この間シルバーの友人(以下シルバーと表記)とサブアカウントで一緒に遊んだら、彼のとんでもない癖を発見してしまった。
彼のフェイス(体面)をズタズタにしてしまいそうだが、上達したい全ての人によって非常に有用なエピソードだったので書く。
まず私とシルバーの関係から話すことにしよう。
この記事はパッチ11.7の時に執筆されました。
私とシルバーについての紹介
私の紹介
私とシルバーは非想天則という対戦ゲームで知り合った。
知り合ったというか、当時のプレイヤーで私を知らない人はいなかった。というのも、私はしたらばに個人スレが立っていて、ソコに良く起き攻め・固め・コンボといった基礎的な内容を書き込んでいたからだ。
今こうしてブログなどを書くようになったのは、そういった影響が大きいと思うので、当時のプレイヤーには感謝している。
シルバーの紹介
ゲーム全般得意ではないタイプ。
シコ絵をRTするのが趣味で、とても優しく良い人である。気が弱いというか、女性にはモテそうにないというか、よくいる雰囲気の人だ。
LOL歴は3年で、ジャングルでファームがある程度できる。他のロールはミッドが少しできるくらいだ。
シルバーのとんでもない癖
私がヨリックで気持ちよくなっている時に、妙に味方が集団戦で負ける。圧倒的にゴールドが勝っているにもかかわらず人数差がないのに負ける。その後4試合もしたのだけど、全てのゲームがそうだった。
私は集団戦を見てみることにした。
※ ミニマップで味方の戦闘を見るのが大事だと思っている人がいるが、マジで辞めたほうがいい。私は自分が死んでいる時でもない限り、人の戦闘は、その場所に向かう時ですら見ない。
彼のワーウィックは中盤の集団戦で何をしていたかというと
全く殴り合わずに敵に殴られながら歩いて逃げようとしていた
そういえば彼はゲーム始まる時に、「ワーウィックで征服者って全然発動しなくない? いつも3とかしか吸収してない」私は「そんなわけねえだろ」と心の中で思って聞き流していたのだが、原因がハッキリした。
このゲームで全く殴り合わずに敵から逃げる状況は、次の2つしかない
- レーンでガンクを受けそうな時
- 誰かが代わりに殴ってくれる時
もう少しわかりやすく書くと
- 敵のBait(ベイト)を無視する
- 瀕死の自分にトドメを刺そうとする敵を捌く
集団戦で殴り合わずに逃げるってのは、意味がわからないわけだ。普通メレーファイターは自分が倒れる瞬間まで相手と殴り合う。さらにワーウィックはエイトロックスのような、吸収タイプだろう?
耐久力を得る方法が相手を殴ることなのに、「なんで後ろに歩きながら敵に殴られ続けてるの? お前やばくねえか?」とVCで声が出てしまった。
※ ちなみにタンクは相手にCCをすることによって、火力と硬さを得ている。
つまりファームが出来る彼がダイヤじゃなくブロンズなのは、集団戦でナチュラルにトロールしているからであった。
ただ突っ立ってるだけなら、流石に装備がいくらあっても集団戦に勝てない。集団戦に勝てなければ、バロンもドラゴンも取れないからだ。
集団戦が4対5なのだから、ドラゴンを4つ取らない限り彼のチームが勝つことはない。
初心者のサポートはAAをしないって?
APEX的な見出しを付けてみた。
コレは実際に私もあなたも経験していることだと思う。だって中盤以降AAの威力が低いから、する意味がないと思ってしまうのである。
しかし序盤は別に、ADCと比べても威力AS同じくらいだ。2対2のオールイン時は絶え間なくAAをしないと絶対に勝てないのだが、それにも関わらず初心者のサポートはAAをしない。
つまり
- 中盤以降は、AAをしないよりしたほうがいい
- 序盤は、AAをするべき
にも関わらず序盤にAAをしないのは何故か? 自動思考である。
自動思考と練習
自動思考(じどうしこう、英:automatic thoughts)とは、状況に対応して非常にすばやく、自分の意志とは関係なく自動的に湧き出る思考を指す。主に認知行動療法で用いられる用語。
Wikipedea 自動思考のページより抜粋
思春期に読んだ異性にモテる方法の本に、素晴らしいことが書いてあった。
「モテないヤツっていうのは、自分で考えて選んだ方法が毎回逆。考えた結果毎回逆なのだから、必ず逆の行動をしてしまうので、どうしようもない」とね。
LOLで言えば
- シルバー以下は自動思考が毎回不正解
- 上級者は自動思考が毎回正解
異性とのやり取りは考える時間があるが、LOLの試合中は考える時間がない。もっと言うと、試合前のセッティングが多いゲームなのに、試合中に考えても仕方がないというか遅すぎる。
つまりLOLについて何かしら腰を落ち着けて思考する習慣がある人は、試合中に考える行為は話にならないことを知っているわけだ。
認知行動療法は自分の自動思考に気づくこと
- 味方にハテナピンを打つプレイヤー
- 集団戦で攻撃しないワーウィック
- 一切AAをしないサポート
これらのプレイヤーは全て同じで、自分の自動思考に気づかない。
何故ならば熟考した結果、上の3つの選択肢を選んでいるプレイヤーがいたら、頭がアレすぎるか負けたがっている人である。
人が怒る仕組みは、相手の行動や言葉に対して悪意を感じるからである。これがあまりに瞬間的に湧き上がるものだから、自分の自動思考に気づくことができない。
LOLで言えば、あまりにもエフェクトが一瞬なので食らったことに気づかない。といった感じだろうか? もちろんそんなスキルはないのだが。
LOL=認知行動療法
LOLでレートを上げていく方法は次の2つだ。
- 試合前のセッティングを適切なものにすること
- 試合中の自動思考を適切なものにすること
上級者の配信を見ると、すぐに怒ることがわかるが、低レートのプレイヤーはその1000倍荒れ狂っている。
高レートで、自動思考で味方にハテナピンを打つプレイヤーはいない。
何故ならば一度でも打てば、高い確率でトロールされるからだ。相手がサブアカウントの場合、一度でも鳴らしたら試合は終わる。
なので仕組み的にそんな上級者はいない。意図的に打たない限り、絶対にしないのである。
敵ジャングラーを見た瞬間バックピンを鳴らすノリで味方にハテナピンを打つのは、冗談抜きで低レートだけだ。
ネガティブなものに強く反応しないこと
- 味方のデスをあまり真剣に受け止めないこと
- 相手にバロンを取られても気にしないこと
LOLの上級者は、別に私でなくともこういった訓練をしている。
もちろん生まれ持って強く反応しない人もいて、俗に言うEQ(心の知能指数)が高い人達だ。
難しい話をすると
- 外向的な人は外部の刺激に低反応
- 内向的な人は外部の刺激に高反応
なことを言う。
つまり外部の刺激に高反応な内向的な人に思慮深さが全くない場合、味方にハテナピンを鳴らしまくる。
凄くキツイ言い方をすると、内向的なバカ特有の行動ってわけだ。
物語のキャラクターテンプレート
- 銀髪キャラは強い
- オカマキャラクターは有能
- 糸目キャラが開眼するとヤバい
- サングラスキャラは外すとカッコいい
- クールなキャラクターは実は優しい
- 影のあるキャラクターは知的
我々の普段読む漫画やラノベには、こういったテンプレートがある。
影のある=内向的な人は、知的であることが望ましいというわけだが、実際そんなことはない。メガネかけてるから頭がいい、ってくらい乱暴な話だ。
しかしこういった思い込みのせいで、繊細で敏感な人間は賢いと思ってしまうのである。誰でも心は頻繁に傷付くものだから、”繊細で敏感な人=自分=バカではない”と考えてしまうのだ。
終わりに
我々は自分の自動思考に気づきにくいという話をした。
シルバーの話を聞いたら、どうやら自動思考を自分の判断だと思っているようだった。
しかし自動は自分の判断とは言わない。だって自分の意思じゃないから。
お腹が減ったらご飯を食べたいというのは、確かに自分の意思ではある。しかし寝る前などのように、食べないほうが良いタイミングや量が存在するわけなのだから、自分の意思かどうかっていうと怪しい。
例を挙げれば
- 太っている人は、本当は痩せたい
- 喫煙者の99%は、辞めたがっている
一応、心を3つに分けると
- 無意識 自分の意思ではあるものの、自分の外部で生成されているように感じるもの。社会のこと
- 自動思考 自分の中で生成されているが、熟考した結果とは全然違う思考
- 本心 熟考した結果、納得できる思考
哲学者が変人だと思われるのは、普通の人が疑わないことを疑うからだそうだ。我々も少し疑ってみるべきである。
「そもそも自分が今思っていることは、本当に自分の考えなのだろうか?」とね。
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