Kindle Unlimited(キンドル アンリミテッド)で、ローランドの本が無料になっていたので読んだ。
彼は小学校から高校までずっとサッカーをしていて、夢破れてホストになった人である。
アスリートな気質、MTG用語でいうとスパイク。LOLもEスポーツといって、熟練度を競うゲームである。
われわれとローランドは、そういった点では共通しているわけだ。
普通こういった人はファンの人が読むように思えるが、アスリート的な視点で読んでみるのは面白そうだと思った。
というわけで、LOLプレイヤーから見た書評を書いていく。
この記事はパッチ11.15の時に執筆されました。
名言を5つのテーマに分けてある
- 哲学
- 美
- 愛
- 仕事
- 人生
1つずつ良いと思った名言と、私の感想を書く。
ローランドの名言・哲学編
「100人が100人ダメと言っても、その100人全員が間違えているかもしれないじゃないか」
俺か、俺以外か。 ローランドという生き方 ローランドの名言 哲学4
周りの大反対を押し切ってホストになったことについての言葉。
ローランドは「多ければ正しいという感覚は危険」だと言っている。
上の本でロバート・チャルディーニが言っていた。
多ければ正しいと思うのは認知バイアスで、実際に正しい可能性が高いからそうしてしまう。
簡単な問題ならば、正しい可能性は高いのだけど、難しい問題になると怪しくなってくる。
大学中退してホストになるにはリスクがあるので、反対意見が出るのはわかるし普通。
100人全員が間違えている可能性は実際に高い
例えばLOLは複雑なゲームなので、97%の人(ダイヤ4未満の割合)はじっくり考えても正解に近い答えを出すことができない。
ブログの読者の大半がこの層なので失礼な話なのだが、97人は全然頼りにならないので意見を聞くべきじゃない。
残り3人は正解を知っているかというと、レーンは5箇所、チャンピオンはアクシャンで156体目。
そうなるともう、100人全員が間違えている可能性は高い。
そもそも物事に明確な正しい答えがあると思っている人は、その時点で97%かつ、ソクラテスの弁明を読んだことがない。
※ ちなみに私が「こうだ」とよく断言するのは、ジャーナリズムである。文章や発言は断言しないと面白くないからだ。
普通の人はデリケートな話題に対して、「そういう考えもあると思います」とか「好みですね」みたいなことを言う。
親しくない人には、こういった対応が無難というか当たり前。
ローランドの名言・美編
「この部屋が汚いの? それとも俺が綺麗すぎるから汚く見えるだけ?」
俺か、俺以外か。 ローランドという生き方 ローランドの名言 美5
ローランドが従業員の部屋を抜き打ちでチェックした時の言葉。
彼は几帳面な性格で、整理整頓が得意らしい。
私も「LOLで一番大事なのは何か?」と質問されれば、
「思考の整理」と言うだろう。
とりあえずLOLで味方にAFKやトロールが出たら、部屋の掃除をすることをオススメする。
部屋、自分の気持ち、操作手順、ルーン・アイテムビルド、自分の生活習慣。
よく整理できているヤツほど強い。
ローランドの名言・愛編
「仕事道具に愛情を持てないヤツは、仕事に愛情がない奴。そういう奴は嫌いだ」
俺か、俺以外か。 ローランドという生き方 ローランドの名言 愛6
靴を毎日磨く理由を問われた時のセリフ。
ローランドは”仕事道具への愛情=仕事への愛情”だと思っているそうだ。
私もゲーミングチェアを勧める風潮に我慢ならない。
座りっぱなしは体に悪いだけでなく、集中力も落ちるからだ。
昼間に立ち仕事をしていないのであれば、LOLは座らずに立ってプレイするべきである。
「文章は立って書いたほうがいい」みたいなことは良く言われるのだけど、なんかゲーム界隈はそういうのが全く無い。
ローランドの名言・仕事編
「自信を持てとは言わない。自信のあるフリをしてみな!」
俺か、俺以外か。 ローランドという生き方 ローランドの名言 仕事2
自信がないと悩む女性に向けての一言。
ノーマン・ヴィンセント・ピール(トランプ元大統領が好きな自己啓発本の著者)の、
「あたかも○○のように振る舞いなさい」
と似ている。
- 心理状態はすぐに変わらない
- 仕草ならすぐに変えられる
- 自信があるように振る舞うと、本当に自信が沸いてくる
仕草だけ変えるのであれば、自信がないことに負い目を感じないし、頑張る必要もないからだ。
私が詳しい社会学の視点から見れば、自信がない人は周りから自信がないことを求められている可能性が高い。
気持ちはそのままでポーズだけ変えてみるのは、方法として悪くない。
難しい話なので ここらへんでやめておくが、ポーズだけ変えるのは、スモールステップから始める方法なので建設的。
決心は全然良くない。本当に決心が良いと思っているならば、漫画の読みすぎである。
ローランドの名言・人生編
「頑張っていたら、みんなにありがとうと思える日がくる」
俺か、俺以外か。 ローランドという生き方 ローランドの名言 人生4
2018年、バースデー後のセリフ。
人間は都合が良く、今が良ければ過去を許せるという話だ。
「人を恨む暇があれば、まず、めちゃくちゃ頑張ったらいいと思う」
とローランドは言っている。
人間は常に上昇している感覚が大事だ。
自分の過去と現在を比べて、現在が良くないと判断すると落ち込む。
反対だと、順調に行っていると思う。
人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま にんげん を じんかん とも読んだりする、どっちが正しいのかは知らない)
とか
インナーゲームに近い。
- 過去と比べて今が良ければローランド
- 過去と比べて今が悪いような気がするならば人間万事塞翁が馬
たぶんこれでいいはず。
現実世界で敵のミッドタワーに突っ込んでいくような人は、こういった傾向が強い。
アカウントがもったいないからめったにしないが、敵のタワーに突っ込むのは不思議な面白さがある。
終わりに ローランドがLOLプレイヤーだったら?
- 周りに迎合せずビルドは自分で考える
- LOLの知識を整理する
- 座りっぱなしでプレイしないし、夜ふかしもしない
- 自信がある
- ティルトしない
どれも大事なことである。
相手に迎合することのデメリットは、自信がなくなること。
※ 迎合=自分の考えを曲げて、他人の意見に従うこと。
本の表紙だと明らかに煙草っぽいのをくわえているのだが、彼は喫煙者じゃないそうだ。
周りが吸っている環境だったのに吸わなかった事実には頭が下がる。
私は元喫煙者だったので、つまり周りの影響から吸っていた。
少なくとも普段の生活において、自分のやり方が全くなかったわけだ。
必ずボットスタート固定で、水走りを入れずにトップスカトルで敵ジャングラーと戦おうとする、典型的クソジャングラーと仕組みは全く同じである。
頭いいか悪いかではなく、1人で内省(ないせい)する時間がゼロだと、どうしてもそうなってしまう。
- Gacktのファン:DEARS(ディアーズ)
- ローランドのファン:ローランダー
- YuNIちゃんのファン:ゆにチル
ファンにはファン名を付けるのが、昔からのマーケティングらしい。
アンリミテッドは上。
オーディブルは上。
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