自分のことを一人称ではなく、
三人称で話すことを
英語ではイリイズムという。
幼い子どもが、
自分のことを自分の名前で表現するアレだ。
LOLをしていれば誰でもわかることだが、
客観的視点がまったくない人間や、
感情的な人間は賢くもカッコよくも見えない。
10代でメタ認知や客観的視点を持ち合わせていたら、
”神童”というヤツだ。
なので得るのは中々難しいのだけど、
今回は簡単に得られる方法を書く。
LOLに限らず、なんでも熱心にプレイすれば
難しいことも身につけられる。
この記事はパッチ14.10の時に執筆されました。
頭の中では、自分を一人称で呼んではいけない
ミシガン大学アナーバー校のイーサン・クロスが主導した一連の研究で、これが実験によって検証された。
特定の課題に向けて準備し、それを実行するとき、自身を一人称で呼ぶことが生む影響を調べたのである。
課題は対人不安を起こすために設計されたもので、そのひとつが、人前でスピーチをする準備を、限られた時間(五分間)のみで参加者に行わせるものだった。
具体的にいうと、参加者が「専門家」の一団(実際には実験者側のサクラ)に対して、自分はある理想の仕事に適任だと説得することである。
課題の準備を、「私」(I)がすべきことと呼びながら行うように求められた人に比べ、自分を一人称で呼べとは言われなかった研究ボランティアのほうが、スピーチをうまくこなし、出来栄えにポジティブな感情を覚え、後でスピーチについて反芻することが少なかった。
一人称の呼び方を避けることで、参加者は自己と距離をとり、それによって行動をより効果的に調節することと、特に対人不安などの感情に対処することができたようだった。
チャールズ・ファニーハフ. おしゃべりな脳の研究――内言・聴声・対話的思考 (p.61). みすず書房. Kindle 版.
課題に対して
適切な距離が取れなくなってしまうらしい。
- 人間の心のつぶやきは1日に5万回くらいある
- インナーゲーム
- 内言が悪いと人間は元気がなくなる
みたいなことを、
このブログでは頻繁に書いている。
心の声はポジティブなほうが良いわけなのだけど、
最も重要なのは
「頭の中では、自分を一人称で呼んではいけない」
という点だ。
- ウンコとオシッコは適切な場所ですること
- 頭の中では、自分を一人称で呼んではいけない
- 最低でも1日1回は歯を磨くこと
- アウトライン(構成)を作成せずに執筆してはいけない
- 理由なく糖分の多い液体を飲んではいけない
人生で2番目くらいには重要視している。
一人称、二人称、三人称
呼び方 | 単数 |
一人称 | 私 (わたし) |
僕 (ぼく) | |
俺 (おれ) | |
二人称 | あなた |
君 (きみ) | |
三人称 | 彼 (かれ) |
彼女 (かのじょ) | |
自分の名前など |
高名な哲人王マルクス・アウレリウス・アントニヌスは、
日記には自分のことを二人称で書いていたそうだ。
例えば
君の肉体がこの人生にへこたれないのに、魂のほうが先にへこたれるとは恥ずかしいことだ。
自省録
この場合の”君”とは、
自分自身のことを指している。
”私”と書くべき部分を”君”と書くだけで、
自分を客観視できることを知っていたのだろう。
恥という言葉はハッキリ悪いので使わないようにしているのだけど、上のマルクスの文章は好きだ。
メタ認知
メタ認知とは、「自分の認知活動を客観的に捉え、評価し、制御する能力」のことです。つまり、**「自分が考えていることや感じていることを、もう一人の自分が冷静に観察している状態」**です。
具体的には、以下のような能力がメタ認知に含まれます。
- 自分の思考や感情を認識する能力
- 自分の思考や感情がどのように変化しているかを観察する能力
- 自分の思考や感情を客観的に評価する能力
- 自分の思考や感情をコントロールする能力
メタ認知能力が高い人は、以下のようなメリットがあります。
Geminiに聞きました
- 学習能力が高い
- 問題解決能力が高い
- コミュニケーション能力が高い
- ストレスへの適応能力が高い
- 目標達成能力が高い
メタ認知能力が高い人は、
全体の20~30%らしい。
※ Geminiが言ってました。
当然10代の自分を振り返ってみれば
「そんな能力あるわけないだろう……」
となるので、
年齢や立場が上になるほど身についてくる。
- マルクス・アウレリウス・アントニヌスは皇帝なので、ないと全員が困る
- 私は5人チームのリーダー(LOL)なので、ないと他の4人が困る
一般的には男性の場合は、
メタ認知がまったくできないと
異性を獲得しにくい。
なので必死に工夫していくうちに、
自然とメタ認知能力が高まっていく。
このパターンが多いだろう。
思春期になって始めて、自分の感情よりも、相手の感情を優先しようとするわけだ。
ここまでの話
- メタ認知の能力は高いほうがいい
- 心の中で自分を一人称で呼ぶのを避ける
- 日記などには自分を二人称、あるいは三人称で書こう
- 普段の会話では自分のことは一人称で呼ばざるを得ない
- 2と3を実行するだけでメタ認知を高めることができる
こうやって書くと5行なので、
凄く簡単に見える。
実際のLOLで使ってみよう
設定はトップレーナーだ。
- 彼はヨリックを見て、トリンダメアをピックした
- キーストーンは不死者の握撃、サブルーンは栄華にした
- 彼はサモナースペルを、フラッシュ+テレポートにした
1 パッチ14.10はインフィニティエッジが強すぎるので、
当然トリンダメアも強い。
ヨリック相手は、
ひたすら火力が高いチャンピオンが
乙女を処理しやすいので有利だ。
2 リーサルテンポがなくなったから。
3 最初から最後までトリンダメアのほうが強いので、
タワーを守りやすいディフェンシブな構え。
このようにすると最初のルーン周りと、
その後の計画がわかりやすい。
あえて”彼”という三人称を入れることで、
何も考えず客観的な視点が得られるわけだ。
自分のリプレイを見る時も、
このような感じで見るといい。
操作も同じように考えられると良いのだけど、自分の操作を考えられるようになるにはマスターあっても厳しい。
そんなことができれば、他人に教わることなんて何もないのだから、当たり前ではある。
終わりに
- 心の中で自分を一人称で呼ぶのを避ける
- 日記などには自分を二人称、あるいは三人称で書こう
- メタ認知能力は高いほうがいい
LOLが対戦ゲームじゃなければ
- 現在のパッチで強いとされているチャンピオンを使う
- おすすめからアイテムを買う
- 右クリックオンリーで敵を攻撃する
これだけでも問題なくプレイできるはずだ。
しかし対戦ゲームなので、
上のようなプレイヤーは歯が立たない。
歯が立たないくらいならいいほうで、
毎試合味方から暴言を浴び続けるだろう。
対戦ゲームで勝つには、
必ず相手を上回る必要がある。
おまけ
人生がうまく行くかどうかは運らしい。
対戦ゲームプレイヤーは
実力実力連呼していることが多いのだけど、
ちょっと気を付けたほうが良いかもしれない。
考えてみればLOLとは、
無職転生のオルステッドみたいに
何度も人生をやり直しているようなものだ。