LOLの基礎知識

能力の差はどうやって生まれるのか?【4つの練習方法】

能力の差は、生まれ持った才能ではなく、
正しい方法でどれだけ練習したかによって生まれる。

たとえある分野で優れた才能を持って生まれたとしても、
練習を怠ったり、間違った方法で練習したりすれば、
能力を高めることはできない。

アンダース・エリクソンによれば、
多くの人は

  • 特定の分野で能力がないのは生まれ持った才能の限界に達したため

だと考えがちだが、そうではない。

実際には、練習を諦めてしまったり、
そもそも練習をしてこなかったことが原因だ。

例えば、チェスの研究では、
知能(IQ)の高い子供は、
ゲームのルールを覚えたり、戦略を立てたりするのが得意なため、
最初は有利なのだ。

しかし、長期的には、
IQの高さよりも練習量と質が、
チェスの強さを決定づける要因となる。

LOLプレイヤーならば、
直感的に理解できると思う。

上級者のLOLは、日常生活から、
あまりにも
かけ離れているからだ。

知能が高い子供は、
最初は有利なスタートを切ることができる。

しかし最終的にはより多くの練習をした子供が、
彼らを追い抜いていく。

これはチェスに限った話ではなく。

音楽、スポーツ、学問、LOLなど、
あらゆる分野において、
能力の差は練習によって生まれる。

重要なのは、自分自身の限界を決めつけずに、
正しい方法で練習を続けることだ。

そこで問題になる。

「正しい練習方法ってなんだ?」

と。

この記事はパッチ14.12の時に執筆されました。

正しい練習方法とは

「正しい練習」とは、

  • 「目的のある練習」あるいは「限界的な練習」

のことを指す。

多くの分野において、
何年も、何百年にもわたって受け継がれてきた知識や技術があり、
その結果、着実な進歩を遂げてきた。

そうした分野において、
個人が能力を高めるために取り組む練習方法は驚くほど似通っている。

楽器演奏やバレエ、
フィギュアスケートや体操などの分野では、
例外なく効果的な方法で練習に取り組んでいる。

この普遍的なアプローチが、
「限界的な練習」と呼ばれるものだ。

限界的な練習とは、
人間の脳と身体に元来備わった適応性を活かして、
新しい能力を生み出していく。


「限界的な練習」と「目的のある練習」の違い

後者が前者よりも範囲が狭い。

目的のある練習は、
ただ漫然と練習するのではなく、
具体的な目標や課題を持って、意識的に行う。

その特徴は、従来の常識にとらわれず、
常に新しい方法や技術を取り入れようとする点にある。

例えば、ビジネスの世界では、
「目的のある練習」の一つの例として、
「仕事しながら学習法」があります。

これは、ビジネスパーソンは皆忙しく、
能力のトレーニングだけに時間を取れない
という認識に基づいている。

LOLで言えば、「プレイしながら学習法」になるだろうか?
色々な方法があるけれど、次に進もう。

目的のある練習とは?

目的のある練習は、
単に反復練習を繰り返すのではなく、
スキル向上を阻んでいる
具体的な問題に焦点を当てて改善する練習方法だ。

この方法は、頭打ちの状態を打破するのに効果的だが、
あまり認知されておらず、
経験豊富な教師でも知らないことが多い。

目的のある練習には、
次の4つのポイントがある。

  • 正しい方法で練習する
  • 集中して練習する
  • 単純な反復練習ではなく、具体的な目標を設定して練習する
  • 意識して練習に取り組む

例えば、ある高校生ゴルファーは、
コーチから「何を練習しているんだ?」と尋ねられ、
「試合に向けて練習している」と答えた。

しかし、コーチは
「いや、練習になっていない。ただボールを打っているだけだ」
と指摘した。

この高校生ゴルファーのように、
ただ漫然と練習を繰り返すのではなく、
「なぜ上手くいかないのか」
「どのように改善すればいいのか」
を常に意識しながら、
具体的な目標を持って練習に取り組むことが大切である。

大半のLOLプレイヤーは、ただゲームを起動してるだけ。
しかし真に恐ろしいのは、人とのコミュニケーションは、真面目に取り組んでいる人が多いところだ。

限界的な練習とは?

限界的な練習とは、
人間の脳と体の適応性を活用して、
新しい能力を生み出していくものである。

このような能力の獲得を促進するのが、
詳細な心的イメージである。

詳細な心的イメージがあると、
そうでない場合と比べて、
状況を分析し、反応する能力が格段に高まる。

限界的な練習は、
単に同じ練習を繰り返すのではなく、
「正しい訓練」によって能力を引き出す必要がある。

分野を問わず、
技能レベルは時代とともに大きく進歩しており、
個人が習得する技術や技能の水準は向上・高度化している。

※ 現代の女性は全員魔性の女だと、岡田斗司夫のYoutubeで見た。

このような状況において、
従来型の「ただやればいい」という練習方法では、
ある程度のレベルに達すると、
そこからさらに上達することは難しくなる。

効果的な練習方法の具体的な例として、
世界記憶力選手権で好成績を収めている人々の
トレーニング方法が挙げられる。

彼らは、特殊な能力を持って生まれたわけではなく、
一般の人でも同様の方法で練習すれば、
誰でも身につけられる可能性がある。

限界的な練習を成功させるためには、
具体的な目標を定め、
その目標を達成するために必要な練習方法を、
指導者から教わる必要がある。

優れた指導者は学習者に優れた基礎を身につけさせ、
それを土台に徐々に求められるスキルを積み上げていく。

さらに、優れた指導者は、
学習者が自分一人ではなかなか得られないような
貴重なフィードバックを提供してくれる。

限界的な練習は、決して楽なものではないが、
正しい方法で練習すれば、
誰でも自分の潜在能力を最大限に引き出すことができる。

指導者がいないと、普通このレベルになるのは無理だと言われている。

フロー理論

チクセント・ミハイは、人が活動に没頭し、幸福感や充実感を得られる状態を「フロー」と定義しました。そして、フロー状態に入るための10の条件を以下のように提示しています。

  1. 明確な目標がある: 何を達成したいのか、具体的な目標が明確になっている。
  2. 集中と没頭: 活動に完全に集中し、他のことを忘れる。
  3. 自発的な行動: 誰かに強制されるのではなく、自らの意思で活動している。
  4. 課題とスキルのバランス: 課題の難易度と自分のスキルが釣り合っている。
  5. 明確なフィードバック: 行動の結果がすぐ分かり、改善点を見つけやすい。
  6. 自己コントロール感: 状況を自分でコントロールできると感じる。
  7. 時間の感覚の変化: 時間の経過を忘れてしまうほど没頭する。
  8. 自己目的的な体験: 活動自体が楽しく、報酬や評価を気にしない。
  9. 身体と意識の融合: 身体と意識が一体となり、スムーズに行動できる。
  10. 没頭による成長: 活動を通して、自己成長や能力向上を感じられる。

これらの条件が満たされた時に、人はフロー状態に入りやすいとされています。

Geminiに聞きました

限界的練習と双璧をなす理論だ。

アンダース・エリクソンもチクセント・ミハイも、外見がアスリートっぽくって似てる話は有名だ。

練習強度や上達度

  • ただ漠然とプレイするだけ
  • 目的ある練習
  • フロー状態
  • 限界的な練習

ただ漠然とプレイするだけ

LOL何年もプレイしているのにプラチナ4未満の人は、
このレベルになる。

ただ初期の段階では全然悪いことではなく、
むしろ望ましい。

最初から効率の良い方法を求めると、
想像力、主体性、モチベーション、レディネス、
そういうものが育たない。

誰でもわかる例が、
筋力トレーニングとダイエットだろう。

  • 「一ヶ月で成果を出したい!!」
  • 「一年後に出てればいいかな」

どちらが成功する見込みが高そうに見えるか。

誰の目にも明らかだ。

「簡単に勝ちたいヤツは簡単に負ける」

よく覚えておくように。

どの分野でも活躍している人に「モチベーションがないんですが?」と相談すれば、それが仕事や人生じゃない限り、「辞めろ」と返ってくる。

目的ある練習

主体性や意欲が育ってきたら、
この段階に進もう。

  • 正しい方法で練習する
  • 集中して練習する
  • 単純な反復練習ではなく、具体的な目標を設定して練習する
  • 意識して練習に取り組む

簡単に手順を書くと

  • 目標を設定する
  • 練習方法を設定する
  • 集中して練習してする

1と2は意欲があれば誰でもできるけれど、
問題は3だ。

3の意味をわかりやすく言うと、
1回の練習時間は短いほうがいい
ってことだ。

というのも、
人間の集中力には限りがあるからである。

どうしてダイヤモンド4で止まるプレイヤーが多いのか【LOLの起動時間は短いほどいい】

上の記事は、
ダイヤモンド4で上達しない人のコメントへの記事なのだけど、
上達しない原因を一瞬で言い当てている自分を見て
驚いてしまった。

ダイヤモンド4の人は、LOLではほとんどのことができるので、そのレベルで止まる原因も大体決まっているのだけど。

フロー状態

あなたがLOL初心者だった頃、
負け試合がとんでもなく長く感じて、
苦痛だったはずだ。

また、こうやってビルドガイド以外の記事を
スラスラ書いている私を見ても、

コイツ最初のほうは、何を書いても大変だったんじゃないか?」

と予想できるはずだ。

しかし何度も繰り返して慣れてくると、
フローの条件を満たしやすくなっていく。

もう1度貼ろう。

  1. 明確な目標がある: 何を達成したいのか、具体的な目標が明確になっている。
  2. 集中と没頭: 活動に完全に集中し、他のことを忘れる。
  3. 自発的な行動: 誰かに強制されるのではなく、自らの意思で活動している。
  4. 課題とスキルのバランス: 課題の難易度と自分のスキルが釣り合っている。
  5. 明確なフィードバック: 行動の結果がすぐ分かり、改善点を見つけやすい。
  6. 自己コントロール感: 状況を自分でコントロールできると感じる。
  7. 時間の感覚の変化: 時間の経過を忘れてしまうほど没頭する。
  8. 自己目的的な体験: 活動自体が楽しく、報酬や評価を気にしない。
  9. 身体と意識の融合: 身体と意識が一体となり、スムーズに行動できる。
  10. 没頭による成長: 活動を通して、自己成長や能力向上を感じられる。

それなりのプレイヤーは、
このレベルになる。

フロー状態はそこまで高いレベルには到達できないのだけど、
物凄い高いレベルを求められなければ、
とても十分な水準となる。

LOLなら最高レートまで行く。

少なくとも人数制限がないマスターまでなら、
容易に到達できるレベルである。

注意点が1つ

  • 初心者のうちは明確なフィードバックなんか必要ない

即時のフィードバックなんか求めてはいけない。

やはり最初は成果を求めず、
漠然とプレイするほうがいい。

ある程度の実力があれば(エメラルドあれば十分)、レートがどうとか言ってる人がどんな人物か、一瞬でわかるはずだ。

限界的な練習

まず心的イメージを説明しよう。

それなりのLOLプレイヤーは

  • 試合の時間+Tabの情報を数秒見ただけで、その試合の状況がわかる

しかも細部まで覚えている上に、
その試合が終わるまで忘れない。

将棋、囲碁、チェスでも同じらしい。

しかし意味がないデタラメな配置になると、
まったく記憶できないそうだ。

私自身が高いレベルのプレイヤーなので、
「当たり前だろ」とは思う。

逆にTFTは人よりもヘタクソなので、
敵の陣地を偵察しても、
何が起きているのかサッパリわからない。

限界的練習とは

  • ゲーム内情報
  • 戦闘のイメージ
  • プレイヤーの心の働き
  • 普段の生活

すべてLOLに有効な心的イメージを身に着けていくイメージだ。

「そろそろ人生を考え直したほうがいいかもしれない」

と書いてて思った。

基本的に限界的練習を実践するには、
コーチに限界的練習の方法を教えてもらう。

LOLはともかく、
文章執筆のコーチなど仕組み的に存在しないので、

職業としての小説家(新潮文庫) Kindle版

私はこういった本を読んで学んだ。

毎日文章を書く人じゃないと、上の本は何を言ってるのかわからないはずだ。内容が難しい。

フローと限界的練習の違い

フローは

  • 面白い
  • 時間の感覚を忘れる(没頭)
  • 苦痛じゃない

限界的練習は

  • 面白くない
  • 退屈に打ち勝つ必要がある
  • 苦痛

フローと限界的練習は同時に起こり得ないと、
アンダース・エリクソンが言っていた。

選手が引退してコーチになった時、
コーチ自身が選手時代と同じ練習を続けないのは、
コレが理由だと言われている。

ただ一般人だったら、
私のLOLやブログ執筆も含めて、
フロー状態が最高到達点と考えて問題ない。

  • LOL
  • 私の文章執筆
  • 人付き合い
  • あなたの普段の学校や仕事

フロー状態ならば、
腕前的にも気分的にも
文句の付けようがない。

LOLだと「寝ながらプレイしててもマスター行くのに、レート気にする必要あんのか?」という態度が、フロー状態の目安となる。

終わりに

  • まずは正しい練習方法でプレイすること
    • ただ漠然とプレイするだけ
    • 目的ある練習
    • フロー状態
    • 限界的な練習
  • その道の第一人者でもなければ、フロー状態になれれば最高である
  • 限界的な練習は苦痛なので、熱意が必要になる
  • 始めのうちは「ただ漠然とプレイするだけ」というのが、意外にも正しい練習方法である

あなたがLOL初心者だったとしよう。

その場合はチュートリアルで最低限やり方を学んで、
しばらくは流れのままにプレイする。

※ LOLのチュートリアルはクソなことで有名だ。

AIに籠もるのもいいが、
たまにノーマルやARAMをして、
味方に文句を言われるのも悪くない。

もし上手な友人がいるのであれば、
アタックムーブやジャングルフルクリア3:30秒のやり方、
それぐらいは教わっておくことをオススメする。

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是非覚えておきたい。

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