考察記事

我々はどうやって試合が始まる時のチャンピオンを選んでいるのか?

人間には性格があるので

  • 1つのチャンピオンしか使わない人
  • たくさんチャンピオンを使える人
  • 1ロール2~3チャンピオン使える人

など様々な種類がある。

プレイヤーが使えるチャンピオンの数と習熟度の組み合わせは、無限に近いわけだ。

基本的にLOLは、適切なタイミングで適切なチャンピオンを使うと、試合に勝利する。

でも実際にチャンピオンを選ぶ時は、試合に勝利するためではなく、レーン戦、あるいは試合を気持ちよくプレイするために選んでいる。

意識高い言葉でいうと、マインドフルネス(今に集中するという意味)になるのだろうか。

「成功したから幸せなのではなく、幸せだから成功するのだ」

とは、ポジティブ心理学者のショーン・エイカーも言っていた。

人間は少なからず歪んでいるものだが、とりあえず特殊なパターンを含めずに考えてみたい。

この記事はパッチ10.22の時に執筆されました。

チャンピオンピック5つ選択基準

英語のニュアンスでは

  • セレクト>チョイス>ピック

の順番で慎重に選ぶらしい(セレクトが最も慎重)。

味方や相手のチャンピオンが見えてから、20秒~3分くらいしか検討する時間がないので、この場合は最も手軽なピックが適切な表現になるだろう。

味方に対して憎しみがあるとか、誰かからリクエストされているとか、トロールしたいとかじゃない限り、対面がヴェインの時にガレンは選ばないし、味方がALLADの時にヤスオは選ばない。

他には

「私はアニーを通して、自分の人生を表現している」

みたいな特殊な事情を抜くと、大体上の図になるのではないかと思われる。

  1. OP(強いという意味)だから
  2. カウンターだから
  3. 味方とダメージが被っていないから
  4. 使ったことがないから
  5. 使いたいから

トップ以外なら、OPだから使うという選択肢は外しにくい。

トップ・ミッドなら、カウンターだから使うという選択肢は後出しなら必須に近い。

味方がALLADなら、ヴェイガーやAPシヴァーナを使うと非常に気持ちよくなれますが、ヤスオやシン・ジャオをピックすると苦痛な時間になる。特に味方にとっては。

味方とダメージが被っていないから使うのは、シルバーやブロンズでも当たり前にやっていることなので、議論の必要がないのは助かる。

結局は最もポジティビティを感じる選択肢を選ぶ

例えばあなたメインが高ランクプレイヤーで、サブアカウントでプレイするとしよう。

その場合は使ったことがないチャンピオンを使ってみることに、ポジティビティを感じるはずだ。

実際にジャングラーの人は、OPだから○○を使うといった選択基準が薄い。

LOLソロキューの問題の1つに、リー・シンが人気というものがある。

昔からずっとピック率が高い。

基本的に勝率50%を切っており、スケーリングも低いのでソロキュー向けではない。

グレイブスも全然強くはないが、AAの時の効果音が素晴らしい。

グレイブスのAAがジリアンやブラッドミアみたいな効果音だったら、誰も使わないだろう。

使ったことがないから使うとは、オタクの発想。

相当上級者じゃないと、こんなことは考えないと思う。

カウンターだから使う

味方のトップやミッドが、後出し出来ると決まった瞬間はいつも、羨ましいと思っている。

羨ましさを通り越して、憎たらしさにまで昇華されている。

サブアカウントだと、カサディンを先出しするプレイヤーが結構いる。

レートの高い部屋でそんな機会はまずないので、非常に羨ましいのである。

一応ミッドカサディンが先出し出来ない理由を説明すると、ミッドはプッシュ力が大事なレーンなのだが、カサディンはプッシュ力が低い。

しかもメレーである。

なので苦手な相手に対処することができない上に、ミッドとしての役割もない。

大半のチャンピオンに惨敗する、そしてミッドの惨敗はゲーム全体にとって影響が大きい。

ボットが対面を10回倒しているとかじゃない限り、先出しカサディンのチームが負ける。

トップレーナーもガレン先出しを見たら同じようなことを思うだろう。

カサディンほど酷くはないけれど、気持ち良くなれるからだ。

見た瞬間に非常に強いポジティビティ、もしくは報酬感が得られる。

トロールしようと思っている試合で、インベートで自分がファーストブラッドを取ると

「よし! 頑張るぞ!!」と急にモチベーションが湧くのと同じだ。

トップ・ミッドレーナーで、カウンターピックに反応しない人は相当浅い。

人間的には出来ていると思うけれど、良いレーナーではない。

使いたいから使う

初心者の人にとって現実的なのは、自分が使って勝てるチャンピオンを使うことだ。

私もHON(Heroes of Newerth)からMOBAを初めたのだが、あまりに難しくって最初の数ヶ月はSuccubus(Dota2だとBane Elemental)しか使っていなかった。

ちなみにSuccubusはレーン戦で、対象指定のドレインを一生連打するチャンピオンで簡単だった。

※ 実質対象指定ドレインと、マルザハールのRしかスキルがないチャンピオン。

1つしかチャンピオンを使わない人を、LOLではOTP(ワントリックポニー)といってバカにするが、初心者のうちはそういったチャンピオンを見つけるまでが大変である。

ゲームに慣れてないうちに全然知らないチャンピオンを使うと、ゲーム自体を楽しめない。

ラックス問題

人によっては、チャンピオンが可愛いから使う人もいるだろう。

むしろ初心者ほどそのような動機で使うべきだし、使って欲しいと運営も思っているはずだ。

私は友人と会話していて気づいたのだが、

  • ラックスは人気もあるし可愛いのにピック率が低い

「ラックスの性能は低くはないし、先出ししても安定する。でもアーリに比べると圧倒的にピック率が低いじゃん」

という話である。

私はコレはアルティメットスキン(3250くらいするスキン)が問題になっていると考えている。

アーリはたくさんの種類があるけど、アルティメットスキンはない。

なので持っていなくとも、ピックする時にネガティビティを感じない。

セラフィーンもアルティメットスキンがあるので、ピック率は低くなるんじゃないかなと思っている。

スキン同士の格付けがあると、持っていない人はチャンピオンを使うたびにネガティブな気持ちになるという話。

上級者ほど見た目は気にしなくなるけれど、それでもラックスOTPでエレメンタリスト持ってない人は、世界に存在しないんじゃないだろうか?

終わり

一応LOLはログイン時にアッシュに言われた通り、勝利に向かってプレイするわけだ。

我々は一応いつもベストに近い、もしくはコレで十分というピックを心がけているけれど、実際は楽しいかどうかで決めている。

あなたが試合に勝利したい、もしくは楽しくプレイしたいのであれば、歪んだ判断基準を持たないようにするのが良いだろう。

味方がALLADなのに、5ピック目でADチャンピオンを平気で選ぶ人になってはいけない。

対面がカサディンだとわかっているのに、明らかに不利なチャンピオンを嬉々として選ぶ人になってはいけない。

LOLで正しい判断基準を身につける考え
  • 対面をボコる
  • 中盤以降に気持ちよくプレイする

たった2つの基準で大丈夫である。

味方からどう思われるか? とか、自分のプレイは自分自身を表しているとか考えてしまうと、あなたのLOLは破綻してしまう。

一応ゲームの世界だと、上手なほど偉いという偏った思想(イデオロギーっていう)がある。

そんなに間違ってはいないかもしれないが、その考えがあると、初心者ほど自分が下手なのを気にすることになるだろう。

TwitterでLOL専用アカウントの初心者の人は、結構辛いんじゃないかと考えている。

とりあえず自分1人でプレイしていた場合

  • 対面をボコる
  • 中盤以降気持ちよくプレイする
  • 他人と争いたい

これ以外にLOLをする動機がないと思う。

※ 全てのスポーツは、戦いの代替行動。Eスポーツも多分同じ。

ダイヤにしてダイヤルシアンスキンを人に自慢しないとか、絶対思わないからだ。

LOLに限ったことではないけど、優れた人だけが偉いという考えは、優れた人にしか有利に働かない。

もっというと優れている人もいつまでも優れているわけじゃないので、結局優れたものが特別で、特別なものが優れているという考えは、漫画や小説の主人公をデザインする時くらいしか役に立たないらしい。

LOLのチャンピオンも、強ければナーフされる。

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