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読者に頼まれてコーチングした話【フェイスと集中力】

読者からコーチングの依頼が来たので、受けてみることにした。

お金の話が出なかったので、相手がブログにコメントを付けてくれたこと、記事を読んでくれていることに報いるくらいには、教えることにしたのである。

結論を言うと、ダイヤに上がれない原因は彼の集中力に問題があって、彼自身はコーチングを受けなくとも十分ダイヤに上がれる腕前はあった。

まず問題を発見するまでのエピソードを書いていくことにする。

記事が長いので途中Vの画像を入れているが、意味のあることなので、イラっとしないで頂けると幸いだ。

この記事はパッチ11.9の時に執筆されました。

コーチング当日までの話

  • ブログの問い合わせから依頼のメールが来ていた
  • 私は17時間後に気づく
  • Discordを使って教えることにした

このやりとりをしていて気づいたことが1つ。LOLのDiscordコミュニティーはたくさんあるらしいが、私は一箇所も入っていない事実だ。

コレが今回の記事で非常に重要な意味を持つことになるのだが、とりあえず次は技術的な話をする。

私はゲーム内でほとんどチャットを打たないのだが(表示しない設定のアカウントが多い)、情け容赦なくプレイヤーを殴りまくっているので、彼の気が散らないようにキレイなアカウントを出した。

強そうな名前なんだけど、フレンドリーに接する、というロールプレイのアカウントだ。

技術的な話

  1. 上チーム青スタートの時は、後ろのブラストコーンを壊す
  2. ミッドがADの時はAP、APの時はADを使う
  3. グレイブスは今弱いので、他のを使ったほうが良いという提案

基本的にミッドと同じ種類のダメージのチャンピオンを使うのは

  • こだわりの強いヤツ
  • 喧嘩を売っている
  • ジャングルが出来ないヤツ

だと思われる。

サブルーン不滅ジャングラーと同じ扱いだ。

とりあえずジャングルとミッドのダメージはバラしたほうが簡単に勝てるというか、特定の組み合わせの時に全然勝てない事実がある。

ミッドジャングル相性は、LOLAlyticsのような統計サイトを見る必要があるが、大体ダメージを別にすれば大丈夫だ。

OPGGの勝率をアピールする彼

私の「グレイブスが弱い」という話に反応して、彼はプラチナ2メインアカウントのグレイブスの勝率をアピールしだした。

見てみたら、彼がプラチナである理由がハッキリわかった。

  • 勝率が高いことを私にアピールしたこと
  • KDAが良すぎたこと
  • 全然ランクを回していないこと

つまり彼は人の目を気にしすぎるあまり、新しいチャンピオンも使わないし、メインアカウントでランクも出来なくなってしまったわけだ。

彼は病人ではないが、LOL中に限り、心の病に侵されている。

長くやっているプレイヤーは、色々なチャンピオンを使えるのが一般的だが、ソレは必死に練習したのではなく、単純にパッチごとにOPチャンピオンをイナゴしているだけ。

バフ受けたチャンピオンを使うのが楽しいから、そういったことをする。

具体的な異常行動(人間的には普通)

何故か一緒に遊びたいというので、彼のサブアカウントと1試合だけ一緒に遊んだ。

リクエストに答えて、私がジャングル、彼がトップ。

そしたらまだ6分しか立っていないのに

「この試合勝てそうですか?」

と質問してきたのである。本当にビックリした。

まだ6分しか立ってないし、そもそも試合に勝てそうかどうか判断する必要がないからだ。

その質問1つで彼が

  1. 全く試合に集中できていない
  2. インナーゲームを知らない
  3. その考えがクセになっている

ことを知った。

集中力は自分のプレイに使ったほうが良く、自分のプレイと関係ないことを気にするほど悪い。

これはレート関係なく、LOLやったことがない人でも簡単に理解できるはずだ。

あまり自然な考えに身を任せていると、無視するべきことを気にして、注意するべきことを気にしなかったりする。

何に注意を向けるべきかというのが、LOLに限らず、私生活でもとても大事。

LOLの練習とは、こういったこと言う。

Twitterではプラチナがバカにされるらしい

友人のチャレンジャーが、頻繁にTwitterでプラチナをバカにしまくっている。

どうやらLOLTwitter界隈では、プラチナのプレイヤーをバカにする風潮があるらしい。

らしいというのは、私はLOL界隈のコミュニティーには所属していないし、TwitterでもLOLだけの繋がりはないからだ。

ちょっと気取った言い方になってしまうが、私がLOLについて話すと、オタクすぎて相手の居心地が悪くなるだけなので、意識的に避けている。

なので私はプラチナの彼に対して

「もしかしてTwitterでバカにされるから、プラチナであることを気にしてるの?」

と質問したら、そのとおりだと言った。

彼がダイヤに上がれない因果関係を書くと

  • フェイスロス(体面がズタズタになっている)だから
  • メインアカウントに傷を付けたくないのでランクが出来ない
  • 周りの目を気にして新しいチャンピオンが使えない
  • 開始6分から勝敗ばかり気にして試合に集中できない

上級者じゃなければLOLの試合は集中できなくって当たり前、みたいなところがあるのだけど、問題は別に試合中じゃない時でも、集中力が破壊されていることだ。

とりあえず、フェイスを簡単に説明する。

社会学の用語だが、知らないとLOLをプレイできなくなる可能性が高い。

重要な言葉なので、あなたには是非覚えて欲しい。

フェイス(体面・面子)とは

「私たちは、常に何らかの役割期待(role expectation)に応えて行為している」

新自殺論134Pより引用

メンツを気にするって、田舎のヤンキーみたいじゃんって思うかもしれないが、我々は男性でも女性でも常にメンツを気にしている。

とりあえずLOLのランクを気にするのは、LOLプレイヤー、しかも一部の人だけだ。

TFTのランクや、自分がやっていないソーシャルゲームのSSR有無を気にする人はいない、コレと同じである。

私たちは、自分では考えていないのだけど、何故か周りが思っているように動いたり、考えたりしてしまう。

※ 誰か特定の個人が思っているわけではなく、社会やコミュニティーが思っている。だから社会学。

役割期待に答えられないとフェイスが傷付く

あなたもソロキューで、ヤスオ(0/7/2)みたいなスコアを叩き出したことがあるはずだ。

その時に、多少なりとも居心地の悪さを感じなかっただろうか?

ソレがフェイスが傷付く、フェイスロスという現象だ。

もちろんヤスオだって大活躍する時があるので、1~2試合もすれば傷は治る。

しかしどうやっても変えようがないことは、世の中たくさんある。

むしろ悩みというのは変えられない(解決できない)からこそ、悩みというわけだ。

少なくともフェイスという言葉を知っているだけで、LOLの試合中やLOLコミュニティーで狼狽うろたえることは、ほとんどゼロになる。

プラチナはスティグマ化されている

スティグマとは、「ある特性が恥だとされて、個人が社会に受け入れられない状態」を言う。

格闘ゲームのコミュニティーでも、レートの低いヤツは沼扱いだった気がする……。

ただあまりにもレートの低い人は、心がLOLプレイヤーではないと思わないだろうか?

例えばレベル30未満の人が、自分のLOLのランクを気にして心を痛めることは絶対にない。

ブロンズ・アイアンの人

ブロンズ・アイアンの人は「レートひっくwww」って言われても気にしない。

気にしている人は、そんなレートにいないと思われている。

最初から役割期待がされていないからだ。

シルバーの人

シルバーの人はどうだろう?

LOLプレイヤー目線でいうと

「一番LOLが面白い時期じゃん、マジで羨ましい。俺もその頃に戻りたい」

といった感じになりそうである。

ゴールドの人

ゴールドは特別に報酬が貰えるので、なんとなく祝福されるイメージがある。

「ゴールドあるのか、たいしたもんだ」

となりそう。

プラチナの人

コミュニティーにどっぷり使って、しかも数年プレイしてプラチナは、絶対ゲームが得意なタイプではない。

私から見ても確かに、煽りがいがあるプレイヤーに見える。

プラチナというレートは、操作自体は非常に上手なものだから、なんかプライドも高そうだし、バカにするならプラチナになるのは自然。

ダイヤの人

私だってLOLを始めたばかりの頃は、LOLの知り合いがいた。

しかし「実力がー」とか「ランクがー」とか言う人は、私と会話しなくなってしまった。

日本鯖が出来る以前の話なのだが、私はNA鯖でLOLを初めて、3ヶ月目にはダイヤ2だったのである。

HONをやっていたから、LOLですぐにダイヤになるのは当たり前だったのだけど、競争心の強い人が自分より上手だと思ってしまう人と接すれば、競争心の強い人はフェイスロスの原因になってしまう。

次は相手のフェイスを尊重しないコミュニティーは、良くないという話をする。

相手のフェイスを尊重する姿勢は大事

不正や横暴な行為が許されるコミュニティーは、ハッキリと悪い。

他人をバカにする行為が許されるTwitterLOLコミュニティーの何が悪いかというと、そこに属していれば、当然あなたも他人からバカにされるからである。

※ 他人をバカにする行為 = フェイス侵害行為 = face threatening acts = FTA

相手のランクをバカにする行為が許されているのに、LOL以外での相手の欠点をバカにすることは許されない。

こういったコミュニティーは存在しないはずだ。どちらも同じ、フェイス侵害行為だからである。

結局悪いおこないは自分に返ってくる。個人ではなくLOL界隈なので社会の問題なのだけど、他人のレートをバカにする文化が、集中力の欠けたプレイヤーを生み出している。

あなたが私のブログを冷静に読める理由

このやりとりをしていて気づいたことが1つ。LOLのDiscordコミュニティーはたくさんあるらしいが、私は一箇所も入っていない事実だ。

あなたがこのブログ(もしくはこの記事)を読んでいるのは、フェイスが傷付かないから。

私にコーチングを依頼してきた人も、私と接してもフェイスが傷付かない、と思ったからである。

どうして、あなたがそう思うのかというと

  • 私がLOLコミュニティーに所属していない
  • LOLコミュニティー内で自分(私)の立場を気にしようがない
  • なので私が他のプレイヤー(あなた)のコミュニティー内の立場は絶対気にしない

知り合いよりも、知らない人のほうが話しやすかったりするのは、フェイスから考えて当たり前。

このブログは私が思ったよりずっと閲覧数が多いのだけど、読んでいる人の心が動揺しにくいので、集中しやすいからだろう。

注意の”ちらつき”もフェイスによって起こる

バーチャルユーチューバー、すなわちVには中の人が存在する。

中の人がVになる前のコンテンツを楽しんだことがあったりすると、好き嫌いで言えば好きなはずなのに、そのVの動画に全然集中できなくなる。

※ 男性Vの動画とか最初から見るわけがないのだが、Vの中の人を知っているというのは、我々にも馴染み深い現象なので書く。

昔アニメオタクの友人に

私「声優と声優の顔って、関係なくね? アニオタは気にするみたいだけど不思議だわ」

と言ったことがある。

しかし今の私は、声優好きアニメオタクと同じだ。彼らの気持ちが良くわかる。

中の人がキレイな女性だと集中して見れるというより、そうじゃない場合に集中して見れないのだと思う。

時間を割いて、他人の動画やブログを見るというのは、多少なりとも頭を下げる行為に等しい。

例えば、話の通じないバカだったり、極端に性格が悪かったり、相手が異性であればルックスなども気にするだろう。

  • 平均より劣った人のコンテンツを見ても楽しめる
  • 平均より劣った人が好きとは言いにくい

結局自分の好みを言うことすら、フェイスに左右される。

「んほおおおおおおおおおお!! YuNiちゃんたまんねー」

と私が書けるのは、そう書いて恥ずかしくないと思っているから書けるのである。

YuNiちゃん好きって書いても、一般人から見ればただのVオタだが、LOLプレイヤーからすると

「シャルルって言葉から、曲名を連想するんだなコイツ」

と思われることを意味する。

夏目漱石の”こころ”という作品に、似たようなことが書かれてある。

ダイヤになりたいからコーチングして欲しいと言った人への解答

集中力を取り戻す方法
  1. ストレスの原因がフェイスであることに気づく
  2. メインではなくサブアカウントでダイヤになる
  3. ダイヤになる必要がないことに気づく
  4. LOL以外のことをする
  5. 夜早く寝る

夜早く寝るのは、ダイヤになるより難しい。

自分の能力や精神的なタフさを上げるより、フェイスの仕組みを知ったほうがずっとお手軽に居心地の悪さを解消できる。

終わりに

サーキュラーな問題
  • ダイヤに上がりたい
  • ダイヤに上がりたいのはフェイスが傷付いているから
  • フェイスロスだから集中力が欠けたプレイしかできない
  • 集中力が欠けているので上達しない
  • 結果ダイヤに上がれない
  • ダイヤじゃないのでフェイスが傷付く

※ サーキュラー=円形

フェイスロスの人がダイヤになっても、おそらくフェイスは回復しないだろう。

別な問題で居心地の悪さを感じるだけだ。

というのも、フェイスを知る前の私がずっとそうだったからだ。

ダイヤの人が居心地の悪さを感じないのは、LOLのコミュニティ内だけで、ソレ以外の場所では他のプレイヤーより一層苦痛を感じるのは、なんとなく想像が付かないだろうか?

どこかが強くなれば、必ずどこかが弱くなる。

時間は誰でも平等とは言い過ぎかもしれないが、大きな差はないので、仕組み的に仕方がない。

随分長くなってしまったけれど、自分と他人の心の痛みをケアするのは、とても重要であるという話だ。

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