミアという新しい戦略の可能性を探ってきました。
従来のブラッドミアの常識を覆すこのビルドは、特定のマッチアップにおいて非常に強力な力を発揮する可能性を秘めています。
もちろん、W上げは万能ではありません。
相手によっては従来のQ上げの方が有効な場合もありますし、W上げ自体が上級者向けのプレイングを要求するのも事実です。
しかし、この記事があなたのブラッドミアに対する理解を深め、新たな戦略の選択肢を広げるきっかけになれば幸いです。
パッチやメタの変遷によって、最適な戦略は常に変化していきます。この記事の内容も、将来のパッチでは通用しない可能性があります。
しかし、変化を恐れず、常に新しい可能性を探求していく姿勢こそが、LoLプレイヤーとしての成長につながるのではないでしょうか。
この記事が、あなたのLoLライフをさらに豊かなものにする一助となれば幸いです。
※この記事はパッチ14.17時点の情報に基づいています。
Gemini Advancedでの記事要約
握撃自体は以前からあった。
W上げはW強化の後に、
与えた分回復してないバグが修正された後に出たものだ。
なのでWを上げつつ、
キーストーンは別なものにするという形もあるだろう。
今回はミッドについて書いたけれど、
仕組み的にはトップのほうが高いスケーリングが求められる。
なのでトップのほうが握撃+W上げの適正は高いはずだ。
- ミッドは苦手な相手にW上げをする
- トップはソレに加えて圧勝できる時に握撃+W上げをする
というイメージだろうか。
アイオニアブーツ+シーンを買ったナサスが、
余裕があったのでショウジンの矛を完成させた場合、
ゲームが速やかに終わってしまうのと同じだ。
トップレーナーのスケーリングは高ければ高いほどいい。