考察記事

統計から見た難しいチャンピオンと簡単なチャンピオン

LOLに限らず何にでも言えることだが、難しいことをしている人は偉く、そうではない人は格好悪い。

人間社会ではこのような考えが漠然とある(社会学という)。

私はほぼ全てのチャンピオンが使えるのだが、大半のチャンピオンが言われているほど難しくないことを知っている。

代表的なものがヤスオだ。

ヤスオ使い「ヤスオは難しい! テクニカルなんだ!!」

「ヤスオはそんなに難しくないし、俺のほうがお前よりヤスオうまいよ」

とは言えない。

Twitterで知り合いに向かってこんな糞リプライ送ってる人がいたら、我々はその人を異常者だと感じるはずだ。

というわけで、本当のテクニカルチャンピオンを探していくことにしよう。

経験による勝率(Winrate by experience)

習熟曲線とか学習曲線という言葉、誰でも一度は聞いたことがあるだろう。

習熟率にもよるが、10の倍数ごとに増えていくという現象のことだ。

例えば刺し身の上にタンポポを乗せるより簡単なチャンピオンがいたとする。

そのチャンピオンは、最初の1回目と50回目で戦績が変わらないはずだ。

操作自体は一回目から完璧に操作できるからである。

50ゲームもすればLOLの理解が進んで上手になるので、少し変わるくらいだろうか。

League of GRAPHSという統計サイトを参考にする

  • 人工が多い韓国サーバーの統計を参照する
  • 一番ゲームが面白く感じるシルバーを参考にする

一応全てのランク帯を見たのだが、ダイヤくらいになると本物のオタクしかいないので、難しいチャンピオンを探す最初の記事として適切ではないと思った。

League of GRAPHSのシルバーランクゲーム統計

思ったより操作が忙しいチャンピオンが少ない。

アジールとコグ=マウ以外は、操作が簡単と言っても間違ってないと思う。

どうして難しいのか分析してみることにしよう。

移動にクセがあるチャンピオンは難しい

たくさん使って覚えるしかない

  • タム・ケンチ
  • アジール
  • フィドルスティックス
  • シンジド
  • ジグス
  • オレリオン・ソル
  • ヌヌ&ウィルンプ

ヌヌでジャングル内を自在に移動できる人は少ないだろう。

ビルドガイドを見るなどの準備ではなく、実際何度も使って失敗していかないと覚えられない。

極端に勝率が変わらないチャンピオンを見てみる

すぐに思いついた理由は

  1. 本当にタンポポ
  2. 50回では足りないくらい難しい
  3. 上達の足を引っ張る要因がある

リー・シンとシン・ジャオが難しいのは良く言われる。

メカニクス(操作)ではなく、ジャングルを知っていないと性能を発揮できない。

ジャングル界隈で問題になっているのは、リー・シンは集団戦でInsec(Rでの位置入れ替え)を決めずとも、ミッドやADCにWを掛け続けているだけで強いことだ。

よほどプレイヤーが極まっていない限り、ファームだけしてるシヴァーナより、ヴェインにシールドだけ貼ってるリー・シンのほうが強い。

こういったことは、相当レートが上じゃない限りわからない。

LOL全体を学ばなければ勝率は変わらない

リー・シンの操作が上手でも、ジャングル一周目のルートがわからなければシルバーのまま。

いくらADCの操作が上手でも、相手のスキルがわからなければシルバーのままだ。

ジャングラーは一週目のルートを学べば、どんどんレートが上がる。

ADCやケイルは死なずにファームをし続けられれば、集団戦がよっぽど下手じゃない限りレートが上がっていく。

しかしADCやケイルは上達する過程で1つ問題がある。

柔らかいチャンピオンはスキルを受けながら学ぶことができない

あなたがガレンやマオカイならば、知らないチャンピオンが相手でもスキルを受けながら効果を学ぶことができるだろう。

タンクやファイターを良く使う人は

「ゼドってスキルセットがアサシンの癖に単調だよね」

と思っているはずだ。

しかしADCの場合サポートが近くにいなければ、ゼドがRを使わずとも簡単にやられてしまう。

タンクから見たゼドは退屈な男で、ADCから見たゼドはミステリアスな男なのだ。

ゲームシステム的に、柔らかいチャンピオンで簡単というのはあり得ない。

操作が難しいチャンピオンを使いこなすのは難しいのか

相変わらずADCが多いし、操作量が多いチャンピオンはたしかに上達にしにくいのだろう。

確かにサポートで最もメカニクスが重要なのは、ブリッツクランクというイメージがある。

普段のレーン戦はWでお金を稼いでいるだけのモルガナも、いざ戦闘に入ると素早くスキルとアクティブアイテムをたくさん使う必要がある。

Qが当たる>自分にE>リデンプション>フラッシュ>イグナイト>R>W>時計

モルガナはこれを1秒以内に打つ。

スレッシュも似たようなものだ。

確かに操作が難しいチャンピオンは上達しにくい傾向があるようだ。

ブリッツで大事なのはレーン戦まで

ブリッツクランクのパワースパイクはレーン戦が始まるまで

という言葉は有名だ。

ブリッツは

  • 最強のインベイド(開幕相手の森に入っていくこと)要員
  • 敵のバフを引っ張れる
  • リーシュ後にレーンに戻る敵を引っ張れる

レーン戦が始まるまでに色々なことができる。

そして中盤以降は最弱のサポートだ。

私はブリッツクランクが非常に得意なのだが、フックの精度は重要じゃない。

何故なら中盤以降五分の試合で、良いフックを決めても負けるからだ。

初心者は方向指定スキルが当たれば上手いと思うかもしれないが、上手になってくると全く気にしなくなる。
外した当たったで一喜一憂する行為は、試合の邪魔でしかないからだ。

操作が忙しいチャンピオンはCOOPで慣れる

  • ヌヌのWは試合中に覚えることができる
  • ヤスオやモルガナのコンボは試合中に覚えられない

単純に繰り返せないからだ。

ヌヌは最中ずっとWで移動するが、ヤスオのEQフラッシュはフラッシュのCDが上がらないと使えない。

カーサスのQと違って撃つ回数が少ない。

一度カリスタを使ったことがある人は知っていると思うが、AAでの移動は難しくない。

本当に難しいのはQの移動で、明らかにAAよりも入力猶予が少ない。

Q移動をミスるとキルは取れないし、壁も抜けれないので非常に困る。

そしてやはりQはAAに比べて撃つ回数が少ない。

私がジェイスを初めて使った時の話をしよう。

相手のレンガーからガンクを受けた時

Eで相手を弾く。>Rで武器切り替え>Eでゲートを開いて逃げる

といったことが、全くできなかったのを覚えている。

ジェイスで今書いたコンボを使ったり、逃げにQを使ったりする回数は少ない。

チャンピオンには3種類の難易度がある

  • ある程度準備して使うだけで上達するチャンピオン
  • 何度も使わないと上達しないチャンピオン
  • 上達するのに計画が必要なチャンピオン

1はガレンやレネクトンなど。

ビルドガイドを見て、特定のマッチアップの時に出すだけで勝てる。

2~3回使うだけで活躍するので、一般的に簡単なチャンピオンに分類されるだろう。

上達はビルドガイドを見たことがあるかどうかに依存している。

CCがあるチャンピオンは、ココに分類されることが多い。

2はカーサス、ヌヌ、オレリオン・ソル、シンジド、ムンドなど。

最初はあまりにも使っていて苦痛なのだけど、とりあえず何度も使うだけで慣れる。

そのチャンピオンにとって重要な行動を、試合中に何度も繰り返すからだ。

一般的にメカニクスチャンピオンに分類されるだろう。

上達は使った回数に依存している。

3はカタリナ、リー・シン、ヤスオ、ブリッツクランクなど。

実力派オタクといったチャンピオン達だが、中学生の男の子が自分が上手だと思って使って、4デスして怒ってAFKしてるイメージがある。

カタリナはAFKしないがヤスオのAFK率は1.6%とダントツで、20%の確率でまともにプレイしない。

上達はLOL全体の理解度に依存している。

ADCは大体ココに分類される。

統計を見るとカタリナは上手な人が多く、ヤスオは下手な人が多い。カタリナは美人で、ヤスオが男性だからじゃないかと考えているが、それについては別な機会に記事を書いていきたい。

50回使って上達しないチャンピオンは難しいチャンピオンではない

仮に1000回使ってやっと1つ上手になるチャンピオンがいたとしよう。

もう1段階上達するためには、10000回使う必要がある。

LOLはDota2や格闘ゲームに比べれば操作は驚くほど簡単で、誰も使いこなせないチャンピオンは存在しない。

我々は何か問題があると、特定の人物に問題があると思ってしまいがちだ。

この場合つまり、「使っているプレイヤーに問題がある」と思ってしまうのだが、問題があるのはヤスオだけである。

上達しにくくなる罠にかかってしまう要員があるのだろう。

統計から上達しない要因を特定することはできそうなので、次の機会に書きたい。

まとめ

  • どのチャンピオンが向いているかは、性格によるところが大きい。
  • 先程いった3番に該当するチャンピオンは、一般人は避けたほうがいい。
  • プロや高レート、真面目な性格をしている人だけ使うのが良いだろう。

経験による勝率(Winrate by experience)から考えた場合

操作が難しいチャンピオンは、2番に該当するチャンピオンとなる。

シン・ジャオが難しいのは試合に勝つことで、ヌヌは操作自体が難しい。

操作が上手なら勝てると初心者は思いがちだが、それが大きく間違っているわけではない。

そう思っているプレイヤーが使うべきなのは、経験による勝率(Winrate by experience)が高いチャンピオンであり、ヤスオやリー・シンではない。

最後になるが、やはり柔らかいチャンピオンで上達するのは非常に難しい。

参考にしたサイトや本など

League of GRAPHS

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