考察記事

タンクは何故防具を買うのか?【論理的アイテムビルド】

※ 冒頭でARAMの話をしているが、サモリフのアイテムビルドについての記事。

先日ダイヤ友人とARAMをしてて、大体9割くらいのプレイヤーのビルドがおかしいことに気づいた。

ARAMのルーンはサモリフと違うので、ルーンがベストじゃないのは仕方がないけれど、ビルドがおかしいのが当たり前であった。

ひと目見て上手だとわかるオタクしか、ARAMでまともなビルドをしない。

ARAMプレイヤーはそんなに下手じゃない。味方にAPマオカイがいたら顔に蹴りを入れるし、味方がALLADなのにAP装備のミス・フォーチュンがいたらAFKするくらいのことはする。

ただARAMの装備は基本が出来てないと難しい。

当然ダイヤの友人も毎回おかしなビルドをするので、ARAMのビルドを説明するのだが、その時わたしは説明が難しいことに気づいた。

  • 何故タンクは防具を買うのか?
  • 何故メイジサポート使うヤツはクソなのか(彼はADCメイン)

そこらへんから説明しなければならなかった。

今回の記事は上級者がどうやってアイテムを選んでいるのか? といった内容の記事を書いていく。

この記事を読むことで、9割のプレイヤーが持ち合わせていないアイテムビルドの概念(心的イメージ)を手に入れてくれたら幸いだ。

この記事はパッチ11.6の時に執筆されました。

一般プレイヤーはどうやってアイテムビルドを選んでいるのか

  • 統計サイトに書いてあったから
  • みんながしているから

ゴールド以下、もしくは未満ならば、このような基準でアイテムを選ぶのは当たり前かもしれない。

みんながやっていることは正しいことが多い、だから重要に見える認知バイアスが人間には備わっている。

しかし統計サイトのビルドは上級者の真似なので、上級者は見る必要がない。

※ 実際の話をすると上級者はオタクなので、チャンピオンを使う時に興味があるので見る。マッチアップの相性や、パワースパイクの時間なども確認する。

LOLが対戦ゲームじゃなければアイテムビルドどうでもいいというか、固定的になる。

例えばAI戦をする時はテレポートをセットして、ADならクラーケンスレイヤー、APならメジャイソウルスティーラーを目指すだろう?

人との対戦は流動的で、しかも5対5なので、自分でビルドを組める必要があるわけだ。

タンク編 タンクは何故防具を積むのか?

あなたはタンクが何故防具を積むのか、瞬時に答えられるだろうか?

おそらく明確な理由を知っている人は、ほとんどいない。チャレンジャーやプロプレイヤーじゃないと答えられないだろう。

正解は

  • 火力を出すため

だ。

何故タンクがタンク装備だと火力が出るのか理解するには、タンクの役割を知っている必要があるので、まずはその説明を聞いて欲しい。

タンクの役割

  • タンクの役割は敵の攻撃を受けること

しかし相手は人間なので、集団戦ではタンクではなく、ADCのような火力があって柔らかいチャンピオンを狙う。ここまではあなたも理解できるはずだ。

なのでタンクとして機能するための最低限の条件は

CCがあること

CCがないとタンクになれない。ガレンはタンクより硬いが、CCがないのでファイターとなる。

ファイターの場合は、火力と硬さを両立していれば相手はファイターを放置できないので、育っていればフロントラインとしての役割が果たせる。

結局CCが豊富で硬いチャンピオンの場合、硬さとCD軽減を重視したタンク装備が、自分自身の火力も出るし味方の火力も出る。

ファイターは逆に、集団戦の時は敵に無視されないだけの火力があればOKとなる。

どうして最初に武器を買うのか?

  • ファームをするため

あるいは

  • 最初に防具を買うとファームが大変だから

あなたが異世界の武器屋だとして、駆け出し冒険者に「武器と防具どっちから買えばいい?」と質問された場合は次のように答えると良い。

「武器を買え、良い武器を買ったほうが稼げるようになる。その後に防具を買え」

これで完璧だ。

LOLはゲームの世界なので命は大事じゃない。対面のワンコンで死なない限り、初手に防具を買う必要はない。

おまけ 昔は火力が上がらないクソジャングルアイテムがあった

Spirit of the Ancient Golem(ゴーレム) というジャングルアイテムがあって、他にはリザード(AD)とレイス(AP)があった。

ゴーレムは中立に対してブランブルベストの効果しかなく、つまりコレを先に買うと、ゴーレム分のお金をまるまる損したようなものだった。

防具としては優秀なのだけど、ファームスピードがほとんどアップしなかったので、敵ジャングラーとの装備差が大変なことになる。

試合に勝つのは絶望的だ。

「コレ初手に買ってる一生勝てねえじゃんw」

って感じだったのだけど、そんなのダイヤ以上ないとわかるわけないので、アレはとんでもない失敗だったと思う。

とりあえずココまで読んであなたは思ったはずだ。

「サポートってファームしないから武器買う必要ないじゃん?」とね。

今はタンクが初手に目指すアイテムがバミシンダーになり、硬さもファーム速度も両立できるようになった。

サポート編 武器を積むサポートは劣っている

もちろん対戦ゲームなので、メイジサポートは状況によって強い。

相手のADCがドレイヴンならば、ヤスオサポートだって強いのだから当たり前である。

ただしサポートは基本的にファームをしないので、武器を積むサポート。主にメイジサポートはオフメタ(主流じゃない)であることを覚えておこう。

セナサポートでクラーケンスレイヤーを買っても、敵チャンピオンとバロンを殴る時にしか効果がない。

なのでセナでサポートしているならば、フロストファイアやディヴァインサンダラーのほうを欲しいと思う感覚が正しいのである。なぜならソレらのアイテムは強力だがファームが遅いので、普段は買いにくいからだ。

武器を積んでいる時点で、サポートとしての強みを捨てていることになる。

ARAMビルドの難しさはココで、ほとんどのメレーが武器を購入する意味が薄くなってしまうからだ。

AP編 ゾーニャの砂時計は強い

ゾーニャの砂時計は相手のスキルに合わせて使うといい。射出系のスキルならば、それで大体立ち消えになる。

立ち消え(fizzle)、もしくは立ち消えするとは、「対象をとっている呪文や能力は、解決時に全ての対象が不正な対象になっていた場合、その呪文や能力は解決されない」というルールを示す俗語。

英語「fizzle」の読みから「フィズる」とも表現される。

MTGWIKIより引用

カードゲーム用語なのだが、フィズると言われても、フィズのEにフェイトでカード投げるシーンが思い浮かぶ。

フィズという名前なのだから、そういった立ち消えさせるスキルを持っているのは当然かもしれない。

サモリフだとAP最強アイテムなのだけど、ARAMはキャッチが重要ではないし5人で戦うので、カーサスやフィズのような、時計でスキルをほぼ確実にかわせるチャンピオンがいない場合買わないことも多い。

ADC編 1手目と2手目でクリティカルを積んだら3手目は決まっている

  • インフィニティエッジを買う

もちろん対戦ゲームなので、100%正しいかというと、怪しい状況もあるだろう。

しかしコレを知らないADCは話にならない。

理由はいくつか考えられる

  • 3手目IEを知らないプレイヤー自体が下手
  • 相手ADCに殴り負ける
  • ファームが遅い

「クリティカルビルドの3手目IEは、本当に正しいのだろうか?」と議論ができるレベルに立っていないと、ADCは厳しいのかもしれない。

アサシン編 ARを知らない人が多い

APチャンピオンを使っている人も、もしかしたらMRを知らないのかもしれない。とりあえず100までは、ARもMRも大体HP1%に近い価値があることを覚えておこう。

ALLADなのに驚異アイテム積むのは辞めようというか、その場合はアサシン自体を出さないほうがいい。

小学校の算数は、「位」、「単位」、「図形」が大事らしいのだが、アサシンやメイジを使う場合はARとMRは大事。

完全にバカにしたようなことを書くが、タンクやファイターを驚異アイテムで倒そうというプレイヤーは、まず単位でつまずいているわけだ。

応用としてMRもARも少し上げるだけで、バーストダメージが一気に下がるので、覚えておくと相手のアサシンやメイジが育った時に便利。

しかし実際のサモリフでは

ADC「こっちまだミシック完成してないのに、敵のミッド8キルだな――」

となって試合が終わる場合が多い。

終わりに

書いたこと
  1. タンクが防具を積む理由
  2. 初手武器を購入する理由
  3. 武器を積むサポートはオフメタ
  4. ゾーニャの砂時計は強い
  5. クリティカル40%積んだら次はインフィニティエッジ
  6. ARとMRの軽減率を覚える

とりあえず、1と2は非常にわかりにくい概念なので、覚えておくこと。

しかし一度言われてみれば、たしかにそうだなと、すぐに気づくことができるだろう。

具体的にどのアイテムを積むのか、例えば初手ミシックは何を積むのか? といった疑問についてだが、基本的にバフされたアイテムを積んで、ナーフされたアイテムを避ける。

チャンピオンと一緒だ。なのでパッチノートには、毎回少し目を通す必要がある。

とりあえず初手武器を購入する理由だけ覚えておけば、色々なチャンピオンやゲームモード応用が聞く。

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