先日コーチングに来た人は、
「レベル30でランクに行ったら、自分の実力が話にならず、文句言われまくって帰ってきた」
みたいに言っていた。
ゲームをあまりしない人からすれば、
- 30になってランクに行ったら、そこにいたのはエンジョイ勢ではなくLOL人だった
と予想してなかったのだろう。
「そんなレベルのヤツが、なんでコーチング受けに来たんだ?」
と私が言う前に、彼は自分の動機を話した。
「今普通に働いているのですが、何かになりたいんですよね。どうしたらなれるんですか?」
誰でも思うことではあるものの、
実際に口に出してしまうと完全にワナビーで、
SNSに書いたら
「なんだコイツ……」
と思われるだろう。
最初に結論を書くと
- 家に帰ってきたらずっとAudibleを聴けばいい
それでは長い話を始める。
この記事はパッチ14.13の時に執筆されました。
want to be
「何かになりたい」と口では言うものの、具体的な行動や努力は見られない。
理想や憧れは高いが、実力や経験が伴っていない。
自己顕示欲が強く、他人の評価や承認を求める傾向がある。
- 毎日、元気に働いている
- 話す能力も高い
- コーチングに1万円払える余裕がある
どこも悪くはない。
色、金、名誉を求めるのは、
健常発達的な人ほど高いわけだし、
ごく普通の心境だろう。
私は世間から離れた場所にいるので、
なぜワナビーなどと嘲笑的な言葉が使われるのかわかる。
本当に何かになられて、
自分よりも評判を得られたら、
悔しいからだ。
お互いに牽制しあっている、
よくあるパターンの1つ。
「いやー、俺ぜんぜん勉強してねーし」と同じ。
アノミー的自殺
社会の急激な変化や混乱により、従来の価値観や規範が崩壊し、個人の欲求が制御不能になることで引き起こされる自殺。
目標を見失い、孤独や無力感に苛まれ、生きる意味を見出せなくなる。
- 何かになりたい
- 分相応の考えは生きていくのに必要
彼の状況は、
この”あわい”に立たされている。
※ あわい=物と物のあいだ。また,あいだの距離。
手順1 堅実性を高める
「何かになる」という表現は、
「何になるかは決まって無い」ことを意味する。
- プロゲーマーになる練習
- LOLが上手になる練習
- スポーツ選手になる練習
- 野球選手になる練習
1と3は意味がわからない。
なので決める必要があるように思えるが、
実はその必要性は薄い。
時間割引率を下げればいい。
何かを続けるには、好きなことをするか、本人の堅実性が高くないといけない
- 本人の堅実性が高い
- 好きなことをする
1が現実的なパターンで、
2は運が良い必要がある。
というのも、
何も知らない人が現代社会で2をしてしまうと、
本当にロクでもないことをし続けるからだ。
なので1のパターンがいい。
堅実性を身につけるには?
- 堅実性が高い=アリとキリギリスのアリ
- 堅実性が低い=アリとキリギリスのキリギリス
アリになるにはどうしたら良いか?
身も蓋もない話だが、
裕福になればいい。
裕福とは、
人間関係、仕事、資産の資本、
こういったことが高い(と自覚できる)状態のことだ。
LOLで例えれば
- ダリウスならスノーボールしない限り、何かしらのアクションを成功させる必要がある
- ガレンなら無難にファームするだけで、中盤以降は無双の可能性が高い
ダリウスがキリギリスで、
ガレンはアリ。
つまり何かしらのアクションを起こしてスノーボールを狙うのは、
単純に生存戦略なわけだ。
真っ当な文脈だし悪いことじゃない。
とりあえずこういう仕組みを覚えてないと、堅実性を高めるのは難しい。
実際に評判を得る手堅い方法
彼の身長と体重は伏せるが、
身体を鍛えて痩せたいと思ったことがあるらしい。
※ それを聞いて「同じクラスならヘッドロックしたかった」と私は言った。
でも続かなかった。
ライザップ的なケツたたきコンテンツじゃない限り、
他人から見てカッコいいと思われる身体になるまで、
普通は3年くらいかかる。
そんなに強度が高くなくても、
カッコよく見えるくらいに鍛えるならば、
キリギリスじゃなければ楽勝だ。
今すぐ3000円貰えるか、
1年後に10000円貰えるか、
というヤツである。
やはり、みんな(キリギリス)が出来ないことをするのが、手堅い方法となる。
手順2 趣味の良さ
「人間は趣味の良さという通貨を競って争っている」
ブルデューの話である。
コーチングを受けに来た彼には、
何も趣味などなかった。
これは仕組み的に当たり前のことで、
普通の人は
- 自分の好きよりも周りの人の好きに合わせる傾向がある
からだ。
好きと嫌いは嫌いが先
例えばLOLが上手になるには、
LOLでのダメな行動や性質を
激しく嫌悪する姿勢が必要になる。
趣味とはそのように、
- やってない人から見たら全然わからない嫌悪ポイント
がたくさんある。
王子とガリ勉
- 学年1位の王子キャラ
- 学年2位のガリ勉キャラ
漫画で20回は見た組み合わせだ。
2位はガリ勉キャラな理由は、
実はハッキリしている。
家が裕福じゃなかったので、
机に向かって何かをする姿勢は、
学校に入ってから身につけたからだ。
王子キャラは家が裕福なので、
学校に入る前から身につけている。
漫画では描写されていないけれど、
王子はガリ勉の場に削ぐ合わない振る舞いを、
嫌悪していたはずだ。
王子キャラは大半の同性を嫌悪していただろう。
手順3 王子キャラになる(卓越する)
王子キャラの王子たる所以は、
なんだろうか?
それは
- やるべきことをやっている
姿勢にある。
簡単に説明すると、
次のような動きだ。
- 学校では周りとコミュニケーションを取っている
- 学校では身だしなみに気を使っている
- 家では身体を鍛えている
- 家では勉強をしている
私が学校で1番モテていた時は、
1と2と3をしていて、
4の代わりにアルバイトをしていた時だった。
書いていて、今ふと思い出した。
メリトクラシー
メリトクラシー(能力主義)と言って、
人間は能力の高い人の言うことを聞くし、
したう傾向がある。
頭が良いヤツのほうが頼りになるからだ。
さきほど書いた時間割引率(アリとキリギリス)と同じ、
サバイバル戦略である。
実質王子キャラになるには、
次の三つをしていればいい。
※ 物凄いスタイルの美人の女性と結婚したいとか、アノミー的なことを思わなければ。
王子3柱
- 真面目に働く
- 本を読む
- 身体を鍛える
1 彼はコレができている。
大したことがない仕事だから、
何か大きなことをしたいと言っていたが、
とりあえず働けている。
2と3 彼は家に帰ってからは何もしてない。
あとコーラが好きらしい。
なので
「糖分の多すぎる飲み物は避けたほうがいいよ」
と言ったら、
「じゃあダイエットコーラなら良いですか?」
と言いやがったので
彼に対して上の画像を貼った。
1番簡単なことから身につけよう
彼の身体が続かなかったのは、
最初から成果を得ようとしていたからだ。
1年間で100回、疲労困憊になるぐらい鍛えないと、
彼の求めていた成果は得られない。
身体を鍛えたことがない人でもわかると思うが
- 初心者の時こそ1番苦痛である
なので最初はスクワット5回とか、
腕立て伏せ2回を毎日やるとか、
クソ舐めた行動から始めるのが良いわけだ。
筋力トレーニングの良い点は、
LOLよりも意味づけがしやすいところである。
誰かに筋力トレーニングをやらせるとしたら、まともに続けられる方法を提示するだろう。
自分に対しても、同じようにすることだ。
本を読むには?
- ゲームをしながらオーディブルを聴く
- そのうち人に話せるようになる
私が本を読めるのは
- 書く場所がある
- 人に話して歓迎される場所がある
- 長年読んでいるので語り口が滑稽じゃないから
など色々な理由がある。
ちなみに何か深刻な悩みがある人の相談を受けて、
何か新たな視点を呈示する時は、
権威性のある名著の内容じゃないとハッタリが効かない。
解説本から読まないと内容すらわからない本は、
他の人が読みたいと思っても読めないからだろう。
カッコいい身体と同じだ。
私はKindle Unlimitedを始めてみた時、凄いサービスだなと感じた。
終わりに
- ワナビーは普通の心境
- 欲求が高すぎてはいけない
- 堅実性を高める
- 漫画の王子キャラを見習う
- 王子行為は、1番簡単なことから身につけよう
一応現代社会で再現性が高い、
硬い人生を歩む方法は
- 積立投資をする
- 消費を抑える
- 仕事を辞めない
となっているのだけど、
やはり人間関係に納得してないと、
アリの心境になるのは難しい。
投資の話を出したのは、
よくある人間的成長の話と似ていたからだ。
計算が合ってるかどうかはわからないが、
スノーボールというヤツだ。
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Kindle Unlimitedは本を読む必要があるので、
ブログに記事を書く、
みたいなことができる人じゃないと難しい。
少しでも行動すればスノーボールの見込みはあるが、
0ならスノーボールしない。
上の記事は、
「Audibleを聴きながらLOLをすれば内言が良くなるよ」
という視点の記事である。
ただプラチナ4ぐらいはないと、
LOLしながら聴くのは厳しい。
LOLに慣れてないと、
マルチタスクになる。
おまけ
彼に対して
「Discordの女性もたくさんいるチャンネルで、裸の写真を定期的に貼っている」
と言ったら、
「だからトレーニングが続いているんだな!!」
と”納得いった”というリアクションをしていた。
しかしそういう人間関係資本を作るまでが、
難しいのではないかと思う。
思い返してみると、やはり本をよく読んで、
それを人に話していたから
今の人間関係ができたように思える。
この本を聴くと良いんじゃないかと思うけれど、
物語もずっと覚えているので、
引き出しが広がって良いと考えている。
実際に多崎つくるを聴いた後は、
「おい」ってなったけど。
内容はずっと忘れてない。
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