随分前から確信していることがある。
ピック画面で思考しない人は上達の見込みがないことだ。
具体的に言えば次のようなこと
- どのチャンピオンを出すか
- どのサモナースペルにしていくか
- どんなルーンにしていくか
ピック時に数秒で後出しチャンピオンを選べるように、OPGGなどの統計画面を開けるように準備しておく。
自分はジャングル。ミッドがADなので、自分はAPを出す。
こういったことは、毎回ピック画面で考える人じゃないと出来ない。
色々なプレイヤーと接した経験から、こういったことをしていない人は全然上手じゃなかった。
ルーンを勝手に決める外部ツールを入れている人で、まともなレベルの人も見たことがない。
同じ理由でノーマル専門の人も、LOLへの理解が少ない。
※ ただノーマル専門の人はダイヤ未満の人と比べた場合、冷静にゲームをプレイすることができる。
あなたがLOLに腕に覚えがあるプレイヤーならば、今並べた事柄に馴染みがあるはずだ。
何故そうなるのか? 少し考えてみることにしよう。
この記事はパッチ11.13の時に執筆されました。
主体的である
LOLのピック画面で思考すること、試合の計画を立てること、これらはほぼ同じ意味だ。
ジャングラーがトップ・ボットどちらからスタートするのか、コレもピック画面の時点で決める。
LOLで計画を立てるのは非常に大切なのだが、そこで私はこう思った。
「そんなに計画を立てるのが大事って繰り返している本あったかな?」
最も有名な自己啓発本である7つの習慣を見たら、似ていることが書いてあった。
第一の習慣「主体的である」だ。
意味は自分の反応を主体的に選択する能力を発揮すること。
他人や環境のせいにするなとも言える。
例を挙げてみよう。
味方にヤスオが来た時に主体性を発揮する
まず考えられる選択肢は
- 打ち上げがあるチャンピオンを選ぶ
- 打ち上げがないチャンピオンを選ぶ
ウーコン、グラガス、レル、マルファイトといったチャンピオンが味方にいれば、ヤスオはめちゃくちゃ強い。
最強に近いと言っても、言い過ぎではない強さがある。
なのでAwaken(アウェイクン)よりは、1~2人打ち上げを持っていたほうがいい。
※ 上の動画はヤスオチームに1人も打ち上げがいない。
2つ目の選択肢は
- 打ち上げを選んだらヤスオが活躍した
- 打ち上げを選んだけどヤスオがAFK or トロールした
ヤスオが嫌われる理由は非常に複雑なのだけど、その理由の1つに2が含まれているのは容易に想像できる。
3つ目の選択肢
- 腹を立てる
- ヤスオがAFKした場合に用意していたタスクをする
最初に計画を立てる人は、トラブルが起こった時のプランBまで用意しているわけだ。
LOLは暴言が多くて当たり前だし、AFKが多くて当たり前。
LOLの素晴らしいところの1つ、こういったことに腹を立てていては身体がいくつあっても足りないので、対処方法が身につくところである。
私は体育のサッカーの時間に、ボール持って走る異常者を見たことがない。
しかしLOLではボールを持ってプレイするどころか、ボール持ったまま別な場所に走っていき、ゲームを続行不可能にするプレイヤーが全然珍しくない。
毎日計画を立てているだろうか?
LOLのピック画面は長くても5分くらいだ。
朝か夜に5分程度時間を取って、一日の計画を立てたり、一日を振り返ったりするだろうか?
おそらくLOLならプラチナ4もあれば、ピック画面と計画はセット。
内省(自分の考えや言動、行動について深く省みること)に目覚めている。
「試合開始前にルーンを組まないなら上達は諦めてくれ」
と言いながらも、
「毎日しっかり計画を立てているか?」
と聞かれたら、あまり自信はない。
プラチナ以上の人は計画を立て慣れているはずなのに、普段の生活で毎日計画を立てる人は少ないんじゃないかと思う。
計画を立てる行為自体が、上達に密接に関わっている以上、私生活で無計画なのはマズい。
大昔の人には内省がなかった
わずか3千年前の人類は、現在の私たちの呼び方でいえば、統合失調症だったというのです。
この主張の根拠はこうです。これらの書物に登場する太古の人間たちは、終始一貫して文化的・地理的な違いにかかわらず、何かの声を聞き、それに従うように行動しており、それを神の声やミューズの囁きと考えていた。
現代の私たちはこれを幻覚と呼ぶでしょう。
そしてその後時代が進むにつれ、古代人たちは自分たちが内なる声の創造主であり、所有者であることを認識し始めた。
これによって人類は内省、つまり自らの思考について考える能力を手にしたというわけです。
マリアーノ・シグマン 言葉から、あなたの将来のメンタルヘルスが予測できたとしたら? より引用
大半の人にとって人生でLOLをしている時間は短い。
なので当たり前の話になるが、初心者はLOLについて考えることが出来ない。
3千年前は今に比べたら情報量や体系化された知識が少なかったので、仕組み的に内省がないほうが自然だったのかなと思う。
終わりに
書いたこと
- 計画を立てないと主体性を発揮できない
- 計画を立てる習慣は上達と結びついている
- 普段の私生活で計画を立てていないのはマズい
- 大昔の人には内省がなかった
LOLは何故か自信がないプレイヤーが多いせいか、自分でビルドを組むといった行為ができない人が多い。
カードゲームの世界で、自分でデッキを組まない人がいたら
「時間のムダだから辞めろ」
と親切心から言われる可能性が高い。
LOLの世界は暴言こそ多いが、自分のオリジナリティーを発揮するなと言われない、むしろ推奨されるところがある。
しかし大半のプレイヤーは一生同じチャンピオンを使い、ルーン・アイテムビルド・サモナースペルを自分で組むことができない。
私がソロキューを入れている感じ、プレイヤーは上手であることを期待されているように思える。
しかし仲間内でゲームをする場合、我々は他人に下手な役割を期待することが珍しくない。
学生時代に友人の鼻から鼻毛が出ていたことがあった。
私は注意しなかった、むしろしめたものだと思ったのである。
※ 自分で言うのもなんだけど、私はかなり人に対して親切なタイプだ。
コーチングした人達の話を聞いていると、どうも普段一緒にプレイしている人達が、インポスターであるような気がしてならない。
最後に改めて伝えたいことを書く。
- ピック画面で試合の計画を立てるのは大事
- 一日の計画を立てるのも大事
「よく振り返りが大事っていうけど、計画を立てるのが先だよな」と、思った。