書評

上位5%になるための習慣【書評】

先日 kindle unlimited

AI分析でわかった トップ5%社員の習慣

という魅力的なタイトルの本を見つけました。

よくある浅い自己啓発本だなと思いつつ、眺めてみたら面白かったので紹介させていただきたい。

本の内容はシンプルで

  • 95%の人の特徴・やり方
  • 5%の人の特徴・やり方

を書いているだけです。

この書き方はスプリッティング(意味は2つに分ける)という書き方で、人間の考え方のクセを利用して書かれているので、読み手が理解しやすいんですね。

LOLでは、ダイヤ以上が3%で、プラチナ以上が10%くらいらしい。

なので5%だとプラチナ1~2以上になるでしょうか?

今回の記事は、本の内容をLOLに当てはめてみます。

上位5%の社員と、上位5%のプレイヤーには共通するところがあるかもしれない。

というより、あると考えたほうが自然だからです。

この記事はパッチ10.22の時に執筆されました。

いつ充実感に浸るのか?

  • 95%は作業が終わった時
  • 5%は成果を残した時

この本で上位5%と他95%で分ける内容で、まずコレが始めに来てました。

正直わかりにくかったし、実際に言っている意味がピンと来ません。

しかしLOLに例えると簡単に理解できます。

私が以前から漠然と感じていたことの1つに

「相手のサレンダー見て、余ってるフラッシュやRを使うプレイヤーは弱い」

と思っているし、実際そういったことをするプレイヤーは、不思議と下手な人ばかりでした。

普通のプレイヤーは、相手のサレンダーを見て充実感を感じたり、報酬を刺激されたりしません。

相手のサレンダーを見た瞬間、嬉しいからフラッシュするのは、個人的に不気味に感じます。

ネクサスを割ってる時に気持ち良くなって、フラッシュやRや時計を無駄に打つのはわかるんですけどね。

勝った時の行動は、統計とか見たり考えたりしたことはないけど、時計が1番多い気がします。

見た目や音が派手だから、印象が強いのかもしれない。

逆にダンスは誰も気づきません。

ポジティビティを感じる場面が少ない

試合が終わることにポジティビティを感じるのは、他の場面でポジティビティを感じていない証拠です。

例えばシン・ジャオジャングルの人は、レーン戦前に敵のトップやミッドがワードを置いたところを見るだけで、ニチャァと邪悪な笑みを浮かべます。

「あいつ浅いなー、トリンケット置いちゃったかーwww」

と考えます。

レーン戦前にトリンケットを置くのを相手に見られて平気なレーナーは、ジャングル視点を全く考えていないレベルの浅さなので、当然ガンクも刺さります。

相手ジャングラーに自分のワードがないことを知られるのは、非常に不味いことを知らない。だから平気でそういうことをする。

日常生活でいうと、夜寝る時にしか楽しみがないとか、そういったイメージになるでしょうか?

とにかく最初にしては、わかりにくい項目でした。

筆者は非常に重要だと思っているからこそ、一番最初に書いたと思うのですけど。

体面(フェイス)的な問題全般

社会学の本じゃないのでフェイスとか体面は使っていないけれど、たくさんフェイス関連の項目があったので、まとめて紹介します。

上位5%の行動
  1. フィードバックを求める
  2. 内省(ないせい)や進捗確認をする
  3. 連絡の早さ
  4. 非完璧主義
  5. アウトプットを習慣化する
  6. 笑顔の連鎖を作る(人あたりがいい)

これらが何故フェイスに紐付いているかというと、漠然と他人から自分が嫌われているとか劣っているとか思われている人は、この項目が出来ないからです。

LOLで例えてみましょう。

シルバー「ヤスオ使いは毎日ヤスオを使わないとダメ」

ヤスオしか使いたくないとかなら全然わかるのですが、ヤスオのコンボがしっかりできていないとダメっていう考えは、全く意味がわかりません。

操作精度は確かに大事ですが

  1. ヤスオ自体が特別難しいチャンピオンじゃない
  2. ヤスオ先出ししたらレネクトンが出てくる

人にどう思われているか? あんまり気にしてしまうと

  • フィードバックを求められない
  • 内省ができない
  • 連絡が遅い
  • 完璧主義になる
  • アウトプットができない
  • 人と接しにくいので人あたりも良くない

大体LOLで完璧主義な人がいたら、1デスしただけでAFKしてしまう。

まるでヤスオみたいに。

アイアンの人が書いたLOL記事は面白かった

知り合いの人がLOLを初めたばかりの時に、noteに少しだけLOLについて書いていました。

※ たまにブログに出てくるシルバーの友人とは、その人のこと。

私個人からすると、その記事は非常に面白かった。

おそらく大会観戦専門ではなくプレイヤーだったら、誰が見ても面白い文章だったと思います。

しかし普通に考えてシルバーの人からしたら結構書きにくかったんじゃないかなと。しかも当時の彼はアイアンでした。

読み手はアイアンの人が書いているからこそ、その記事が読みたい。

アイアンが背伸びしてプロであるかのような記事を書いても、プレイヤーからしたら全然面白くない。

わかりやすく話をオーバーにしてみましょう。

そのアイアンの人が美少女だったなら、我々は美少女アイアンの普段のプレイとか、最近VCしたナイトの反応などを読みたいわけです。

でも自分がアイアンでLOLの記事を書くことを考えた場合、どうでしょうか?

「アイアンが書くLOLの記事とか、全く価値ないだろ」

と、多少なりとも思うのが正常ではないですか?

結局自分の考えを書くには、それなりの自信が必要です。

フェイスロス=対人関係で居心地の悪さや気まずさ感じること

7つの習慣的な考え

7つの習慣は、最も有名な自己啓発の本、もしくはポジティブシンキングの本です。

上位5%は

  1. 緊急度は低いが重要なことをする
  2. 再現性を大切にする

1は7つの習慣だと

  • 第2領域

となります。

  • 第2領域=緊急度は低いが重要なこと

意識してやらないと、ついつい先延ばしにしてしまう項目ですね。

たったソレだけです、そんなに深くないけれど意識してやる必要があると。

2はショーン・エイカーの幸福優位論

  • ゾロ・サークル=自分がコントロールできる領域を広げていくこと

ゾロサークルのゾロは映画のゾロの修行のことですね。

どんどん範囲を広げていく。

あなたが得意なレーンの得意なチャンピオンには、再現性があるはずです。

勝てるマッチアップは何度やっても大体勝つ。

自分がどこのロールがどれくらい出来て、どのチャンピオンを使えるか、どのチャンピオンのスキルやビルドを知っているか、忘れないようにチェックしておいたほうが良いでしょう。

忘却曲線的に言えば、1ヶ月に1度少し思い出すだけ(実際使うわけじゃない)で、忘れることはありません。

欲求段階とか自己実現とか

マズローの自己実現理論(欲求5段階説)でいうと、上位5%の人は自己実現なんだそうです。

ピラミッド状の階層を成し(なお、マズローの著書にはピラミッド階層についての言及はされていない)、マズローが提唱した人間の基本的欲求を、高次の欲求(上)から並べる。

自己実現の欲求 (Self-actualization)
承認(尊重)の欲求 (Esteem)
社会的欲求 / 所属と愛の欲求 (Social needs / Love and belonging)
安全の欲求 (Safety needs)
生理的欲求 (Physiological needs)

wikipedia 自己実現理論より引用

私の話をすると、初めてオンラインゲームをしようとした時。

みんなに頼られたいとか、活躍したいといった欲求がありました。

社会的欲求 / 所属と愛の欲求ですね。

今はそういったことがなく、集中力や怒りをコントロールする方法を学びたい、知ること自体が面白いといった動機、つまり自己実現の欲求になっています。

こうやってインターネットに文章を書くと、色々な人が見てくれたり感想を書いたりしてくれる。

それで承認欲求や社会的欲求が満たされていく、この記事を読んでくれている、あなたのおかげです。

結局なんでも上達しないと、自己実現の欲求まで行かないと思います。

やる前から熱意のある人は中々いません。

もしやったことがないことに自信や熱意がある人がいたら、我々はソノ人を狂人と呼ぶでしょう。

上位5%の3つの準備

3つの準備
  • 背伸びした目標(ストレッチ目標)
  • 目標の明確化
  • 行動のスピード

今までの項目は

「結局上位5%だからこそ、そのように出来ているんじゃないの?」

と思わせる項目でした。

行動のスピードは先程言ったフェイスの問題になりそうですが、目標の明確化は全然関係なさそうですね。

上位5%は早型

上位5%は重要なことは午前中に終わらせて、午後は流しでプレイするそうです。

これは非常に良くわかります。

仕事に追われるのではなく、仕事を追う感覚のほうが楽しいですからね。

LOL中も良く感じることです。

1つ例を挙げてみましょう。

あなたはミッドレーナーで、時間は序盤だとします。

敵のジャングラーがワードに移っており、ガンクを仕掛けようとしている。

さいわいにも味方のジャングラーが近くにいる、2対2をしたら勝てそうなので、ジャングラーにヘルプピンを出す。

案の定ガンクが来て2対2開始と思ったら、味方のジャングラーは無言で次のキャンプを狩っている。

私は上級者なのでハッキリ言いますが、あなたはその試合AFKするのが正解です(2分置きにちょっとお金稼いでペナルティを防ぐ)。

しかしこのジャングラーはAFKするかと言うと、おそらくミッドがAFKをした後もプレイするでしょう。

私はいつもこういった現象を不思議に思います。

大半のことは、優れた方法より持続可能な方法のほうが良いです。

試合が終わらないように努力をするのは大切ですが、AFKが1~2人出て試合が完全に終わった後に努力をするのは無駄というか、しないほうがいいですからね。

味方にトロールが湧いたり、AFKが出たり、舐めた態度を取ったプレイヤーがいたら、怒ったり抵抗したりせずにソっとAFKをする。

最初のピックやルーンなどの手順がしっかり出来ているならばソレで十分で、中盤以降は重要じゃないからです。

4対6でもプレイする人は、LOLを続けられなくなります。

終わりに

書いたこと
  • ポジティビティを感じる回数
  • フェイス問題
  • 緊急度が低いけれど重要なことをする習慣
  • 再現性を大切にする
  • 自己実現欲求
  • 3つの準備
  • 早型

嫌われる勇気(アドラー心理学)に書いてありましたが、全ての悩みは対人関係らしいです。

今回紹介した本の感想は「95%の人は対人関係を気にしすぎているから、上位5%のような動きが出来ない」と、私は考えました。

このブログでは頻繁に、チャットもミュートしたほうがいいし、味方が喧嘩を売ってきたらAFKをしたほうがいい、と言っています。

しかし私がプロだったら、「チャットミュートしろ、俺はミュートしてる」と言うのは、モラル的に全く問題ありませんが、とても寂しい発言になってしまいます。

「生意気なヤツいたらAFKしろ」

これは正しいと思う人が多い発言ではあるけど、プロだとモラルに問題がある。

1ミリも思っていなくとも「最後まで全力でプレイしよう」というのが正解でしょう。

文章を書くのは特殊技能で、凄く難しいらしいです。

理由は他人から良く思われたいと考えて書くと、優先順位が

  1. 他人から良く思われたい
  2. 事実を伝えたい

と、なってしまうんだそうです。

いっぽうでLOLに限らずゲームをプレイしていること自体は、世間一般でいうとマイナスのイメージがある。

※ 簡単に言うと、ゲームをしている=遊んでいる=働いてない

なので他人から良く思われたいという意識が、私のように、かけらもない人が多いんですね。

だから集中したり上達しやすい。

文章はどうしても自分を良く見せようと思ったり、気取ってしまうので、難しいです。

参考図書

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

幸福優位7つの法則

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