考察記事

効果のあった練習方法とメタ認知の話【練習方法を考える練習】

人間が上達するためには、コンフォートゾーン(心理的に安心できる領域)を抜ける必要がある。

マインドセットの話も練習方法と同じで、硬直(証明)マインドセットの人はいつも簡単なことしかしないから上達しない。

私が思うに、しなやか(成長)マインドセットの人に練習方法を教える意味は薄い気がする。

教えがいがあるのはしなやかマインドセットのほうだが、そういう人は何も教えなくともどんどん成長する。

難しい話は置いておいて、とりあえず私がLOLでいうシルバーくらいの時に、3日でダイヤくらいの腕前になった練習方法について書く。

友人に教わった方法だ。

この記事はパッチ11.15の時に執筆されました。

Mid 1on1 を3日したらダイヤになった

今からするのはHONの話なので、LOLでも同じことができるわけではない。

普通練習に劇的な効果を望む人は、心理的な病のある人か、人生で一度も努力したことがない人だけだろう。

ただ今から書く方法は、何故か劇的な効果があった。

レシピ

  • カスタムMid 1on1部屋を立てる
  • 簡単な操作手順を覚えておく
  • サレンダーできる時間になった瞬間サレンダー

最低限の操作手順は知っておく必要がある。

なのでソレについて書こう。

簡単な操作手順

HONやDotaには、Courier(配達人って意味)と言ってアイテムを運ぶ動物がいる。

その動物は猿や馬なのだが、進化すると鳥になり、鳥は地形を無視して移動することができる。

操作手順は

  • こちらが先出しをする(相手が見えてた)
  • ラストヒットを取る(レーン戦をする)
  • 定期的に川の左右どちらかに沸くパワーアップアイテムを取る
  • そのアイテムは鳥で視界を取って確認する

鳥で下側の川を見て、そこに湧いていなければ、上に湧いているわけだ。

「当たり前だろ」

と思ったかもしれないが、これはMOBAでは重要な意味を持つ。

すなわち、

「ワードで見えている場所にいないのであれば、別な場所にいる」

コレはLOLだと人にもよるが、エリート帯(ダイヤ2以上)じゃないとわからないことだ。

ダイヤ未満は毎回集団戦で、フィドルスティックスのRを無様に喰らい続ける。

コントロールワードが強いのも同じ理由。

実際のプレイ

こちらがパワーアップアイテムを取り続けていると、相手はチャットで

「運がいいな」

みたいなことを言う。

私はその時に

  • 人間やり方がわからないと運がいいと思うんだな

10人中7人くらいが、そういったことを言ってきたからだ。

ボトルというコラプトポーションみたいなアイテムがあって、それにパワーアップアイテムを詰めると、何故か満タンになる。

  • パワーアップアイテム+コラプト3スタック

になる。

あなたはLOLで2分起きにコラプトが補充される対面に勝てるだろうか?

今思えば

「最初同じようにマナ全部使ってレーンを押して、運ゲーでパワーアップアイテム取りに行けばいいじゃん?」

と思ってしまう、対抗策はコレだからだ。

しかし実際そんなことができる人はいない。

そこまでゲームを理解している人は、最初から鳥を使うからだ。

パワーアップアイテムの効果(Rune)

アイテムが沸く前に全力でプッシュすれば、正解の場所がわかっているので、100%先に取ることができた。

それまでまともにゲームに参加できていなかった

この練習方法を実践するまで、私はまともにゲームできなかった。

LOLでいうと、10分時点で毎回50CSくらいしか取れない人。

10分で50だと、20分では100以下が硬いので、実質4対5になる。

もちろん全体チャットでは、「4vs6」と言われるだろう。

※ HONやDotaは最終的にメレーキャリーが1対5を決めるゲームなので、あんまり弱くても気にならない。レンジキャリーもいるのだけど、格はメレーのほうが上だった。

とにかくこの方法をしたら、今でも理由は全然わからないが、異常なペースで上達したわけだ。

目に見えて上達したのは2回だけ

  • Mid 1on1
  • Scoutを本格的に練習した時

一度目は今いった1on1で、二度目はScoutという全く味方に歓迎されないチャンピオンを練習した時だけだ。

Scoutというチャンピオンについて少し話すと、HONやDotaはスキルがLOLと比べ物にならないほど強く、マルファイトのRがレベル1から打てる。

そのゲームで強いRは、AOE(範囲)5秒スタンで、ちょっととんでもない性能をしていた。

Scoutはワードが置けて、常にステルスで足が速く、タワー割りもファームも速い。

しかしRスキルがケイトリンのRといい勝負の性能で、実質Rがなかったので、集団戦に全く参加せず1人でタワーを割っているだけのチャンピオンである。

当時からいろいろなチャンピオンを使うタイプだったが、3回に1回はScoutを使った。

MOBAに限らず、人間は鼻水を垂らしながらプレイしても上達しない。ただ操作に慣れるだけだが、慣れというのも大事。

私もLOLでいうOTPであったという話。

練習には技の切り替えが大事らしい

近年のスポーツ理論では、技の切り替えが大事だと言われている。

LOLでいうならば、ラストヒットを取るのは重要だけど、ラストヒットを取りながらダメージトレードもできなければ勝てない。

それに加えて、相手のスキルを避けたり、ミニマップでジャングラーの位置を見たり予測したり。

上手なレーナーは、常に味方のジャングラーがどこにいるのか、把握しながらプレイすることができる。

ポーションを飲みながら戦うのも重要だし、相手がどこにワードを置いたのか味方への報告も必要だ。

同時にいろいろなことをする練習も必要

シルバーの友人は、今では基本操作を覚える気力すらなくなってしまったが、以前はアーリでラストヒットの練習を繰り返していた。

次の話はノーマルゲームの出来事だ。

  • 彼のアーリはミッドの敵ファーストタワー跡地にいた
  • ドラゴン前で戦闘があった
  • しかし彼は味方のピンを無視してラストヒットを取っていた
  • 彼が来ればトリプルないしダブルキルが取れていた

私はその姿を見て、恐ろしくなったのを覚えている。

われわれの理論では、

  • ラストヒットの練習をしているのであれば、ミニマップを見る余裕がある

現実は

  • ラストヒットを取りながらミニマップを見る習慣がなかった

「だってシルバーの人プラクティスでミニマップ見ないでしょう?」

という話である。というかシルバーじゃなくても、プラクティスとARAMでミニマップは見ないと思う。

私がミニマップでいつも味方の位置を把握できるのは、

「今○分なので、多分ここらへんにいるだろう」

と予想しているからだ。

人との会話や文章と同じ、あなたも私が次に何を書くか予想が付くから文章が読める。

われわれが練習方法を考えない理由

RPGでは硬いキャラは硬く、火力のあるキャラはひたすら火力を上げたい。

一貫性バイアスというものがある。

計画を立てたら、実行しなければ不誠実。一貫性がないからだ。

自分との約束を守るのが自信を高めるコツらしいので、そこらへんが関係しているのだろう。

人間は一貫性のある人・誠実な人が好きなので、言動と行動が一致しない人が嫌いだったり、自分がそうならないようにする傾向がある。

たくさん例を挙げてみよう

  • 一般人はお金持ちになる方法の本を読まない
  • モテない男性はモテるようになる方法の本を読まない
  • 太っている人はランニングウェアを買わない

ランニングの習慣が付かなければ、ランニングウェアを買うのはお金のムダだけではなく、意思の弱い軟弱野郎ってことになる。

私もブログの記事構成を決めると、何故か書かなければいけないような気がしてくるので、あらかじめ溜めておくことをしない。

溜めておいたほうがいいとは思うのだけど……。

あなたは ミッド1おん1 という文字を見て、いかに緩くアウトライン(この場合はブログ記事の構成という意味)を決めているかわかるだろう。

こういった計画は数分で立てられるし、なかなか楽しい作業なのだが抵抗がある。

終わりに

  • 効果のあった練習方法
  • 技の切り替え
  • 一貫性バイアスを避ける
  • 次の三つを分ける
    1. 練習方法の立案
    2. 練習計画
    3. 実際の練習

具体的な練習計画を立てて、実際に練習しないのは、世間一般では良くないこととされている。

しかしこうやって見てみると、かなりいい線いってると思わないだろうか?

罪悪感を感じるどころか、胸を張るほうが正しいように見える。

普通ネットの記事というかコンテンツは、LOLでいうとゴールド以下に向けて書く。

だからもっと激浅の記事を書いたほうが良いのだけど、ソレが読みたいからコメントをしているわけではないだろうなと思った。

というわけで、このようなレーニングの記事を書いた。

技の切り替えが出来るように たくさん練習方法を考えて、実際に練習するかどうかは置いておく。

記事のアウトラインに駆動力(持続するモチベーションみたいな意味)と書いたのだけど、長くなったのでこれは別な記事で書きたい。

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