書評

【LOL力と経済学】学力の経済学【書評】

まんがでわかる「学力」の経済学

という本の書評を書く。

学力の経済学の漫画バージョンで、
漫画から読んだほうが使う認知力が少なくて済む。

※ 書くほうは手間が増大している。

以前読んだことがある本だけど、
ベストセラー本なだけあって面白かった。

ピンと来る内容が多く、
わかりやすい。

この記事はパッチ12.23の時に執筆されました。

エビデンス(科学的根拠)と効果的な子育て

  • 子育て=LOLプレイヤー育て=自分

と読みかえよう。

インプットアウトプット アプローチ

報酬(インセンティブ、あるいはご褒美)を与える場合、
次のうち、どちらが良いだろうか

  • 自分の操作を見直して、操作方法に関する表や文章を作る
  • LOLのソロキューで勝つ

一般的な感覚で答えれば、

「1に決まってるだろう……」

と思うはずだ。

また一般的な感覚だと、

「大半のプレイヤーは2のアプローチしか取ってないだろ」

とも思うはずだ。

人間には「自分以外はバカだ」と思う習性がある。

なぜアウトプット(2)に報酬を与えても効果がないのか?

1はインプット、2はアウトプット。

アウトプットに報酬を与えても、
効果は全く無いそうだ。

理由は簡単で

  • 具体的な方法が示されていないから

「LOLのソロキューで勝つって、どうやって勝つんだ? 味方が強ければ何もしなくても勝てるだろ」

となるのが関の山だ。

どうすれば試合に勝てるのか
明確に答えられる人は、
達人を自称して差し支えない。

その場合、成績を上げるための報酬(🥕)は、
最初から必要ない。

ほうっておいても勝手にやる。

達人=やるべきことが明確にわかっている人

褒めるなら能力ではなく、努力を

この本では使っていない言葉だが、

  • マインドセット

というヤツだ。

  • 固定マインドセット
  • 成長マインドセット

1 能力を褒めると、
固定マインドセットになりやすい。

固定マインドセットの人は、
簡単なことしかしない。

2 努力を褒めると、
成長マインドセットになりやすい。

成長マインドセットの人は、
難しいこともするし、
それを達成するための努力もする。

能力を褒める人は、あなたに好かれたいか、あなたを固定マインドセットにしたい人だと考えられる。
いずれにせよ、悪役令嬢っぽい。

テレビやゲームは1日何時間までか?

  • 1時間程度ならOK
  • 2時間を超えると負の影響

1 LOLは1日2試合まで。

トロールがいる試合はAFKしつつ部屋の掃除をすれば、
プレイ時間を伸ばせる。

2 1日4試合以上してはいけない。

私の話をすると、
パッチ12.22で新アイテムになってから、
楽しくなったのでプレイ時間が大幅に増えた。

ただでさえLOLは他のゲームに比べて負担が大きいのに、
プレイ時間まで増えると、
わりと甚大な悪影響が出る。

自制心を発揮していきたい。

練習時間は短いほうがよい

高名なアンダース・エリクソンは

「短いほうが集中できるので、短いほうが良い」

と言っていた。

彼の練習理論はオリンピック選手レベルの話で、
一般人には難しい部分が多いが、
これはLOLによく当てはまると思う。

お酒、あるいは筋力トレーニング

1日の適正飲酒量を守った場合、
あまり酔わない人がいる。

その場合は

  • 3日に1回だけ飲む
  • その時に1日の適正量の3倍飲む

という方法がある。

※ どこか忘れたけど、お酒会社のサイトに乗ってた。

筋力トレーニングでも

  • 1週間での運動量が同じなら、効果は同じ

という理論がある。

どちらの場合も、

  • 1日で7日分は全く現実的じゃない

しかし2~3回にまとめれば、
かなり現実的な話になる。

つまりLOLならば

  • 毎日やるなら2試合
  • 1週間で合計14試合

これが適正量である。

「買ったゲームをその日徹夜してやらないなら最初から買うな」理論。
なので何年もLOLをやっている人しか、プレイ時間は守れないと思う。

因果関係と相関関係

因果関係と相関関係は覚えたほうがいいという話。

  • 因果関係は一方的な関係
  • 相関関係は一方が増えると、もう一方も増加あるいは減少する関係

学力と自尊心の関係は、
因果関係らしい。

次のようになる

  • 自尊心が高いほど、学力も高くなる。相関関係
  • 自尊心が高いから、学力が高い。誤った因果関係
  • 学力が高いから、自尊心が高い。正しい因果関係

これは他で類推(アナロジー)してみれば、
簡単に理解できるはずだ。

  • 自尊心が高いほど、友人が多くなる
  • 自尊心が高いから、友人がいる
  • 友人がいるから、自尊心が高い

1 確かにソレっぽい。

相関はありそうなイメージ。

2 こういう考え方の人とは、
友人にはなりたくない。

条件付きの友情だからだ。

3 正解な気がする。

恵まれているから自尊心が高い。
身も蓋もない話だ。

環境

周りの友人が上手であることは、必ずしも自分の向上にはつながらない

学力の高い優秀な人からの影響を受けるのは、
そのクラスでもともと学力が高かった子のみなんです

まんがでわかる「学力」の経済学 97Pより引用

5年くらい前にも読んだはずなのに、
全くこの部分を覚えていない。

初耳である。

しかしなんとなくわかる。

  • 優秀な人からの影響を受けて能力が向上する

とは人間的な視点が欠けている。

コーチングの時に

「上手な人と親しいと上手になる」

みたいなことを言ったことがあるけれど、
必ずしもそうとは言えなかったわけだ。

男女共学じゃないほうが、学力が高くなる

LOLって男性しかいないと言っても、
間違いではない。

なので全く関係ないような気がする。

なぜ共学じゃないほうが、
学力が上がるかという理由が面白い。

  • 先生が性別に合わせた教え方をするから

非認知能力は重要

  • 学力やIQテストで測れるものを認知能力
  • そうじゃないものを非認知能力

LOLで言えば認知能力は

  • ファームの速さ
  • 操作方法
  • アイテム、ルーンなどへの理解度

非認知能力は

  • プレイ時間を制限できるか
  • コミュニケーションが取れるかどうか
  • 戦略的に考えられるかどうか

このようになる。

非認知能力は、
認知しにくい能力というわけだ。

しかし知り合いから見れば、
その人の非認知能力が優れているかどうかは
一目瞭然である。

そして認知能力は簡単に改善できるのだけど、
非認知能力は中々改善できない。

自分自身というのは、
わからないものだからだろう。

世の中で活躍する人は、非認知能力がとても高い。
EQ(心の知能指数)と言えば、わかりやすいだろう。

自制心とやり抜く力が重要

効果が高いと
研究で明らかになっているのは

  • 自制心
  • やり抜く力

の2つ。

「投資するなら、効率が良いものに投資するべき」

というわけだ。

自制心を鍛えるには

  • 細かく計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する

こと。

かなり大変だ。

やり抜く力を鍛えるには

  • 自分の能力は生まれつきのものでなく、努力によって後天的に伸ばせる

と信じること。

こちらは簡単である。

対戦ゲームをしていて、
こういった心持ちのないプレイヤーは、
話にならないからだ。

終わりに

  • インプットアウトプット アプローチ
  • 努力を褒める
  • ゲームは1日1時間まで
  • 因果関係と相関関係を理解する
  • 親しい人が上手であることは、必ずしも良いと言えない
  • 非認知能力は重要

かなりわかりやすい本だ。

  • ゲームは1日平均1時間までに抑える
  • 細かく計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する
  • 自分の努力を褒める

アクションプランとしては
こんな感じだろうか?

参考図書

関連記事

-書評
-