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【要約】100年読み継がれる時間術のバイブル『自分の時間』【アーノルド・ベネット】

現代人は常に時間に追われている。

次のような悩みを抱えがちだ。

  • 「時間がない」
  • 「毎日、仕事と家の往復で終わる」
  • 「もっと自分のために時間を使いたい。でも、どうすればいいかわからない」

名古屋でフルタイムで働き始めた時のことを思い出す。

朝早く家を出て、夜遅くに帰宅する毎日。

休日は平日の疲れを取るのに精一杯で、気づけばまた月曜日が来る。

自分のために何かをする時間なんて、本当に1ミリもなかった。

近所のゲームセンターで友人はたくさん出来たのだけど、格闘ゲームの上達に割く時間も集中力もまったくなかった。

LOLで言えばゴールド4が良いところだった。

そんな経験があるからこそ、改めて手に取るべき一冊がある。

それがアーノルド・ベネットの『自分の時間 1日24時間でどう生きるか』である。

彼は20世紀初頭のイギリスの小説家だ。

  • 「100年以上前の本ではないか」
  • 「現代に通用するのか」

そう思われるかもしれない。

しかし、驚くべきことがある。

この本で語られる時間への考え方や具体的な活用術は、現代の我々に深く響く。

それは普遍的な知恵に満ちているのだ。

今回は、なぜこの『自分の時間』が時代を超えて読み継がれるのか。

その核心となるメッセージと具体的なノウハウを紹介する。

本書の要約を元にしたものである。

この記事を読めば、あなたもまた「自分の時間」を取り戻せるだろう。

より充実した毎日を送るためのヒントを見つけることができるはずだ。

この記事はパッチ25.07の時に執筆されました。

財布に眠る「奇跡の財産」:時間の本当の価値とは

本書の出発点はシンプルだ。

そして根源的な問いかけでもある。

  • 「1日は24時間しかない。この事実を本当に理解しているだろうか?」

ベネットは断言する。

時間は「金よりもはるかに貴重」なものだと。

なぜなら、誰もが平等だからだ。

貧富の差や才能に関係ない。

毎日まっさらな24時間という「奇跡的な財産」を与えられている。

この時間は誰にも奪われない。前借りすることもできない。

考えてみるべきだ。

朝、目覚める。

財布には24時間分の時間が満たされている。

これをどう使うか。

その使い方次第で人生のすべてが決まる。

健康、幸福、成功、精神的な成長も含まれるのだ。

しかし、我々はこの貴重な財産を無駄にしていないだろうか。

  • 「時間があれば、あれもしたい、これもしたい」

そう思いながら、結局は日々の忙しさにかまける。

本当に大切なことを見失ってはいないだろうか。

時間やお金をあるだけ使ってしまうのが人間で、それをパーキンソンの法則という。
人間は締め切りに追われてたほうが望ましいわけだ。
普段の生活態度はろくでもないと思われるLOLプレイヤーが、ドラゴンに遅刻しない理由でもある。

仕事中心の幻想を打ち破る:「内なる1日」という革命的な発想

ベネットは、多くの人が陥る大きな誤りを指摘する。

それは勤務時間こそが「本当の1日」だと考えることだ。

例えば1日8時間。

それ以外の時間(16時間!)は仕事のための準備や休息、単なる「余暇」に過ぎないと考える。

この考え方こそが元凶だとベネットは言う。

我々の時間を奪い、人生の充実感を損なっているのだ。

仕事に情熱を持てない人は多い。

彼らにとって、1日の大半(16時間)は重要でない「付属の時間」になってしまっている。

そこでベネットが提案するのが「内なる1日」だ。

これは画期的な発想である。

仕事が終わる夕方6時から、翌朝の仕事が始まる10時まで。

この「16時間」を捉え直す考え方である。

給料稼ぎのプレッシャーから解放される。

純粋に自分自身の精神と肉体を成長させるための時間とするのだ。

この「内なる1日」を意識する。

すると、我々は1日の3分の2もの時間を主体的に使えるようになる。

自己向上のために使えるのだ。

これは、まさに時間に対する意識革命と言えるだろう。

我々はナサスであり、「内なる1日」はファームに専念する時間だ。

「自分の時間」を創り出す具体的な方法

では、具体的にどうやって「自分の時間」を創り出すか。

本書には、すぐに実践できる具体的なヒントが満載だ。

1. 通勤時間を「思考」の時間に変える

通勤時間。

多くの人はスマホを見たり、新聞を読んだりして過ごす。

ベネットは、この時間を漫然と過ごすべきではないと言う。

誰にも邪魔されない貴重な時間だ。

意識的な「思考訓練」の時間に充てることを強く推奨する。

特定のテーマについて考えを深める。

古典を読んだ内容を反芻(はんすう)する。

道具も場所も選ばない。

この毎日の積み重ねが、思考力を確実に鍛え上げる。

2. 「週3回の夜90分」を聖域にする

仕事から帰る。

「疲れた」とソファに沈む。

そんな毎日を変えるために。

ベネットは「週に3回、夜に90分間」だけ時間を確保することを提案する。

自己啓発のためだ。

わずかな時間と思うかもしれない。

しかし、この時間を「聖域」とする。

何があっても守り抜くのである。

  • 語学の勉強
  • 資格取得の学習
  • 楽器の練習
  • 創作活動

何でも構わない。

この継続的な取り組みが、人生に驚くほどの変化をもたらす可能性がある。

LOLはやりすぎると人生が終わる種類のものであるが、執筆はやればやるほど褒められる。

3. 「早起き」で朝のゴールデンタイムを活用する

  • 「夜は疲れて何もできない」

そういう人には「早起き」を勧める。

ベネットは「朝の1時間は夜の2時間以上の価値がある」と述べる。

多くの人は必要以上に長く眠っていると指摘するのだ。

早朝は静かだ。集中して知的な活動に取り組むのに最適である。

一杯のお茶を淹れることからでも良い。

朝の時間を自分のために使う習慣。

それが1日の質を劇的に変えるかもしれない。

オリンピックに出るようなトップ選手は、午前中に練習した後は昼寝をするのが普通らしい。
昼間の仕事が激務なら、家に帰ってきてからは何もできないはずだ。

4. 「週7時間半」の自己投資が奇跡を起こす

  • 「毎朝30分×週6日」+「夜90分×週3日」

これは合計「週7時間半」になる。

ベネットは、この自己投資が人生に「奇跡」を起こす可能性があると語る。

一見ささやかな時間だ。

しかし継続することで、精神活動全体が活気づく。

退屈だった日常や仕事にさえ新たな情熱や関心が生まれるというのだ。

毎日10分の体操が体を変える。

これと同じ原理である。

TFTやLOLを1試合30分とすると、7時間半は15試合分。

捻出した時間をどう使うか? 自己を磨く多様な道

さて、こうして創り出した「自分の時間」。

これをどのように使うべきか。

本書はその使い道も具体的に示している。

  • 思考力を鍛える:
  • 内省する(汝自身を知る)
  • 知的好奇心を満たす
  • 効果的な読書をする

重要なことがある。

自分が本当に興味を持てること。心の底からやりたいと思うこと。

そこから始めるのだ。

無理に高尚なことをする必要はない。

自身の好奇心が、自身を成長させてくれるのである。

実践する上での注意点:陥りやすい罠を避けるために

意気込んで時間活用を始めても、長続きしないことがある。

かえってストレスになる。

それでは意味がない。

ベネットは、実践者が陥りやすい「危険」についてもアドバイスする。

的確なものだ。

  1. 「物知り顔」にならない
  2. 「計画の奴隷」にならない
  3. 欲張りすぎない
  4. 最初でつまずかない

最初でつまずかないのは本当に大切だ。
初心者にはレディネス(準備状態)がないので、トラブルが起きれば二度とやらなくなってしまう。

著者アーノルド・ベネットの魅力

本書の言葉には説得力がある。

著者ベネット自身が、まさにこの「自分の時間」を最大限に活用したからだ。

驚異的な成果を上げた人物なのである。

彼は恵まれた環境の生まれではない。

地方の陶工の家だった。高等教育も受けずにロンドンへ出た。

法律事務所の速記係として働き始めた。

しかし、そこから独学で学んだ。

文学や語学を。

不断の努力を重ねた。

そして20世紀イギリスを代表する大作家へと登り詰めたのである。

多作だった。

豪奢な生活も送った。

そのため「俗物」と評されることもあった。

しかし、その根底には驚くべき勤勉さがあった。

自己を高めようとする強い意志があったのだ。

彼は自分が実践して効果があったことを伝えたかった。

惜しみなく読者に。

その誠実さと熱意が、本書の行間から伝わってくる。

彼はストイックな哲学書を愛読した。

常に学び続けた。

彼の生き方は、現代を生きる我々にも大きな勇気を与えるであろう。

終わりに

  • 現代人は常に時間に追われ、「自分の時間」が不足しているという悩みを抱えがちである
  • アーノルド・ベネットの『自分の時間』は、100年以上前に書かれたが、現代にも通じる普遍的な時間活用の知恵を含んでいる
  • 時間は、貧富や才能に関係なく誰もが平等に毎日24時間与えられる、金銭よりも貴重な財産である
  • この限られた時間をどのように使うかが、健康、幸福、成功、精神的成長といった人生の質を決定する
  • 多くの人は勤務時間以外の時間を軽視しがちだが、これを意識的に自己成長のための「内なる1日」と捉え直すべきである
  • 通勤時間の活用や、週に数回夜の一定時間(例:90分)を確保するなど、具体的な工夫で「自分の時間」は創出できる
  • 創出した時間は、思考力の訓練、自己内省、知的好奇心の追求、効果的な読書といった自己を磨く活動に使うべきである
  • 一見わずかな週7時間半程度の自己投資でも、継続することで精神活動が活気づき、人生に大きな変化をもたらす可能性がある
  • 時間活用の実践にあたっては、計画に縛られすぎず、完璧を求めず、「小さな一歩」から無理なく始めることが重要である
  • 本書は、時間管理の技術だけでなく、主体的に時間を使い、より豊かに生きるための考え方と実践的なヒントを与えてくれる

集中力は、ゲームで言うところの「マナ」に似ている。

それがゼロになると、恐ろしい事態を招く。

異世界転生もののライトノベルでよく見られる設定がある。

マナがゼロになった場合、

  • しばらく意識を失う
  • 実際に死んでしまう

といった描写である。

一方、我々の現実世界で集中力(マナ)がゼロになると、どうなるだろうか。

それは、「眠いから寝る」という、ごく当たり前の選択すらできなくなる状態に陥ることである。

だからこそ、

  • 家に帰ったら少し仮眠をとる
  • 夜は早めに寝る

といった工夫が大切になる。

しかし、LOL初心者のうちは、プレイするのが面白い。

そのため、寝てからプレイするなどということはしないだろう。

また、レディネス(準備状態)がないので、そこまでしてプレイする意味も感じないはずだ。

時間術とは「何をするか」であると、TEDで偉い人が言ってた

TFTが上手な人によると、最初のオーグメントを取るまで(対人前まで)の手順が重要であるらしい。

もちろん私はTFTが凄く下手なので、最初の対人戦までにグインソーレイジブレードを作れたかどうかしか判断基準がない。

※ 一番好きなアイテムはグインソーレコニング、一番好きなオーグメントは怒りの化身です😎

これはちょうど、LOLでのスイフトプレイを楽しむ素人と、手練れのソロキュープレイヤーとの関係のようだ。

  • TFT初心者 不確実性を楽しむ
  • TFT上級者 序盤の手順を詰める
  • LOL初心者 不確実性を楽しむ
  • LOL上級者 序盤の手順を詰める

結果がどうなるか分からない、その予測不可能性が、

  • 期待感: 「もしかしたら圧勝するかもしれない」という希望
  • 興奮・スリル: 結果が出るまでのドキドキ感、リスクを取ること自体の刺激

などを生み出し、それが魅力となっている。

我々の日常は

  • 予測不可能性すら薄いので、全然面白くない
  • LOL上級者のように、手順を詰めてもいない

その上で疲れていることも多いので、これでは一生勝てない。

序盤の手順を整理するとは

  • 時間を限られた範囲に区切る
  • その区切った時間内での手順を整理する

上級者の手法は、まさに時間術そのものである。

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