ビルドガイドを書くたびに、
パッチノートをチラチラ見るのだけど、
パッチノート13.4に次のようなことが追加されていた。
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/image.png)
シーズン13でジャングルのクリアが簡単になったが、
ソレと同じアップデートである。
「LOLは格闘ゲームじゃないので、反復練習の重要度を下げたい」
上は私がいつも思っていることであるが、
おそらく運営も同じことを考えている。
「LOLは戦略性の高いゲームなので、上手に操作できないのは操作方法を知らないから」
というレベルにしたいわけだ。
今までは
- 壁抜けによってワードの飛距離を伸ばす
このテクニックを安定させるには、
相当な回数の反復練習が必要だった。
今はワードの設置位置インジケーター実装により
- 一週間ぶりにやってもできる
くらい簡単になった。
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/wardimage-800x455.jpg)
しかし記事の内容は難しいので
「ダイヤ未満の人が見ても試合に勝てるようにはならない」
と先に書いておく。
しかしトップ、ボット、サポートなら
序盤の安定感がアップするので、
少しだけ挑戦してみるのも良いだろう。
この記事はパッチ13.4の時に執筆されました。
前提知識
- 壁の中を指定すると、時計回りに一番近い地面を探して、ソコに置かれる
- マップは上下対称じゃない
- ワードの射程は600
- フラッシュの射程は400
- フラッシュはスマートキャスト固定
- フラッシュは地面指定じゃない
1 時計回りの部分は、
公式で見た気がするのだけど、
出典は見つからなかった。
2 ほぼ上下対称と言ってもいいが、
1の仕様だったり壁の厚みだったり、
少しだけ違う。
3 ステルスワード(黄色トリンケット)、
サポートアイテム、コントロールワード、
全て同じ射程600だ。
4 ワードよりも短い。
5 ワードインジケーターは使えないが、
工夫すれば擬似的に、
出現地点を表示させることができる。
6 射程外を指定すると、
歩いていって地面に撃つスキルと、
その場から最大射程に撃つスキルがある。
フラッシュは非地面指定スキルで、
ワードは地面指定スキル。
なので
- 壁抜けフラッシュは遠くを押せばいいが、壁抜けワードは壁の中を指定しないといけない
コレだけ覚えておこう。
6のスキル仕様は公式パッチノートに良く出てくる内容だが、地面指定スキルみたいな用語はない。
なので地面指定は私の造語だ。
ワード設置時の操作方法や設定
LOLのスキルやアイテムの撃ち方は、
大きく分けて3つ。
- ノーマルキャスト
- クイックキャスト
- 範囲付きクイックキャスト
クイックキャストと範囲付きクイックキャスト【およびスキル発動キーを押したまま別なスキル~の話】
上の記事はダイヤ2以上向けの記事だが、
LOL歴1年以上、
あるいはプラチナ4あれば理解できるだろう。
あなたは上の記事の内容を
理解しているとする。
ワードのボタンは人による、
しかしソレでは説明しにくいので、
今回は
- 4でステルスワード(黄色トリンケット)をクイックキャスト
- Shift+4でステルスワード(黄色トリンケット)をノーマル or 範囲付きキャスト
とする。
LOLは操作設定が難しい。
ここを理解できるなら、相当な腕前と言える。
ワードはノーマルキャストか範囲付きクイックキャストで置く
- ジャックスなどのワードジャンプ時に置く時はクイックキャスト
- 茂みの際に置く時はノーマル or 範囲付きキャスト
- 壁抜けワードを置く時はノーマル or 範囲付きキャスト
1 素早く置くために、
Qもワードもクイックキャスト。
スピード重視の時は
クイックキャストが良いわけだ。
2 茂みの中だとマウスカーソルが緑色になる。
3 設置場所に精密さが求められる。
スピードと精密さ、両方求められる時も多いが、基本はこんなイメージ。
「オートアタックムーブを左クリックにバインド」に設定している場合
- ノーマルキャスト時にShiftを押しながらじゃないとワードを置けない
なのでバインド設定の人は、
範囲付きクイックキャストのほうが良いだろう。
一応ノーマルキャストのほうが、正確な位置に置ける。
実際の設置場所
簡単な順番から書いていく。
低難度
ワードインジケーター実装前から
「知っていればできる」
というレベルだった。
上(赤)チーム、ボットファーストタワー脇の川の茂み
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/image-1-7-800x428.jpg)
誰でもできる簡単なワード。
壁抜けワードと言えばコレ、
"the through ward" と言っても過言ではない。
「やらないのは、知らないから」
LOLっていうのは、
こういうゲームじゃないといけない。
ディフェンシブワードの代表。
両チーム、ミッドタワー脇の茂み
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/image-1-5-800x408.jpg)
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/image-1-6-800x412.jpg)
とんでもない距離を伸ばしているが、
なんの工夫もなく置ける。
タワー内から置く時も、
見た目よりずっと簡単だ。
守る時に置いたりもするけれど、
どちらかというと
敵陣地を攻める時に置くと強い。
こちらはオフェンシブワードといえる。代表と呼べるほどの知名度はない。
両チーム、赤バフ裏の茂み
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/image-1-4-800x464.jpg)
一応飛距離を伸ばして置いているだけなので
「ふ~ん」
という反応が適切だろう。
ほぼディフェンスの時しか置かないワード。
移動時間も増えてしまう。
下(青)チームで柔らかいサポートを使う時に、よく使うワードである。
中難度
今までは
「知っていても置くのは難しい」
レベルだった。
ワードインジケーターのおかげで、
今は
「知っていればできる」
レベルになったので、
ありがたい。
やはりLOLは、こうじゃないと。
下(青)チーム、トップファーストタワー脇の川の茂み
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/image-1-3-800x450.jpg)
ボット側と違って妙に難しい。
オールインが弱いチャンピオンを使う時は、
意識して置いていきたい。
普通にワードを置けば、
茂みからアーゴットやジャックスが
突っ込んでくるからだ。
あなたがトップで
ケイルやガングプランクを使うのであれば、
習得しておこう。
ドラゴンピット内から三叉路へ+おまけ
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/image-1-2-800x573.jpg)
ボットレーンの三叉路は、
敵が待ち構えている可能性が高い。
コントロールワードを壊しにいこうとしたら、
モルガナのQを食らった上に、
敵ジャングラーもいたので
そのまま倒された。
あなたも経験があるはずだ。
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/image-1-10-800x432.jpg)
かなり難しい置き方なのに、
稼げる距離が少なすぎ。
しかしコレからは失敗しないので、
どんどん置いていこう。
両チーム、クルーグ前
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/image-1-800x370.jpg)
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/image-1-1-800x434.jpg)
効果の割りに習得コストが高かった。
簡単になったので、
これからは使っていこうと考えている。
- トップ側は三叉路とクルーグ前の茂み同士、お互い見える
- ボット側は三叉路とクルーグ前の茂み同士、お互い見えない
- トップ側はクルーグ前の茂みに、真横からワードを届かせることができる
- ボット側はクルーグ前の茂みに、真横からワードを届かせることができない
こういった細かい違いはあるものの
- 中盤は敵が潜んでいる可能性が高いので、なるべく壁越しに置く
というわけだ。
高難度
今までは知っていても
「俺はプロじゃないから練習する気はないよ」
というレベルだった。
今は
「少し練習すればできるだろ」
というレベルになった。
バロンピット内から三叉路へ+おまけ
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/wardimage-800x455.jpg)
ドラゴンピット内から三叉路に置くのと、
何が違うのかというと、
置く頻度である。
正直バロンスティールを防止する時しか
置こうと思うタイミングがなかった。
なので今までは
「誰かあそこに置けよ」
と思いながら誰も置かないワードだった。
今は簡単に置けるので、
サポートがバロンピット内で赤トリンケット使う時、
ついでに置くくらいカジュアル。
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/image-1-9-800x412.jpg)
こちらからも置ける。
難易度は低いが、トップレーナーは
こういった小手先を好まない。
なので当然使う人は少なかった。
記憶の維持コストが下がったので、
これからは多用していきたい。
移動時間が増えない壁抜けワードは、実用性が高い(今は失敗しないので)。
トップラプター(ボットラプターではできない)
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/image-1-8-800x385.jpg)
難しい割りに効果が少ないので、
今までは
- 覚えるコストの無駄
であった。
「脳みそには、もう少しマシな仕事をさせるべきだろ」
というヤツ。
チームが劣勢時にこの付近で待たれるとキツイのは、
安全にワードを置けないから
のようだ。
この付近のワードで、茂みに潜んでいる敵の視界外から置く方法は、多分コレしかない。
上(赤)チーム、ボットファーストタワー脇の川の茂みから三叉路へ
![](https://lolgaren.com/wp-content/uploads/2023/03/image-1-11-800x437.jpg)
効果は高いが、
難度も高い。
ワードインジケーターがあっても、
事前の練習無しで置くのは難しいはずだ。
もしソロキューでスムーズに置いている人がいたら
「コイツやべえな」
という反応をされるワードだった。
前述した時計回り云々のせいか、
マップの細かな違いのせいか、
トップ側だと全然届かない。
「普通ここまで届かないだろ」というワードの置かれ方をする。
置いてるほうも、どうして届いてるのか、よくわからない。
壁抜けフラッシュインジケーター
フラッシュにインジケーターはない上に、
クイックキャスト固定である。
なので出現地点が見えないのだけど、
次の方法で擬似的に出現地点を表示させられる。
- ノーマルキャストなら 4を押して離す>フラッシュ
- 範囲付きクイックキャストなら 4を押しっぱなし>フラッシュ
これで壁抜け後の出現地点がわかる。
※ 射程差が200あるので、そこだけ覚えておくこと。
実際の対戦では使わないと思うが、
プラクティスで壁抜けフラッシュを練習する時は、
かなり頼りになるはずだ。
終わりに
- ワードの設置位置インジケーター実装によって、誰でも壁抜けワードができるようになった
- トップとサポートは序盤のワードだけ覚えておくと、費用対効果が高い
- LOLの操作設定は複雑
デカルトの方法序説を少し説明する。
- 速断と偏見を避ける
- 難問を小さな問題に分割する
- 単純なことから順序に従って思考する
- 課題のすべてを列挙して抜けがないようにする
1 現代風に言えば、
認知バイアスを避ける。
2 読書猿風に言えば、
100分の1プランニング。
3 今回の記事は明らかに後半も後半、
ド後半である。
まず自分でビルドを組めるようになったり、
アタックムーブを覚えるほうが1000倍大事だ。
4 3より先というのがポイント。
3より先に4をすると、
一生石橋を叩いて渡らないことになる。
壁抜けワードより、「どういうプロセスで壁抜けワードを置くのか?」のほうが大切だ。
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クイックキャストと範囲付きクイックキャスト【およびスキル発動キーを押したまま別なスキル~の話】
今回の記事は、
上の2つの記事の内容を理解していないと、
スムーズに読めない。
というのも、自分で操作方法を
組み立てられる必要があるからだ。
そんなことができるのは、
上位1%未満のプレイヤーだけだろう。