LOLはイライラして当然なので、この場合の怒り出す人というのは、我々全員当てはまっていると言えるだろう。
しかし怒るという行為は、本人にとってあまり面白くないので基本的には損。
日常生活や社会では舐められないために、必要に応じて怒るのは必要かもしれないが、LOLは社会ではない。
また一般的なプレイヤーは、自分以外のプレイヤーのことを舐めている。
この場合の舐めているはLOLの腕前ではなく、人間として舐めているのだが、他のプレイヤーを意識しないLOLプレイヤーは優れている。
怒りへの対処方法が大事なゲームはLOLくらいなもので、他のゲームは怒る機会自体がない。
LOLは怒りへの対処方法を覚えるゲームだ。
LOLをプレイしている=アンガーマネジメントを学んでいる、といえるだろう。
それではLOL式アンガーマネジメント、始めて行こう。
いちいち判断するから怒る
怒りは身体の反応で、瞬間的に沸く。
何十分も考えた結果怒る人も世の中にいるが、それは病気以外のなにものでもないので、ここでは無視する。
例えば会話の最中に怒る人は、次のような仕組みになっている。
煽り運転をする人は、相手が先に煽ってきたと思うらしい。
つまり相手の意図に関係なく勝手に動揺してしまうのが、怒りの始まりだ。
LOLの場合は次の通りになる。
自分で書いててビックリしたが、2行目から全く一緒だった。
ソロキューで良くあることだが、ミッドよりもジャングラーのほうが上手だと、レーンをプッシュされたミッドが怒ることが多い。
ミッドがウェーブコントロールがわからなければ(普段から学ぶ気がなければ)、いつプッシュしても怒る。
DUOの人は良く無言でスワップするが、サポートの人が隣をメイジだと思って怒ってトロールしだしたのを見たことがある。
彼は9人から煽られていたが(9人には私も含まれる)、彼自身にとっては良い経験になっただろう。
その試合は試合にならなかったけれど、学ぶことが多く全員にとって有意義だった。
人間には2種類の思考がある
シンカー・ジャークとか呼んだりするが、覚えなくていい。
ゆっくりした論理的な思考と、とても速い反射的な思考があるという話だ。
LOLの試合中にゆっくり思考している人は、おそらく今使っているチャンピオンに慣れていないだけだろう。
ルーンやアイテムビルド、マッチアップなどを考えるのは試合前。
試合が始まってから考えるものではない。
反射的な思考や自動的な思考は、試合中には全然悪くなく、むしろそちらのほうが望ましい。
しかしそれだと、今度は怒りやすくなってしまう。
どうすれば良いのだろう?
なるべく判断も反応もしないようにする
LOLは判断力を競うゲームである、みたいなことを言ったりする人がいる。
プレイヤーの反応速度がどうこう言ったりする人もいる。
遠距離からのマルファイトのRは、フラッシュで避けられないと中盤以降ゲームにならないからだ。
これは大きく間違っている。
実際は何事も判断しないし、何事にも反応しないゲームだ。
試合後や試合前には様々なことを考えるが、試合中はボーッとするのが良い。
勝手に指が動いて、勝手に相手を倒して、勝手に試合に勝利している。
これが理想だ。
試合中に怒らないようにする事前準備
次に挙げるのは、LOLで最も腹が立つことベスト1位の現象だ。
- 序盤にジャングラーが対面のタワーに突っ込んで死ぬ
その時の対処方法は次のようになる。
- 序盤にジャングラーが対面のタワーに突っ込んで死んだら風呂掃除をする
風呂掃除じゃなくても部屋の掃除でもいいし、読書でもストレッチでもなんでもいい。
3分以上動かさないとAFK扱いになるのでお風呂には入れないが、試合を辞めて生産的なことをしよう。
この現象は良くあることなので、LOLプレイヤーならば対処方法を考えておく必要があるのだ。
初心者はジャングラーがこんなプレイをしても、頑張ってプレイする。
それでは余計なストレスが溜まる、タワーに突っ込んでいったジャングラーもそんなことは望んでいない。
こういった準備は、たくさんあればあるほど良い。
あなたもたくさん用意しておけば、LOLを快適にプレイできるだろう。
怒ってもやらない行動を決めておく
- 相手のタワーに突っ込む
- 完全にAFKをする
- チャットを打つ
- 味方に不要なピンを打つ
これらの行動をやらないと決めておけばいい。
メリットが全くないからだ。
特に面白くないからといって相手のタワーに突っ込み続けるのは、本当に辞めたほうがいい。
あなたがサブアカウントで開幕相手の森に一人で突っ込んでいくのは、全然構わないしめちゃくちゃ面白いが、怒ってから相手のタワーに突っ込むのは懸命ではない。
対面がフィオラやアーゴットの時は初手でブランブルベストを買う、これと同じだ。
怒って試合を捨てるならば、プレイしたフリ(AFKに引っかからないようにAFK)をしたほうが良いのだ。
味方は4対5でも結構勝ってくれる。
人間困っている人を助けるのは当たり前なので、おそらくティルトをした人を気遣ってくれるのだろう。
味方にずっとピンを出していたり、チャットで暴言を連呼したり、タワーに突っ込んいくと、味方の気遣いもなくなる。
終わりに
人間はなんでも2つに分けて判断する癖がある。
スプリッティングとか、全か無か思考という認知バイアスだ。
トリンダメアのスプリットとか、ボーリングのスプリットと同じ意味だ。
LOLプレイヤーならば、その認知バイアスは排除する必要がある。
LOLの勝敗を決めるのは気の持ちようではなく、運の要素が大きい。
あなたがイチイチ良いか悪いか判断するのは、結果的にあなたの足を引っ張る。
あなたは気分が良いからLOLを起動するわけではないだろう?
正直なところ、我々はなぜLOLを起動するのか良くわからない。
しかし良くわからずLOLを起動しても、上手にプレイできる。
ならばそれで十分なのではないだろうか?
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