FANBOXのコーチングプランに申し込んだ人に
「最近は本を読むようになった、何か書いて欲しい」
と言われたので、書きます。
フローという言葉、
耳にしたことがある人も多いでしょう。
簡単に言うと
- 時間を忘れる感覚
のことです。
本の著者であるチクセントミハイは、
- フローの時間を増やすのが良い人生を送る秘訣
ということを提唱しています。
フローはゲームと非常に距離が近い言葉で、
フロー=ゲームと言っても、
言い過ぎではありません。
この記事はパッチ12.21の時に執筆されました。
楽しさとは何か
フロー体験は、それを生み出す活動がどのようなものであれ、ほとんど同じ言葉で表現された。
クリエイティヴィティ 125P
スポーツ選手、芸術家、宗教的神秘論者、科学者、そして一般的な労働者が、彼らにとってもっとも価値のある経験を、よく似た言葉で説明したのである。
さらにその表現は、文化、性別、年齢によって、さほど大きく異なることはなかった。
- 過程のすべての段階に明確な目標がある
- 行動に対する即座のフィードバックがある
- 挑戦と能力が釣り合っている
- 行為と意識が融合する
- 気を散らすものが意識から締め出される
- 失敗の不安がない
- 自意識が消失する
- 時間間隔が歪む
- 活動が自己目的的になる
日々楽しそうにしている人、
世の中で活躍している人は
こういった条件を満たしています。
男性がそういう男性を見た場合、
うろたえるのが自然な反応です。
そういう場合は、
反対から考えると良いです。
この記事では、なるべく両面から書いていきます。
過程のすべての段階に明確な目標がある
LOLのレーナーで言えば
- 適切なチャンピオンをピックをする
- 適切なルーン、スペル、スタートアイテムを買う
- 対面に合わせたプレイをする
- チームが勝っていたら試合を速く終わらせる
- チームが負けていたら試合を長引かせる
こういった段階ごとの、
明確な目標があります。
反対に面白くない状況は
- 今現在、何をしていいのかわからない
これです。
行動に対する即座のフィードバックがある
全てのゲームは即座にフィードバックがあります。
そのようにデザインされてなければ、
面白くないからです。
反対に今書いている記事は
- いつ上手に書けたのかわからない
だからゲームと違って
- 面白くない
- プレイ人口が少ない
- 上達しにくい
楽しむためには、
工夫(あるいは欺瞞)が必要になります。
ブログ記事はフィードバックが遅い、あるいは無い。
挑戦と能力が釣り合っている
フローの状態の場合は、
自分の能力と行為が釣り合っていると感じます。
- 簡単すぎても難しすぎてもダメ
というわけです。
高すぎると感じると
- 挫折感や不安感
低すぎると感じると
- 倦怠感
という印象を受けます。
これらの感情が良い悪いかというより、
とりあえずフロー状態ではないです。
行為と意識が融合する
行為と意識が離れるというのは
- 授業中に別なことを考える
学校にテロリストが来て、
好きな子を庇いながら無双して、
事件を解決して、
といったことを妄想しましたよね?
悪いことではないかもしれませんが、
とりあえず授業のことは、
身に付かなかったでしょう。
楽しい妄想なら良いですが、
- LOLプレイ中に他のプレイヤーからの視線を気にする
- SNSで他の人からの視線を気にする
こういったものは、
居心地だけでなく、
頭も悪くなります。
授業中の妄想と同じで、
楽しめれば良いのですけどね。
基本的に集中力は、
自分の行為に向けられるべきです。
気を散らすものが意識から締め出される
- 夏休みの宿題が終わってないのに楽しく遊ぶ子供
- やるべきことを放ったらかしてゲームに熱中する男性
こういった人もいますが、
正常な感覚を持っていれば、
遊んでいる最中に気が散るはずです。
先延ばしは誰でもしますが、
やはりやるべきことはしてから遊んだほうが、
フロー状態に入りやすいです。
夏休みの宿題してないのに、
元気に遊び続けられる理由が書いてあります。
失敗の不安がない
人間は
- 失敗したくない
- コントロール感が欲しい
という生き物です。
しかしフロー状態ならば、
そんなことは考えません。
スノーボールした
フルビルドのガングプランクが考えるのは、
- 次の樽をどこで当てるか
です。
自意識が消失する
さきほど少し書きましたが、
日常生活では普通
- 他人から自分がどう見えるか?
を気にします。
しかしこういった状態は
重荷になります。
その場の反射的な思考だからです。
- 人はフィルターを通して、物を見る
- 相手の考えていることは、コントロールできない
1はカント、2はアドラーですが、
別にこんな難しいことを書かなくても、
すぐにわかる例えがあります。
- 好みのタイプの異性を見かけてから、自分の体型や身だしなみを気にする
人目を気にするとは、
こういうことです。
毎日少しだけ準備する、というのが現実的な対処方法になるでしょうか。
時間間隔が歪む
開幕味方チームにトロールが出現すると、
20分が長く感じます。
ある程度LOLに慣れてしまうと、
そういう試合は
用意していた別なことを始めるんですけどね。
反対に相手チームにトロールが出現した時は、
短く感じます。
LOLでは起こりにくいのですが、
他のスポーツやゲームだと
- 1秒が10秒くらいに感じる
という話は珍しくないです。
大勢でプレイする競技は、あまり集中してはいけません。
周りを見る必要があるからです。
活動が自己目的的になる
- オートテリック 自己目的的
- エクソテリック 外目的的
FANBOXに書いた自己目的的の記事(500円プラン入らないと読めません)
上の記事はいいねが11個も付いて好評だったので
リンクを貼っておきます。
1はソレ自体が目的なこと。
例えばLOLだと、
このブログは私のLOLに含まれます。
だから書いていて楽しめます。
これが自己目的的。
2は他に目的があること。
LOLをコミュニケーションツールとして使う人は、
話にならない腕前であることが多いです。
そして当たり前かもしれませんが、
コミュニケーション自体も、
良いものではありません。
自己目的的と他目的的、両方含んでいる場合もあります。
外科医が名声と報酬を同時に得るような感じです。
もしかしたらその状態が1番良いかもしれません。
終わりに
- フローの条件は複雑
- 最も簡単で取り入れやすい項目は、”過程のすべての段階に明確な目標がある”
段階ごとにやるべきことが明確だと、
- フロー状態になりやすい
- 面白くなりやすい
コレはかなり、望みのある考え方です。
手順が明確ですし、
「そんなこと紙に書けねえヤツいんのか?」
と誰もが思うからです。
とても厚い本なので、
内容は他にもたくさんありますが、
このへんで筆を置きます。