秩序立てて考えを進めること。物の道理をたどって考えていくこと。
これを思索と呼びます。
例えばLOLなら
- レネクトンはプレスアタックと征服者どちらが良いのか?
といった、お決まりのパターンです。
実際に試してみると、あまりにもプレスアタックが弱すぎて青ざめてしまった。
征服者スタック12でもプレスアタックが弱いので、試したことがある人はみんな「10の時からプレスアタックにしてるヤツ、学校いったことねえのか?」 みたいな反応をします。
※ メレーの雷撃やプレスアタックが征服者のせいで機能しないのは、ライオットも認めている。征服者自体のデザインが数年前に出た当初からずっと欠陥があると、私は考えている。
本題に入る前にまず人間の情報の処理の仕方について、少しだけ説明させていただきたい。
トップダウン処理とボトムダウン処理
トップダウン処理
ビジネス用語のトップダウンではなく、認知心理学のトップダウンです。
既に知っている知識や、その時の印象から理解する方法を、トップダウン処理と呼びます。
例えば味方のヤスオ見た瞬間
「トロールしそうだな」と思ったり
「アーリ使うヤツは萌え豚だから下手クソが多い」
と思ったりすることです。
パッと見の印象で決めている。
先程のプレスアタックレネクトンもトップダウン処理で、確かにパッと見たらプレスアタックのほうがワンコンが強い気がします。
実際の結果の話をすると、Eから入ってもプレスアタックのほうが常に火力が高いのですが、あまりにも征服者と差がなく、征服者以外に選択の余地がありません。
試したことがない人はプレスアタック、試したことがある人は征服者をトップダウン処理で決めます。
トップダウンの良いところは、思考が速くコストも少ないところ。
なのでLOL試合中の我々の処理のやり方は、ほぼ全てトップダウンとなります。
子供の頃にRPGをした時の話を大人になってからすると、ある共通点がある。
ボスの弱点を付かない戦い方をするので、裏ボスが倒せなかったという話です。
子供のRPGもトップダウン、しかし裏ボス相手はトップダウンだと勝てません。
逆に何も準備なしで勝てる難易度の場合、裏ボスとして役割が果たせてないと言えます。
ボトムアップ処理
タイトルの思索、もしくは一般的な意味の思索、これはボトムアップ処理をさしていると考えます。
チャンピオンを理解する時に、ルーン、アイテム、マッチアップ、スケーリングなど、一つずつ構成要素を分析して理解していくこと。
これがボトムアップ処理です。
LOLだと特にジャングラーの人は、こういった処理が得意、あるいは好きじゃないと上手になりません。
時間もエネルギーもかかりますので、LOLならば試合をしていない時にしか、ボトムアップ処理はできません。
試合外でトップダウン処理をするメリットがない、とも言えます。
例えば印象でカウンターピックを決めている人がいたら、恐ろしいですよね?
実際トップダウン処理でカウンターピックを選んでいる初心者がいましたが、私は彼に
「お前のその思考が恐ろしい」と言ったことがあります。
しかし「わからないから辞めよう」とならないのは、ゲームの良いところでしょう。
LOLは非常に覚えることが多いゲームです。
APEXやTFTは少し触れば誰でも簡単にゴールドになれますが、LOLは速い人と遅い人がいる。
速いほど偉いわけでもないのですが、遅い人は何か重大なことを見落としている可能性が高い。
結局わからないところを一つずつ潰していけば、どんどん上達していくのですが、人間は近道をしたがります。
それでは前置きが長くなりましたが、本題に入っていくことにしましょう。
LOLはどこから考えるべきか?
あなたがプロならば全て考えるべきであり、あなたが初心者ならALLMUTEの徹底をオススメします。
まず初めに私がAPEXをした時の話をしましょう。
- チャンピオンを選ぶ
- ジャンプ(目的地に降下)する
- 戦闘する
- 勝利する
こういった流れのゲームで、最初どうすれば効率良くジャンプできるのか全くわかりませんでした。
そこを疑問に思った私は、色々検索してみたのですが、どうやらジャンプ方法の動画は他の動画に比べて人気がない。
同じチームになった人もめちゃくちゃなジャンプ方法をするので、目的地に付くまでが遅い。
私はAPEXがプラチナくらいなので、APEXでのジャンプの重要性が具体的にわからないんですけどね。
LOLの思索のクセが出ているという話でした。
LOLでは時系列に並べて順番に考えていく
LOLでは時系列に思索していくと上手く行きます。
日常生活だと
- 起床
- トイレ
- 朝の支度をする
誰にでもこういった流れがあります。
LOLではソレを細かく分けて、しっかり詰めていく。
おそらく最初の1キルが非常に重みのあるゲームだからでしょう。
先日もプロの大会で、ガングプランクが開幕2キル取りシーンスタートして、対面のボリベアをボコっていました。
ソロキューならボリベアは当然AFKで、ボリベアチームもAFKする人が出てきます。
20分以上続くゲームなのに、開幕2キル取られると終わる証拠と言えるでしょう。
プロだから試合を続けているだけでした、勝てる可能性自体は別にそこまで低くはないからです。
30~40%といったところでしょう、なのでソロキューじゃないなら続ける価値があります。
LOLだと思索する要素を大雑把に挙げると
- 時系列に詰めていく
- 集中力を保つ(気を散らさない)方法
たった2つです。
私はLOLでは自分の体面を気にしないので、他のプレイヤーに自分がどう思われているか考えません(ピンの鳴らし方は考えたほうがいいけど、そういう話じゃない)。
かわりに今こうやって記事を書いているので、記事の書き方など考える必要があります。
TFTの思索点は時系列ではなかった
TFTはそろそろダイヤランクで、結構上手になってきたので書けるようになりました。
どうやらTFTはLOLと考え方が違うようなのです。
確かに思い返せば、TFTでダイヤだけどLOLは万年シルバーやゴールド、たまにこういった人がいる。
あなたも知り合いに、TFTが非常に得意だけどLOLが苦手な人がいるでしょう。
LOLは基本的に今必要なビルドをします。
例えばLOLのADCなら、レーン戦でハラスが辛い時は最初にヴァンパイアセプターを買います。
TFTだと必ずインフィニティエッジを買うのが正解なのです。
つまり最終的に強いアイテムを買う。
LOLは勝利か敗北しかないですが、TFTは1位から8位がある。
デザイン的に開幕で終わるデザインではないので、序盤の引きが悪くても腕が良ければ1位になれます。
TFTは最終盤の完成形から考える
LOLのソロキューで30分後の最後の当たり方から考える人がいたら、異常者か初心者でしょう。
ヤスオに合わせてマルファイトをピックしたら、開始5分でヤスオがAFKするのがソロキューだからです。
しかしTFTはどんなに負けていても、逆転できるデザインになっている。
特定のチャンピオンが3スターになって、その3スターにベストアイテムが3つ付いてれば8位からでも全勝できます。
逆にキャリーが完成しなければ、序盤どんなに勝っていても1位になれません。
LOLに比べてスノーボールという概念が薄いのです。
我々の生活に置き換えると
- 何時に寝る?
- 寝る前に何をする?
- いつお風呂に入る?
後ろから考えていくことになります。
人生全体で考えると
- どの墓に入るか?
となりますので、後ろからボトムアップする人は珍しいのかもしれません。
LOLは序盤が忙しく中盤以降は暇
あなたがカサディンのような序盤は味方に迷惑をかけて、中盤やっと活躍しだすチャンピオンじゃなければ、LOLは序盤が忙しく中盤は暇なゲームです。
TFTは序盤が恐ろしいほど暇で、何もすることがありません。
キャリーの完成形がわかっていれば、来たアイテムを合成しやすくなるくらいでしょうか(初心者ほど余らせがち)。
反対に終盤はLOLの集団戦の10倍くらい操作が忙しいです。
敵の妨害をしながら自分はチャンピオンを集めないといけないし、シナジーをスムーズに組み直せる人は極まったプレイヤーだけです。
LOLは序盤、TFTは終盤、やることが多い忙しい時間帯に考えどころが来るのは、よく考えると当たり前ですね。
おわりに
思索の出発点、つまりどこからボトムアップ処理を施(ほどこ)していくのか。
といった記事でした。
記事を書いた動機は、LOLとTFTの違いに苦戦したからです。
別に私がTFT下手でも体面上は全く問題ありません、あなたも気にしないでしょう。
しかしTFTもプレイしないと語れないことが確かにあるし、TFTはLOLと同じクライアントに入っているゲームなので我々にとって馴染みも深い。
思索やボトムアップ処理など、上達や認知心理学的な話をする題材として良いと思ったのです。
最後に書いておきますと、私の思索ツールはマインドマップです。
iMindmap11というオタクツール(kindleでいうとoasis、つまり無駄)を使っていますが、普通は
- 無料のXMind
- 有料ならMindMaster
やる気のある人ならXMindを使って、LOLを整理すれば上達することは間違いないでしょう。