考察記事

どうして私のTFTはLOLに比べて異常なまでに弱いのか?【限界的練習と心的イメージ】

特定のスキルを習得する流れは決まっていて

  • 特定の分野の限界的練習をする
  • その分野への有効な心的イメージを獲得する
  • 苦しい練習を続けていく

1 限界的練習は極めて苦痛なレベルの練習なので、
普通の人はもっと練習レベルを下げたほうがいい。

下はそういう内容の記事だ。

2 後で説明する。

3 これは当たり前の話なので、
説明する必要はないだろう。

それでは始めよう。

この記事はパッチ14.15の時に執筆されました。

限界的練習(deliberate practice)とは

  • 目的意識: はっきりとした具体的な目標を設定し、その達成に向けて計画的に練習を進める
  • 集中力: 練習中は他のことに気を取られず、完全に課題に集中することが求められる
  • フィードバック: 自分自身、または指導者からのフィードバックを通じて、改善点を見つけ、修正していくことが不可欠だ
  • コンフォートゾーンからの脱却: 慣れ親しんだ領域を超え、常に少し上のレベルに挑戦することで、能力は向上していく

LOLとTFTでの目的意識

「目的意識」は「課題」と読み替えてもいい。

LOL初心者ならば

  • 知らないチャンピオンのスキルを覚える
  • 考えなくとも素早くファームできるようにする
  • 黄色トリンケットを2個余らせない
  • 戦闘中にポーションを飲めようにする
  • アタックムーブをできるようにする
  • 味方から何か言われるのに慣れる

あたりが有効になるだろう。

  • 課題を見つける
  • 課題を克服しようと努力する
  • 次の課題を見つける
  • 次の課題を克服しようと努力する

というふうに上達していく。

私のTFTは、

  • 課題が中々見つからない
  • 見つかっても克服しようとしない

特に2は、手練れのTFTプレイヤーからすれば、「狂っている」と思うはずだ。

サモナーズリフトのランクにいたら、
味方から苛烈な態度を取られることは確実である。

「味方から何か言われるのに慣れる」
これはLOLから習得できる最も重要なスキルで、このスキルがなければLOLプレイヤーと認識されない。
恐ろしいことにプラチナ4あれば、身についている人のほうが多い。

LOLとTFTでの集中力

70%の集中力で長時間プレイするより、
100%の集中力で短時間プレイしたほうがいい。

これは練習の大基本の1つで、
私はブログに50回くらい書いた。

何度言っても言い過ぎることはないと考えている。

毎朝声に出して読みたいくらいだ。

「LOLはプレイに飽きたら
1分起きに動かしてるだけ(ほぼAFK)でもいいが、
ファーストリコールまでは100%の集中力を発揮しろ」

と言っているのもコレが理由である。

私のTFTはどうだろう?

  • ヒーローオーグメントが出るかもしれない時だけ集中する

2個目にゴールドオーグメントが出る見込みのある時だけ、
勝利への回転(ウーコンのヤツ)を出るか出ないか期待する。

「LOLで言えばゴールド4ない実力だろうな」

と、あなたは思ったに違いない。

TFTは全然集中してないと言ってもいい。
キャリーをリロールする時に偵察するくらいだろうか。

LOLとTFTでのフィードバック

  • 自分自身
  • 対戦相手
  • 指導者(あるいは友人など)

トップとミッドはフィードバックを得やすい。

初心者でも対面が何をしているかわかるからだ。

逆にジャングル、ボット、サポートはフィードバックを得にくい。

一般的なレートでは、
この3ロールはトップ・ミッドに比べて実力が数枚劣る。

ただ流石にダイヤモンド4にでもなれば、
自分のメインロールで戦う可能性のあるチャンピオンはわかる。

  • そのチャンピオンのスキル
  • そのチャンピオンの基本ビルド
  • そのチャンピオンの序盤の狙い

7割ぐらい(そのロールのチャンピオンを7割という意味)
知っているはずだ。

※ 知らないチャンピオンが敵に来たらボコられるので。

なのでレートが高くなれば、
ロールの差での実力なんて出ない。

3ロールと同じように
TFTはある程度熱心にプレイしないと、
対戦相手が何をしているのかわからない。

偵察すらしない人が、
何かの動画を見て自分のプレイを探求するはずもないので、
ヘタクソな自分自身からしかフィードバックを得られない。

コンフォートゾーンからの脱却

体感を数字にすると、
104%くらいだと言われている。

コンフォートゾーンを離れすぎても、
学習の効果は落ちるからだ。

LOLに危険など何もないのだけど、
固定・証明マインドセットだとコンフォートゾーンを脱却しない。

ただし世の中には危険なこともあるので、
そういう場合はたくさん準備したほうがいい。

ゲームの場合は、「やったことがないことは全部やる」みたいな姿勢でいい。

心的イメージ(mental presentation)とは

心的イメージは、頭の中で特定のスキルや状況を再現し、
あたかも実際に体験しているかのように感じることを指す。

これは単なる視覚的なイメージだけでなく、
聴覚、触覚、嗅覚、味覚といった五感を総動員して、
鮮明かつ詳細なイメージを作り出すことを意味する。

心的イメージの役割

限界的練習を続けた場合、
次のことが自然にできるようになる。

複雑な情報の効率的な処理:

専門家は、膨大な情報を瞬時に処理するために
心的イメージを活用する。

例えば、チェスのグランドマスターは、
盤面を見ただけで、駒の位置関係やゲーム展開を理解することができる。

これは、個々の駒の位置を記憶するのではなく、
盤面全体をパターンとして認識し、
長期記憶に保存された膨大な「駒のパターン」と照合することで可能になる。

私もLOLのスコアボードを一瞬見ただけで、試合がどんな感じかわかる。
自分が参加してない試合でも。

スキル習得とパフォーマンス向上

新しいスキルを学ぶ際、
または既存のスキルを向上させる際にも、
心的イメージは役立つ。

頭の中で理想的な動きやパフォーマンスを繰り返しイメージすることで、
神経回路が活性化し、
実際の練習や本番でのパフォーマンス向上につながる。

LOLの集団戦に慣れるには、ARAMを1000回プレイするのが最も簡単だ。
もちろん集中しながら。

計画と意思決定のサポート

心的イメージは、
複雑な状況における計画や意思決定をサポートする。

例えば、ロッククライマーは登る前に壁全体を眺め、
どのホールドをどのように使うか、どんなルートで登るかをイメージする。

外科医も手術前に、患者の体内や手術手順をイメージすることで、
手術をスムーズに進めることができる。

LOLで次に何をするのかわからない人は、単純にまだ下手すぎるだけだ。

そのうち自然にわかるようになる。

自己評価と改善

心的イメージは、自身の現状を把握し、
改善点を見つけるためにも役立つ。

上級者は、自身の演奏やパフォーマンスを理想的なイメージと比較することで、
ミスの認識や修正点を特定し、効果的な練習を行うことができる。

私のTFTが弱すぎる理由その1:限界的練習をしてない

  • 目的意識: 課題を認識しても、改善するつもりがない
  • 集中力: 0に近い
  • フィードバック: ほとんどない
  • コンフォートゾーンからの脱却: コンフォートゾーン自体を見つけられない

なので有効な心的イメージが作られないわけだ。

特に1は致命的で、
LOLのランクにこんなヤツがいたら、
例えゴールドの試合でも

「心の病では?」

と味方に心配されてしまうだろう。

ただ本当に始めたばかりの時(おそらく半年くらい)は、改善しなくてもいい。
厳しくしすぎると継続できなくなるからだ。

私のTFTが弱すぎる理由その2:心的イメージの欠如

「限界的練習なければ、心的イメージもなし」

というわけだ。

  • 複雑な情報の効率的な処理:
  • スキル習得とパフォーマンス向上
  • 計画と意思決定のサポート
  • 自己評価と改善

複雑な情報の効率的な処理

  • LOL: スコアボードを見るだけで、試合の流れや各プレイヤーの状態を把握し、今後の展開を予測できる
  • TFT: 盤面全体を俯瞰し、各プレイヤーの構成や戦略を理解し、自分の取るべき行動を決定できる

私のTFT

  • 盤面全体を俯瞰し、各プレイヤーの構成や戦略を理解することが難しい
  • 自分の取るべき行動を迅速かつ的確に判断できない

スキル習得とパフォーマンス向上

  • LOL: 特定のチャンピオンのコンボや集団戦での動きをイメージすることで、スムーズな操作や連携を実現する
  • TFT: 理想的な盤面構成やアイテムの組み合わせをイメージすることで、効率的なビルドや戦略を立てられる

私のTFT

  • 理想的な盤面構成やアイテムの組み合わせをイメージすることができない
  • 効果的なビルドや戦略を立てることが難しい

計画と意思決定のサポート

  • LOL: 敵ジャングラーの動きを予測し、ガンクを回避したり、カウンターガンクを仕掛けることができる
  • TFT: 他のプレイヤーの戦略を予測し、自分の戦略を調整したり、相手の動きに対応することができる

私のTFT

  • 他のプレイヤーの戦略を予測し、自分の戦略を調整することが難しい
  • 相手の動きに対応することが難しい

自己評価と改善

  • LOL: リプレイを見返し、自分のミスや改善点を分析し、次回のプレイに活かすことができる
  • TFT: 過去の試合を振り返り、自分の戦略や判断の誤りを認識し、改善策を検討することができる

私のTFT

  • 自分の戦略や判断の誤りを認識することが難しい
  • 改善策を検討することが難しい

心的イメージを獲得し、TFTを上達させるには

限界的練習を継続する

  • 目的意識を持って練習に取り組む
  • 集中力を高め、短時間でも質の高い練習を行う
  • 自分自身や他者からのフィードバックを積極的に受け入れる
  • コンフォートゾーンから脱却し、常に新しいことに挑戦する

やるかどうかはともかく、
意識しやすいのは1と2だろう。

今の私のレベルだと

「TFTのコンフォートゾーンとは一体……」

となってしまう。

真面目に考えても見つからない。

意識的に心的イメージを活用する

  • 試合中や試合後に、理想的なプレイや盤面構成をイメージする
  • 上級プレイヤーのプレイ動画を見て、彼らの思考や判断を理解する
  • 積極的に情報収集を行い、知識や理解を深める

1 これは大事。

2 これも大事で、
私はLOLだと上級者とほぼ同じ判断をする。

コーチング時に好評なのが、
ある程度操作を教えた後にジャングルをプレイさせて、
私が指示を出すというものだ。

基本的に大活躍するので、
それだけで有効な心的イメージが作成されやすい。

3 少しも心的イメージがないのに最初にやり方を調べると、
全部ダメになる場合が多い。

終わりに

  • スキル習得の流れ: 特定のスキルを習得するには、限界的練習有効な心的イメージの獲得継続的な練習が必要である
  • 限界的練習: 極めて苦痛なレベルの練習であり、具体的な目標設定集中力フィードバックコンフォートゾーンからの脱却が重要である
  • LOLとTFTでの目的意識: 初心者は基礎的なスキル習得を目標とし、上級者はより高度な戦略状況判断を目標とする
  • LOLとTFTでの集中力:短時間でも質の高い練習が重要であり、100%の集中力で取り組むべきである
  • LOLとTFTでのフィードバック:自分自身対戦相手指導者などからフィードバックを得て、改善につなげることが重要である
  • コンフォートゾーンからの脱却:慣れ親しんだ領域を超えて挑戦することで、能力は向上するゲームでは新しいことに積極的に挑戦する姿勢が重要である
  • 心的イメージとは: 頭の中でスキルや状況を再現し、五感を総動員して鮮明なイメージを作り出すこと
  • 心的イメージの役割:複雑な情報の効率的な処理スキル習得とパフォーマンス向上計画と意思決定のサポート自己評価と改善に役立つ
  • TFTが弱い理由:限界的練習の不足心的イメージの欠如が原因である
  • 心的イメージを獲得し、TFTを上達させるには:限界的練習の継続意識的な心的イメージの活用継続的な努力と改善が必要である

上の記事にも書いたとおり、
限界的練習は極めて苦痛なレベルの練習だ。

なので熱意のあることしかできない。

大昔の成人男性は、
狩りの後に何時間も「焚き火」を見ていたらしい。

精神的な安らぎを得るためだそうだ。

私にとってのTFTはそれに近いかもしれない。

友人と通話してる最中のついでにプレイしているだけだ。

※ その友人は別なことをしている。

なので、いけてダイヤモンド4だろう。

LOLで言うとプラチナ4あるかどうか、
というレベルだろうか。

役割期待

私のTFTが上手であることなんて、
世界で誰1人期待してないと確信している。

だから熱意が湧かない。

社会学的視点から考えると、
上のようになる。

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