LOLは上級者以外、「どうすれば上達するのかわからない」と話すことが多い。
つまり
- 何が問題なのかわからない
- 何から手をつければいいかわからない
ソシャゲやRPGみたいにレベルを上げればクリアできることを、普通は問題と呼ばない。LOLがRPGではない以上、「どうすれば上達するのかわからない」のは当然と言えるだろう。
LOLに限らず難問は生活の至るところにある。この記事では理想の状態と比べて解決する手法を紹介していく。
理想といえばプラトンのイデア論や、「○○はこうあるべき」のような不健康な固定観念が思い浮かぶが、今回は思考法の1つとして紹介するだけなので気軽に試してみてほしい。
キャメロットと呼ばれる手法だ。
※ アーゴットがイデアどうこう言うおかげで、LOLプレイヤーにイデア論を説明する必要がないのは助かる。
キャメロットの手順
LOLプレイヤーならば、誰にでもわかりやすい例を出してみた。あなたも例を見て、シルバーとかブロンズくらいのヤスオが思い浮かんだはずだ。
それでは3-1から3-3まで考えてみることにする。
すなわち活躍しているヤスオと、ボコられている自分の違いについてだ。
- 3-1 対面と相性が悪いのに出している
- 3-2 味方にADが多い
- 3-3 味方のジャングルがAD
いくらでも思いつくのだけど、適当にコレらの事柄を書いてみた。
私の経験上に対戦ゲームは下手な人ほど、自分が弱いとか下手だから負けると思う傾向が強い。
なので本当に下手な人は、何も分析することなく「自分が下手だから負ける」と思ってしまうのかもしれない。
正常なヤスオならば対面に負けた時ではなく、レネクトンが見えた時にウンザリするはずなので、素人が勝手に判断して勝手に落ち込むのは悪いことなんだと良くわかる。
理想と現実のギャップから出発する
物語的な手法としては馴染みが深い。
現実世界で冴えない人が、異世界に転生する。このパターンは非常にわかりやすいので人気がある。
我々は問題を解決できても、時間を巻き戻すことはできないので、人生をやり直したいと思えば、やはり転生するのが手っ取り早いわけだ。
LOLが上達するのに、0歳からやり直す必要があると考える人がいたら、ちょっと深刻だ。実際にそんなことを考えるのは、事故にあって体がうまく動かない人か、頭がアレな人くらいだろう。
あまり真面目に議論すると話が暗くなってしまうので、適当に切り上げると、大半の人はLOLでダイヤに上がるのに、生まれ変わるほどの必要性を感じない。
現実から理想に向かう間のギャップを問題として捉えていくのが、キャメロットの手法である。
低レートの特徴(現実)
- 味方にハテナピンを鳴らす
- 適切なチャンピオンをピックできない
- ラストヒットを取るのに集中力を必要とする
- そもそもCSを伸ばす気がない
- スキルがCDの時でも戦おうとする
- ロールの役割がわからない
- ドラゴンとバロンに関心がない
- アサシンでもないのに敵と戦いたがる
- 味方のチャットをミュートしない
- 全体チャットをミュートしない
- 敵のエモートをミュートしない
- 勝手に判断してすぐに怒る
- 味方の位置を見ない
パッと思いついた特徴を書いていく。
簡単に出来ることもあれば、数週間意識してやっとできるものもある。
高レートの特徴(理想)
- 気が散る要因を全て排除している
- 常に適切なチャンピオンをピックする
- ボーッとしててもラストヒットが取れる
- ドラゴンとバロンに関心がある
- ダメージトレードをミスらない
- 不要な戦闘を避ける
- 味方の気を散らさない
- 勝手に判断して怒らない
どれも1つできるようになるまで、かなり時間がかかる事柄ばかりだ。
特に重要なのは1~3、8は達人じゃないと難しい。
レートが高い人でもイライラしたり怒ったりする人は全然珍しくないが、敵に突っ込んでいくような人はいないので、やっぱりそんなに怒ったりしないのだろうなと良く思う。
実際の問題
我々は遊ばないほうが良いとわかっている時でも、やるべきことをやらずに遊んだりしていた。もしくはしている。
キャメロットのレシピに出てきたヤスオも、ヤスオを使いたいだけで、LOLが上達したいとか勝ちたいとか本当は思っていないのではないだろうか?
私はTFTをする時、正しいことをよりも、やりたいことを優先してしまう。なのであんまり上手じゃない。TFTを熱心にプレイしたことはないのだけど、去年はダイヤ手前くらいで止まった。
反対にLOLは自分がやりたいことと、LOLで正しいことが一致している。なので非常に上手であるし、他の上手なプレイヤーも私と同様に一致しているのだろう。
トップヴェインと漫画的な展開
ダイヤの友人が言うには、アイバーンミッドを使う人は次のようになってるんじゃないか? という話だ。
LOLが少年漫画だったとする。
敵がトップヴェインを先出ししたとしよう、その時漫画だったらどうなるだろうか?
主人公がガレンを出す
MOB「あいつ……、ヴェイン相手にガレンを出したぞ……」
主人公がティーモを出す
MOB「これティーモ勝つよ」
ガレンではヴェインに歯が立たないが、ティーモは常に勝つ。
やはり正しいこととやりたいことが一致しているのが、向いていると呼ばれる状態なのだろう。
夏休みの宿題
あなたは夏休みの宿題をどうやって終わらせるのが最高か、知っているだろうか?
「夏休み入った瞬間終わらせればいいじゃんw」
正解!!
だが実際は終わり際に必死になってやる、もしくは罪悪感を感じながらやらない。
「夏休みの宿題終わらせないとなー」と思いながら過ごす人は、誰が見てもバカなのだけど、大抵の人類はこのパターンである。
しかし「500ゴールド使ってスタートアイテム買わないとなー」と言いながら、500ゴールド余らせてレーンに出る人はいないので、やはり手順の面倒くささが原因なのだろう。
スタートアイテム買うのは簡単だが、夏休みの宿題は面倒だ。
終わりに
人生をやり直したいとか、LOLを24時間やり続けたいとか思わない限り、キャメロットという手法は効果的で手軽な思考方法だ。
人生をやり直したいと思って、それを解決するために超大作ラノベを普通書かないからである。
高すぎる理想は考えものだが、LOLでゴールドになりたいくらいならば、ギャップを埋める作業は楽しいものになるだろう。